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初夜(ミカエルside)
しおりを挟む「ミカエル…?」
ユキが透き通った赤い瞳で僕を見つめた。
こんな純粋そうな子なのに、ジオルドに抱かれていたなんて…
複雑な気持ちになりながらミカエルはユキにキスをした。
「ん…む」
ぴくん、とユキの身体が自分の下で揺れるのを感じた。
触れるだけのキスをして離れると咎めるようにユキがミカエルを見つめていた。
「おはようのキスは拒否したのに、おやすみのキスはするの?」
「これはおやすみのキスじゃないので」
「え…んぅ」
ミカエルはまた唇を重ねたが、今度はユキの口の中に舌を入れ込んだ。
驚いたように奥に引っ込んだユキの舌を自分のと絡めて引き摺り出した。
「う…んむぅ」
縋るようにユキの手がミカエルの腕を掴んで引っ張った。
しばらくユキの口内を弄んでから解放するとユキは顔を赤らめてぽーっとしていた。
そのユキの顔を見て、ぐっと身体の中心に熱が集まるのを感じる。
「ここ、初めてじゃないんですよね?」
ミカエルはユキの蕾を布越しに触った。
このなかにすでに他の男が入ったと思うと、どこからきたか分からない怒りが湧いてくる。
「ん…ぇ?」
こてん、と首を傾げるユキに構わずミカエルはユキの穿いていたものを脱がせた。
「なんで脱がすの?」
「脱がないと、ここいじれないでしょう?」
ミカエルは潤滑剤を手に纏わせてユキの蕾に触れた。
「ひ…そんなとこ、さわっちゃだめ」
「さわらないと抱けないでしょう?」
「そ…なの?」
「入れますよ」
ミカエルはユキのナカを長い指を入れて探る。
思ったよりなかは硬く閉ざされていた。
「ふ…へんな、かんじ」
しかしユキはジオルドの形をしっかり憶えているようで、それがミカエルをイラつかせた。
すこし乱暴にナカをぐちゃぐちゃとかき回す。
「ひぁっ…う、やぁ」
「もうジオルドのことは忘れて、僕のことだけ見てください」
「へ…?っ…ひぁ…ん、んぁあっ!」
ある一点を掠めるとユキが一際大きく喘いだ。
「ここが感じるんですか?」
ミカエルはそこを執拗にいじった。
それに合わせて健気に震えていたユキのペニスも擦ってやる。
「や…そこ、いっしょ、だめっ…あ、ぁあああ!!!!」
ぐりぐり亀頭を親指でこすると刺激が強かったのかユキはあっさりイってしまった。
「はぁ…ぁ」
目を潤ませ、頬を赤めるユキはミカエルを欲情させた。
「ん…ふぁ」
「…もう、挿れますよ」
ミカエルはユキが弛緩しているうちにと思い、イったばかりのユキのナカに自身を入れ込んだ。
ずちゅん、といやらしい水音とともにミカエルのものがユキのなかに入り込む。
「っやぁぁああ!!」
ユキは快楽が逃げ出せないうちにまた刺激されて行きすぎた快楽の暴力にさいなまれる。
「きっつ…」
「っ…う、ふぇ…ミカエルのおちんちん、ぼくのなかに、はいってるの?」
「おちんちんって…あかちゃんみたいな言葉づかいしないでください」
「な、なんで…ひ、ぅ…」
「あなたが言ったんですよ」
ナカが濡れてるおかげで動きやすい。
ミカエルは優しくユキを揺さぶり始めた。
「ふぁ、み、ミカエルっ…動かしちゃ、だめ…っあぁあ!!」
カリがユキの前立腺を擦るたびに甘く泣き声をあげる。
全身真っ白なユキの肌は熱っぽく赤く染まっていた。
「ユキ、奥まで入っていいですか?」
「おく…?んぁ、ひ…おくってなに?っんんー!!!」
ミカエルはユキの腰をガッシリと掴んで引き寄せた。
ごりゅ、と身体から聞こえてはいけないような音がしてユキの奥深くまでミカエルのモノが入ってくる。
「ひぐ…」
「結腸いっちゃったね…でも、ちゃんと全部まで入りましたよ」
ミカエルはユキの手を取って結合部に持っていく。
そこでは確かにユキの身体がミカエルのものを受け入れていた。
「奥きもちいいね…身体の中、いっぱいであったかいでしょ?」
「う…らめ、からだ…おかしくなりゅぅ…あぁああ!」
ミカエルが腰を動かすたびにごぽごぽと奥が抉られる。
ユキはえぐえぐと泣きはじめた。
「やめ…やめてっ…もうだめぇ…ん、ひうぅう」
「イキそうですか?僕も、もうイキそうです…」
一緒にイキましょうね、ミカエルがユキの耳元で囁いた。
「う…だめぇええ!!」
それが引き金となったのか、ユキはあっさりイってしまった。
イったせいでユキのナカはぎゅうぎゅうとミカエルのを締め付けてきて、ミカエルもイキそうになるがなんとか耐える。
「っ…だめじゃないですか。一緒にイくって約束したのに…」
「う…ごめんなさ…」
ユキが射精後の甘い快楽に浸ってるうちに再びミカエルは動き出す。
「ひう、ま、まって…も、だめぇええ」
「一緒にイけるまで終わりませんよ。覚悟してください」
結局ユキはミカエルがイくまで我慢できず、ミカエルがユキを解放したのはユキが気絶したときだった。
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