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第1章 すべてはスマホ誤作動から
1.スマホよ、なぜ画面ロックしないのだ
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「………へえ、お姉さん潔癖そうなのに、こういうの好きなの?ハートがいっぱい。パンパン、どちゅどちゅっていうのはわかるけど、ぶぼぁっとかぐぽんっとかなかなかハードな字面だね」
彼の手の中で、つい先ほどすっぽ抜けていった赤い手帳型カバーのついたスマホの画面が白く光っている。
「ちょ、え、うあ、か、返して……っ」
「やだよー、えーと、なになに?"ぶっいモノでぐぽぐぽされながら、クリシコシコされて即お漏らしとか本当ざ、ざつぎょ……"、ざつ……あっ、雑魚まんか!……いやあ、リアルえっちの最中なかなか言えないよね、こんなセリフ。こういう男が好みなの?」
「ひっ……!」
こんがり日に焼けた、彫りの深い、整った容姿の男が口にする卑猥なセリフに全身が震え上がった。
大好きなクリ責めドS彼氏シリーズ。
昼間の、お天道様の下で、現実に、卑猥な……そんなもの口にしていい訳がないじゃない!
虚像は、妄想は、リアルでないからいいのだ。
私だってそんな男が現実にいたら、即別れる。張っ倒す。だってクリに洗濯バサミつけたり、電動歯ブラシで皮の中まで磨かれたり、オナホールの裏のイボイボでむきむき体操したりとか、そんな変態性の高い行為を現実にやろうとするだなんて、あり得ない。
そこは敏感なとこで優しくしなきゃ痛いでしょ。
怪我したりばい菌入ったりしたって中々病院にだっめ行く勇気は持てない。
そういう想定も考えられない男に「雑魚まん」って笑われながらゴムなし危険セックスなんて絶対したくない。
「女の子もすごいねぇ、お゛っ、んほぉお、死んじゃうう、とかさ。なんて言うんだっけ?こう言うの?アヘ顔?アクメ決め?」
「っ、声真似しないで!ち、ちがう!ど、どうでもいいから返してください、スマホ!」
「えー、中々読めないじゃん、こんな♡ばっかの汁飛んでるえっちな小説。検索バナーに変な広告とか出てくるようになるし、自分のスマホで探すのもねえ」
出てくる、普通に。本当人前でスマホ操作とかネット画面見せられなくなった。
節くれ立った長くて野太い親指が、スマホの画面を下から上へと滑る。その横で手帳型カバーがパカパカ揺れていた。
全くもって役立たずだったカバーよ。
何故に一度お前を閉じたはずなのに画面ロックをかけてくれなかったのだ。
「?乱、な……犬、……そそりたった、……、しい、肉、くき?……ご、くぶとのおとこ、ね?……ずぼずぼされながら……、られたいんだろ、ねえ何て読むの?」
しかし彼はやはり漢字が苦手らしい。
日本人離れした男らしい顔の中で眉を情けなく歪め、首をコテリと傾けている。いつも後ろでハーフアップしている長めの金髪の後ろ毛が太い首筋を流れていた。
この推定20代半ばの青年は、淫乱も雌犬も猛々しいも肉茎も男根も嬲るも読めないらしい。
いつも窓口のパイプ椅子に大きな体を押し込めて、ウンウン唸ってる時と同じ表情をしている。
だが、読めなくて全く結構。
役所申請書類と違って一つも読めなくても全くもって生きていける。
だから今すぐ画面を閉じて!返して!
ついに私は実力行使に出た。
ガバっと勢いよく彼の腕に飛びかかったのだ。
なのに彼ーー何度も窓口に来るから名前を覚えてしまった黒沢誠という普通の日本人らしい名前の男が、ひょいと私のスマホを頭上まで持ち上げてしまうので、全く手が届かない。
くっ、私だって165センチはあるのに!
推定185センチの黒沢誠は、決して届かない位置のスマホの画面が黒く落ちないよう、執拗に頭上でタップして、卑猥な言葉が並ぶ画面を維持している。
「返して!窃盗よ!」
「ひどい。俺、拾ってあげただけなのに」
「それは感謝してるけれど、プライバシーの覗き見していい理由にならないわ!」
「プライバシー……確かにとんだプライバシーだね」
「うぎゅっ」
喉から変な声が出て、背中や首から変な汗が出た。もう耐えられない。頬が、耳が、熱すぎる。
プルプルと肩が震えた。
「………うわ、かわい……えっろ」
「は?……はあっ?意味わからないこと言ってないで早く返しなさい!」
どう見ても年下な彼を叱りつけるように手を差し出す。
「えー……じゃあこれなんて読むのか教えてくれたらいいよ」
スマホを起点にして両手で輪を作って、その腕の輪の中に私を入れる。目の前に現れた拡大画面に出ていたのは「カリ高で卑猥に膨らんだ亀頭」。
ひゅ、と息を飲んだ私の顔を覗き込む彼の顔は、いつもの迷子の犬のようなものじゃなくて、明らかないやらしさに満ちた雄って感じで。
その厚みのある唇が間近で「コレち⚫︎ぽ表現でしょ?」と絶対わかってて聞いてきている猥褻な言葉を吐く。けれど、たじろぐものかとグッと足を踏み締めて。
「こ、公共の場で卑猥な言動をするのは県迷惑防止条例違反よ、黒沢誠さん。通報されたくなければ離れて。今すぐスマホを返して」
こちとらお前の名前知ってるんだぞ、とジトリと睨んで脅しをかけてみる。
「うーん、じゃあ俺は、真昼間の公園で、役所のおねーさんからおち⚫︎ぽとかま⚫︎ことかおっぱいとかいっぱい書かれた♡まみれでひらがなに点々いっぱいついた喘ぎ声の小説見せられたって弁明するね」
ゾッとした。
そんなこと言われて、このスマホの履歴調べられたら、社会的に死ぬのは私の方だ。
濁点喘ぎを点々って言う教養のない相手の方がピュアで正義な気がしてくる。
「ねえ、おねーさん。今、昼休みでしょ?これ返して欲しかったら、役所閉まってから、俺に付き合ってよ?ね?」
「な、何言って……!」
「いつもの窓口にお迎えにいくからさー。もし逃げちゃったら、これ公園のベンチの忘れ物って警察に届けるね。中に変な画面出てたんですけどーって言ってさ。落とし物って、拾った人には1割もらえるんでしょ?そしたら個人的に会ってくれるでしょ?」
任意だよ!連絡取る義務なんてないよ!
でもこっちの職場バレてるからおねーさんのスマホ拾ったの俺なんだから無視しないでよーとか言われそう。
「今お礼払うから即座に返して!」
「お金は別にいいから、ちょっと付き合ってよ。ね?」
やだよ!
即座に鼻筋に皺を寄せた私を見た黒沢誠が「仕方ないなー」と不意に自分のスマホをポケットから取り出した。
そのまま私のスマホの画面を明るく表示させつつ、器用に片手で操作しながら写真を撮り出したのでギョッとする。
バッチリ「んほぉお~~~♡♡♡しんじゃ、じ、ん゛じゃう゛ぅぅ♡♡♡♡」「ほらイけ♡イーけ♡♡雑魚まん痙攣させて特濃精液零さずごきゅごきゅ飲めよ♡♡♡」「ぐちゅぐちゅ♡♡♡♡どちゅどちゅ、どっっちゅん♡♡♡びゅーびゅるるるる♡♡♡♡♡」とか書いてある画面だ。
強く度数矯正してバッチリ見えるこの眼鏡を理不尽に恨んだ。
「ぎゃあ!何して!?」
「ん?拾ったらこう言う画面だったんですって証拠。これなら俺、被害者だよね?」
「ひ……っ、あ、う、あ……ご、ごめんなさ……とんでもないもの見せたことは謝るから……、か、返してください……っ。あと、あと写真消して……!」
もう血の気が引いてしまって、ガタガタと震えた。
安定の公務員。たとえバレてもこんなことでクビになったりしないだろうが、こんなものを「真面目一筋のお堅い瀬川主任」が昼休みに見ていたことを職場にバラされたらたとえ異動しても後ろ指を刺されて肩身が狭いだろう。
辞めるしかないのだろうか。
ここまでずっと、一度も踏み外さずにやってきたのに。
いくらクレーマーに頭に来てたからと言って、昼休みの公園のベンチでこれはなかった。お天道様は見ているんだ。やっぱり。
涙が溢れそうになって慌ててグッと眉間に力を入れる。
「………そんな嫌がらないでよ。ちょっとだけ、だから……ねえ、瀬川……ふみ、さん?……ふみ?」
アヤだよ。
常用でない読み方はわからないだろうけど。
黒沢誠が私の首にかかっていたIDカードホルダーを引っ張っている。リールをびーって伸ばしてマジマジとそこに入っている顔写真と名前を見ていた。
窓口対応のときはクレーマー対策で受付係とか首にかけてるだけなのに。
いや横着して出入り口通るからってカードホルダーを首から下げたままで、胸ポケットに入れてたらいいじゃんした私がド阿呆なんだ。
飛び跳ねたからそこから出ちゃったんだ。だからばれたんだ。
ああもう今日は何でこんなにも失態が多いの…!それも超ド級の!
とにかく最初にスマホ画面がロックさえしていたらこんなことにならなかったのにっ!
「ねえふみさん、今日お仕事早く上がってくれるよね?」
私のスマホをプラプラさせて、ニヤって口の端だけで笑う顔は、自分がモテる部類に入ることをよく理解している男って感じ。
そんな描写、数えきれないほど文字描写と二次元絵で見てきた。
でも萌えるのは二次元だから。
リアルでやられたらとんだ自惚れ野郎って思うだろうなと鼻白んできたのに、それはイケメンをさほど知らなかったからと気付かされる。
いや、ときめいてなんかいない。
人を脅している相手に。
「それまでこれ、預かっておくねっ。ちゃんと夜に返すからね、安心して」
いやどう安心しろと?
終わった、私の真面目街道ど真ん中人生。
彼の手の中で、つい先ほどすっぽ抜けていった赤い手帳型カバーのついたスマホの画面が白く光っている。
「ちょ、え、うあ、か、返して……っ」
「やだよー、えーと、なになに?"ぶっいモノでぐぽぐぽされながら、クリシコシコされて即お漏らしとか本当ざ、ざつぎょ……"、ざつ……あっ、雑魚まんか!……いやあ、リアルえっちの最中なかなか言えないよね、こんなセリフ。こういう男が好みなの?」
「ひっ……!」
こんがり日に焼けた、彫りの深い、整った容姿の男が口にする卑猥なセリフに全身が震え上がった。
大好きなクリ責めドS彼氏シリーズ。
昼間の、お天道様の下で、現実に、卑猥な……そんなもの口にしていい訳がないじゃない!
虚像は、妄想は、リアルでないからいいのだ。
私だってそんな男が現実にいたら、即別れる。張っ倒す。だってクリに洗濯バサミつけたり、電動歯ブラシで皮の中まで磨かれたり、オナホールの裏のイボイボでむきむき体操したりとか、そんな変態性の高い行為を現実にやろうとするだなんて、あり得ない。
そこは敏感なとこで優しくしなきゃ痛いでしょ。
怪我したりばい菌入ったりしたって中々病院にだっめ行く勇気は持てない。
そういう想定も考えられない男に「雑魚まん」って笑われながらゴムなし危険セックスなんて絶対したくない。
「女の子もすごいねぇ、お゛っ、んほぉお、死んじゃうう、とかさ。なんて言うんだっけ?こう言うの?アヘ顔?アクメ決め?」
「っ、声真似しないで!ち、ちがう!ど、どうでもいいから返してください、スマホ!」
「えー、中々読めないじゃん、こんな♡ばっかの汁飛んでるえっちな小説。検索バナーに変な広告とか出てくるようになるし、自分のスマホで探すのもねえ」
出てくる、普通に。本当人前でスマホ操作とかネット画面見せられなくなった。
節くれ立った長くて野太い親指が、スマホの画面を下から上へと滑る。その横で手帳型カバーがパカパカ揺れていた。
全くもって役立たずだったカバーよ。
何故に一度お前を閉じたはずなのに画面ロックをかけてくれなかったのだ。
「?乱、な……犬、……そそりたった、……、しい、肉、くき?……ご、くぶとのおとこ、ね?……ずぼずぼされながら……、られたいんだろ、ねえ何て読むの?」
しかし彼はやはり漢字が苦手らしい。
日本人離れした男らしい顔の中で眉を情けなく歪め、首をコテリと傾けている。いつも後ろでハーフアップしている長めの金髪の後ろ毛が太い首筋を流れていた。
この推定20代半ばの青年は、淫乱も雌犬も猛々しいも肉茎も男根も嬲るも読めないらしい。
いつも窓口のパイプ椅子に大きな体を押し込めて、ウンウン唸ってる時と同じ表情をしている。
だが、読めなくて全く結構。
役所申請書類と違って一つも読めなくても全くもって生きていける。
だから今すぐ画面を閉じて!返して!
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ガバっと勢いよく彼の腕に飛びかかったのだ。
なのに彼ーー何度も窓口に来るから名前を覚えてしまった黒沢誠という普通の日本人らしい名前の男が、ひょいと私のスマホを頭上まで持ち上げてしまうので、全く手が届かない。
くっ、私だって165センチはあるのに!
推定185センチの黒沢誠は、決して届かない位置のスマホの画面が黒く落ちないよう、執拗に頭上でタップして、卑猥な言葉が並ぶ画面を維持している。
「返して!窃盗よ!」
「ひどい。俺、拾ってあげただけなのに」
「それは感謝してるけれど、プライバシーの覗き見していい理由にならないわ!」
「プライバシー……確かにとんだプライバシーだね」
「うぎゅっ」
喉から変な声が出て、背中や首から変な汗が出た。もう耐えられない。頬が、耳が、熱すぎる。
プルプルと肩が震えた。
「………うわ、かわい……えっろ」
「は?……はあっ?意味わからないこと言ってないで早く返しなさい!」
どう見ても年下な彼を叱りつけるように手を差し出す。
「えー……じゃあこれなんて読むのか教えてくれたらいいよ」
スマホを起点にして両手で輪を作って、その腕の輪の中に私を入れる。目の前に現れた拡大画面に出ていたのは「カリ高で卑猥に膨らんだ亀頭」。
ひゅ、と息を飲んだ私の顔を覗き込む彼の顔は、いつもの迷子の犬のようなものじゃなくて、明らかないやらしさに満ちた雄って感じで。
その厚みのある唇が間近で「コレち⚫︎ぽ表現でしょ?」と絶対わかってて聞いてきている猥褻な言葉を吐く。けれど、たじろぐものかとグッと足を踏み締めて。
「こ、公共の場で卑猥な言動をするのは県迷惑防止条例違反よ、黒沢誠さん。通報されたくなければ離れて。今すぐスマホを返して」
こちとらお前の名前知ってるんだぞ、とジトリと睨んで脅しをかけてみる。
「うーん、じゃあ俺は、真昼間の公園で、役所のおねーさんからおち⚫︎ぽとかま⚫︎ことかおっぱいとかいっぱい書かれた♡まみれでひらがなに点々いっぱいついた喘ぎ声の小説見せられたって弁明するね」
ゾッとした。
そんなこと言われて、このスマホの履歴調べられたら、社会的に死ぬのは私の方だ。
濁点喘ぎを点々って言う教養のない相手の方がピュアで正義な気がしてくる。
「ねえ、おねーさん。今、昼休みでしょ?これ返して欲しかったら、役所閉まってから、俺に付き合ってよ?ね?」
「な、何言って……!」
「いつもの窓口にお迎えにいくからさー。もし逃げちゃったら、これ公園のベンチの忘れ物って警察に届けるね。中に変な画面出てたんですけどーって言ってさ。落とし物って、拾った人には1割もらえるんでしょ?そしたら個人的に会ってくれるでしょ?」
任意だよ!連絡取る義務なんてないよ!
でもこっちの職場バレてるからおねーさんのスマホ拾ったの俺なんだから無視しないでよーとか言われそう。
「今お礼払うから即座に返して!」
「お金は別にいいから、ちょっと付き合ってよ。ね?」
やだよ!
即座に鼻筋に皺を寄せた私を見た黒沢誠が「仕方ないなー」と不意に自分のスマホをポケットから取り出した。
そのまま私のスマホの画面を明るく表示させつつ、器用に片手で操作しながら写真を撮り出したのでギョッとする。
バッチリ「んほぉお~~~♡♡♡しんじゃ、じ、ん゛じゃう゛ぅぅ♡♡♡♡」「ほらイけ♡イーけ♡♡雑魚まん痙攣させて特濃精液零さずごきゅごきゅ飲めよ♡♡♡」「ぐちゅぐちゅ♡♡♡♡どちゅどちゅ、どっっちゅん♡♡♡びゅーびゅるるるる♡♡♡♡♡」とか書いてある画面だ。
強く度数矯正してバッチリ見えるこの眼鏡を理不尽に恨んだ。
「ぎゃあ!何して!?」
「ん?拾ったらこう言う画面だったんですって証拠。これなら俺、被害者だよね?」
「ひ……っ、あ、う、あ……ご、ごめんなさ……とんでもないもの見せたことは謝るから……、か、返してください……っ。あと、あと写真消して……!」
もう血の気が引いてしまって、ガタガタと震えた。
安定の公務員。たとえバレてもこんなことでクビになったりしないだろうが、こんなものを「真面目一筋のお堅い瀬川主任」が昼休みに見ていたことを職場にバラされたらたとえ異動しても後ろ指を刺されて肩身が狭いだろう。
辞めるしかないのだろうか。
ここまでずっと、一度も踏み外さずにやってきたのに。
いくらクレーマーに頭に来てたからと言って、昼休みの公園のベンチでこれはなかった。お天道様は見ているんだ。やっぱり。
涙が溢れそうになって慌ててグッと眉間に力を入れる。
「………そんな嫌がらないでよ。ちょっとだけ、だから……ねえ、瀬川……ふみ、さん?……ふみ?」
アヤだよ。
常用でない読み方はわからないだろうけど。
黒沢誠が私の首にかかっていたIDカードホルダーを引っ張っている。リールをびーって伸ばしてマジマジとそこに入っている顔写真と名前を見ていた。
窓口対応のときはクレーマー対策で受付係とか首にかけてるだけなのに。
いや横着して出入り口通るからってカードホルダーを首から下げたままで、胸ポケットに入れてたらいいじゃんした私がド阿呆なんだ。
飛び跳ねたからそこから出ちゃったんだ。だからばれたんだ。
ああもう今日は何でこんなにも失態が多いの…!それも超ド級の!
とにかく最初にスマホ画面がロックさえしていたらこんなことにならなかったのにっ!
「ねえふみさん、今日お仕事早く上がってくれるよね?」
私のスマホをプラプラさせて、ニヤって口の端だけで笑う顔は、自分がモテる部類に入ることをよく理解している男って感じ。
そんな描写、数えきれないほど文字描写と二次元絵で見てきた。
でも萌えるのは二次元だから。
リアルでやられたらとんだ自惚れ野郎って思うだろうなと鼻白んできたのに、それはイケメンをさほど知らなかったからと気付かされる。
いや、ときめいてなんかいない。
人を脅している相手に。
「それまでこれ、預かっておくねっ。ちゃんと夜に返すからね、安心して」
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