【完】ＢＬゲームに転生したオレは鬼畜王子から逃げだしたい

じゅうさん

    もうね、予想通り過ぎて笑っちゃうよ。町を出て人目が減った辺りでやっぱり横抱きで膝抱っこされたよ。せめてもの抵抗で正面に座ってたのに、やっぱりヒョイだったね。今は顔をオレの肩口に埋めて何かスーハーしてる。馬車だから振動で落ちないようにって片手は腰をホールドしてるけど、もう片方の手がヤバい。
｢殿下、何度も申し上げますが、１人で座れます。よろしければ降ろしていただけませんか？｣
スルーだ。うん。これも予想通りだ。そして自由な片手が胸をさわさわしてる。城ではかすめる程度だったのに。タガが外れかけてるね。うん。胸をさわさわしてた手が、脇腹をなぞりながらチンチンの上に置かれた。殿下に流されかけてる自覚のあるオレは、それを許容しちゃってる。でも！形をなぞるのはやめてー！さすがに勃たないけど、殿下が盛り上がるのが怖いー！
｢殿下、お戯れが過ぎます｣
止められないだろうとは思うけど、一応言ってみる。すると、オレの肩に埋めてた顔がスーッと上がった。
｢戯れ、ねえ｣
殿下、何か悪い顔になってますよ？美形の悪い顔怖い。チンチンをなぞっていた手がオレの太腿をホールドしました。はい、殿下の膝に固定されちゃいましたよ。
｢戯れでなければ、よいのか？｣
ひいー。