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09 「ふたり」の形
19 Baltroy (メンタリティ)
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「どうした」
ヴェスタは家に戻ってとりあえずシャワーを浴び、リビングのテーブルの向かいに腰を下ろした。髪はまだスカイブルーだ。落ち着いたとは言い難い。
とは言うものの、ヴェスタがすぐに自分の部屋に逃げ込まなかったことにほっとした。向かい合わせに座るのも久々だった。
「……あの人、俺のカウンセラーだった」
「知ってた」
「どうして……」
「申し訳ございません。私がヴェスタの今月の請求書を間違えてバルにも送ってしまったんです」
「そう、それで俺がうっかり中身を見ちまって」
「見ないで削除してくださいとバルには言ったんですが」
「黙れ」
「請求書……クリニックの名前しかないのに?」
「……ごめん。それは。お前が土曜日に必ずどっか行くから……気になって。たまたまメアリの通ってたクリニックと同じで、あ、こいつかって」
ヴェスタはテーブルの上の白いマグカップを見ている。感情の見えない顔。髪の色だけがそれを伝える。「unhappy」。
「まあ、それは言い訳だ。急にお前が冷たくなったから……なんでもいいから手がかりが欲しかった。メアリのこともほんとだけど、調べて悪かった」
「……冷たくなった? そんな風に思ってたの……」
ヴェスタはやっと口を開いて、そこまで言って一度唇を噛んだ。
「違うんだ。俺、バルといるのが……辛くなって」
やっぱりか。直球で言われると流石にへこむ。
「結婚しようって話……あれをエミールさんに聞いてもらってた……」
「うん」
ヴェスタはぽつりぽつりと話だした。
バルと家族になりたいと思った。
結婚しようってバルから言われたのは本当に嬉しかった。でもだんだんわかってきた。自分が何にもわかってなかったことが。
バルが変な目で見られるようになる。寿命も俺の方がずっと短い。俺はいつもバルにケガさせてばかりだ。ゴーシェのことだって随分負担をかけた。結婚なんて、大それたことだった。
バルが紹介してくれた人みんなが、表立って反対したり嫌な顔をしなかったのも、なんだか逆に不安になってしまった。いろいろ。色々なことが、エミールさんと話しているうちに噴き出してきた。
「それで、もう……なんだか疲れてしまった……」
ヴェスタはぽろっとまた涙を流した。
「エミールさんも結婚してる。話をしてくれたんだ。オレグさんとエミールさんはすごく仲が良くて、愛し合って結婚したんだって。でも、だんだん……」
オレグが病院で色々失敗を繰り返してるうちは、変な話だけど二人はうまくいってた。オレグをエミールが支えて、オレグもエミールなしでは生きられなかった。
でもオレグが病院を辞めて、父親から与えられたクリニックで、ほとんど失敗のしようがない医療行為(もちろんこの時は具体的に何をしているのかは教えてもらえなかった)だけをするようになると、話は変わった。オレグは家に帰らなくなり、浮気を繰り返すようになった。
支配率が20%のエミールはなんとか踏み止まって彼を支えた。愛してるから。支配率でAIから制御される以上に、愛してるから。
ねえ、ヴェスタさん。愛し合っているうちは本当に幸せですよね。僕も知っています。でも人の心は残酷なことですが変わってしまうものです。ヴェスタさんは他の人と付き合ったことが? じゃあその心の変化もお分かりですね……
気持ちの結びつきを信じるのはやめましょう。それはもろいものです。それはあなたを傷つけるだけです。あなたが信じているほど、ヒューマンは誠実ではありません。僕たちはオーナーを心から信じている。唯一無二の存在です。でも……
「オーナーにとっては、俺たちは唯一無二の存在じゃないから……」
僕たちはオーナーのために生まれて、短い人生をオーナーに尽くすことになっている。でもオーナーはそう思っていません。はじめは僕たちを心から望んでくれたとしても、目新しさや便利さが薄れてくれば扱いはぞんざいになる。そしてレプリカントに対する差別的な視線や中傷は重くのしかかる。オーナーもだんだん自分のレプリカントが疎ましくなっていく……。
「人は変わってしまうんだよって。だから、一人でも生きていけるようにならないとねって。レッダも前に言ってただろ、現状維持って言うのは……周りの変化に合わせて変わって行くことだって………俺、バルが好きだけど、これが終わるのが怖い。他のレプリカントたちみたいに………」
いつか飽きられて、ただバルの足枷になるのが、怖い。
ヴェスタの髪はまた青い炎みたいに色を変えた。
俺はヴェスタが俺を嫌いになったわけでもエミールに心を奪われたわけでもなかった事の方に安心している自分に気がついた。
「お前、そんな話を本気にしたのか?」
「だって、そんな人たちばっかりだ……! 人身売買されるレプリカントたちはほとんどがオーナーから売られた人たちだし……マリーンさんだって、オーナーから払い下げられた! Relfにいた人たちも、いらないって言われて居場所がなくなった人だった! 俺だって……」
「だから。だから結婚しようって言ってんだよ。少しは安心できるだろ?」
「エミールさんは結婚もしてたよ。でもダメだっただろ……。俺、バルと結婚もして、指輪もして、そうなってからバルが他の人たちから色々言われて……やっぱりしなきゃ良かったって思うのが嫌だ……。それに……」
「それに?」
「結婚、して、幸せになった後で……わ……別れたら……俺、一人で……生きていけない……」
「考えすぎなんだよ」
「メアリさんは、一人で生きていくの……つらくて、死んだんだろ……。俺も怖い……。バルは、俺に40年くれるって言ったけど……20年でバルの気持ちが変わったら? 5年でバルの気持ちが変わったら……? おれ……そのあと……」
「40年じゃない。いくらでもやるって言ったんだ。なんで別れる前提なんだよ? さっきから」
「だって……」
「なんで俺に言えなかった?」
「……」
言えなかった。言えなかったかもな。
こんな話したって、心配するなとしか言えない。でも絶対に何も変わらないなんてことはない。それは誰にも約束できない。
レッダの言う通り、自分が変わりたくなくても自分を取り巻く全ての物事は形を変えていく。好むと好まざるとに関わらずだ。
自分の形も、ある部分は磨耗し、ある部分は研磨されて勝手に変わっていく。誰にもそれを止めることはできないし、多くの場合、どの部分が摩耗するのかさえ選ぶこともできない。
「ヴェスタ」
でも、必ず何か残るはずだ。ヴェスタがヴェスタである何か。俺が俺である何か。それは変わらないものなんじゃないか。例えば、水がどんなに形を変えても水であるように。
「お前の言う通りだ。将来のことで確かなことは一つもない。明日俺が死ぬかもしれない。でもな、だから未来のことなんか考えるな。どうせ誰にもわからないんだ。誰かと比べるのもやめろ。誰かの人生は誰かの人生だ。お前のじゃない」
ヴェスタは目を上げたが、まだ髪は青かった。テーブル越しにその白い小さな両手を取った。泣いたせいか、その指先まで温かい。
「今俺が好きならそれだけにしろ。俺が周りからなんか言われるとか、自分がどうだから俺がこうなるってのは俺の話だ。お前が考えることじゃない。今すぐやめろ。
ちなみに俺は誰が何を言おうが思おうが全く気にならない。それはそいつがそう思うってだけで、俺が何かしてやる義理はないからだ。わかったか」
「………」
「俺が別れるとしたらお前から愛想尽かされた時だけだよ」
ヴェスタは大きな目をいっぱいに開いて一通り聞いていたと思ったら、はははと笑い出した。
「一度、バルがなんでそんなにメンタル強いのか聞いてみたかったんだ………」
「バル、そういうメンタリティを一般的に傲慢というようですよ」
「黙れレッダ」
ヴェスタの髪は笑いながら瞬く間にエメラルドグリーンに変わっていった。
「今思い出した」
「何を」
「バルがいてくれたら、何にも怖いことなんかないって思ってたこと」
「いつの話?」
「ずっとだよ。生まれた時から、ずっと」
ヴェスタは家に戻ってとりあえずシャワーを浴び、リビングのテーブルの向かいに腰を下ろした。髪はまだスカイブルーだ。落ち着いたとは言い難い。
とは言うものの、ヴェスタがすぐに自分の部屋に逃げ込まなかったことにほっとした。向かい合わせに座るのも久々だった。
「……あの人、俺のカウンセラーだった」
「知ってた」
「どうして……」
「申し訳ございません。私がヴェスタの今月の請求書を間違えてバルにも送ってしまったんです」
「そう、それで俺がうっかり中身を見ちまって」
「見ないで削除してくださいとバルには言ったんですが」
「黙れ」
「請求書……クリニックの名前しかないのに?」
「……ごめん。それは。お前が土曜日に必ずどっか行くから……気になって。たまたまメアリの通ってたクリニックと同じで、あ、こいつかって」
ヴェスタはテーブルの上の白いマグカップを見ている。感情の見えない顔。髪の色だけがそれを伝える。「unhappy」。
「まあ、それは言い訳だ。急にお前が冷たくなったから……なんでもいいから手がかりが欲しかった。メアリのこともほんとだけど、調べて悪かった」
「……冷たくなった? そんな風に思ってたの……」
ヴェスタはやっと口を開いて、そこまで言って一度唇を噛んだ。
「違うんだ。俺、バルといるのが……辛くなって」
やっぱりか。直球で言われると流石にへこむ。
「結婚しようって話……あれをエミールさんに聞いてもらってた……」
「うん」
ヴェスタはぽつりぽつりと話だした。
バルと家族になりたいと思った。
結婚しようってバルから言われたのは本当に嬉しかった。でもだんだんわかってきた。自分が何にもわかってなかったことが。
バルが変な目で見られるようになる。寿命も俺の方がずっと短い。俺はいつもバルにケガさせてばかりだ。ゴーシェのことだって随分負担をかけた。結婚なんて、大それたことだった。
バルが紹介してくれた人みんなが、表立って反対したり嫌な顔をしなかったのも、なんだか逆に不安になってしまった。いろいろ。色々なことが、エミールさんと話しているうちに噴き出してきた。
「それで、もう……なんだか疲れてしまった……」
ヴェスタはぽろっとまた涙を流した。
「エミールさんも結婚してる。話をしてくれたんだ。オレグさんとエミールさんはすごく仲が良くて、愛し合って結婚したんだって。でも、だんだん……」
オレグが病院で色々失敗を繰り返してるうちは、変な話だけど二人はうまくいってた。オレグをエミールが支えて、オレグもエミールなしでは生きられなかった。
でもオレグが病院を辞めて、父親から与えられたクリニックで、ほとんど失敗のしようがない医療行為(もちろんこの時は具体的に何をしているのかは教えてもらえなかった)だけをするようになると、話は変わった。オレグは家に帰らなくなり、浮気を繰り返すようになった。
支配率が20%のエミールはなんとか踏み止まって彼を支えた。愛してるから。支配率でAIから制御される以上に、愛してるから。
ねえ、ヴェスタさん。愛し合っているうちは本当に幸せですよね。僕も知っています。でも人の心は残酷なことですが変わってしまうものです。ヴェスタさんは他の人と付き合ったことが? じゃあその心の変化もお分かりですね……
気持ちの結びつきを信じるのはやめましょう。それはもろいものです。それはあなたを傷つけるだけです。あなたが信じているほど、ヒューマンは誠実ではありません。僕たちはオーナーを心から信じている。唯一無二の存在です。でも……
「オーナーにとっては、俺たちは唯一無二の存在じゃないから……」
僕たちはオーナーのために生まれて、短い人生をオーナーに尽くすことになっている。でもオーナーはそう思っていません。はじめは僕たちを心から望んでくれたとしても、目新しさや便利さが薄れてくれば扱いはぞんざいになる。そしてレプリカントに対する差別的な視線や中傷は重くのしかかる。オーナーもだんだん自分のレプリカントが疎ましくなっていく……。
「人は変わってしまうんだよって。だから、一人でも生きていけるようにならないとねって。レッダも前に言ってただろ、現状維持って言うのは……周りの変化に合わせて変わって行くことだって………俺、バルが好きだけど、これが終わるのが怖い。他のレプリカントたちみたいに………」
いつか飽きられて、ただバルの足枷になるのが、怖い。
ヴェスタの髪はまた青い炎みたいに色を変えた。
俺はヴェスタが俺を嫌いになったわけでもエミールに心を奪われたわけでもなかった事の方に安心している自分に気がついた。
「お前、そんな話を本気にしたのか?」
「だって、そんな人たちばっかりだ……! 人身売買されるレプリカントたちはほとんどがオーナーから売られた人たちだし……マリーンさんだって、オーナーから払い下げられた! Relfにいた人たちも、いらないって言われて居場所がなくなった人だった! 俺だって……」
「だから。だから結婚しようって言ってんだよ。少しは安心できるだろ?」
「エミールさんは結婚もしてたよ。でもダメだっただろ……。俺、バルと結婚もして、指輪もして、そうなってからバルが他の人たちから色々言われて……やっぱりしなきゃ良かったって思うのが嫌だ……。それに……」
「それに?」
「結婚、して、幸せになった後で……わ……別れたら……俺、一人で……生きていけない……」
「考えすぎなんだよ」
「メアリさんは、一人で生きていくの……つらくて、死んだんだろ……。俺も怖い……。バルは、俺に40年くれるって言ったけど……20年でバルの気持ちが変わったら? 5年でバルの気持ちが変わったら……? おれ……そのあと……」
「40年じゃない。いくらでもやるって言ったんだ。なんで別れる前提なんだよ? さっきから」
「だって……」
「なんで俺に言えなかった?」
「……」
言えなかった。言えなかったかもな。
こんな話したって、心配するなとしか言えない。でも絶対に何も変わらないなんてことはない。それは誰にも約束できない。
レッダの言う通り、自分が変わりたくなくても自分を取り巻く全ての物事は形を変えていく。好むと好まざるとに関わらずだ。
自分の形も、ある部分は磨耗し、ある部分は研磨されて勝手に変わっていく。誰にもそれを止めることはできないし、多くの場合、どの部分が摩耗するのかさえ選ぶこともできない。
「ヴェスタ」
でも、必ず何か残るはずだ。ヴェスタがヴェスタである何か。俺が俺である何か。それは変わらないものなんじゃないか。例えば、水がどんなに形を変えても水であるように。
「お前の言う通りだ。将来のことで確かなことは一つもない。明日俺が死ぬかもしれない。でもな、だから未来のことなんか考えるな。どうせ誰にもわからないんだ。誰かと比べるのもやめろ。誰かの人生は誰かの人生だ。お前のじゃない」
ヴェスタは目を上げたが、まだ髪は青かった。テーブル越しにその白い小さな両手を取った。泣いたせいか、その指先まで温かい。
「今俺が好きならそれだけにしろ。俺が周りからなんか言われるとか、自分がどうだから俺がこうなるってのは俺の話だ。お前が考えることじゃない。今すぐやめろ。
ちなみに俺は誰が何を言おうが思おうが全く気にならない。それはそいつがそう思うってだけで、俺が何かしてやる義理はないからだ。わかったか」
「………」
「俺が別れるとしたらお前から愛想尽かされた時だけだよ」
ヴェスタは大きな目をいっぱいに開いて一通り聞いていたと思ったら、はははと笑い出した。
「一度、バルがなんでそんなにメンタル強いのか聞いてみたかったんだ………」
「バル、そういうメンタリティを一般的に傲慢というようですよ」
「黙れレッダ」
ヴェスタの髪は笑いながら瞬く間にエメラルドグリーンに変わっていった。
「今思い出した」
「何を」
「バルがいてくれたら、何にも怖いことなんかないって思ってたこと」
「いつの話?」
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