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王への拝謁
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「用意は出来たかい?ローゼ」
「ただ今参りますわ」
鏡台の前から立ち上がりつつ、シルヴァインの問いかけに返事を返す。
廊下に出ると、午前中はフクロウの調教に勤しんでいたカンナとユリアも正装で待っていた。
「今日の装いも、素晴らしく可愛らしいです!」
ふんすふんす!と大声で褒められて、マリアローゼははにかんだ。
「ルーナと選びましたのよ。フクロウさんはお元気でしたか?」
「ええ、問題ありません。従魔師の方にもお礼を言いましたが、めちゃくちゃ健康ですよ」
ユリアの元気な返事とガッツポーズに、マリアローゼは嬉しそうに頷いた。
横に居たカンナが笑顔で付け足す。
「二人でマリー様の様子も見に行きましたが、元気にされていましたよ」
「まあ!有難う存じます、お二人とも。気になっていたのですけれど、まだ会いに行けなくて…」
と言った所で、ひょいとシルヴァインに抱えあげられて、マリアローゼは足をパタパタと動かした。
「お兄様、自分で歩けますわ!」
「暫く様子を見てたけど、歩き出さないから仕方ないよ」
何も仕方なくはないが、少しの談笑も許さないらしい。
「ああ、惜しかった」
抱き上げようとするような手の形で、もう1人の甘やかし勢であるジェレイドが残念そうに言った。
ということは、ジェレイドの様子を見て、シルヴァインが横取りしたのかもしれない。
マリアローゼは渋々大人しく、シルヴァインの腕の中に収まった。
王城に到着すると、流石にマリアローゼも馬車から地面へと降ろされた。
馬車溜まりには既に王族お抱えの優秀な執事、テースタが案内の為に待たされていて、深々と最敬礼をする。
「お久しぶりです、テースタ。お元気そうで何よりですわ。旅ではお世話になりました」
マリアローゼがスカートを摘み、ちょこんとお辞儀をして言うと、テースタは鋭い目を和ませた。
「お嬢様におかれましては、お変わりなく。無事お戻りになられた事を心よりお慶び申し上げます」
「ありがとう、テースタ。殿下とテースタにもご助力戴いたお陰でございましてよ」
「勿体無いお言葉です。それでは、ご案内を」
再度、ぺこり、ときっちり角度をはかったような正確無比な会釈をして、テースタは前を歩き始めた。
大理石の幅の広い廊下には、絨毯が敷かれている。
時折、警備の兵士や騎士は居るものの、他に人は見当たらない。
人払いでもされているのだろうか?とマリアローゼは不思議に思った。
謁見の間の大きな扉の横に、ジェラルドの侍従であるランバートが待機しているのが見える。
彼が居るという事は、宰相である父は既に中にいるのだろう。
テースタとランバートが目線だけで挨拶を交わし、扉の前に並んでいた騎士が、横に一歩身体を引き、
テースタが扉を開けると、中で王に名前を告げる声が響いた。
マリアローゼはシルヴァインのエスコートで扉から入り、王と王妃の方へと歩み、
丁寧なお辞儀を披露する。
「マリアローゼ・フィロソフィ、ルクスリア神聖国より戻りましてございます。
両陛下ならびに殿下には、ご助力賜りまして心より感謝申し上げます」
シルヴァインはマリアローゼの口上に合わせて、左胸に手を置き、片膝を屈して深々と礼をした。
「ただ今参りますわ」
鏡台の前から立ち上がりつつ、シルヴァインの問いかけに返事を返す。
廊下に出ると、午前中はフクロウの調教に勤しんでいたカンナとユリアも正装で待っていた。
「今日の装いも、素晴らしく可愛らしいです!」
ふんすふんす!と大声で褒められて、マリアローゼははにかんだ。
「ルーナと選びましたのよ。フクロウさんはお元気でしたか?」
「ええ、問題ありません。従魔師の方にもお礼を言いましたが、めちゃくちゃ健康ですよ」
ユリアの元気な返事とガッツポーズに、マリアローゼは嬉しそうに頷いた。
横に居たカンナが笑顔で付け足す。
「二人でマリー様の様子も見に行きましたが、元気にされていましたよ」
「まあ!有難う存じます、お二人とも。気になっていたのですけれど、まだ会いに行けなくて…」
と言った所で、ひょいとシルヴァインに抱えあげられて、マリアローゼは足をパタパタと動かした。
「お兄様、自分で歩けますわ!」
「暫く様子を見てたけど、歩き出さないから仕方ないよ」
何も仕方なくはないが、少しの談笑も許さないらしい。
「ああ、惜しかった」
抱き上げようとするような手の形で、もう1人の甘やかし勢であるジェレイドが残念そうに言った。
ということは、ジェレイドの様子を見て、シルヴァインが横取りしたのかもしれない。
マリアローゼは渋々大人しく、シルヴァインの腕の中に収まった。
王城に到着すると、流石にマリアローゼも馬車から地面へと降ろされた。
馬車溜まりには既に王族お抱えの優秀な執事、テースタが案内の為に待たされていて、深々と最敬礼をする。
「お久しぶりです、テースタ。お元気そうで何よりですわ。旅ではお世話になりました」
マリアローゼがスカートを摘み、ちょこんとお辞儀をして言うと、テースタは鋭い目を和ませた。
「お嬢様におかれましては、お変わりなく。無事お戻りになられた事を心よりお慶び申し上げます」
「ありがとう、テースタ。殿下とテースタにもご助力戴いたお陰でございましてよ」
「勿体無いお言葉です。それでは、ご案内を」
再度、ぺこり、ときっちり角度をはかったような正確無比な会釈をして、テースタは前を歩き始めた。
大理石の幅の広い廊下には、絨毯が敷かれている。
時折、警備の兵士や騎士は居るものの、他に人は見当たらない。
人払いでもされているのだろうか?とマリアローゼは不思議に思った。
謁見の間の大きな扉の横に、ジェラルドの侍従であるランバートが待機しているのが見える。
彼が居るという事は、宰相である父は既に中にいるのだろう。
テースタとランバートが目線だけで挨拶を交わし、扉の前に並んでいた騎士が、横に一歩身体を引き、
テースタが扉を開けると、中で王に名前を告げる声が響いた。
マリアローゼはシルヴァインのエスコートで扉から入り、王と王妃の方へと歩み、
丁寧なお辞儀を披露する。
「マリアローゼ・フィロソフィ、ルクスリア神聖国より戻りましてございます。
両陛下ならびに殿下には、ご助力賜りまして心より感謝申し上げます」
シルヴァインはマリアローゼの口上に合わせて、左胸に手を置き、片膝を屈して深々と礼をした。
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