上 下
6 / 8

仔鳩と魔族【謝礼】

しおりを挟む
 シュヴァルツに金貨が詰まった袋を渡された。

「謝礼だ」
「え、何に対してのですか?」
「植物図鑑の編纂に関わっただろう」

 黒猫に心当たりはない。発行された物を取り寄せ、確認した。
 彼と伴って散歩に出かけた時、「あれは〇〇、これは××に似ている」と自分の世界の花で喩えていたのを思い出す。
しおりを挟む

処理中です...