助けた少女と共に暗黒龍を倒す話

藤助18

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第五話

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「おい、起きてって」



床で眠り始めるミランをゆするも彼女は動こうとしない。



そこで気づく



「足大丈夫か?」



靴下で山道を歩いたせいか、赤黒いシミがついていた。



脱がすよと聞いたうえで靴下を脱がす。



ひざ下から、白い肌があらわになっていく。



確認すると、足の裏にはいくつか豆ができていて、それがつぶれたらしい。



血は固まっているが、一応洗った方がいいだろう。



「傷口をあらわなきゃ。立てる?」



優しく聞くが、彼女は何も言わない。



困っていると、そこへ二人の男女が入ってきた。



初老の頭頂部が禿げ上がった男と、頭巾をかぶった少女だ。



挨拶もそこそこに、彼女の足のことについて話すと少女が手当をするからと男は少女に彼女をどこかへ連れて行かせる。



「申し遅れました、私が村長です。では私についていてください」と礼儀正しくいった。



ーーー



村の奥へと進むと空いた小屋の前に到着した。



扉を開けると木の簡単なベッドの上に藁ぶきがしいてあり、その上に村長はシーツをかけた。



「では、食事も後で持ってきますからごゆっくり」と言って去った。



ゴロリと寝ていると、扉が開いてミランと少女が入ってくる。



ミランは着替えをしており、上下一体の白い寝巻を着ていた。



そして不機嫌そうにそのままこちらへ歩いてきて、こちらが横になっていることをお構いなしにベッドに入ってくる。



「あの、ほかに寝床はありますか?」と少女に話す。



ミランとは出会ったばかりでなんの関係でないことを説明すると少女は納得して村長のもとへ行った。



しばらくたつとまた扉があき、少女はついてきてくださいと言って手招きした。



ーーー

外は日が暮れて暗くなっていた。



「あの、私の名前言ってなかったですよね。私はシャーロットといいます・・・」



「シャーロットか。僕はアルグレン。」



横目で彼女の顔を見ると、農作業後の疲れと彼女の控えめそうな性格のせいか薄幸の美少女といった印象を持った。



薄い金髪に、翠色の眼をしている。



やがて村長の家へ着くと、そこの一室を使うことになった。



机と椅子と衣装ダンスとベッド。



シャーロットが食事を運んできたのでありがたくいただいた。



食後にゴロリとベッドで横になっているとまた扉が開いて水が入ったバケツとタオルを持った彼女が入ってきて



「良ければこれで体を拭いてください」と言ってまた出ていった。



どうやら滞在する間は彼女が面倒を見てくれるようだ。



ーーーー



拭いたタオルとバケツを回収された後、アルグレンは眠くなり瞼を閉じていたところできぃとドアが開く。



白いワンピースのような寝巻を着たシャーロットが燭台を持ち入ってきた。



上体を起こして用を聞くと、もじもじしながら彼女は言う。



「良ければ旅のお話を聞きたくて…」



「ああ、もちろんいいよ。」



彼女は燭台を近くに置きベッドに座り込んだのでアルグレンは起き上がって同じように彼女の隣に座り旅の話をはじめた。





ーーー



旅の思い出を話していると、彼女は目を輝かせる。



聞き上手なのと好奇心旺盛なのか反応が良くついこちらも楽しくなって話が弾む。



きっと村でずっと育ってきたから外の話が新鮮なのだろう。



しかしもう夜は遅くなってきた。



「もう遅いし、次の話は長いから明日また聞かせるよ」



アルグレンはそう言って、遠回しにシャーロットが部屋を出るようにいう。



「わかりました。明日もっと聞かせてくださいね。」



にっこりとシャーロットは笑う。



「・・・・」



「・・・・」



その後、訪れる沈黙。



アルグレンは困惑した。



出ていくのかと思ったが、シャーロットはじっと座ったままである。



それとも、まだ何か用があるのか。



「あの・・・シャーロット?」



「は、はい!」



先ほどの話を楽しんでリラックスした彼女とは打って変わって、体をびくりとする。



こちらも思わずそれにうろたえ、次の言葉が一瞬引っ込むが



「寝ないの?」



とそれを聞いたシャーロットは立ち上がる。



ほっとアルグレンは安堵したのもつかの間、シャーロットはこちらに向き直り見つめる。



ろうそくに照らされた彼女の顔は赤くなっている。



そして彼女は



「・・・・抱いてください」とかすれるような小声で言った。
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