30 / 58
第1部 ホワイティア支部改革編
【第29話】「それぞれの笑顔、それぞれの居場所」
しおりを挟む
ギルド支部の再建は、戦いの翌朝から目に見えて進んでいた。
壊された柵や施設は、村人たちの手によって次々と修復されていく。
かつてはよそよそしかった村の人々も、今は自然と笑い合いながら手を貸してくれていた。
ギルドの仲間たちも朝から活気に満ち、工具を手に走り回る者、土を運ぶ者、そして笑いながら鍬をふるう者。
あの陰鬱だった日々が、嘘のようだった。
知久はといえば、支部長代理の立場として、事務仕事の山と格闘していた。
装備の在庫管理、薬草の補充、講師への支払い手配、戦ったみんなへの臨時報酬。
細かくて地味で、だが支部の土台を支える大事な業務だ。
「……あれ? これ、前回の支払いとズレてないか……いや、待て、こっちは講習日数分の明細……?」
机の上に散らばる帳簿に顔をしかめながら、知久は唸る。
疲労のせいか、数字が踊って見える。目の奥がじんわりと痛んだ。
「おーい支部長代理! 倉庫の棚板が足りないんだが!」
「わかった! え~っと、棚板棚板……」
慌てて立ち上がろうとしたところ、たまたま通りがかったアゼリアがひょいと顔をのぞかせる。
「それならあっちの倉庫の方でしょ。あたしが持ってくるわよ」
「え? でも、悪いよ」
アゼリアはその場で腰に手を当て、ちょっと呆れたように口を尖らせている。
「ばーか。頼れって言ったでしょ。あんたはそこで書類仕事やってなさい」
軽くウインクして走り去っていくアゼリアの背を、知久は思わず見送った。
窓の外を見ると、ミロリーも、トキワも忙しそうに走り合わっている。
ミロリーは泥だらけのスコップを抱えて、畑から誰かに手を振っている。
トキワは工具箱を抱えて走りながら、村の子どもに声をかけられ、思わず立ち止まり笑顔で応じている。
「……よかったな」
知久はペンを置き、その様子を少しだけ寂しそうに、ぼんやり眺めた。
役割を見つけていく仲間たちが、日に日にたくましくなっていく。
彼らの背中が、もう自分に頼っていないことを、嬉しくもあり、どこかで寂しくも思った。
☆ ☆ ☆
それから数か月が経過し、すっかり戦いの傷が癒えたホワイティア支部は、冒険者ギルドとしての活動を本格的に再開していた。
新米たちは日々の訓練に励み、ベテラン冒険者が指導に回る姿も増えた。依頼掲示板には村人からの案件が並び、魔獣討伐、護衛、素材収集――かつて敬遠されていたギルドは、今や地域になくてはならない存在となっていた。
畑に出没する害獣を追い払ったり、街道沿いの草むらに巣くう魔物を討伐したりと、冒険者たちはそれぞれの適性を活かして活躍している。中には薬草の栽培支援を行う者や、鍛冶屋と協力して装備の修繕を担う者もいた。単なる戦闘集団ではなく、“地域に根差した働き手たち”として、彼らの存在感は日に日に増していた。
今ではすっかり、村の子どもたちからも憧れの眼差しを向けられるような、誇り高きギルドになっている。
そして夕方。食堂には、自然と仲間たちが集まっていた。
誰かが呼んだわけではない。ただ、集まりたくて、そこにいた。
「前みたいな生活には戻れねぇな」
ゴルディがビールジョッキを掲げ、にやりと笑う。
その言葉には皮肉も未練もなかった。
「同感! ようやく、ちゃんと冒険者になれたって感じするわ!」
アゼリアも満足そうにうなずく。どこか誇らしげな表情だった。
「ミロリー嬢ちゃん、今日は畑の方に行ってきたのか?」
「ええ。……村の畑、ちゃんと育ってきたんです。今度、村の人たちと一緒にお野菜収穫するんです……えへへ」
ミロリーが、恥ずかしそうに指を絡めながら、報告する。頬はほんのり赤いが、その顔には達成感がにじんでいた。
「トキワは今日は何してたの?」
「最近、教会で子どもたちに読み書き教えてるんです~。みんなすっごく真剣で、わたしの方が勉強になっちゃって~」
彼女は満面の笑みを浮かべて答える。
テーブルの隅に置かれた手作りの教材には、子どもたちの落書きらしい絵が残っていた。
「お、みんな集まってるな」
そこに、書類仕事を片付けた知久が姿を見せる。
「おっそいわよ支部長代理! もうとっくに始めてるわよ!」
「悪い悪い」
知久は手を挙げて席につき、周囲の顔ぶれを見渡す。
「なんだよ、楽しそうじゃないか。俺がいない方が盛り上がるってか?」
「そういうわけじゃねえが、大将の悪口で盛り上がれねぇからな!」
ゴルディが肩をすくめながらジョッキを傾け、3人娘はくすくすと笑っていた。
「え、俺の陰口言いまくってるの? 普通に傷つくんだけど……」
「嘘にきまってんでしょばーか」
笑いが弾け、木のテーブルの上を明るい声が跳ね回る。
知久がふと思い出したようにアゼリアの方を向いた。
その表情は冗談のそれではなく、少しだけ真剣味を帯びていた。
「なぁアゼリア。付き合ってくれないか?」
その瞬間――空気が止まった。
ミロリーは手元のジュースを思い切りこぼし、慌ててハンカチを探す。
トキワはスプーンを落とし、凍りついたように固まったまま動かない。
そしてアゼリアは、顔を真っ赤に染めながら、わなわなと唇を震わせていた。
「は、はあ!? あ、あんた……そういうのはもっとムードある場所で言ってくれないと……!」
一気に上気した顔でアゼリアが言葉を探している間に、他の面々は気まずそうに視線を交わす。
そこに知久が首を傾げながらあっけらかんと続けた。
「ずっと書類仕事ばっかりだから、体がなまっちゃってるんだよ。たまには体を動かさないいけないって思ってたんだけど、剣の稽古できそうな相手がアゼリアしかいないからさー」
「死ねっ!! この朴念仁めがっ!!!」
アゼリアが立ち上がり、腰の剣に手をかけながら迫ってくる。
「うわっ! こんなところで剣を抜くな!」
ミロリーとトキワが慌ててアゼリアを押さえつける。
その様子を見て、ゴルディは一人で腹を抱えて大笑いしていた。
「ほら、俺ってドリンクでドーピングしないと戦えないだろ? いつまでもそんなんじゃ、いざという時、困るかなって思って」
知久はそう言いながら、自分の右手をじっと見つめる。
思えば、あの《ライフイズエナジー》の加護に頼ることで何度も命を救われた。けれど、それは一種の逃げでもあったのかもしれない。
今の自分なら、少しは自分の力でやれるはず――そう思えるのだ。
「そ、そういう時は、私たちが、サポートしますから……」
ミロリーの声は震えていたが、まっすぐだった。
その言葉を聞いた瞬間、知久の胸に温かいものが広がる。
「……そんなんじゃ、一人になった時まずいからな」
知久の言葉に、場がふっと静まり返る。
トキワが首を傾げながら尋ねる。
「そういえば知久さん、最近加護のドリンク飲んでないんじゃないですか~?」
「あー。まぁ、仕事に慣れたし、みんなもよく頑張ってくれてるからな」
最初はなんでもかんでも知久に頼っていたギルドメンバーたちも、今では互いに支え合い、協力しながら日々の仕事をこなしている。
知久自身も、気づけばドリンクに頼らなくても支部の運営を回せるようになっていた。
「あの加護の力は~……自分の力以上の力を得るのは、体の負荷が大きいはずです~」
「そうね。いざという時のためにとっときなさいよ」
「一応女神様の加護なんだけどなぁ……」
知久は肩をすくめながら、わざとらしく軽口を叩いた。
「でも、私もそうした方がいいと思いますよ」
すっと、背後から澄んだ声が届いた。
振り返ると、エナが静かに立っていた。
いつもの制服姿。けれど、どこか柔らかい気配をまとっている。
「先輩は昔からそうやって自分の体を省みないで、無茶ばかりしているんですから」
エナが静かに呟いた言葉は、どこか懐かしげだった。
まるで、遠い日の記憶をたどるように。
「あ、あの……。エナさん。ご一緒にどうですか……?」
ミロリーがおずおずと声をかけた。顔は真っ赤だが、勇気を振り絞った様子が伝わる。
「い、いえ、私は……」
エナは戸惑いながらも、少しだけうつむいた。
これまでエナは、ホワイティアのギルドメンバーとは一線を引いていた。あくまで監査官、外部の人間として、彼らに踏み込みすぎないようにしていたのだ。
「あなた、確か知久の後輩だったんでしょ? こいつの昔の話聞かせてよ!」
アゼリアのひと言に、周囲の視線が集まる。
「……では、お邪魔させていただきます」
静かにそう言って腰を下ろしたエナに、自然と笑顔が向けられる。
知久は、自分の昔話で盛り上がる一同を眺めながら、心の中でそっと思う。
──こんな日々が、ずっと続いていけばいいのに。
それは、どこか叶わぬ願いのようでありながら、同時に今この瞬間がかけがえのないものだと実感するひとときだった。
壊された柵や施設は、村人たちの手によって次々と修復されていく。
かつてはよそよそしかった村の人々も、今は自然と笑い合いながら手を貸してくれていた。
ギルドの仲間たちも朝から活気に満ち、工具を手に走り回る者、土を運ぶ者、そして笑いながら鍬をふるう者。
あの陰鬱だった日々が、嘘のようだった。
知久はといえば、支部長代理の立場として、事務仕事の山と格闘していた。
装備の在庫管理、薬草の補充、講師への支払い手配、戦ったみんなへの臨時報酬。
細かくて地味で、だが支部の土台を支える大事な業務だ。
「……あれ? これ、前回の支払いとズレてないか……いや、待て、こっちは講習日数分の明細……?」
机の上に散らばる帳簿に顔をしかめながら、知久は唸る。
疲労のせいか、数字が踊って見える。目の奥がじんわりと痛んだ。
「おーい支部長代理! 倉庫の棚板が足りないんだが!」
「わかった! え~っと、棚板棚板……」
慌てて立ち上がろうとしたところ、たまたま通りがかったアゼリアがひょいと顔をのぞかせる。
「それならあっちの倉庫の方でしょ。あたしが持ってくるわよ」
「え? でも、悪いよ」
アゼリアはその場で腰に手を当て、ちょっと呆れたように口を尖らせている。
「ばーか。頼れって言ったでしょ。あんたはそこで書類仕事やってなさい」
軽くウインクして走り去っていくアゼリアの背を、知久は思わず見送った。
窓の外を見ると、ミロリーも、トキワも忙しそうに走り合わっている。
ミロリーは泥だらけのスコップを抱えて、畑から誰かに手を振っている。
トキワは工具箱を抱えて走りながら、村の子どもに声をかけられ、思わず立ち止まり笑顔で応じている。
「……よかったな」
知久はペンを置き、その様子を少しだけ寂しそうに、ぼんやり眺めた。
役割を見つけていく仲間たちが、日に日にたくましくなっていく。
彼らの背中が、もう自分に頼っていないことを、嬉しくもあり、どこかで寂しくも思った。
☆ ☆ ☆
それから数か月が経過し、すっかり戦いの傷が癒えたホワイティア支部は、冒険者ギルドとしての活動を本格的に再開していた。
新米たちは日々の訓練に励み、ベテラン冒険者が指導に回る姿も増えた。依頼掲示板には村人からの案件が並び、魔獣討伐、護衛、素材収集――かつて敬遠されていたギルドは、今や地域になくてはならない存在となっていた。
畑に出没する害獣を追い払ったり、街道沿いの草むらに巣くう魔物を討伐したりと、冒険者たちはそれぞれの適性を活かして活躍している。中には薬草の栽培支援を行う者や、鍛冶屋と協力して装備の修繕を担う者もいた。単なる戦闘集団ではなく、“地域に根差した働き手たち”として、彼らの存在感は日に日に増していた。
今ではすっかり、村の子どもたちからも憧れの眼差しを向けられるような、誇り高きギルドになっている。
そして夕方。食堂には、自然と仲間たちが集まっていた。
誰かが呼んだわけではない。ただ、集まりたくて、そこにいた。
「前みたいな生活には戻れねぇな」
ゴルディがビールジョッキを掲げ、にやりと笑う。
その言葉には皮肉も未練もなかった。
「同感! ようやく、ちゃんと冒険者になれたって感じするわ!」
アゼリアも満足そうにうなずく。どこか誇らしげな表情だった。
「ミロリー嬢ちゃん、今日は畑の方に行ってきたのか?」
「ええ。……村の畑、ちゃんと育ってきたんです。今度、村の人たちと一緒にお野菜収穫するんです……えへへ」
ミロリーが、恥ずかしそうに指を絡めながら、報告する。頬はほんのり赤いが、その顔には達成感がにじんでいた。
「トキワは今日は何してたの?」
「最近、教会で子どもたちに読み書き教えてるんです~。みんなすっごく真剣で、わたしの方が勉強になっちゃって~」
彼女は満面の笑みを浮かべて答える。
テーブルの隅に置かれた手作りの教材には、子どもたちの落書きらしい絵が残っていた。
「お、みんな集まってるな」
そこに、書類仕事を片付けた知久が姿を見せる。
「おっそいわよ支部長代理! もうとっくに始めてるわよ!」
「悪い悪い」
知久は手を挙げて席につき、周囲の顔ぶれを見渡す。
「なんだよ、楽しそうじゃないか。俺がいない方が盛り上がるってか?」
「そういうわけじゃねえが、大将の悪口で盛り上がれねぇからな!」
ゴルディが肩をすくめながらジョッキを傾け、3人娘はくすくすと笑っていた。
「え、俺の陰口言いまくってるの? 普通に傷つくんだけど……」
「嘘にきまってんでしょばーか」
笑いが弾け、木のテーブルの上を明るい声が跳ね回る。
知久がふと思い出したようにアゼリアの方を向いた。
その表情は冗談のそれではなく、少しだけ真剣味を帯びていた。
「なぁアゼリア。付き合ってくれないか?」
その瞬間――空気が止まった。
ミロリーは手元のジュースを思い切りこぼし、慌ててハンカチを探す。
トキワはスプーンを落とし、凍りついたように固まったまま動かない。
そしてアゼリアは、顔を真っ赤に染めながら、わなわなと唇を震わせていた。
「は、はあ!? あ、あんた……そういうのはもっとムードある場所で言ってくれないと……!」
一気に上気した顔でアゼリアが言葉を探している間に、他の面々は気まずそうに視線を交わす。
そこに知久が首を傾げながらあっけらかんと続けた。
「ずっと書類仕事ばっかりだから、体がなまっちゃってるんだよ。たまには体を動かさないいけないって思ってたんだけど、剣の稽古できそうな相手がアゼリアしかいないからさー」
「死ねっ!! この朴念仁めがっ!!!」
アゼリアが立ち上がり、腰の剣に手をかけながら迫ってくる。
「うわっ! こんなところで剣を抜くな!」
ミロリーとトキワが慌ててアゼリアを押さえつける。
その様子を見て、ゴルディは一人で腹を抱えて大笑いしていた。
「ほら、俺ってドリンクでドーピングしないと戦えないだろ? いつまでもそんなんじゃ、いざという時、困るかなって思って」
知久はそう言いながら、自分の右手をじっと見つめる。
思えば、あの《ライフイズエナジー》の加護に頼ることで何度も命を救われた。けれど、それは一種の逃げでもあったのかもしれない。
今の自分なら、少しは自分の力でやれるはず――そう思えるのだ。
「そ、そういう時は、私たちが、サポートしますから……」
ミロリーの声は震えていたが、まっすぐだった。
その言葉を聞いた瞬間、知久の胸に温かいものが広がる。
「……そんなんじゃ、一人になった時まずいからな」
知久の言葉に、場がふっと静まり返る。
トキワが首を傾げながら尋ねる。
「そういえば知久さん、最近加護のドリンク飲んでないんじゃないですか~?」
「あー。まぁ、仕事に慣れたし、みんなもよく頑張ってくれてるからな」
最初はなんでもかんでも知久に頼っていたギルドメンバーたちも、今では互いに支え合い、協力しながら日々の仕事をこなしている。
知久自身も、気づけばドリンクに頼らなくても支部の運営を回せるようになっていた。
「あの加護の力は~……自分の力以上の力を得るのは、体の負荷が大きいはずです~」
「そうね。いざという時のためにとっときなさいよ」
「一応女神様の加護なんだけどなぁ……」
知久は肩をすくめながら、わざとらしく軽口を叩いた。
「でも、私もそうした方がいいと思いますよ」
すっと、背後から澄んだ声が届いた。
振り返ると、エナが静かに立っていた。
いつもの制服姿。けれど、どこか柔らかい気配をまとっている。
「先輩は昔からそうやって自分の体を省みないで、無茶ばかりしているんですから」
エナが静かに呟いた言葉は、どこか懐かしげだった。
まるで、遠い日の記憶をたどるように。
「あ、あの……。エナさん。ご一緒にどうですか……?」
ミロリーがおずおずと声をかけた。顔は真っ赤だが、勇気を振り絞った様子が伝わる。
「い、いえ、私は……」
エナは戸惑いながらも、少しだけうつむいた。
これまでエナは、ホワイティアのギルドメンバーとは一線を引いていた。あくまで監査官、外部の人間として、彼らに踏み込みすぎないようにしていたのだ。
「あなた、確か知久の後輩だったんでしょ? こいつの昔の話聞かせてよ!」
アゼリアのひと言に、周囲の視線が集まる。
「……では、お邪魔させていただきます」
静かにそう言って腰を下ろしたエナに、自然と笑顔が向けられる。
知久は、自分の昔話で盛り上がる一同を眺めながら、心の中でそっと思う。
──こんな日々が、ずっと続いていけばいいのに。
それは、どこか叶わぬ願いのようでありながら、同時に今この瞬間がかけがえのないものだと実感するひとときだった。
0
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる