理想世界の創り方

不自由な世界の観察者からの報告（不自由な世界での自由意志の選択）

不自由な世界の各所には、ムゲンの分身体たちが観察者として散っていた。以下はそうした観察者からの報告の一部である。
そうした観察者たちには、それぞれ超時空体の分身体が一体統合されていて共同で観察されていた。
まだ未熟なムゲンの分身体は超時空体の分身体にあれこれ教育してもらいながら報告書を作成していた。

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不自由な世界群…では、自らの持っている自由意志の選択をどうするのか……という問題が各々の体験者たちに発生していた。


超時空体たちから、その自由意志の選択において何を選択するのか？　ということが問われ始めたからだ。


自業自得の責任が問われていた体験強制型の権力ピラミッドシステムにいる上層部の支配者たちだけでなく、そのピラミッドの中層部や下層部の体験者たちも、悩みはじめていた。


なぜなら、そこで権力ピラミッドシステムの長を否定すると、自分の地位や立場や境遇や運命や体験……がそうしたピラミッドシステムの長たちに強制的に操作されて悪くなり、ひどい目にあう危険が予測できたからだ。


中には、自ら積極的にそうした不自由な世界群の長にふどして取り入ってそうした長たちを弁護する者まで発生してしまっていた。


そうした不自由な世界の長たちに明らかに不条理な拷問苦や不幸などの苦しみ…等を強制されてきた者たちですら、また苦しめられるくらいなら体験強制権力ピラミッドの長たちのすることを容認してしまおう……それでわが身の安全が守られるなら……などと考えてしまう体験者なども発生していた。


不自由な世界の長たちのほとんどがそうした目的で拷問体験などを体験者たちにわざと強制していたので、そうした選択をすることはある意味無理からぬことではあった。だから、拷問等で脅されて泣く泣く従ってしまったような体験者たちには情状酌量の余地はあるとされていた。


しかし、そうした不自由な世界の長たちの良心に反した不条理な拷問苦などの強制行為や殺戮行為などを容認してしまうということは、不自由な世界群全体の生殺与奪権を握っている超時空体たちの「不自由な世界まるごと消去などの行為」も同時に容認してしまうことになるということに気づいていなかった。
なぜならそうしたことがいくら不条理だと感じても、そもそももっと不条理な不自由な世界の長たちの行為を容認してしまっているのだから、それより良心的な不条理な行為はすべて容認していると超時空体たちに見なされるからであった。


そうした理由で、そうした良心に反した悪党たちの行為を公然と容認する選択をしてしまうと長期的な視点では、全然わが身の安全が守られず、むしろわが身の安全が失われることになった。


だから、理想的には、むしろそうした良心に反した拷問苦や天災や不幸……などの不条理な苦しみ体験を強制してくる者たちを意識的に告訴する必要があった。


そうしないで諾々とそうした扱いを受け入れてしまうと、各種の悪い本能や欲望や気分や感情や価値観……などを強制的に植え付けられたために過去に実行してしまった無意識でしてしまった各種の良心に反した行為全体の自業自得の責任を回避し、その自業自得の責任をそうした悪い本能や欲望等……を体験者本人の合意なく強制的に植え付けた不自由な世界の長たちの責任にすることができなくなってしまうのだ。


だから、そうした良心に反した本能や欲望や不幸や災難を故意に強制してくる不自由な世界の長たちのそうした行為を容認して受け入れて肯定してしまっては自虐行為になってしまうのだ。


そうした行為を否定した犠牲者の立場なら、加害者を告訴して裁判をすれば、その悪い行為をできなくしたり、多くの損害賠償を請求できたのに、逆にそうした加害者の行為を容認してしまうと、損害賠償を受けれないどころか、加害者たちを増長させたり、あまりに積極的に肯定して加担してしまうと、場合によっては共犯者であるとされてしまう場合もあった。


だから長期的視点で見れば、そうした選択は自虐行為となった。


それはいわば、残酷体験強制収容所内に生まれてしまった囚人たちが、その強制収容所内で少しでも良い待遇を受けようとして、残酷体験を強制する行為を肯定してしまうような状況だった。


それが拷問等で脅されて泣く泣くした選択であるならば、情状酌量の余地があるとされたが、積極的に喜んでそうした選択を繰り返ししてしまい、耐え難い苦しみ等…が与えられていないにもかかわらずご褒美目当てに囚人から看守の立場を積極的に求め、他の囚人たになされている拷問行為に加担したり、喜んでそうした拷問行為を肯定するような洗脳行為や扇動行為などまでその自由意志で選択して良心に反した悪党たちに加担してしまうと一定の自業自得の責任が問われることになった。


不条理と感じても絶対者からの天罰だからしょうがないとか、それは意味が分からなくともとにかく神から与えらえた魂のお勉強だから受け入れるべきだとか……そうした価値観を積極的に流布するとそうした責任が問われることになったりもした。


本人に全くその記憶がないのにひどい目にあうことは過去のカルマの精算なのだからしょうがない……などという価値観も超時空体たちは否定していた。

なぜなら過去の記憶がまったくない状態の体験者が過去に何をしたのかなど、誰でもが何とでも言えてしまうことであり、その証拠などを示すことができないことだったからだ。
だからそうした価値観は、悪党たちが恣意的な残酷行為をなんでもかんでもいくらでも正当化できてしまう価値観であるとして、そうした価値観をもって拷問苦や不条理な苦しみの体験を体験者たちに強制する行為は認められないとされた。


いくらそうした説明をしても、体験者に不条理な苦しみを強制するような行為も魂のお勉強のためには意味がある行為であり、肯定すべき行為だと断固として主張し続けると、その体験者は、自業自得学園で自分に全く自覚も記憶もないありとあらゆる過去のカルマを宣告されて、そうした価値観がおかしいと主張できるようになるまで、延々と不条理に苦しまねばならなくなってしまった。


不自由な世界の体験者たちは、このようにその自由意志の選択において、難しく過酷な選択をしなければならないような状況に置かれているようだ……
なんだか可哀そうなので、何とかしてやってほしいと思う…


超時空体の分身先生は、自由意志の選択をする場合は、自業自得で自己否定にならないように、よく考える必要があると教えくれているが、何を選んでも何かしらの拷問苦が発生するようないずれを選んでも拷問苦という状況に置かれているように思われる……


これはちょっとあんまりではないかと思われる。

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