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第二章
第十三話
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紬はフワフワな頭のまま、恭介に手を伸ばして抱きつき、甘えるように頬にキスを繰り返す。
恭介それを『可愛すぎる』と思いながら、手を止めず優しくお尻を撫でた。
小さくピクンと反応し、腰をクイクイ揺らす紬。こういった行為はもちろん初めてではない。後孔を蹂躙される気持ちよさを知っていて、だから早く触ってと勝手に腰が揺れてしまう。
恭介もフェロモンに僅かに飲まれており、早く繋がりたいと気持ちが急いてしまい、愛液に濡れるそこに指を挿入するとすぐに前立腺を探し当て、クイクイとそこを刺激する。
「っあ、あっ、あ!つ、つよ、強い……っ!んぅ……っ!」
「ごめん、ちょっと余裕ない」
「はぁ、ンッ、い、く……イク……ッ!」
ビクンと大きく震えた紬にキスをして、腕を離させるとクルンとうつ伏せにさせた。
脱力している紬は、されるがまま腰だけを上げて枕に頬を乗せる。
「──ッ!」
「は……」
双丘を開いた恭介は、躊躇うことなく後孔に舌を這わせた。紬はさすがにそんなことをされるのは初めてで、感じたことの無い快感に腰を跳ねさせ、ビュクッと性器から精液を飛ばす。
ヒクヒクするそこに舌を挿入すると、キュッキュッと締め付けてくる内壁に、ここに挿れたら間違いなく気持ちいいんだろうなと思い、舌を抜いて指を入れ、中の具合を確認する。
あまり焦らされても紬が辛いだろうと、恭介も下履きを脱ぎ捨てた。
「ね、挿れていい……?」
「っん、ぁ、な、生で、いいから……」
「え……」
恭介はゴムを取ろうとした手をプランとさせる。
そして少し考えた結果、『確かに番になり結婚するのなら必要無い……?』と思い、そのままピトリと蕩けたそこに宛てがった。
「っ、あ……!」
ゆっくりと性器が挿入される。
紬は枕を強く握り、久しぶりの感覚に目の前をチカチカさせながらそれを受け入れていく。
体が勝手に逃げようとしてずり上がるのを、恭介に腰を掴まれることで止められた。
カリが前立腺を擦り、先端が奥の壁まで届く。
トンとそこ当たった途端、紬は体を細かく震わせてギュンっと体に力が入った後、少しして脱力する。
どうやら中だけで絶頂してしまっているようで、それに気づいた恭介は奥歯をギリッとさせながら動きたい衝動に耐える。
そうして馴染むのを待っていると、焦らされていると勘違いした紬が顔だけ振り返った。
「っぁ、な、なんで、動いて、くれないの……っ」
「っ……いきなり動いたら辛いだろ」
「ゃ、もう、いいから……!」
涙に濡れた声が可愛い。
恭介は紬の細っこい腰を再度掴み、ゆっくりと律動した。
恭介それを『可愛すぎる』と思いながら、手を止めず優しくお尻を撫でた。
小さくピクンと反応し、腰をクイクイ揺らす紬。こういった行為はもちろん初めてではない。後孔を蹂躙される気持ちよさを知っていて、だから早く触ってと勝手に腰が揺れてしまう。
恭介もフェロモンに僅かに飲まれており、早く繋がりたいと気持ちが急いてしまい、愛液に濡れるそこに指を挿入するとすぐに前立腺を探し当て、クイクイとそこを刺激する。
「っあ、あっ、あ!つ、つよ、強い……っ!んぅ……っ!」
「ごめん、ちょっと余裕ない」
「はぁ、ンッ、い、く……イク……ッ!」
ビクンと大きく震えた紬にキスをして、腕を離させるとクルンとうつ伏せにさせた。
脱力している紬は、されるがまま腰だけを上げて枕に頬を乗せる。
「──ッ!」
「は……」
双丘を開いた恭介は、躊躇うことなく後孔に舌を這わせた。紬はさすがにそんなことをされるのは初めてで、感じたことの無い快感に腰を跳ねさせ、ビュクッと性器から精液を飛ばす。
ヒクヒクするそこに舌を挿入すると、キュッキュッと締め付けてくる内壁に、ここに挿れたら間違いなく気持ちいいんだろうなと思い、舌を抜いて指を入れ、中の具合を確認する。
あまり焦らされても紬が辛いだろうと、恭介も下履きを脱ぎ捨てた。
「ね、挿れていい……?」
「っん、ぁ、な、生で、いいから……」
「え……」
恭介はゴムを取ろうとした手をプランとさせる。
そして少し考えた結果、『確かに番になり結婚するのなら必要無い……?』と思い、そのままピトリと蕩けたそこに宛てがった。
「っ、あ……!」
ゆっくりと性器が挿入される。
紬は枕を強く握り、久しぶりの感覚に目の前をチカチカさせながらそれを受け入れていく。
体が勝手に逃げようとしてずり上がるのを、恭介に腰を掴まれることで止められた。
カリが前立腺を擦り、先端が奥の壁まで届く。
トンとそこ当たった途端、紬は体を細かく震わせてギュンっと体に力が入った後、少しして脱力する。
どうやら中だけで絶頂してしまっているようで、それに気づいた恭介は奥歯をギリッとさせながら動きたい衝動に耐える。
そうして馴染むのを待っていると、焦らされていると勘違いした紬が顔だけ振り返った。
「っぁ、な、なんで、動いて、くれないの……っ」
「っ……いきなり動いたら辛いだろ」
「ゃ、もう、いいから……!」
涙に濡れた声が可愛い。
恭介は紬の細っこい腰を再度掴み、ゆっくりと律動した。
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