28 / 162
自業自得と支配特権問題
しおりを挟む
裁判長からのお達しで、「魂のお勉強推進委員会」の面々たちは、自分たちが今までしてきたことを続行すると自業自得学園に入れられてヤバいことになると心配しはじめた。
戦争とか病気とかいじめとか貧困とか……そんなお勉強の犠牲者になるとか、そんなのは嫌だ…と思った。
「これはもう路線変更するしかない……」とさすがの魂のお勉強推進委員会の面々も思った。
しかし、今までの支配特権は失いたくはない。
なんとか自業自得になっても支配特権が維持できるうまい手はないものか……と考え始めた。
一人の委員が、言う。
「それやったら、みんなに支配特権を与えてしまえばいいんとちゃうん?そうすれば、自業自得で俺らにも支配特権が与えられるんとちゃうか?」
別の委員が応じる。
「お前、あほか! みんなが支配特権を持ったら、一体誰を支配するねん!」
「なるほど……それもそうだな……」などとその他の委員たちが相槌を打つ。
「それなら、とりあえず、支配されてもいいという魂を募集してみればいいんとちゃうかな?」
「募集って、そんな募集に応じてくれる魂なんかおらんやろう?」
「いや、おるんちゃう? 一人でもいれば、みんなにそいつを支配できるようにしてやれば、支配特権をみんなに与えて上げれるやんか」
「そんなら、お前がその一人になればええんとちゃうん?」
「あほか! そんなことしたら俺が支配特権を失うやないか!」
「そんなん言うても、お前の案なんだから、お前が担当するのが筋やんか」
「ちゃうやん、広く募集すれば一人くらいいるやろうって話やろ? 世界中探せばいるやろ」
「で? 君たち、その一人が見つかったら、我々はどうなるのかね?」
「いや、そりゃ、そうなれば我々は、支配特権を失わずに済むやろ?」
「その一人だけを我々全員で支配するのかね?」
「それもなんか変な感じやなあ…」
「いっそ、アンドロイドを大量に作ればいいんとちゃうかな? 我々の技術なら可能やろ?
そんでそれをみんなに支配させてやればええやんか」
「あーそういう手もあるんか」
「なかなかええな」
「しかし、人型アンドロイドの大量生産はハードルが高いな」
「それなら、別に丸型でも四角型でもええやんか」
「そんなんでいいの?」
「そ、それは俺に聞かれても…裁判長に聞いてみてくれよ」
「えー、なんであたしがそんなリスキーなこと聞かなきゃいけないのよ!」
「まあええやん、便利なアンドロイドを大量生産してみなに配ったところでおとがめもないやろ?」
「まあ、それもそうやな、むしろ感謝されるかもな」
「ほう、それはなかなかいいアイデアかもしれないぞ」
「そうね、感謝してもらえれば、丸く収まりそうね」
「それなら、せっかくだからそのアンドロイドで魂たちを支配するってのはどうかな?」
「お! それいいな、そんなんできるんか?」
「そりゃ、我々のハイテク技術を使えば、その程度わけはない。その気になればあの魂の入っている肉体というのをアンドロイドにすることだってできる」
「え? そんなんしてええの?」
「ええかどうかは知らんけど……」
「それってヤバくない?」
「自業自得ってことは、えーっと、俺らのこの意識体もアンドロイドにされてまうってことか?」
「おそらく、そんな感じになるわね」
「じゃあ、俺たちはどうなるわけ?」
「どうなるって……この意識体の中に残れなくなるんじゃないの?」
「じゃあ、その場合、我々はどこに行くことになるのかね?」
「そりゃあ、どっかもっといい世界に転生できるんじゃね?」
「おいおい、ちょっとそれは困るよ、君!」
「なんでやねん、もっといい世界に行けるなら別にええやろ?」
「おいおい、もっといい世界に行けるという保証などどこにもないだろう!」
「裁判長は、たしか、故意に望まれていない体験を魂に強制したら自業自得学園に入れるとかいってたと思うけど……」
「それなら魂たちが望むようにうまいことやればいいやんか」
「どうやって?」
「それは、今まで通り、飴体験と鞭体験をうまく使えばそれくらいできるやろ?」
「そんなことしたら、あたしたちも飴体験と鞭体験をうまく使われて、アンドロイドになることを望むようにされちゃうんじゃない?」
「そんなこと我々が望むわけないやんか!」
「でも超時空聖体様たちが本気でそうしようと思えば、そうされちゃうんじゃないかしら」
「はあ!? 超時空聖体様たちが、そんなひどいことされるわけないだろ!」
「いや、超時空聖体様たちはしなくても、自業自得学園様ならするだろうね。それがお仕事だし」
「それは、あかんやん」
「それなら完全にアンドロイドにするのは止めて、半分だけ、いや三割だけでもアンドロイド化すればいいのではないですか?」
「おお! それなら我々も半分か三割くらいは生き残れそうだな」
「はあ? ちょっと半分や三割だけ生き残るって、その方がヤバいんじゃないの?」
「どうかな……でもその半分をうまく操ってもらって今より楽しければいいんじゃないかな?」
「でも、もしその操り手が残酷非道な奴だったら、どうなるのよ」
「いや、ふむ…それはちょっと最悪な事態になるかもしれないなあ……」
「じゃあ、ダメよ、その案は却下!そんな状態になるなんて、危なくってしょうがないわ」
「いや、俺はいいんじゃないかなと思うんだけどなあ……」
「それなら、あんたが全部担当して自業自得の責任全部取ればいいじゃないの!」
「いやいや、それはダメだ。裁判長は確か、以前、未必の故意も故意になると言っていたから」
「えー!なにそれ? それじゃああたしたちには連帯責任が問われるってこと?」
「それは仕方ない……我々は魂のお勉強推進委員会として活動しているんだから」
「ちょっと、何それ? あたしそんなことになるのなら、この委員会を脱会するわ」
「それじゃあ、魂を教育する立場から手を引かなければならなくなるってことになるぞ」
「だって、自分の半分とか三割とかを誰だかわからない奴に好き勝手に操られるよりかはましでしょ?」
「じゃあ、超時空聖体様たちに操ってもらえばいいんじゃね?」
「じゃあ、まず、あんたが操ってもらえばいいじゃない」
「それだと俺の支配特権はどうなってしまうんだよ?」
「そんなことあたしに聞かないで、超時空聖体様に聞けばいいでしょ。確か完全自由参加型のフリースクール形式にするって言われていたと思うけど……」
「じゃあ、それって支配特権となんか両立しないんじゃないの?」
「いや、大丈夫じゃね? 少なくとも自由参加してくれた魂たちには支配特権が有効になるんじゃね?」
「でも……誰も参加しなかったらどーなるんだよ!」
「そこはうまく参加したくなるようにしたらいいんじゃないかな?」
「いや、そんな無理に追い込み誘導するようなことをしたら、完全自由参加型じゃないとか言われる危険があるなあ」
「これはなかなか難しい問題だなあ……」
「ねえ、ちょっとあたし嫌なことに気づいちゃったんだけど、これってさあ、どんな方法を使ってもあたしたちが他の魂への支配特権を確保できちゃうと、あたしたちも他の魂にあたしたちの支配特権を確保されてしまうって話になるんじゃないの?」
「あ、そうか、自業自得ということは、そーなっちゃうってことなのか?」
「うーん……それもなんだかなあ……」
「あーもう、難しすぎて、よくわかんねーよ!」
魂のお勉強推進委員会の面々は、その人間離れした高い知性で一生懸命に支配特権を持ち続けるための良い方法はないかと話し合っていた。
戦争とか病気とかいじめとか貧困とか……そんなお勉強の犠牲者になるとか、そんなのは嫌だ…と思った。
「これはもう路線変更するしかない……」とさすがの魂のお勉強推進委員会の面々も思った。
しかし、今までの支配特権は失いたくはない。
なんとか自業自得になっても支配特権が維持できるうまい手はないものか……と考え始めた。
一人の委員が、言う。
「それやったら、みんなに支配特権を与えてしまえばいいんとちゃうん?そうすれば、自業自得で俺らにも支配特権が与えられるんとちゃうか?」
別の委員が応じる。
「お前、あほか! みんなが支配特権を持ったら、一体誰を支配するねん!」
「なるほど……それもそうだな……」などとその他の委員たちが相槌を打つ。
「それなら、とりあえず、支配されてもいいという魂を募集してみればいいんとちゃうかな?」
「募集って、そんな募集に応じてくれる魂なんかおらんやろう?」
「いや、おるんちゃう? 一人でもいれば、みんなにそいつを支配できるようにしてやれば、支配特権をみんなに与えて上げれるやんか」
「そんなら、お前がその一人になればええんとちゃうん?」
「あほか! そんなことしたら俺が支配特権を失うやないか!」
「そんなん言うても、お前の案なんだから、お前が担当するのが筋やんか」
「ちゃうやん、広く募集すれば一人くらいいるやろうって話やろ? 世界中探せばいるやろ」
「で? 君たち、その一人が見つかったら、我々はどうなるのかね?」
「いや、そりゃ、そうなれば我々は、支配特権を失わずに済むやろ?」
「その一人だけを我々全員で支配するのかね?」
「それもなんか変な感じやなあ…」
「いっそ、アンドロイドを大量に作ればいいんとちゃうかな? 我々の技術なら可能やろ?
そんでそれをみんなに支配させてやればええやんか」
「あーそういう手もあるんか」
「なかなかええな」
「しかし、人型アンドロイドの大量生産はハードルが高いな」
「それなら、別に丸型でも四角型でもええやんか」
「そんなんでいいの?」
「そ、それは俺に聞かれても…裁判長に聞いてみてくれよ」
「えー、なんであたしがそんなリスキーなこと聞かなきゃいけないのよ!」
「まあええやん、便利なアンドロイドを大量生産してみなに配ったところでおとがめもないやろ?」
「まあ、それもそうやな、むしろ感謝されるかもな」
「ほう、それはなかなかいいアイデアかもしれないぞ」
「そうね、感謝してもらえれば、丸く収まりそうね」
「それなら、せっかくだからそのアンドロイドで魂たちを支配するってのはどうかな?」
「お! それいいな、そんなんできるんか?」
「そりゃ、我々のハイテク技術を使えば、その程度わけはない。その気になればあの魂の入っている肉体というのをアンドロイドにすることだってできる」
「え? そんなんしてええの?」
「ええかどうかは知らんけど……」
「それってヤバくない?」
「自業自得ってことは、えーっと、俺らのこの意識体もアンドロイドにされてまうってことか?」
「おそらく、そんな感じになるわね」
「じゃあ、俺たちはどうなるわけ?」
「どうなるって……この意識体の中に残れなくなるんじゃないの?」
「じゃあ、その場合、我々はどこに行くことになるのかね?」
「そりゃあ、どっかもっといい世界に転生できるんじゃね?」
「おいおい、ちょっとそれは困るよ、君!」
「なんでやねん、もっといい世界に行けるなら別にええやろ?」
「おいおい、もっといい世界に行けるという保証などどこにもないだろう!」
「裁判長は、たしか、故意に望まれていない体験を魂に強制したら自業自得学園に入れるとかいってたと思うけど……」
「それなら魂たちが望むようにうまいことやればいいやんか」
「どうやって?」
「それは、今まで通り、飴体験と鞭体験をうまく使えばそれくらいできるやろ?」
「そんなことしたら、あたしたちも飴体験と鞭体験をうまく使われて、アンドロイドになることを望むようにされちゃうんじゃない?」
「そんなこと我々が望むわけないやんか!」
「でも超時空聖体様たちが本気でそうしようと思えば、そうされちゃうんじゃないかしら」
「はあ!? 超時空聖体様たちが、そんなひどいことされるわけないだろ!」
「いや、超時空聖体様たちはしなくても、自業自得学園様ならするだろうね。それがお仕事だし」
「それは、あかんやん」
「それなら完全にアンドロイドにするのは止めて、半分だけ、いや三割だけでもアンドロイド化すればいいのではないですか?」
「おお! それなら我々も半分か三割くらいは生き残れそうだな」
「はあ? ちょっと半分や三割だけ生き残るって、その方がヤバいんじゃないの?」
「どうかな……でもその半分をうまく操ってもらって今より楽しければいいんじゃないかな?」
「でも、もしその操り手が残酷非道な奴だったら、どうなるのよ」
「いや、ふむ…それはちょっと最悪な事態になるかもしれないなあ……」
「じゃあ、ダメよ、その案は却下!そんな状態になるなんて、危なくってしょうがないわ」
「いや、俺はいいんじゃないかなと思うんだけどなあ……」
「それなら、あんたが全部担当して自業自得の責任全部取ればいいじゃないの!」
「いやいや、それはダメだ。裁判長は確か、以前、未必の故意も故意になると言っていたから」
「えー!なにそれ? それじゃああたしたちには連帯責任が問われるってこと?」
「それは仕方ない……我々は魂のお勉強推進委員会として活動しているんだから」
「ちょっと、何それ? あたしそんなことになるのなら、この委員会を脱会するわ」
「それじゃあ、魂を教育する立場から手を引かなければならなくなるってことになるぞ」
「だって、自分の半分とか三割とかを誰だかわからない奴に好き勝手に操られるよりかはましでしょ?」
「じゃあ、超時空聖体様たちに操ってもらえばいいんじゃね?」
「じゃあ、まず、あんたが操ってもらえばいいじゃない」
「それだと俺の支配特権はどうなってしまうんだよ?」
「そんなことあたしに聞かないで、超時空聖体様に聞けばいいでしょ。確か完全自由参加型のフリースクール形式にするって言われていたと思うけど……」
「じゃあ、それって支配特権となんか両立しないんじゃないの?」
「いや、大丈夫じゃね? 少なくとも自由参加してくれた魂たちには支配特権が有効になるんじゃね?」
「でも……誰も参加しなかったらどーなるんだよ!」
「そこはうまく参加したくなるようにしたらいいんじゃないかな?」
「いや、そんな無理に追い込み誘導するようなことをしたら、完全自由参加型じゃないとか言われる危険があるなあ」
「これはなかなか難しい問題だなあ……」
「ねえ、ちょっとあたし嫌なことに気づいちゃったんだけど、これってさあ、どんな方法を使ってもあたしたちが他の魂への支配特権を確保できちゃうと、あたしたちも他の魂にあたしたちの支配特権を確保されてしまうって話になるんじゃないの?」
「あ、そうか、自業自得ということは、そーなっちゃうってことなのか?」
「うーん……それもなんだかなあ……」
「あーもう、難しすぎて、よくわかんねーよ!」
魂のお勉強推進委員会の面々は、その人間離れした高い知性で一生懸命に支配特権を持ち続けるための良い方法はないかと話し合っていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる