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二十一話 悲しい
寂しい。
カイトくんが居なくなってから僕はずっとその気持ちに支配されていた。
もう作ってくれる人も食べる人もいないから石臼の自動魔法は止めた。
魔法を解除したとき、悲しくて少し泣いた。
そうして、カイトくんがいなくなったことをちょっとしたことで実感しては泣き暮らしていた。
「ノアー…?いいかげん泣き止みなよ」
「う……っく」
ユリが呆れたように僕の背中を撫でた。
「自分で決めたことだろ?」
「そうだけどぉ……ぐす」
「わかった」
ユリは呆れ気味でため息をついた。
「ほんとはこんなことしたくないけど…」
ユリはうにょんとスライムの姿に戻ったかと思うと、また違う姿をとった。
金髪碧眼の長身の青年。
「カイト、くん…」
「ほら、見かけだけだけど…甘えてもいいよ」
いや甘えるって、僕はカイトくんに甘えたくて泣いてるんじゃないし、ただ恋しいだけで…
でもにっこり笑って僕に手を差し伸べるカイトくん(ユリ)の誘惑には抗えなくて、
「うっ…カイトくーんっ」
僕はユリに抱きついた。
「よーしいい子いい子…」
ユリが僕の背中を撫でる。
なんとなく動物扱いされてる気がする。
ユリは匂いまで再現できるらしく抱きついたお腹からはカイトくんのおひさまみたいな匂いがした。
「落ち着いた?」
「うん…正気に戻った」
僕がすっと離れるとと、ユリはにゅるんといつもの姿に戻った。
「また限界になったらこうしてあげるから、いつまでもめそめそするのはもうやめな」
「はーい…」
「あいつ、戻ってくるって言ったんでしょ?」
「絶対戻ってくるとは言ってなかったよ…」
「でも、帰ってくるかもしれないんだからさ、悲しくなったら『きっとカイトくんにまた会える』って思えばいいよ。そもそも元は一人暮らしだったんだから。前みたいにアホみたいな実験してればいいよ」
「アホって思ってたんだ…」
僕は前世の科学の知識と魔法をかけ合わせて新しい魔法を考案しようとしてたのに…(僕は理系だったので、こう言う実験が好きなのである)
「ほら、アホみたいな実験でも、なんかすごいの出来たらカイトが褒めてくれるかもしれないじゃん。だから頑張んな」
「うん…」
こくんと頷いて僕は実験室に向かった。
それからも寂しい日々は続いたけど、泣くことは減った。
ほんのたまに、すごく悲しくなった時はユリにカイトくんになってもらって甘えたけど、なんとか過ごすことができていた。
カイトくんが居なくなってから僕はずっとその気持ちに支配されていた。
もう作ってくれる人も食べる人もいないから石臼の自動魔法は止めた。
魔法を解除したとき、悲しくて少し泣いた。
そうして、カイトくんがいなくなったことをちょっとしたことで実感しては泣き暮らしていた。
「ノアー…?いいかげん泣き止みなよ」
「う……っく」
ユリが呆れたように僕の背中を撫でた。
「自分で決めたことだろ?」
「そうだけどぉ……ぐす」
「わかった」
ユリは呆れ気味でため息をついた。
「ほんとはこんなことしたくないけど…」
ユリはうにょんとスライムの姿に戻ったかと思うと、また違う姿をとった。
金髪碧眼の長身の青年。
「カイト、くん…」
「ほら、見かけだけだけど…甘えてもいいよ」
いや甘えるって、僕はカイトくんに甘えたくて泣いてるんじゃないし、ただ恋しいだけで…
でもにっこり笑って僕に手を差し伸べるカイトくん(ユリ)の誘惑には抗えなくて、
「うっ…カイトくーんっ」
僕はユリに抱きついた。
「よーしいい子いい子…」
ユリが僕の背中を撫でる。
なんとなく動物扱いされてる気がする。
ユリは匂いまで再現できるらしく抱きついたお腹からはカイトくんのおひさまみたいな匂いがした。
「落ち着いた?」
「うん…正気に戻った」
僕がすっと離れるとと、ユリはにゅるんといつもの姿に戻った。
「また限界になったらこうしてあげるから、いつまでもめそめそするのはもうやめな」
「はーい…」
「あいつ、戻ってくるって言ったんでしょ?」
「絶対戻ってくるとは言ってなかったよ…」
「でも、帰ってくるかもしれないんだからさ、悲しくなったら『きっとカイトくんにまた会える』って思えばいいよ。そもそも元は一人暮らしだったんだから。前みたいにアホみたいな実験してればいいよ」
「アホって思ってたんだ…」
僕は前世の科学の知識と魔法をかけ合わせて新しい魔法を考案しようとしてたのに…(僕は理系だったので、こう言う実験が好きなのである)
「ほら、アホみたいな実験でも、なんかすごいの出来たらカイトが褒めてくれるかもしれないじゃん。だから頑張んな」
「うん…」
こくんと頷いて僕は実験室に向かった。
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ほんのたまに、すごく悲しくなった時はユリにカイトくんになってもらって甘えたけど、なんとか過ごすことができていた。
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