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スピアたちの侵略
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その頃、超時空城では、不自由な世界対策会議が開かれていた。
まだ残っている不自由な世界群を自由な世界にするための会議だ。
誰もが自分の意志だけで自分自身の体験を完全に自由に選べる体験の自治権をあらゆる体験者に提供するという目標が設定されていた。
そのためには、既存の世界支配者たちに協力してもらうか、交代してもらうかしてもらわねばならないということになった。
既存の世界支配者は、「はいわかりました!協力しますよ!」 などとは言いそうになかった。
昔からずっと体験の自治権を体験者たちから奪うような世界支配をし続けていたからだ。
簡単に交代もしないであろうと予測されていた。
そもそも交代しても交代した者が体験の自治権を推進してくれるかどうかわからなかった。
世界支配者は、すでに不自由な世界の民たちの大多数を良心を捨てて自分たちや自分たちのボスに何でも従うように洗脳調教してしまっていたからだ。
体験の自治権推進委員会が一応発足してはいたが、それはあくまで不自由な世界群の一部で発足したにすぎなかった。
膨大な数の不自由な世界があったので、その多くではまだ体験の自治権推進委員会は発足していなかったのだ。
何が何でも体験者たちに好き勝手に拷問体験を強制し続けたい……などと思っている世界支配者がまだたくさんいた。
彼らは、体験者の盾なるものを使って、解放活動を阻止しようとまでしていた。
自分のイエスマンや部下や傭兵などを何重にもずらりと並べ、自分の周囲を囲ったりしていた。
さらには偽世界支配者をたくさん生み出して誰が本当の世界支配者だかわからないようにしたりしていた。
自分の替え玉を計画的に大量に育成していた世界支配者もいた。
そうしたことを超時空城は、すべて手に取るように把握していた。
超時空城たちの面々は、超時空図書館と意識を連結し、高速で状況を分析して対策を立て始めた。
それは少し将棋というゲームの詰将棋というものに似ていた。
結果に対してあらゆる可能性を予測して最善の手を打つ感じに似ていた。
超時空世界では、未来がわかってしまうので最善の手がわかってしまうのだ。
彼らにとっては不自由な世界の支配者群の持っている思考能力や自由意志なるものは、ほとんど先読みができる代物だったのだ。
いくつかのはっきりしない分岐はいくつかあっても、その分岐に応じた最善手をすべて予測してしまえば、結果がわかってしまうのだ。
まず超時空城の面々は、偽世界支配者や偽ボスや偽中間管理職や偽部下などを、見分けがつかないレベルでコピーしてたくさん生み出した。
その偽支配者役は、演劇能力において優れていた未来世界の犬猫族であるスピリチュアルアクター、略してスピアたちが担当した。
彼らはもはや何億年も演劇サークル同好会で、互いにありとあらゆるキャラを演じて遊んできていたので、不自由な世界の支配者たちのキャラくらい簡単にコピーして盗み出せたのだ。
心の中では笑いながら彼らは、偽ボス役やその部下役…を迫真の演技で演じてくれた。
彼らが準備していた替え玉たちも偽替え玉役がその意識を乗っ取ってその中身がスピアたちに入れ替わった。
そうしたことは、物質世界にいる支配者たちのほとんどが非物質存在の霊的存在たちに憑依されていて実質その霊的存在たちが支配者たちをコントロールしていたので、それが可能になった。
単独者として独自の自我をしっかりと保っている世界支配者はほとんどいなかったのだ。ほぼすべてそうした霊的存在たちの指示命令したことを諾々とそのまま実行する操り人形のような状態だったのだ。
その結果、スピアたちが大介入した不自由な世界に大異変が発生した。
今まで敬礼して従っていた利己的で残酷なボスが、体験の自治権をあらゆる体験者に与えよと言い始めたのだ。
ボスには世界支配者の背後霊が憑いていて、ボスは実質その背後霊の指示命令に従っていたのだ。
その背後霊のそっくりさんがボスに憑依したのだ。
その結果、今まで取りついていた背後霊の指示命令とそっくりさんの指示命令をボスは判別できなくなってしまった。
さらに、ボスの主な部下たちもまた、背後霊憑きだったので、ボスの主な部下たちもまた同じようにスピアたちが扮した背後霊の指示を聞いてしまうようになった。
進化した未来の果て…から来ただけあってスピアたちの方が明らかに不自由な世界の背後霊よりも圧倒的に強かったのでもともといた背後霊たちをすべて追い出してしまったのだ。スピアたちは、無数に分裂することができるので数の力で追い出してしまった…
不自由な世界の地震兵器や気象兵器を遠隔操作するシステムも一気に制圧してしまった。
その結果、天災というものがその不自由な世界からなくなった。
毎日がうららかな春のようになり、雨は優しく降るようになり、風なども体験者たちの希望に応じて吹くようになった。
そして最後には、体験者たちが各々自分の体験したい気象状態を自由に選べるようにまでなった。
最優先目標としてあらゆる体験者に体験の自治権を提供してゆこうという目標があったのでそうなった。
不自由な世界に大挙して押し寄せたスピアたちは、不自由な世界のありとあらゆる空間、また霊的空間を無数の精霊のようになって埋め尽くしたので、そうしたことが可能になった。
スピアたちの良き性格と理解と意志が不自由な世界の自然現象と完全にリンクしたのだ。
こうして不自由な世界群のボスたちの性格がいきなり大きく変わり始めた。
主だった部下たちの性格もどんどんと良くなった。
急に遊び心に目覚めてしまって、政治などそっちのけでゲームなどをやりはじめた者たちもいた。
今まで残酷なボスや上司に従っていた部下たちは、おかしい……と思いつつも、ボスや上司の命令には絶対服従するように調教されていたので、偽ボスや偽上司の命令や指示をすべて真に受けて実行しはじめた。
ボスを褒めたたえていた聖典や経典が、廃棄されはじめた。
ボスのイエスマンとして不公平な優遇や特権を持っていた一部の体験者たちが、その流れを変えようと画策しようとしたが、呪い無限太郎君が複数体召喚されていて、呪われてしまって心が折れてしまった。
ちなみに無限呪い太郎君たちは、異世界から召喚されてきていたので、不自由な世界において全知全能であるボスであっても対抗できなかった。不自由な世界より異世界の方がよりその意志力が圧倒的に強力だったのだ。
それは小さなアリと巨大獣とのバトルのような感じだった。
スピアたちにボスや部下たちの肉体から押し出されてしまった背後霊たちは、行く当てもなくあちこち逃げ回っていたが、呪い無限太郎君たちの追跡があり、どこに逃げても強力な呪いに追尾されてついに助けてくれ…と音を上げてしまった。
またスピアたちが一般市民すべてに憑いて、体験の自治権を推進せよとあおっていたので怒涛のように世界が変わっていった。
スピアたちは性格が極めて良かったので、もともと肉体に宿っていた体験者にいろいろな人生の楽しみ方を教えたので、憑かれた人々はどんどんと愉快に遊び始めた。
ええじゃないか、ええじゃないか!!!と踊り始める者たちもいた。
人々は、次第に小さいことは気にしなくなっていった。
楽しければいいじゃないかと人生を大いに楽しみ始めた。
偽ボスが率先してありとあらゆる遊びやゲームをテレビで実況中継しながら部下たちとやりはじめたので、世界中の市民たちはその嬉しそうなボスのカリスマ性に引き込まれてしまい、ボスの遊び方を真似しはじめた。
次第にボスにおびえていた世界市民たちは、ボスを慕い始めていた。
えっほらえっほらとわけがわからない踊りをボスが踊ると、世界市民たちの多くも一緒に踊り始めた。
超時空城から見ると、不自由な世界のオーラの色がくすんだ暗い色から、急激に明るいきらめいた色に変わり始めた。
世界市民たちには、肉体から意識体に進化する道が開かれた。霊体世界も意識体世界に取って代わって消滅した。
その結果、世界市民たちは次々と肉体から離脱しはじめ、大気圏や大気圏外で踊り始めた。
もはやその不自由な世界の市民たちは、地を這う者ではなく、飛び踊る者に進化していった…
不自由な世界の犬猫族なども、それに続いていった。
さらに他の動物族たちもそれに続いていった。スピアたちは動物たちと話をすることができたので、そうなった。
その結果、彼らの知性は飛躍的に上がってゆき、不自由な時代の人間族を凌駕するようになっていった。
未来の犬猫族たちは、さらに彼らに変身術を伝授していった。
犬猫族たちは、あこがれていた飼い主の姿などに変身しはじめた。
その不自由な世界のボスがこっそりと閉じていた意識進化の道がこうして開かれていった…
ちなみにスピアたちは人間族の数億倍はやってきていた。スピアたちは次々と分身して増えてゆくのでとにかく数が多いのだ。
その不自由な世界はどこもかしこもスピアだらけだった。小さな植木鉢の下にもスピアがいるような状態だった。
世界中の場の空気をこうしてスピアたちのオーラが怒涛のように一気に占有してしまったのだ。
こうして一つの不自由な世界がスピアたちに侵略され、あらゆる体験者に体験の自治権が提供されている自由な世界に進化した。
※ちなみに宇宙人族などが不自由な世界の侵略者として立候補していたが、抜き打ち試験の結果、むやみやたらと無差別攻撃兵器を使ったので不合格となってしまっていた。
まだ残っている不自由な世界群を自由な世界にするための会議だ。
誰もが自分の意志だけで自分自身の体験を完全に自由に選べる体験の自治権をあらゆる体験者に提供するという目標が設定されていた。
そのためには、既存の世界支配者たちに協力してもらうか、交代してもらうかしてもらわねばならないということになった。
既存の世界支配者は、「はいわかりました!協力しますよ!」 などとは言いそうになかった。
昔からずっと体験の自治権を体験者たちから奪うような世界支配をし続けていたからだ。
簡単に交代もしないであろうと予測されていた。
そもそも交代しても交代した者が体験の自治権を推進してくれるかどうかわからなかった。
世界支配者は、すでに不自由な世界の民たちの大多数を良心を捨てて自分たちや自分たちのボスに何でも従うように洗脳調教してしまっていたからだ。
体験の自治権推進委員会が一応発足してはいたが、それはあくまで不自由な世界群の一部で発足したにすぎなかった。
膨大な数の不自由な世界があったので、その多くではまだ体験の自治権推進委員会は発足していなかったのだ。
何が何でも体験者たちに好き勝手に拷問体験を強制し続けたい……などと思っている世界支配者がまだたくさんいた。
彼らは、体験者の盾なるものを使って、解放活動を阻止しようとまでしていた。
自分のイエスマンや部下や傭兵などを何重にもずらりと並べ、自分の周囲を囲ったりしていた。
さらには偽世界支配者をたくさん生み出して誰が本当の世界支配者だかわからないようにしたりしていた。
自分の替え玉を計画的に大量に育成していた世界支配者もいた。
そうしたことを超時空城は、すべて手に取るように把握していた。
超時空城たちの面々は、超時空図書館と意識を連結し、高速で状況を分析して対策を立て始めた。
それは少し将棋というゲームの詰将棋というものに似ていた。
結果に対してあらゆる可能性を予測して最善の手を打つ感じに似ていた。
超時空世界では、未来がわかってしまうので最善の手がわかってしまうのだ。
彼らにとっては不自由な世界の支配者群の持っている思考能力や自由意志なるものは、ほとんど先読みができる代物だったのだ。
いくつかのはっきりしない分岐はいくつかあっても、その分岐に応じた最善手をすべて予測してしまえば、結果がわかってしまうのだ。
まず超時空城の面々は、偽世界支配者や偽ボスや偽中間管理職や偽部下などを、見分けがつかないレベルでコピーしてたくさん生み出した。
その偽支配者役は、演劇能力において優れていた未来世界の犬猫族であるスピリチュアルアクター、略してスピアたちが担当した。
彼らはもはや何億年も演劇サークル同好会で、互いにありとあらゆるキャラを演じて遊んできていたので、不自由な世界の支配者たちのキャラくらい簡単にコピーして盗み出せたのだ。
心の中では笑いながら彼らは、偽ボス役やその部下役…を迫真の演技で演じてくれた。
彼らが準備していた替え玉たちも偽替え玉役がその意識を乗っ取ってその中身がスピアたちに入れ替わった。
そうしたことは、物質世界にいる支配者たちのほとんどが非物質存在の霊的存在たちに憑依されていて実質その霊的存在たちが支配者たちをコントロールしていたので、それが可能になった。
単独者として独自の自我をしっかりと保っている世界支配者はほとんどいなかったのだ。ほぼすべてそうした霊的存在たちの指示命令したことを諾々とそのまま実行する操り人形のような状態だったのだ。
その結果、スピアたちが大介入した不自由な世界に大異変が発生した。
今まで敬礼して従っていた利己的で残酷なボスが、体験の自治権をあらゆる体験者に与えよと言い始めたのだ。
ボスには世界支配者の背後霊が憑いていて、ボスは実質その背後霊の指示命令に従っていたのだ。
その背後霊のそっくりさんがボスに憑依したのだ。
その結果、今まで取りついていた背後霊の指示命令とそっくりさんの指示命令をボスは判別できなくなってしまった。
さらに、ボスの主な部下たちもまた、背後霊憑きだったので、ボスの主な部下たちもまた同じようにスピアたちが扮した背後霊の指示を聞いてしまうようになった。
進化した未来の果て…から来ただけあってスピアたちの方が明らかに不自由な世界の背後霊よりも圧倒的に強かったのでもともといた背後霊たちをすべて追い出してしまったのだ。スピアたちは、無数に分裂することができるので数の力で追い出してしまった…
不自由な世界の地震兵器や気象兵器を遠隔操作するシステムも一気に制圧してしまった。
その結果、天災というものがその不自由な世界からなくなった。
毎日がうららかな春のようになり、雨は優しく降るようになり、風なども体験者たちの希望に応じて吹くようになった。
そして最後には、体験者たちが各々自分の体験したい気象状態を自由に選べるようにまでなった。
最優先目標としてあらゆる体験者に体験の自治権を提供してゆこうという目標があったのでそうなった。
不自由な世界に大挙して押し寄せたスピアたちは、不自由な世界のありとあらゆる空間、また霊的空間を無数の精霊のようになって埋め尽くしたので、そうしたことが可能になった。
スピアたちの良き性格と理解と意志が不自由な世界の自然現象と完全にリンクしたのだ。
こうして不自由な世界群のボスたちの性格がいきなり大きく変わり始めた。
主だった部下たちの性格もどんどんと良くなった。
急に遊び心に目覚めてしまって、政治などそっちのけでゲームなどをやりはじめた者たちもいた。
今まで残酷なボスや上司に従っていた部下たちは、おかしい……と思いつつも、ボスや上司の命令には絶対服従するように調教されていたので、偽ボスや偽上司の命令や指示をすべて真に受けて実行しはじめた。
ボスを褒めたたえていた聖典や経典が、廃棄されはじめた。
ボスのイエスマンとして不公平な優遇や特権を持っていた一部の体験者たちが、その流れを変えようと画策しようとしたが、呪い無限太郎君が複数体召喚されていて、呪われてしまって心が折れてしまった。
ちなみに無限呪い太郎君たちは、異世界から召喚されてきていたので、不自由な世界において全知全能であるボスであっても対抗できなかった。不自由な世界より異世界の方がよりその意志力が圧倒的に強力だったのだ。
それは小さなアリと巨大獣とのバトルのような感じだった。
スピアたちにボスや部下たちの肉体から押し出されてしまった背後霊たちは、行く当てもなくあちこち逃げ回っていたが、呪い無限太郎君たちの追跡があり、どこに逃げても強力な呪いに追尾されてついに助けてくれ…と音を上げてしまった。
またスピアたちが一般市民すべてに憑いて、体験の自治権を推進せよとあおっていたので怒涛のように世界が変わっていった。
スピアたちは性格が極めて良かったので、もともと肉体に宿っていた体験者にいろいろな人生の楽しみ方を教えたので、憑かれた人々はどんどんと愉快に遊び始めた。
ええじゃないか、ええじゃないか!!!と踊り始める者たちもいた。
人々は、次第に小さいことは気にしなくなっていった。
楽しければいいじゃないかと人生を大いに楽しみ始めた。
偽ボスが率先してありとあらゆる遊びやゲームをテレビで実況中継しながら部下たちとやりはじめたので、世界中の市民たちはその嬉しそうなボスのカリスマ性に引き込まれてしまい、ボスの遊び方を真似しはじめた。
次第にボスにおびえていた世界市民たちは、ボスを慕い始めていた。
えっほらえっほらとわけがわからない踊りをボスが踊ると、世界市民たちの多くも一緒に踊り始めた。
超時空城から見ると、不自由な世界のオーラの色がくすんだ暗い色から、急激に明るいきらめいた色に変わり始めた。
世界市民たちには、肉体から意識体に進化する道が開かれた。霊体世界も意識体世界に取って代わって消滅した。
その結果、世界市民たちは次々と肉体から離脱しはじめ、大気圏や大気圏外で踊り始めた。
もはやその不自由な世界の市民たちは、地を這う者ではなく、飛び踊る者に進化していった…
不自由な世界の犬猫族なども、それに続いていった。
さらに他の動物族たちもそれに続いていった。スピアたちは動物たちと話をすることができたので、そうなった。
その結果、彼らの知性は飛躍的に上がってゆき、不自由な時代の人間族を凌駕するようになっていった。
未来の犬猫族たちは、さらに彼らに変身術を伝授していった。
犬猫族たちは、あこがれていた飼い主の姿などに変身しはじめた。
その不自由な世界のボスがこっそりと閉じていた意識進化の道がこうして開かれていった…
ちなみにスピアたちは人間族の数億倍はやってきていた。スピアたちは次々と分身して増えてゆくのでとにかく数が多いのだ。
その不自由な世界はどこもかしこもスピアだらけだった。小さな植木鉢の下にもスピアがいるような状態だった。
世界中の場の空気をこうしてスピアたちのオーラが怒涛のように一気に占有してしまったのだ。
こうして一つの不自由な世界がスピアたちに侵略され、あらゆる体験者に体験の自治権が提供されている自由な世界に進化した。
※ちなみに宇宙人族などが不自由な世界の侵略者として立候補していたが、抜き打ち試験の結果、むやみやたらと無差別攻撃兵器を使ったので不合格となってしまっていた。
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