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第144話
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***
ハッと目を覚ました。
どうやら行為の途中で意識を失ったらしい。
背中が温かい。お腹に回る腕は凪さんので、抱きしめられている。
「っ、げほ、ゲホ……ッ」
何時だろうと体を起こそうとすると、それより先に喉が痛くて咳を繰り返してしまう。
凪さんが眠っているのに、なかなか止まらなくて起こしてしまったら申し訳ないと思いながら、手で口を押えた。
「っん、ま、た……ッ!」
咳をして体に力が入って気がついた。
凪さんのペニスが中に入ったままだ。
「ん……真樹、どこ行くの……」
「みず……」
「水ならこっちにある」
俺がいる場所とは逆側に手を伸ばした凪さんが、ペットボトルに入った水を飲み、それから俺に口移しで飲ませてくれる。
「ん、っはぁ……」
「喉痛い?」
「少しだけ……。あの、それより抜いてほしい……」
「……ああ、俺もそのまま寝落ちしてしまったみたいだ。」
「ぁ……!」
ゆっくりとペニスが抜けていく。
ずるっと抜ける感覚は、熱が冷めた今だと違和感がある。
「風呂入る?朝でもいいけど」
「あの……それより……凪さん。ちゃんと出せた……?俺途中で寝ちゃったから……満足してる……?」
「出したよ。真樹の中で。良かったよ」
「え……えっ、ぁ、ホントだ、出ちゃいそう……お風呂入ってくる……」
「ベッド汚れるし、俺も入るよ。」
抱き上げられ、お風呂場に連れて行かれる。
その後は凪さんにされるがままになって、服を着てベッドでぐっすり眠った。
■
朝になり、気持ちよく自然と目を覚ました。
凪さんはまだ起きていなくて、ぼんやりと寝顔を眺める。
あいも変わらず綺麗な顔だなと思う。
早く事が収束して、その次の発情期で子供ができたらいいのにな……と勝手に考えていると、起きた凪さんと目が合った。
「おはよう、凪さん。」
「……おはよう。早いね」
「俺もついさっき起きたよ。」
スリスリと彼に寄って、いつかは俺達の間に子供を挟んで眠りたいなと、その光景を妄想した。
「もうちょっとこのままゆっくりしよう?」
「うん」
凪さんに甘える為にゆっくり過ごすことにする。
広い背中に手を回して心臓の音を聞いた。
ハッと目を覚ました。
どうやら行為の途中で意識を失ったらしい。
背中が温かい。お腹に回る腕は凪さんので、抱きしめられている。
「っ、げほ、ゲホ……ッ」
何時だろうと体を起こそうとすると、それより先に喉が痛くて咳を繰り返してしまう。
凪さんが眠っているのに、なかなか止まらなくて起こしてしまったら申し訳ないと思いながら、手で口を押えた。
「っん、ま、た……ッ!」
咳をして体に力が入って気がついた。
凪さんのペニスが中に入ったままだ。
「ん……真樹、どこ行くの……」
「みず……」
「水ならこっちにある」
俺がいる場所とは逆側に手を伸ばした凪さんが、ペットボトルに入った水を飲み、それから俺に口移しで飲ませてくれる。
「ん、っはぁ……」
「喉痛い?」
「少しだけ……。あの、それより抜いてほしい……」
「……ああ、俺もそのまま寝落ちしてしまったみたいだ。」
「ぁ……!」
ゆっくりとペニスが抜けていく。
ずるっと抜ける感覚は、熱が冷めた今だと違和感がある。
「風呂入る?朝でもいいけど」
「あの……それより……凪さん。ちゃんと出せた……?俺途中で寝ちゃったから……満足してる……?」
「出したよ。真樹の中で。良かったよ」
「え……えっ、ぁ、ホントだ、出ちゃいそう……お風呂入ってくる……」
「ベッド汚れるし、俺も入るよ。」
抱き上げられ、お風呂場に連れて行かれる。
その後は凪さんにされるがままになって、服を着てベッドでぐっすり眠った。
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朝になり、気持ちよく自然と目を覚ました。
凪さんはまだ起きていなくて、ぼんやりと寝顔を眺める。
あいも変わらず綺麗な顔だなと思う。
早く事が収束して、その次の発情期で子供ができたらいいのにな……と勝手に考えていると、起きた凪さんと目が合った。
「おはよう、凪さん。」
「……おはよう。早いね」
「俺もついさっき起きたよ。」
スリスリと彼に寄って、いつかは俺達の間に子供を挟んで眠りたいなと、その光景を妄想した。
「もうちょっとこのままゆっくりしよう?」
「うん」
凪さんに甘える為にゆっくり過ごすことにする。
広い背中に手を回して心臓の音を聞いた。
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