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第二章
第34話
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朝食を終え、二人はそれぞれの場所へ向かった。
カイゼルは執務室に入ると、まずイリエントを呼び出す。
現れた彼に、鋭い視線を向けた。
「おはようございます、陛下」
「ああ、おはよう。……他に言うことは?」
「特にありませんが」
「ノアリスに、余計なことを話したな」
イリエントは小さく首を傾げる。
「余計なこと?」
「俺の家族のこと。世継ぎのことだ」
「ああ、それですか。それは答えるべきでしょう。ノアリス様は、陛下のことで悩んでおられましたから」
「なに……?」
「陛下がお優しくしてくださるので、何か恩返しがしたいと。どうすればいいかと相談されたのです。ですから、間接的に陛下のためになることを伝えただけです」
ノアリスの意思を尊重する言い方に、カイゼルは舌打ちをこぼした。
「さっき本人に聞かれた」
「何を、です?」
「なぜ世継ぎを作らないのか、と」
「直接陛下に尋ねるとは、大胆ですねぇ」
「茶化すな。……想い人がいると答えたら、それは妾妃かと」
「! っふ、ふふ……」
隠しもせず笑い出すイリエント。
カイゼルはぐぐっと眉間に力をこめる。
「笑うな」
「ふふ……す、すみません。ですが私は、ノアリス様にお伝えしたのですよ? 陛下は妾妃には目もくれないこと。そして私の知る限り、心を配られているのはノアリス様だけだということを」
「!」
カイゼルは目を見張ったあと、背もたれに身をあずけ、手で目元を覆って深く息を吐いた。
「それではまるで、俺がノアリスを想っていると、すべて伝えたようなものではないか……」
「ええ、そのつもりでしたから」
「勝手に伝えるな! ……それで、ノアリスは何と……」
イリエントはにっこりと微笑む。
「『どうして』とだけ」
「……」
「……?」
「……伝わっていないな」
「ええ。あの御方はもともと自己肯定感の低い方です。仮に伝わっていたとしても、『そんなことは有り得ない』と否定されてしまうでしょうね」
楽しげなイリエントが、今はやけに恨めしい。
カイゼルは姿勢を正し、どうしたものかと頭を悩ませた。
「陛下、ひとつよろしいですか?」
「なんだ」
「……ノアリス様を想うのは良いのです。しかし本当に国のためを思うのであれば、どうかお世継ぎのことをお考えください」
カイゼルは奥歯を噛んだ。
また、その話だ。
「フェルカリアの王子を『妻』として連れ帰ったのは承知しています。ですが今のままでは、王の伴侶として何も役目を果たせていません。今は陛下がいらっしゃるから良いとして、もし戦が起きればどうなさるのです。陛下が戦地へ赴けば、民は誰に従えばいいのですか」
分かってはいる。
そんなこと、ずっと前から。
「しかし……言っただろう。俺はノアリスが好きなんだ」
「ですから、それは良いのです。ですが感情とは別に、お世継ぎを──」
「……ノアリスに話してみよう」
怪訝そうな顔をするイリエント。
窓からはあたたかな風が流れ込んでいた。
「……何を、です」
「俺の気持ちをだ」
「……っ」
短い言葉に、イリエントは目を細める。
軽率ではないかと口にしかけたが、カイゼルの横顔を見て飲み込んだ。
その瞳には、もはや迷いの影はなかったからだ。
「……良いのですか。伝えたところで、あの御方が受け止めきれるとは限りません」
「ああ、そうだな。……けれどノアリスは言ったんだ。俺に想われるのはきっと嬉しい、と」
イリエントは小さくため息をつきながらも、口元にはわずかな笑みを浮かべた。
「まったく……陛下というお方は」
「何か言ったか」
「いえ。――せいぜい振られぬことを祈ります」
「お前な……!」
胸の奥に芽生えた熱が、決意へと変わっていく。
――ノアリスに、きちんと想いを伝えよう。
カイゼルはひとりでに頷き、早くもすでに少しだけ緊張を覚えていた。
「……陛下。その前に、大切なお話がございます」
「なんだ」
イリエントの声音に緊張が滲む。カイゼルも自然と背筋を伸ばした。
「デュラシアが動き出したようです。現在偵察中の軍は任期を終え一度引き返しています」
「……そうか」
フェルカリアの西に位置する国、デュラシア。
フェルカリアとデュラシア古くから険悪な関係にあり、いつ戦が起きてもおかしくはなかった。
フェルカリアがルイゼンと同盟を結んだのも、この日のためだ。
「別の軍でも構わないから、偵察は続けるように指示を。時が来れば、フェルカリアへ兵を送る」
「承知しました。……陛下は、いかがなさいますか」
「俺も出る。俺が退けば、兵の士気が落ちる」
即答するカイゼルの声に迷いはない。
だが、その胸裏にノアリスの顔がよぎった。
「その間、ノアリス様は──」
言いかけたイリエントの言葉を遮るように、カイゼルは机上で拳を握りしめる。
「心配だが、仕方あるまい。……あの子とも、きちんと話をする」
「……万能薬は」
「使わない。俺の身に何かあっても、ノアリスに卵を要求するな」
強い眼差しを返すと、イリエントの視線がさらに鋭くなる。
「であれば、陛下は戦に出るべきではありません」
「なに……?」
「国を想うのであれば、この場に留まってください。そして、この国とノアリス様を守ることこそ、陛下の責務です」
「……イリエント、俺は──」
「仮に、……仮にですが、貴方様が戦で命を落とされたら」
イリエントの声が低く落ちる。
「この国は混乱に陥るだけでなく、ノアリス様も再びフェルカリアに連れ戻され、あの非人道的な行為を強いられるでしょう」
カイゼルは息を呑んだ。
戦場に立ち、剣を振るう。それが自分の生き方だ。
だが──もし自分が死ねば。
国は崩れ、ノアリスは再び地獄に囚われる。
胸を締め付けるような現実を突きつけられ、カイゼルは深く俯いた。
確かに、今この瞬間、国とノアリスを守れるのは自分しかいない。
「……絶対に死なない保証があるのなら、お出になればよろしいでしょう。ですが、それにはノアリス様の卵が必要です」
「……わかった。もう黙れ」
低く吐き出すように言い、カイゼルは深く息をついた。
何を選ぶべきか、わかっている。
世継ぎのいないこの国から、自分がいなくなるということが、何を意味するか。
「ルイゼンに留まってくださいますね?」
「……ああ」
イリエントはホッとして肩から力を抜いた。
その様子を見届けながら、カイゼルは静かに立ち上がる。
ノアリスに伝えねばならない。
戦場に出ないと決めた以上、別の責務が生じる。
ノアリスに、そして国に。
彼を守ると誓った自分が、これから何を選び取るのかを。
重い決意を胸に、カイゼルは静かに執務室を後にした。
カイゼルは執務室に入ると、まずイリエントを呼び出す。
現れた彼に、鋭い視線を向けた。
「おはようございます、陛下」
「ああ、おはよう。……他に言うことは?」
「特にありませんが」
「ノアリスに、余計なことを話したな」
イリエントは小さく首を傾げる。
「余計なこと?」
「俺の家族のこと。世継ぎのことだ」
「ああ、それですか。それは答えるべきでしょう。ノアリス様は、陛下のことで悩んでおられましたから」
「なに……?」
「陛下がお優しくしてくださるので、何か恩返しがしたいと。どうすればいいかと相談されたのです。ですから、間接的に陛下のためになることを伝えただけです」
ノアリスの意思を尊重する言い方に、カイゼルは舌打ちをこぼした。
「さっき本人に聞かれた」
「何を、です?」
「なぜ世継ぎを作らないのか、と」
「直接陛下に尋ねるとは、大胆ですねぇ」
「茶化すな。……想い人がいると答えたら、それは妾妃かと」
「! っふ、ふふ……」
隠しもせず笑い出すイリエント。
カイゼルはぐぐっと眉間に力をこめる。
「笑うな」
「ふふ……す、すみません。ですが私は、ノアリス様にお伝えしたのですよ? 陛下は妾妃には目もくれないこと。そして私の知る限り、心を配られているのはノアリス様だけだということを」
「!」
カイゼルは目を見張ったあと、背もたれに身をあずけ、手で目元を覆って深く息を吐いた。
「それではまるで、俺がノアリスを想っていると、すべて伝えたようなものではないか……」
「ええ、そのつもりでしたから」
「勝手に伝えるな! ……それで、ノアリスは何と……」
イリエントはにっこりと微笑む。
「『どうして』とだけ」
「……」
「……?」
「……伝わっていないな」
「ええ。あの御方はもともと自己肯定感の低い方です。仮に伝わっていたとしても、『そんなことは有り得ない』と否定されてしまうでしょうね」
楽しげなイリエントが、今はやけに恨めしい。
カイゼルは姿勢を正し、どうしたものかと頭を悩ませた。
「陛下、ひとつよろしいですか?」
「なんだ」
「……ノアリス様を想うのは良いのです。しかし本当に国のためを思うのであれば、どうかお世継ぎのことをお考えください」
カイゼルは奥歯を噛んだ。
また、その話だ。
「フェルカリアの王子を『妻』として連れ帰ったのは承知しています。ですが今のままでは、王の伴侶として何も役目を果たせていません。今は陛下がいらっしゃるから良いとして、もし戦が起きればどうなさるのです。陛下が戦地へ赴けば、民は誰に従えばいいのですか」
分かってはいる。
そんなこと、ずっと前から。
「しかし……言っただろう。俺はノアリスが好きなんだ」
「ですから、それは良いのです。ですが感情とは別に、お世継ぎを──」
「……ノアリスに話してみよう」
怪訝そうな顔をするイリエント。
窓からはあたたかな風が流れ込んでいた。
「……何を、です」
「俺の気持ちをだ」
「……っ」
短い言葉に、イリエントは目を細める。
軽率ではないかと口にしかけたが、カイゼルの横顔を見て飲み込んだ。
その瞳には、もはや迷いの影はなかったからだ。
「……良いのですか。伝えたところで、あの御方が受け止めきれるとは限りません」
「ああ、そうだな。……けれどノアリスは言ったんだ。俺に想われるのはきっと嬉しい、と」
イリエントは小さくため息をつきながらも、口元にはわずかな笑みを浮かべた。
「まったく……陛下というお方は」
「何か言ったか」
「いえ。――せいぜい振られぬことを祈ります」
「お前な……!」
胸の奥に芽生えた熱が、決意へと変わっていく。
――ノアリスに、きちんと想いを伝えよう。
カイゼルはひとりでに頷き、早くもすでに少しだけ緊張を覚えていた。
「……陛下。その前に、大切なお話がございます」
「なんだ」
イリエントの声音に緊張が滲む。カイゼルも自然と背筋を伸ばした。
「デュラシアが動き出したようです。現在偵察中の軍は任期を終え一度引き返しています」
「……そうか」
フェルカリアの西に位置する国、デュラシア。
フェルカリアとデュラシア古くから険悪な関係にあり、いつ戦が起きてもおかしくはなかった。
フェルカリアがルイゼンと同盟を結んだのも、この日のためだ。
「別の軍でも構わないから、偵察は続けるように指示を。時が来れば、フェルカリアへ兵を送る」
「承知しました。……陛下は、いかがなさいますか」
「俺も出る。俺が退けば、兵の士気が落ちる」
即答するカイゼルの声に迷いはない。
だが、その胸裏にノアリスの顔がよぎった。
「その間、ノアリス様は──」
言いかけたイリエントの言葉を遮るように、カイゼルは机上で拳を握りしめる。
「心配だが、仕方あるまい。……あの子とも、きちんと話をする」
「……万能薬は」
「使わない。俺の身に何かあっても、ノアリスに卵を要求するな」
強い眼差しを返すと、イリエントの視線がさらに鋭くなる。
「であれば、陛下は戦に出るべきではありません」
「なに……?」
「国を想うのであれば、この場に留まってください。そして、この国とノアリス様を守ることこそ、陛下の責務です」
「……イリエント、俺は──」
「仮に、……仮にですが、貴方様が戦で命を落とされたら」
イリエントの声が低く落ちる。
「この国は混乱に陥るだけでなく、ノアリス様も再びフェルカリアに連れ戻され、あの非人道的な行為を強いられるでしょう」
カイゼルは息を呑んだ。
戦場に立ち、剣を振るう。それが自分の生き方だ。
だが──もし自分が死ねば。
国は崩れ、ノアリスは再び地獄に囚われる。
胸を締め付けるような現実を突きつけられ、カイゼルは深く俯いた。
確かに、今この瞬間、国とノアリスを守れるのは自分しかいない。
「……絶対に死なない保証があるのなら、お出になればよろしいでしょう。ですが、それにはノアリス様の卵が必要です」
「……わかった。もう黙れ」
低く吐き出すように言い、カイゼルは深く息をついた。
何を選ぶべきか、わかっている。
世継ぎのいないこの国から、自分がいなくなるということが、何を意味するか。
「ルイゼンに留まってくださいますね?」
「……ああ」
イリエントはホッとして肩から力を抜いた。
その様子を見届けながら、カイゼルは静かに立ち上がる。
ノアリスに伝えねばならない。
戦場に出ないと決めた以上、別の責務が生じる。
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彼を守ると誓った自分が、これから何を選び取るのかを。
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