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第一章
第5話
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◇
ノアリスは小さく体をふるわせていた。
なぜか。目の前に兄──皇太子がいるからだ。
彼はどこか仄暗い瞳でノアリスを見下ろしている。
ノアリスは誰よりも兄を恐れていた。
四年前──ノアリスがこの塔に囚われることになったのは、彼が理由であるからだ。
いつからかわからない。
しかし、ある時から兄の自分を見る目が歪んでいることに気がついた。
そしてそれが確信に変わったのは、ある夜のこと。
城の私室でそろそろ眠ろうと支度をしていた時、兄が現れてお茶に誘われた。
それは特別珍しいことでも無かったので、何を疑うことも無くお茶を飲んだのだが、少しして体に力が入らなくなった。
何かが、おかしい。
そう思った時にはもう既に遅く、ノアリスはベッドに運ばれ、抵抗することも出来ず、兄によって無理矢理犯された。
兄に薬を盛られ、抵抗できぬまま身体を奪われた夜。
ノアリスの記憶は今でも、そこで止まっている。
それは大きな事件となった。
兄は父である国王に酷く叱責され、反省する態度を見せていたが、それが本当かはわからない。
ノアリスは体調を崩し、数日間は部屋から出ることもままならなかった。
母である王妃は、兄が弟を犯すなどという奇行を行ったことで狂ってしまい、事件の数日後には命を絶ってしまわれた。
そんな、絶望に絶望を重ねるような数日間を過ごしていた時、ノアリスは腹が張るような痛みを感じた。
それは段々と酷くなっていき、我慢できずに泣き叫ぶほど、痛みに暴れる。
腹の中に大きな何かが詰まっているようだった。
それを出そうと厠に行くが、なかなか出てこない。
医師が慌ただしく手を動かし、ノアリスの身体を──奥の奥まで──確かめたその時、ぽつりと呟いた。「……これは、卵だ」と。
そこからは早かった。
その卵を何とか産み落としたのだが。
それを見て感激したのは、兄、ただ一人。
「……これは、すごいな」
彼は薄く笑って、殻ごと口に運んだ。
ノアリスは震えた。吐き気が込み上げた。
そして翌日、兄は王に叱責された際に頬を殴られ、怪我をしていたのだが、その青い痣が、跡形もなく消えていた。
あれから四年──
ノアリスはこの塔に囚われたまま、生きることを命じられた。
あの夜の記憶は、脳裏に焼き付いたまま消えない。
兄の歪んだ愛情、身体を蝕む痛み、そして腹の中に生まれた“異物”。
卵という、呪いのようなその存在が、自分の身体に巣食っている。
……どうして自分だけが、こうして。
ノアリスは、もう涙も流せなかった。
兄に見下ろされ、ノアリスは震えながら、立つこともできずにいた。
「──隣国、ルイゼンの王が、来ている」
「っ、は、はい。聞きました」
「……卵の存在を知られている」
「っ!」
ガッと頬を掴まれ、無理矢理顔を上げさせられる。
ノアリスは顔色を真っ青にして、兄──ルーヴェンと目を合わせた。
「卵は、誰の手にも渡してはならぬ」
「……」
「──だが、同盟を結ぶ条件として、他に方法がないか、考えなければならない。どうしたものか……」
頬から手が離れたと思った次の瞬間、兄がすぐ隣に腰を下ろす。その気配に、ノアリスの震えは一層強くなった。
何をされるか分からない恐怖が、体を襲う。
「何がいいと思う、ノアリス」
「ぁ……わ、わたし、は……」
俯いたまま、何も言えない。
兄という存在に、ここまで怯える未来がくるとは思わなかった。
次第にノアリスの回答には興味が失せたのか、ルーヴェンは塔を出ていく。
兄が何をしにここにやってきたのかはわからず、彼が居なくなるとノアリスは大きく溜息を吐いた。
──隣国の、王様
昨日見た、彼の人のこと。
長身で、堂々とした姿は逞しくて、誰よりも王らしかった。
あの、切れ長で美しい目を、もう一度近くで見たいと思う。
何もかもを包み込むような、漆黒の髪はどれほど柔らかいのだろうか。
「……助けてなんて、くれるわけ、ないよね」
きっと、父も兄も、城にいる皆も、自分の存在を隠しているはず。
卵の存在を知ってはいても、あれがどうできているのかは知らない。
つまり、ここでノアリスが生きていることを、彼らは知らないのだ。
変な期待は抱かない方がいい。
そんなことはわかっているが、どこかもう少し明るい未来があってもいいのではないかと、思ってしまうのだ。
ルイゼンという国は、どのような国なのだろうか。
そこは、緑が豊かなのか、海が広がっているよか。
想像をするのは唯一現実から逃げる手段で楽しい。
「──王子様、お食事の時間です」
逃げ込んだ幻想を引き裂くように、現実がノアリスを引き戻す。
あまりにも残酷な、地獄のような現実へ。
食事は一日に三度。
朝、昼、夜と、決まった時間に運ばれてくる。
どうやら城の調理場で作られているらしく、どれも少し冷めていた。
兄が訪れてから、二日が経った。
本日三度目の食事も、一人、静かに摂る。
ここに閉じ込められる前は、食事は家族団欒の楽しいひとときだった。
笑って、美味しくて、幸せな時間だった。
──けれど今は。
食事はただ「摂らされるもの」に変わってしまった。
無理にでも口に運ばなければならない、義務のような時間。
残すと怒られる。
「栄養が偏って、卵ができなくなったらどうする」と叩かれたこともある。
それ以来、無理にでもすべてを食べるようになった。
でも、ストレスのせいか、最近は味もよくわからない。
食べても、口の中に広がるのは無味と虚無。
ノアリスにとって、食事はもはや──拷問に近かった。
同盟の話は、上手くいっているのだろうか。
ノアリスにとっては、全く関係の無い話なのだが、あの王様が頭にチラついて、気になっている。
食事を終えて、口元を拭い、鉄格子の嵌められた窓から外を見る。
この低い塔では、城下の様子を眺めることすら叶わない。
ただ、月に一度だけ歩くことを許された庭を見下ろすだけだ。
退屈で、希望のない日々なんて、早く終えてしまいたいが、どうしようもなく、ここには何もない。
食事とともに運ばれてくるカトラリーですら、自害できないようスプーンだけだ。
四年前までは、こんな生活ではなかった。
外の世界を知っているからこそ、余計に辛い。
──コン、コン
「っ!」
突然、扉をノックされ、振り返った。
この時間には誰も来ないはず。
食器を片しに来るのは、いつも翌朝。
朝食と交換するように、空いた皿が下げられていく。
風呂は、七日間に一度だけ。
庭に出た二日前に入ったので、それも有り得ない。
では、誰が。
この外界から閉ざされた塔に、自ら来るのは──
想像して、体が震える。
兄か、王か。それとも噂を聞き付け犯しに来た知らない誰かか。
「中にいるのだろう。ノアリス王子」
「っ、」
聞いた事のない、低くて太く、厚い声。
ノアリスの呼吸が上がる。
「初めまして。隣国ルイゼンの王、カイゼルだ」
「!」
ノアリスは驚いて目を見張った。
閉じられた扉を凝視したまま、動けない。
「先日、少しだけ会ったな」
「っ、は、はい」
「! 貴殿と少し、話がしたい。入ってもいいだろうか」
「ぁ……」
予想だにしない訪問者に、ノアリスは何も言えなかった。
きっと、誰かにバレてしまうと、カイゼル王が危ない。
けれど、──話してみたい。
ノアリスはおずおずと扉に近づき、しばし迷った末──返事の代わりに、コツン、コツンと二度、ノックを返した。
ノアリスは小さく体をふるわせていた。
なぜか。目の前に兄──皇太子がいるからだ。
彼はどこか仄暗い瞳でノアリスを見下ろしている。
ノアリスは誰よりも兄を恐れていた。
四年前──ノアリスがこの塔に囚われることになったのは、彼が理由であるからだ。
いつからかわからない。
しかし、ある時から兄の自分を見る目が歪んでいることに気がついた。
そしてそれが確信に変わったのは、ある夜のこと。
城の私室でそろそろ眠ろうと支度をしていた時、兄が現れてお茶に誘われた。
それは特別珍しいことでも無かったので、何を疑うことも無くお茶を飲んだのだが、少しして体に力が入らなくなった。
何かが、おかしい。
そう思った時にはもう既に遅く、ノアリスはベッドに運ばれ、抵抗することも出来ず、兄によって無理矢理犯された。
兄に薬を盛られ、抵抗できぬまま身体を奪われた夜。
ノアリスの記憶は今でも、そこで止まっている。
それは大きな事件となった。
兄は父である国王に酷く叱責され、反省する態度を見せていたが、それが本当かはわからない。
ノアリスは体調を崩し、数日間は部屋から出ることもままならなかった。
母である王妃は、兄が弟を犯すなどという奇行を行ったことで狂ってしまい、事件の数日後には命を絶ってしまわれた。
そんな、絶望に絶望を重ねるような数日間を過ごしていた時、ノアリスは腹が張るような痛みを感じた。
それは段々と酷くなっていき、我慢できずに泣き叫ぶほど、痛みに暴れる。
腹の中に大きな何かが詰まっているようだった。
それを出そうと厠に行くが、なかなか出てこない。
医師が慌ただしく手を動かし、ノアリスの身体を──奥の奥まで──確かめたその時、ぽつりと呟いた。「……これは、卵だ」と。
そこからは早かった。
その卵を何とか産み落としたのだが。
それを見て感激したのは、兄、ただ一人。
「……これは、すごいな」
彼は薄く笑って、殻ごと口に運んだ。
ノアリスは震えた。吐き気が込み上げた。
そして翌日、兄は王に叱責された際に頬を殴られ、怪我をしていたのだが、その青い痣が、跡形もなく消えていた。
あれから四年──
ノアリスはこの塔に囚われたまま、生きることを命じられた。
あの夜の記憶は、脳裏に焼き付いたまま消えない。
兄の歪んだ愛情、身体を蝕む痛み、そして腹の中に生まれた“異物”。
卵という、呪いのようなその存在が、自分の身体に巣食っている。
……どうして自分だけが、こうして。
ノアリスは、もう涙も流せなかった。
兄に見下ろされ、ノアリスは震えながら、立つこともできずにいた。
「──隣国、ルイゼンの王が、来ている」
「っ、は、はい。聞きました」
「……卵の存在を知られている」
「っ!」
ガッと頬を掴まれ、無理矢理顔を上げさせられる。
ノアリスは顔色を真っ青にして、兄──ルーヴェンと目を合わせた。
「卵は、誰の手にも渡してはならぬ」
「……」
「──だが、同盟を結ぶ条件として、他に方法がないか、考えなければならない。どうしたものか……」
頬から手が離れたと思った次の瞬間、兄がすぐ隣に腰を下ろす。その気配に、ノアリスの震えは一層強くなった。
何をされるか分からない恐怖が、体を襲う。
「何がいいと思う、ノアリス」
「ぁ……わ、わたし、は……」
俯いたまま、何も言えない。
兄という存在に、ここまで怯える未来がくるとは思わなかった。
次第にノアリスの回答には興味が失せたのか、ルーヴェンは塔を出ていく。
兄が何をしにここにやってきたのかはわからず、彼が居なくなるとノアリスは大きく溜息を吐いた。
──隣国の、王様
昨日見た、彼の人のこと。
長身で、堂々とした姿は逞しくて、誰よりも王らしかった。
あの、切れ長で美しい目を、もう一度近くで見たいと思う。
何もかもを包み込むような、漆黒の髪はどれほど柔らかいのだろうか。
「……助けてなんて、くれるわけ、ないよね」
きっと、父も兄も、城にいる皆も、自分の存在を隠しているはず。
卵の存在を知ってはいても、あれがどうできているのかは知らない。
つまり、ここでノアリスが生きていることを、彼らは知らないのだ。
変な期待は抱かない方がいい。
そんなことはわかっているが、どこかもう少し明るい未来があってもいいのではないかと、思ってしまうのだ。
ルイゼンという国は、どのような国なのだろうか。
そこは、緑が豊かなのか、海が広がっているよか。
想像をするのは唯一現実から逃げる手段で楽しい。
「──王子様、お食事の時間です」
逃げ込んだ幻想を引き裂くように、現実がノアリスを引き戻す。
あまりにも残酷な、地獄のような現実へ。
食事は一日に三度。
朝、昼、夜と、決まった時間に運ばれてくる。
どうやら城の調理場で作られているらしく、どれも少し冷めていた。
兄が訪れてから、二日が経った。
本日三度目の食事も、一人、静かに摂る。
ここに閉じ込められる前は、食事は家族団欒の楽しいひとときだった。
笑って、美味しくて、幸せな時間だった。
──けれど今は。
食事はただ「摂らされるもの」に変わってしまった。
無理にでも口に運ばなければならない、義務のような時間。
残すと怒られる。
「栄養が偏って、卵ができなくなったらどうする」と叩かれたこともある。
それ以来、無理にでもすべてを食べるようになった。
でも、ストレスのせいか、最近は味もよくわからない。
食べても、口の中に広がるのは無味と虚無。
ノアリスにとって、食事はもはや──拷問に近かった。
同盟の話は、上手くいっているのだろうか。
ノアリスにとっては、全く関係の無い話なのだが、あの王様が頭にチラついて、気になっている。
食事を終えて、口元を拭い、鉄格子の嵌められた窓から外を見る。
この低い塔では、城下の様子を眺めることすら叶わない。
ただ、月に一度だけ歩くことを許された庭を見下ろすだけだ。
退屈で、希望のない日々なんて、早く終えてしまいたいが、どうしようもなく、ここには何もない。
食事とともに運ばれてくるカトラリーですら、自害できないようスプーンだけだ。
四年前までは、こんな生活ではなかった。
外の世界を知っているからこそ、余計に辛い。
──コン、コン
「っ!」
突然、扉をノックされ、振り返った。
この時間には誰も来ないはず。
食器を片しに来るのは、いつも翌朝。
朝食と交換するように、空いた皿が下げられていく。
風呂は、七日間に一度だけ。
庭に出た二日前に入ったので、それも有り得ない。
では、誰が。
この外界から閉ざされた塔に、自ら来るのは──
想像して、体が震える。
兄か、王か。それとも噂を聞き付け犯しに来た知らない誰かか。
「中にいるのだろう。ノアリス王子」
「っ、」
聞いた事のない、低くて太く、厚い声。
ノアリスの呼吸が上がる。
「初めまして。隣国ルイゼンの王、カイゼルだ」
「!」
ノアリスは驚いて目を見張った。
閉じられた扉を凝視したまま、動けない。
「先日、少しだけ会ったな」
「っ、は、はい」
「! 貴殿と少し、話がしたい。入ってもいいだろうか」
「ぁ……」
予想だにしない訪問者に、ノアリスは何も言えなかった。
きっと、誰かにバレてしまうと、カイゼル王が危ない。
けれど、──話してみたい。
ノアリスはおずおずと扉に近づき、しばし迷った末──返事の代わりに、コツン、コツンと二度、ノックを返した。
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