115 / 229
03 トライアル (3)Vesta & Baltroy
32 Vesta (やるべき事)
しおりを挟む
朝から局に行って、昨日の報告をまとめた。ザムザからも簡単な報告書が来ていた。犯人はやっぱりダリル・K・ロマだった。
バルはまずスタンガンで身動きを取れなくされて、かなり刺されたらしい。でも今までの女たちと違って、あまりにも死なないので犯人はおかしいと思ってバルから手を離した。その瞬間、バルは彼を一発殴って明かりを全て落とし、ベッドルームに逃げ込んだ。
この時、バルは肩や腕、腹部を滅多刺しにされていた。俺が入って行った時は少し回復したところだったけど、今度は俺を庇ったせいで背中から肺まで届くような傷を負った。常人なら呼吸困難か失血性のショックで死んでる。危なかった。本当に。
バルを昏倒させたのは犯人が家で作ったスタンガン。今時珍しい。かなり強力なものだったようだ。これが完成して誰かに使ってみたくなったダリルは、レプリカントなら罪にならない、大丈夫だろうと踏んで、サイトで見たレプリカントの特徴に当てはまる女を狙った。
一度うまく行くともう一度やりたくなった。二回やったら次は何をしてやろうかと考えるようになった。
だから彼は連続殺人事件としてニュースで大きく報道されるまで、自分が殺したのはレプリカントだと思っていた。しかも「人権のあるレプリカント」という概念も彼にはなかった。
とにかく、バルは生きている。
昨日アラスターと家に帰って、改めて話をした。
「ヴェスタ、結婚してくれる?」
「……する」
「仕事も辞めてくれる?」
バルのバディを。
俺が生まれてきた理由だったのにな。
「…………辞める」
バルのバディじゃない俺にどんな価値があるんだろう。
──お前との記憶。
「……アラスターは、俺にどんな価値があって結婚したいと思うの?」
「君が君だから、そばにいてくれるだけで俺には何にも変えられない価値があるよ」
バルのバディじゃない俺は俺じゃないよ。
「いつ結婚するの?」
「すぐにでも」
「……わかった」
いい。バルが俺との記憶に価値を見出してくれたように、俺もバルとの記憶を抱えて生きていく。
デスクを整理する。端末のデータはこの2年半でかなりの量になった。バルと俺の記憶のかけらたち。懐かしい。
バニーノ・イグザの件。一番最初の事件だ。右も左も分からなかったけど、バルが全部やって見せて教えてくれた。
ニゲイラ・アスラ……これは印象に残っている。ファイルを開く。レプリカントを売ってしまったけど、取り戻したいって自首してきた人の件。結局ニゲイラは遺体で見つかった。バルはニゲイラが買取人に引き渡される現場にたまたま居合わせたのに、気づかなかったからって後で謝りに行ったんだ。変なとこ真面目だよね、バルは。
依頼人の人は、新しいレプリカントを買ったんだろうか。自分で売るって決めたくせになんなんだって俺は腹を立てた覚えがある。どうして手放してしまってからそんなはずじゃなかったって言うの? どんなつもりだったの? 何だと思っていた? バルは何て答えたんだっけ。何も言わなかったのかな……。
ニフェルトの件。銃の使い方を教えてくれた時だ。シールドを張ったからってバルがバンバン撃ってくるからほんと怖かった。楽しかったけど。子供みたいな人だと思った。
メイハンの件。これが一番印象深いな。どうしてもイグニスとバルのことを思い出してしまう。あんな風にバルに愛されたいと思った。そして三階からのジャンプ……。大胆だよね。ほんと。
デスクに水滴が落ちて行った。その時後ろからユミンの声がした。
「ヴェスタ! バルは大丈夫だったの?」
「あ……」
慌てて涙を拭いたけど、彼女には見られてしまった。
「大丈夫……明日には来ると思う」
「……ヴェスタ、検査室に来ない? バルの状態も聞きたいし、お茶菓子があるのよ。付き合ってくれない?」
検査室はほとんどユミンだけの部屋だ。ある程度の怪我なら検査室に来ればユミンが診てくれる。ユミンはドクターなんだって。バル以外で俺に最初から優しかった人。部屋の中に入ると、お茶とお菓子が置かれる。
「どうぞ」
「ありがとう」
「昨日はバルは酷かったって聞いたけど」
「そう。すごく刺されて……俺を庇って背中を刺されたのが一番……かな。意識が無くなって。でも輸血してるうちに治って」
「ふふふ、さすが不死身のバルトロイね。でもそれはバルでもピンチだったね。回復が間に合わないレベルで出血したらバルでも死んでしまう」
「うん。病院のお医者さんたちもそう言ってた。回復が先か失血が先かって」
「バルでも無敵ではないからね。気をつけてあげて。バルは体質的に熱中症や低体温にもなり易いから」
「そうなの?」
「そうなの。筋肉量が多いのよね、何もしなくても、人より。しかも代謝がいい。だからカロリーの消費が多くて、気温が高すぎたり低すぎたりするとすぐにエネルギーが切れて体がついていけなくなるわけ。その上エネルギーが切れるまでは体温は人並み以上に保たれるもんだから、突然バタッと倒れる」
「そうなんだ……」
「だから、気に留めておいて。バディなんだから」
「………」
もうバディを辞めないといけない。次の人に教えてあげてって言わないと。
「……つ」
涙の続きが。もう隠すこともできなかった。
「ヴェスタ! どうしたの。さっきも泣いてたね?」
「俺、仕事辞めるから……」
「どうして?」
そう約束したから。そういう条件で助けてもらったから。言えない。うまく言えない。ただ首を振った。
「バルとは話したの?」
「……てない」
「話さないと! ヴェスタ。辞めたくないんでしょ? バディに言わずに辞めるなんてだめだよ」
辞めたくない。仕事中だけでいい、バルのそばにいたい。
「バルのバディの最長記録塗り替えてよ! あと半年だよ」
「……ふふ」
昨日はバルが生きていてくれさえすればと思ったのに。生きてくれればやっぱりそばにいたいと思ってしまう。
「涙拭いて。元気出して」
ユミンがもう一つチョコレートを握らせてくれた。
「緑の髪のヴェスタとバルのコンビが私は好きよ」
「……ありがとう、ユミン」
どうしたらいいのかな……。
涙を拭いたところで、パンと検査室のドアが開いた。
「ユミン! ヴェスタいねえか」
バルだった。かなり元の印象に戻っている。早い。
「ヴェスタ! お前何してたんだよ。何回もコールしただろ?」
「ごめん! ちょっとさ……」
なんだか懐かしくて笑ってしまった。まだ線が細い。少年のように見える。
「じろじろ見んなよ。今くらいが一番きもいよな」
「そんなことないよ。なんか、ああ、バルだなって」
かっこいい。女の人のバルも素敵だったけど。
「今日は休んだんじゃないの?」
「退院て言われて暇で。時間休にした」
もう会わないと思ってたから、すごく嬉しい。でもどうしよう。退職届を出すだけと思ってたのに。
「ヴェスタ、泣いた? 涙の匂いがする」
ユミンがとんと俺の肩を叩いた。勇気を出して。
「私、ちょっと出てくるわね。しばらく戻らないから留守番してて」
扉が閉まる。バルとふたり。すごく久しぶりのような気がする。
「あのね、バル、俺、仕事辞めないといけない」
「は?」
「あの……アラスターとの約束で………結婚して、仕事辞める……」
「なんで? 結婚と仕事は別の話だろ。そもそもお前は……」
「わかってる! 俺が仕事用だってわかってる。でも……」
バルがちょっと片眉を上げた。そして俺の頬にかかった髪に指で触れた。
「何色だと思ってる?」
「……青」
「わかってんじゃん。俺が辞めていいって言ったら緑になるか?」
「……ならない」
「じゃあだめだな。アラスターと話しな。なんでお前らはちゃんと話さないんだ? 結婚するんだろ? ずっとそんな風に顔色伺いあって生きてくのか? 面倒だろ?」
そう。どうしてアラスターにはぶつけられないんだろう。
「そもそも、な? ヴェスタ。お前、仕事好きだろ?」
「……すき!」
バルがにこっとした。ちゃんと話す……アラスターにそうするのは難しい。約束だし……。だめかもしれないけど、ちゃんと話そう。
「ほら。まずデスクに戻ろう。こっちだってやることがあるんだ。ザムザの方でダリルを絞り終わったら今度はこっちに移送してもらってこっちでも絞るんだから」
「うん」
二人で検査室を出ようとしたら、ユミンがちょうど戻ってきた。
「留守番ありがとうね」
「ユミン、ありがとう」
俺が言うと、ユミンは「またお茶しましょうね」と言って部屋に入って行った。
バルはまずスタンガンで身動きを取れなくされて、かなり刺されたらしい。でも今までの女たちと違って、あまりにも死なないので犯人はおかしいと思ってバルから手を離した。その瞬間、バルは彼を一発殴って明かりを全て落とし、ベッドルームに逃げ込んだ。
この時、バルは肩や腕、腹部を滅多刺しにされていた。俺が入って行った時は少し回復したところだったけど、今度は俺を庇ったせいで背中から肺まで届くような傷を負った。常人なら呼吸困難か失血性のショックで死んでる。危なかった。本当に。
バルを昏倒させたのは犯人が家で作ったスタンガン。今時珍しい。かなり強力なものだったようだ。これが完成して誰かに使ってみたくなったダリルは、レプリカントなら罪にならない、大丈夫だろうと踏んで、サイトで見たレプリカントの特徴に当てはまる女を狙った。
一度うまく行くともう一度やりたくなった。二回やったら次は何をしてやろうかと考えるようになった。
だから彼は連続殺人事件としてニュースで大きく報道されるまで、自分が殺したのはレプリカントだと思っていた。しかも「人権のあるレプリカント」という概念も彼にはなかった。
とにかく、バルは生きている。
昨日アラスターと家に帰って、改めて話をした。
「ヴェスタ、結婚してくれる?」
「……する」
「仕事も辞めてくれる?」
バルのバディを。
俺が生まれてきた理由だったのにな。
「…………辞める」
バルのバディじゃない俺にどんな価値があるんだろう。
──お前との記憶。
「……アラスターは、俺にどんな価値があって結婚したいと思うの?」
「君が君だから、そばにいてくれるだけで俺には何にも変えられない価値があるよ」
バルのバディじゃない俺は俺じゃないよ。
「いつ結婚するの?」
「すぐにでも」
「……わかった」
いい。バルが俺との記憶に価値を見出してくれたように、俺もバルとの記憶を抱えて生きていく。
デスクを整理する。端末のデータはこの2年半でかなりの量になった。バルと俺の記憶のかけらたち。懐かしい。
バニーノ・イグザの件。一番最初の事件だ。右も左も分からなかったけど、バルが全部やって見せて教えてくれた。
ニゲイラ・アスラ……これは印象に残っている。ファイルを開く。レプリカントを売ってしまったけど、取り戻したいって自首してきた人の件。結局ニゲイラは遺体で見つかった。バルはニゲイラが買取人に引き渡される現場にたまたま居合わせたのに、気づかなかったからって後で謝りに行ったんだ。変なとこ真面目だよね、バルは。
依頼人の人は、新しいレプリカントを買ったんだろうか。自分で売るって決めたくせになんなんだって俺は腹を立てた覚えがある。どうして手放してしまってからそんなはずじゃなかったって言うの? どんなつもりだったの? 何だと思っていた? バルは何て答えたんだっけ。何も言わなかったのかな……。
ニフェルトの件。銃の使い方を教えてくれた時だ。シールドを張ったからってバルがバンバン撃ってくるからほんと怖かった。楽しかったけど。子供みたいな人だと思った。
メイハンの件。これが一番印象深いな。どうしてもイグニスとバルのことを思い出してしまう。あんな風にバルに愛されたいと思った。そして三階からのジャンプ……。大胆だよね。ほんと。
デスクに水滴が落ちて行った。その時後ろからユミンの声がした。
「ヴェスタ! バルは大丈夫だったの?」
「あ……」
慌てて涙を拭いたけど、彼女には見られてしまった。
「大丈夫……明日には来ると思う」
「……ヴェスタ、検査室に来ない? バルの状態も聞きたいし、お茶菓子があるのよ。付き合ってくれない?」
検査室はほとんどユミンだけの部屋だ。ある程度の怪我なら検査室に来ればユミンが診てくれる。ユミンはドクターなんだって。バル以外で俺に最初から優しかった人。部屋の中に入ると、お茶とお菓子が置かれる。
「どうぞ」
「ありがとう」
「昨日はバルは酷かったって聞いたけど」
「そう。すごく刺されて……俺を庇って背中を刺されたのが一番……かな。意識が無くなって。でも輸血してるうちに治って」
「ふふふ、さすが不死身のバルトロイね。でもそれはバルでもピンチだったね。回復が間に合わないレベルで出血したらバルでも死んでしまう」
「うん。病院のお医者さんたちもそう言ってた。回復が先か失血が先かって」
「バルでも無敵ではないからね。気をつけてあげて。バルは体質的に熱中症や低体温にもなり易いから」
「そうなの?」
「そうなの。筋肉量が多いのよね、何もしなくても、人より。しかも代謝がいい。だからカロリーの消費が多くて、気温が高すぎたり低すぎたりするとすぐにエネルギーが切れて体がついていけなくなるわけ。その上エネルギーが切れるまでは体温は人並み以上に保たれるもんだから、突然バタッと倒れる」
「そうなんだ……」
「だから、気に留めておいて。バディなんだから」
「………」
もうバディを辞めないといけない。次の人に教えてあげてって言わないと。
「……つ」
涙の続きが。もう隠すこともできなかった。
「ヴェスタ! どうしたの。さっきも泣いてたね?」
「俺、仕事辞めるから……」
「どうして?」
そう約束したから。そういう条件で助けてもらったから。言えない。うまく言えない。ただ首を振った。
「バルとは話したの?」
「……てない」
「話さないと! ヴェスタ。辞めたくないんでしょ? バディに言わずに辞めるなんてだめだよ」
辞めたくない。仕事中だけでいい、バルのそばにいたい。
「バルのバディの最長記録塗り替えてよ! あと半年だよ」
「……ふふ」
昨日はバルが生きていてくれさえすればと思ったのに。生きてくれればやっぱりそばにいたいと思ってしまう。
「涙拭いて。元気出して」
ユミンがもう一つチョコレートを握らせてくれた。
「緑の髪のヴェスタとバルのコンビが私は好きよ」
「……ありがとう、ユミン」
どうしたらいいのかな……。
涙を拭いたところで、パンと検査室のドアが開いた。
「ユミン! ヴェスタいねえか」
バルだった。かなり元の印象に戻っている。早い。
「ヴェスタ! お前何してたんだよ。何回もコールしただろ?」
「ごめん! ちょっとさ……」
なんだか懐かしくて笑ってしまった。まだ線が細い。少年のように見える。
「じろじろ見んなよ。今くらいが一番きもいよな」
「そんなことないよ。なんか、ああ、バルだなって」
かっこいい。女の人のバルも素敵だったけど。
「今日は休んだんじゃないの?」
「退院て言われて暇で。時間休にした」
もう会わないと思ってたから、すごく嬉しい。でもどうしよう。退職届を出すだけと思ってたのに。
「ヴェスタ、泣いた? 涙の匂いがする」
ユミンがとんと俺の肩を叩いた。勇気を出して。
「私、ちょっと出てくるわね。しばらく戻らないから留守番してて」
扉が閉まる。バルとふたり。すごく久しぶりのような気がする。
「あのね、バル、俺、仕事辞めないといけない」
「は?」
「あの……アラスターとの約束で………結婚して、仕事辞める……」
「なんで? 結婚と仕事は別の話だろ。そもそもお前は……」
「わかってる! 俺が仕事用だってわかってる。でも……」
バルがちょっと片眉を上げた。そして俺の頬にかかった髪に指で触れた。
「何色だと思ってる?」
「……青」
「わかってんじゃん。俺が辞めていいって言ったら緑になるか?」
「……ならない」
「じゃあだめだな。アラスターと話しな。なんでお前らはちゃんと話さないんだ? 結婚するんだろ? ずっとそんな風に顔色伺いあって生きてくのか? 面倒だろ?」
そう。どうしてアラスターにはぶつけられないんだろう。
「そもそも、な? ヴェスタ。お前、仕事好きだろ?」
「……すき!」
バルがにこっとした。ちゃんと話す……アラスターにそうするのは難しい。約束だし……。だめかもしれないけど、ちゃんと話そう。
「ほら。まずデスクに戻ろう。こっちだってやることがあるんだ。ザムザの方でダリルを絞り終わったら今度はこっちに移送してもらってこっちでも絞るんだから」
「うん」
二人で検査室を出ようとしたら、ユミンがちょうど戻ってきた。
「留守番ありがとうね」
「ユミン、ありがとう」
俺が言うと、ユミンは「またお茶しましょうね」と言って部屋に入って行った。
10
あなたにおすすめの小説
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
肩甲骨に薔薇の種(アルファポリス版・完結済)
おにぎり1000米
BL
エンジニアの三波朋晴はモデルに間違われることもある美形のオメガだが、学生の頃から誰とも固定した関係を持つことができないでいる。しかしとあるきっかけで年上のベータ、佐枝峡と出会い、好意をもつが…
*オメガバース(独自設定あり)ベータ×オメガ 年齢差カプ
*『まばゆいほどに深い闇』の脇キャラによるスピンオフなので、キャラクターがかぶります。本編+後日談。他サイト掲載作品の改稿修正版につきアルファポリス版としましたが、内容はあまり変わりません。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
【完結・BL】胃袋と掴まれただけでなく、心も身体も掴まれそうなんだが!?【弁当屋×サラリーマン】
彩華
BL
俺の名前は水野圭。年は25。
自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴。まだ魔法使いになるまでには、余裕がある年。人並の人生を歩んでいるが、これといった楽しみが無い。ただ食べることは好きなので、せめて夕食くらいは……と美味しい弁当を買ったりしているつもりだが!(結局弁当なのかというのは、お愛嬌ということで)
だがそんなある日。いつものスーパーで弁当を買えなかった俺はワンチャンいつもと違う店に寄ってみたが……────。
凄い! 美味そうな弁当が並んでいる!
凄い! 店員もイケメン!
と、実は穴場? な店を見つけたわけで。
(今度からこの店で弁当を買おう)
浮かれていた俺は、夕飯は美味い弁当を食べれてハッピ~! な日々。店員さんにも顔を覚えられ、名前を聞かれ……?
「胃袋掴みたいなぁ」
その一言が、どんな意味があったなんて、俺は知る由もなかった。
******
そんな感じの健全なBLを緩く、短く出来ればいいなと思っています
お気軽にコメント頂けると嬉しいです
■表紙お借りしました
恋人はメリーゴーランド少年だった。
夏目奈緖
BL
溺愛ドS社長×ツンデレ高校生。年の差恋愛。社長からの告白と束縛に戸惑う高校生。すれ違いばかりの片想いから恋人同士へ。ひねくれもの天使的な高校生と心を閉ざした会社社長との年の差BL。中山夏樹(18)は従姉妹の結婚式の2次会で、倒れてきた酔っ払いの下敷きになり左手に怪我を負った。助けてくれたのが、会場レストラン経営の黒崎ホールディングス代表取締役社長・黒崎圭一(33)。左手の抜糸がすむまで黒崎の車で送迎されることになった。黒崎は誰にも心を開かない。夏樹も同じである。しかしながら、夏樹は黒崎の前だけは自分の意思とは反対に、本音を吐き出す。2人は孤独を抱えており、夏樹は黒崎に惹かれていく。黒崎は夏樹に一目惚れし、執着する。
【BL】『Ωである俺』に居場所をくれたのは、貴男が初めてのひとでした
圭琴子
BL
この世界は、αとβとΩで出来てる。
生まれながらにエリートのαや、人口の大多数を占める『普通』のβにはさして意識するほどの事でもないだろうけど、俺たちΩにとっては、この世界はけして優しくはなかった。
今日も寝坊した。二学期の初め、転校初日だったけど、ワクワクもドキドキも、期待に胸を膨らませる事もない。何故なら、高校三年生にして、もう七度目の転校だったから。
βの両親から生まれてしまったΩの一人息子の行く末を心配して、若かった父さんと母さんは、一つの罪を犯した。
小学校に入る時に義務付けられている血液検査日に、俺の血液と父さんの血液をすり替えるという罪を。
従って俺は戸籍上、β籍になっている。
あとは、一度吐(つ)いてしまった嘘がバレないよう、嘘を上塗りするばかりだった。
俺がΩとバレそうになる度に転校を繰り返し、流れ流れていつの間にか、東京の一大エスカレーター式私立校、小鳥遊(たかなし)学園に通う事になっていた。
今まで、俺に『好き』と言った連中は、みんなΩの発情期に当てられた奴らばかりだった。
だから『好き』と言われて、ピンときたことはない。
だけど。優しいキスに、心が動いて、いつの間にかそのひとを『好き』になっていた。
学園の事実上のトップで、生まれた時から許嫁が居て、俺のことを遊びだと言い切るあいつを。
どんなに酷いことをされても、一度愛したあのひとを、忘れることは出来なかった。
『Ωである俺』に居場所をくれたのは、貴男が初めてのひとだったから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる