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女神様の余計なオプション
7. まさかのオプション
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オプションってキャンセルできないのだろうか。
切実な願いとしてルリアナは思った。
今日も今日とて寝不足である。あくびが止まらない。
怪奇現象は不定期に始まるのだ。ここ数日は夜中である。それでも日付が変わる直前には喉を引き絞った苦しそうな声をあげてどうにか達しているようである。
そんなに苦しいならやめたらいいのに、と声を撒き散らされているルリアナは呆れていたが、夢の中で女神様に「オプション」の話をされてからはとてもではないがそんな身勝手なことは一切思えなくなった。
そう、女神様曰く、ルリアナの耳は転生オプションなのだそうだ。
ティティリアは周りの声に無頓着で陥れられた。だからルリアナを危険にさらそうとする音をよく聞けるように特別な耳をあげた。あと、人探しも大変だろうと思ったので、呪われた彼本人の声はとにかくやたらと聞こえるようにしてあるそうだ。
「私って優しいでしょ?!できる女でしょ!?」とくるくる回っていた女神様にルリアナはがくりと膝をついた。
そんなに喜ばなくたってぇ、とニコニコしている彼女の肩を不敬にも揺さぶってやりたい気持ちになった。
(余分なことをしないでえええ!!!)
確かにありがたい。
呪われた人を探す方法など全く思いついていなかった。でもアレな声を毎日聞かされる身にもなってほしい。
いや彼は呪いを引き受けてくれているだけ。
全部ティティリアが悪いのだ。彼は悪くない。でも毎晩毎晩毎晩、耳元で盛られるのは精神衛生上大変よろしくないのだ。あれを盛ってるというには嫌そうだが、それでも"そういう声"である。
耳の後ろに人がいて、囁かれている幻覚すら覚えそうになる。
そもそも声が聞こえるってそういう時だけの声が聞こえてもどこの誰だかさっぱりわからないから探しようがない。
そう訴えると「あー…私、愛と性欲の女神なので…」とバツが悪そうに、しかし、へらりと笑われた。やっぱり一回揺さぶってもいいんじゃなかろうか。
「でも王宮にはいるはずよ!流石に建物の外まで全部の音は拾わないはずだし!」と力説されたが、王宮にどれだけの男がいると思っているのだ。
せめて通常時の声を教えてほしい。
今日はもう大丈夫か、寝てる間に終わってくれたのかと思うと突然始まる艶めかしい息遣いだけで何を分かれというのか。
「おかしいなあ。ちゃんと出会えるように祝福をかけたはずなんだけど…」
この女神様、わかってはいたけれど多分ポンコツだ。ルリアナはしみじみ思った。
「とにかく頑張って!もしかしたらティティリアが同じ世界に来たことで呪いが増幅されるかもしれないし、彼が性欲で抑え込んでいるうちになんとかして」
またかもしれない、の、無責任な言葉にイラッとしたところで目が覚めた。
「なんとか……なるならしてるわー!」
山ほどの洗濯物を力いっぱい引き絞りながら叫んだ。叫ぶと大量に水が出る。
物静かな同僚たちは奇行が多いルリアナに慣れているので、またか、という目で見るだけで気にはしない。裏手なので特に人目もなく平和な職場である。
ルリアナは貴族令嬢だがキビキビと真面目に働くので重宝されていた。
ここに貴族が配属されるとすぐに班長になり下女たちをまとめなければならないが、歴代の班長はやりたくないと全く仕事をしなかったらしい。
ルリアナは部下にあたる下女たちの仕事のやり方を真似て学び、改善の声をよく聞き、そんなもん班長なんだからやっちゃえやっちゃえ、と勝手に手順を変え、信頼を勝ち取り、上司の女官にも褒められた。必死こいて働いているルリアナは他の侍女たちの嘲笑の的であるが、貧乏舐めるな、給金アップ上等、である。
「ルリ、お客様」
同じ年の同僚と王宮門で出前に来ているパン屋で買った惣菜パンを口いっぱいに頬張っていると、ルリアナに最初に仕事を教えてくれたこちらも同じ年のティデイという下女が呼びに来た。
「怪我はどうだ?」
「……………こんにちは」
概ね平和な日々。おおむね、は。
そんなルリアナの悩みの種は、夜のあの声だけではなく、突如やってくる昼の親切押し売りもある。
「あのー……黒騎士様?暇なんですか?」
「セドリスだと言っている。なんならセドでもいい」
「いえ結構です、黒騎士様。特定できるので」
「君にはちゃんと呼んでほしい、と言っても?」
「そういうのやめてもらえますかね?目立ちたくないので」
「だからここに来るようにしたじゃないか」
「さも譲った、みたいに言わないでいただきたいのですが。とにかくあなたはお目立ちになりますので!もうお詫びはいいと言ってるじゃないですか!結構ですって!」
何故かセドリスがやたらと押しかけてくるのだ。この王宮の北の端まで。
ルリアナはこの人になるべく関わりたくない。
何故なら「好みの男性の声はよく聞こえるから好きなだけ妄想して楽しんでね!私に性欲捧げてくれていいからね!」とことさらに余分なオプションを女神様に付け加えられているからである。
セドリスの声はめちゃくちゃよく聞こえる。
耳元でいつだって囁かれているようで腰が抜けそうだ。
つまりセドリスは好み。わかっている、好みである。
堅苦しさを感じるちょっと厳しい表情すらも似合う整った顔に鍛えられた体。じんわり響く低い声。身分の低い自分への振る舞いはいつだって誠実で紳士で、下女にも丁寧な口調を一切崩さない人格者。非の打ち所がない。こんな人が夫だったらどれだけ幸せだったろうな…とクズな夫と比較して達観したこと数知れず。
だからこそこんなすぐ妄想に走りそうな痴女に近づかないでほしいのに、何故かセドリスはやたらと会いにくるのだ。
最初は配属初日だった。ルリアナの職場を本当に調べたのかこの北の洗濯場で彼を見た時は腰を抜かすかと思った。
お詫びの馬見学はちょっと昼休みじゃ馬場が遠すぎて無理だな、と苦笑していた。
「もういいんです(帰って)」と言ったのに、実は足が痛かったんだろうとバレていて、このままにはできないと湿布と包帯をくれて、さらにお菓子ももらってしまった。その後も「足はどうだ」と何かにつけて差し入れを持ってくるようになってしまった。
ルリアナの分だけではなく同僚の分も細々と食べ物を差し入れしてくれるので彼はとても歓迎されている。
今日もキャンディをたくさん持参したとルリアナに紙袋を渡してきたのだ。
「だからもういいって……」
「じゃあまたイヴに会ってやってくれ。そのためのお礼と思って」
「イヴには会いますけど、それは私が好きでやってることなのでお礼はもらいたくないです」
「ゼリーの方が好き?」
「そうじゃなくて!何も!何ももらわなくていいんです!」
「わかった、じゃあ君が食べたことのない菓子を探してくる」
「そうじゃないって言ってるのに!あなたと関わると目立つから嫌なんです!最初の日にズラリと職場中が物陰から観察してたの知ってるでしょう!」
「…………イヴが悲しむ」
「うっ」
セドリスの愛馬の黒馬を思い出してルリアナは、ぐぬぬとなった。
ルリアナに突進してきたイヴという名の立派な雌馬はなぜかルリアナにめちゃくちゃに懐いている。最初に会ったときには整った黒い尻尾をバッサバッサと振っていた。
「滅多に他人には懐かないのに」とにんじんを美味しそうにルリアナの手から食べているイヴを見てセドリスが驚いたくらいだ。
なお、この日、勤務時間外に馬の世話をさせたとして何故か夕飯を奢られそうになったので全力で逃げた。足が痛いと言って逃げた。そうしたら「やっぱり足が痛いんじゃないか」と頻繁にやってくるようになってしまった。悪手であった。
しかし、考えてもみて欲しい。
普通に喋っているのに常に耳元でくわんくわんと響くように聞こえるのだ。嫌な意味ではない。むしろ、ご馳走です、と言いたくなるような美声である。だが公共の場でこれはない。
うっかりはぁ…っと吐息を漏らしたくなるくらいなのだ。勤務中に下着もダメにしたくない。
(こんなオプションいらないわぁああっ)
女神様を恨む。こんな破廉恥オプションがなければもう少し好みの男性と普通に会話してなんならちょっとご飯も食べて、なんて淡い夢を見れた。
もっとも、彼は伯爵令息である。次男とはいえ、由緒正しいミュンアドラ伯爵家の血筋で、かつ、出世頭の21歳。妙齢の女性陣が目の色変えて狙っている超優良物件。なんなら侯爵令嬢にすら粉をかけられているとか。吹けば飛ぶ末席男爵令嬢などはそんな輪に入りたくない。
だけども普通に、普通に会話するくらいはできただろう。
このオプションさえなければ!!!
(キャンセルできないのかしら?)
真面目に呪われた人は探すのでこんな耳はいらない。寝不足の頭を抱えるたびにルリアナはそう思った。
切実な願いとしてルリアナは思った。
今日も今日とて寝不足である。あくびが止まらない。
怪奇現象は不定期に始まるのだ。ここ数日は夜中である。それでも日付が変わる直前には喉を引き絞った苦しそうな声をあげてどうにか達しているようである。
そんなに苦しいならやめたらいいのに、と声を撒き散らされているルリアナは呆れていたが、夢の中で女神様に「オプション」の話をされてからはとてもではないがそんな身勝手なことは一切思えなくなった。
そう、女神様曰く、ルリアナの耳は転生オプションなのだそうだ。
ティティリアは周りの声に無頓着で陥れられた。だからルリアナを危険にさらそうとする音をよく聞けるように特別な耳をあげた。あと、人探しも大変だろうと思ったので、呪われた彼本人の声はとにかくやたらと聞こえるようにしてあるそうだ。
「私って優しいでしょ?!できる女でしょ!?」とくるくる回っていた女神様にルリアナはがくりと膝をついた。
そんなに喜ばなくたってぇ、とニコニコしている彼女の肩を不敬にも揺さぶってやりたい気持ちになった。
(余分なことをしないでえええ!!!)
確かにありがたい。
呪われた人を探す方法など全く思いついていなかった。でもアレな声を毎日聞かされる身にもなってほしい。
いや彼は呪いを引き受けてくれているだけ。
全部ティティリアが悪いのだ。彼は悪くない。でも毎晩毎晩毎晩、耳元で盛られるのは精神衛生上大変よろしくないのだ。あれを盛ってるというには嫌そうだが、それでも"そういう声"である。
耳の後ろに人がいて、囁かれている幻覚すら覚えそうになる。
そもそも声が聞こえるってそういう時だけの声が聞こえてもどこの誰だかさっぱりわからないから探しようがない。
そう訴えると「あー…私、愛と性欲の女神なので…」とバツが悪そうに、しかし、へらりと笑われた。やっぱり一回揺さぶってもいいんじゃなかろうか。
「でも王宮にはいるはずよ!流石に建物の外まで全部の音は拾わないはずだし!」と力説されたが、王宮にどれだけの男がいると思っているのだ。
せめて通常時の声を教えてほしい。
今日はもう大丈夫か、寝てる間に終わってくれたのかと思うと突然始まる艶めかしい息遣いだけで何を分かれというのか。
「おかしいなあ。ちゃんと出会えるように祝福をかけたはずなんだけど…」
この女神様、わかってはいたけれど多分ポンコツだ。ルリアナはしみじみ思った。
「とにかく頑張って!もしかしたらティティリアが同じ世界に来たことで呪いが増幅されるかもしれないし、彼が性欲で抑え込んでいるうちになんとかして」
またかもしれない、の、無責任な言葉にイラッとしたところで目が覚めた。
「なんとか……なるならしてるわー!」
山ほどの洗濯物を力いっぱい引き絞りながら叫んだ。叫ぶと大量に水が出る。
物静かな同僚たちは奇行が多いルリアナに慣れているので、またか、という目で見るだけで気にはしない。裏手なので特に人目もなく平和な職場である。
ルリアナは貴族令嬢だがキビキビと真面目に働くので重宝されていた。
ここに貴族が配属されるとすぐに班長になり下女たちをまとめなければならないが、歴代の班長はやりたくないと全く仕事をしなかったらしい。
ルリアナは部下にあたる下女たちの仕事のやり方を真似て学び、改善の声をよく聞き、そんなもん班長なんだからやっちゃえやっちゃえ、と勝手に手順を変え、信頼を勝ち取り、上司の女官にも褒められた。必死こいて働いているルリアナは他の侍女たちの嘲笑の的であるが、貧乏舐めるな、給金アップ上等、である。
「ルリ、お客様」
同じ年の同僚と王宮門で出前に来ているパン屋で買った惣菜パンを口いっぱいに頬張っていると、ルリアナに最初に仕事を教えてくれたこちらも同じ年のティデイという下女が呼びに来た。
「怪我はどうだ?」
「……………こんにちは」
概ね平和な日々。おおむね、は。
そんなルリアナの悩みの種は、夜のあの声だけではなく、突如やってくる昼の親切押し売りもある。
「あのー……黒騎士様?暇なんですか?」
「セドリスだと言っている。なんならセドでもいい」
「いえ結構です、黒騎士様。特定できるので」
「君にはちゃんと呼んでほしい、と言っても?」
「そういうのやめてもらえますかね?目立ちたくないので」
「だからここに来るようにしたじゃないか」
「さも譲った、みたいに言わないでいただきたいのですが。とにかくあなたはお目立ちになりますので!もうお詫びはいいと言ってるじゃないですか!結構ですって!」
何故かセドリスがやたらと押しかけてくるのだ。この王宮の北の端まで。
ルリアナはこの人になるべく関わりたくない。
何故なら「好みの男性の声はよく聞こえるから好きなだけ妄想して楽しんでね!私に性欲捧げてくれていいからね!」とことさらに余分なオプションを女神様に付け加えられているからである。
セドリスの声はめちゃくちゃよく聞こえる。
耳元でいつだって囁かれているようで腰が抜けそうだ。
つまりセドリスは好み。わかっている、好みである。
堅苦しさを感じるちょっと厳しい表情すらも似合う整った顔に鍛えられた体。じんわり響く低い声。身分の低い自分への振る舞いはいつだって誠実で紳士で、下女にも丁寧な口調を一切崩さない人格者。非の打ち所がない。こんな人が夫だったらどれだけ幸せだったろうな…とクズな夫と比較して達観したこと数知れず。
だからこそこんなすぐ妄想に走りそうな痴女に近づかないでほしいのに、何故かセドリスはやたらと会いにくるのだ。
最初は配属初日だった。ルリアナの職場を本当に調べたのかこの北の洗濯場で彼を見た時は腰を抜かすかと思った。
お詫びの馬見学はちょっと昼休みじゃ馬場が遠すぎて無理だな、と苦笑していた。
「もういいんです(帰って)」と言ったのに、実は足が痛かったんだろうとバレていて、このままにはできないと湿布と包帯をくれて、さらにお菓子ももらってしまった。その後も「足はどうだ」と何かにつけて差し入れを持ってくるようになってしまった。
ルリアナの分だけではなく同僚の分も細々と食べ物を差し入れしてくれるので彼はとても歓迎されている。
今日もキャンディをたくさん持参したとルリアナに紙袋を渡してきたのだ。
「だからもういいって……」
「じゃあまたイヴに会ってやってくれ。そのためのお礼と思って」
「イヴには会いますけど、それは私が好きでやってることなのでお礼はもらいたくないです」
「ゼリーの方が好き?」
「そうじゃなくて!何も!何ももらわなくていいんです!」
「わかった、じゃあ君が食べたことのない菓子を探してくる」
「そうじゃないって言ってるのに!あなたと関わると目立つから嫌なんです!最初の日にズラリと職場中が物陰から観察してたの知ってるでしょう!」
「…………イヴが悲しむ」
「うっ」
セドリスの愛馬の黒馬を思い出してルリアナは、ぐぬぬとなった。
ルリアナに突進してきたイヴという名の立派な雌馬はなぜかルリアナにめちゃくちゃに懐いている。最初に会ったときには整った黒い尻尾をバッサバッサと振っていた。
「滅多に他人には懐かないのに」とにんじんを美味しそうにルリアナの手から食べているイヴを見てセドリスが驚いたくらいだ。
なお、この日、勤務時間外に馬の世話をさせたとして何故か夕飯を奢られそうになったので全力で逃げた。足が痛いと言って逃げた。そうしたら「やっぱり足が痛いんじゃないか」と頻繁にやってくるようになってしまった。悪手であった。
しかし、考えてもみて欲しい。
普通に喋っているのに常に耳元でくわんくわんと響くように聞こえるのだ。嫌な意味ではない。むしろ、ご馳走です、と言いたくなるような美声である。だが公共の場でこれはない。
うっかりはぁ…っと吐息を漏らしたくなるくらいなのだ。勤務中に下着もダメにしたくない。
(こんなオプションいらないわぁああっ)
女神様を恨む。こんな破廉恥オプションがなければもう少し好みの男性と普通に会話してなんならちょっとご飯も食べて、なんて淡い夢を見れた。
もっとも、彼は伯爵令息である。次男とはいえ、由緒正しいミュンアドラ伯爵家の血筋で、かつ、出世頭の21歳。妙齢の女性陣が目の色変えて狙っている超優良物件。なんなら侯爵令嬢にすら粉をかけられているとか。吹けば飛ぶ末席男爵令嬢などはそんな輪に入りたくない。
だけども普通に、普通に会話するくらいはできただろう。
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