俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ

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prologue

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「えっちな顔するのな……紘花《ひろか》……」

 仏頂面。堅物上司。無表情で、地震が起きたとて顔色ひとつ変えない俺様上司。……のくせに。

 あたしの足を持ち上げてかかとを吸い、それから足の指まで一本一本、丹念に舐める。

「……ん……あぁ……っ……」

 つぅとあたしのふくらはぎを縦方向に生温かい舌で舐めさげながら、片手であたしの最も敏感なところを繊細な指で弄る。

「んぁあ!」

「おまえ、どれだけ感じやすいんだよ」あざける余裕が憎らしい。一転、声を低くウィスパーボイスで、「……欲しいなら、ちゃんと、言え」

 欲しくて欲しくてたまらないのに。いつものように、極限まであたしを刺し貫いて、はやく、追い込んで欲しいのに。

 この男は極限までひとのボルテージを高めておいて、欲しくてたまらないあたしの表情ごと楽しんでいる。性的遊戯を。

 まるで神が気まぐれでこしらえた彫像のように美しい顔をずぃ、と寄せ、あたしの渇望を凝視するこの男は、

「おれのことが欲しいのなら、……欲しくて欲しくてたまらない、と腰を振って言え」

 神様仏様。どうしてあたしはこんな男と一緒になってしまったのでしょう。
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