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番外編2 お兄ちゃんは絶対渡さないんだから! ――ブラコンの妹SIDE
普通過ぎる彼女の存在に対する違和感・そして攻撃
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普通の、ひとだった。
もっと美人な女だったら、ああ兄にはお似合いだと諦めがつく。
ブスだったらあんな女になんか兄を任せられるかと怒りに燃えられる。――彼女は、どこにでもいる普通の女。まあ可愛いとは思えなくもないけど、兄と違って、すれ違う人間が振り返って顔を確認することのない、一般人。兄と並ぶ彼女は現在頬を染めて、照れているように思えた。
その存在が、憎らしかった。
あたしは兄のことを物心ついた頃からずっと見ていた。兄だけしかいなかった。兄は常にあたしより先を行っていて。それなのに、優しく、諭すようにいろんなことを教えてくれて。友達と喧嘩したとき。苦手な数IAの宿題。世の中の不条理のこと。一連に関する対処法など……。
兄が居なければいまのあたしは無かったと思えるくらいだ。
その、彼が……満ち足りた顔で、彼女の横に座っている。母の出す茶を飲み、「母さん、このお茶美味しいね」と笑う。
彼が、お茶を飲むのを待って、彼女も口に含む。
夫婦みたいだった。
あたしは所在なさげに柱に寄りかかって立っているだけだった。母がそんなあたしに気がつき、
「綾音ちゃん、ぼさっとしてないで、カステラ切るの手伝って」
「ああはい」
「あの。お茶菓子を出すならわたしが」
「お客さんにそんなことはさせられないわ。どうぞ、座ってて」
「あ、はい……」座り直す彼女を見て、『ざまあみろ』と思った。
「……うーんと。突然でびっくりさせて、ごめんね」四人がダイニングに揃ったのを見計らって、兄が、口火を切った。「……莉子さんとは、半年前からおつき合いをさせて頂いているんだ。おれ……こういうの、初めてだろ? でもさ。
真剣につき合っているのに、隠しておくのも変かなあと思ってさ。紹介したいと思ったんだ」
「莉子さんのご両親にご挨拶はしたの」
「ううん、まだ。近いうちに行きたいと思っている」
「莉子さんのご実家はどちらに?」
「川越。近いんだけどね」
「……父が、最近、土日に出張することが多くて……」兄と母の会話に彼女が割り込む。「なかなか、時間が合わないんですが。いずれ、とは思っています……。
遼一さんは、わたしにとって大切なひとですから……」
あたしは、自分の眉が釣りあがったのが分かった。
そんな綺麗ごと。
彼氏の親を目の前にして言うか普通?
「おれにとっても莉子はとても大切なひとだから……」兄が、切なげな目線を彼女によこす。そんな兄の顔を、いままであたしは見たことがない。「彼女といるととても幸せだし、彼女の存在が、おれを支えてくれているんだ」
なにこの展開。
結婚前提、みたいな。
座っているのに、軽く目眩がした。
「……遅いね、父さん」兄が壁掛け時計を見あげる。と。玄関から「ただいまー」と声がした。
父は、彼女の前に立つと、「いやあ、べっぴんさんだ」とお世辞を言い「こちらこそうちの遼一をよろしく」と深々と頭を下げた。
なにこの家族ごっこ。
つき合ってらんない。
「あたし。うえ行って勉強してるね……」
あたしが呟いたのも、家族の誰もきっと聞いちゃいなかった。
* * *
勉強なんか、集中できるはずがなかった。
兄が。
あの兄が。
兄が……。
『綾音。つぎ、いじめられたときはちゃんと兄ちゃんに言うんだぞ。おれがそんなやつ、とっちめてやるから』
近所の悪ガキにあたしがいじめられたとき、助けてくれた。
『高校、入学、おめでとう。これな。良かったら使って』
お祝いに、自分では決して買わないような、ブランドの手触りのいいハンカチをプレゼントしてくれた。
『誕生日、おめでとう。……実家帰れなくてごめんな』
離れててもあたしの誕生日を覚えててくれた……。
兄は、唯一無二の存在だ。彼の代わりなどきかない……。
机に突っ伏していると、失ったものの悲しみゆえか、涙が出てきた。情けない。辛い。いつか、こんな日が来ると分かっていたのに……。
「綾音ちゃん。綾音ちゃん」部屋の扉を控えめにノックする音。
彼女だ。
あたしは身を起こし、涙を拭った。でも返事なんかする気が起きなかった。
返事をしなければ彼女は立ち去るだろうと思っていた。
でも、違った。
「綾音ちゃん。鍵、開いてる? 入るよ」そんな言葉とともに。
こちらの沈黙を意に介さず、彼女はドアノブに手をかけたのだった。おとなしそうな外見のくせして、意外と大胆だ。『彼氏』の妹の部屋になんの用があるっていうのだろう。あたしは。とりあえずテキストとノートを広げた。
「あ。勉強中? ごめんね」彼女が入ってくる気配。
あたしは背を向けたまま答えた。「受験生ですから」
「あ、ごめんね。……どこの大学、受けるの?」
「……落ちるかもしれないから、言いたくない」どんどん彼女の声が近づいてくる。この女。
遠慮というものを知らないのか。
「あそっか。なんの宿題やってるの」
「生物」
「……英語なら力になれると思ったんだけどな。わたし、文系だったから数理は、からきし駄目で……」
ああそう。
じゃあ、とっとと出て行けば?
あたしの顔を覗きこむ彼女と目が合った。ふわっと彼女は微笑む。「あの、ねわたし、一人っ子だから、妹ができたみたいで、嬉しかったんだ。よかったら、これからも、よろしくね、綾音ちゃん」
あたしは顔をそむけた。
世界で一番自分が幸せって思い込んでる女の顔なんか、見たくもない。
しかも、あたしは不幸のどん底にあるのだ。
「綾音ちゃん。大丈夫。具合でも、悪いの?」座るあたしに合わせ、身を屈め――
あたしのおでこに手を添えようとする彼女。
その手を、思いっきり、払いのけた。
そして彼女を睨みつけた。驚愕のいろがありありと浮かぶ。――いいわよね、あんたは。
これからさきどんな悲しいことが起きても、兄に慰めて貰えるんだから。でもあたしには。
たった一人の、兄だった。それを奪うだなんて。
どれほど罪深いことなのか、思い知れ。
あたしの無言の圧力に、彼女は戸惑った様子。叩かれた手を押さえ、「……綾音ちゃん。綾音ちゃんにとって、たった一人の大切なお兄さんなんだよね。それがいきなり――
突然現れた女に立ち入られたら、いい気、しないよね」
あたしの内面を、洞察する。
「でもね」と彼女は言う。「それでも綾音ちゃんにとっての『お兄さん』を奪うつもりなんかないから安心して?
また今度来たときに綾音ちゃんの知ってるお兄さんの話、沢山聞かせて?
わたしも、遼一さんのこと、もっと、知りたいから……」
そして、にっこりと、微笑み、「お邪魔しました」と、部屋を出ていこうとする。
なんなんだ、こいつ。
偽善者ぶりやがって。
払いのけられた手が痛いんなら正直に、言えよ、この女。
腹の底から猛烈な怒りが湧き上がる。
あたしはその感情と戦っていたので出遅れた。
あたしが追いついたときには、既に、彼女は階段を降りようとしているところだった。
細い、華奢な背中。兄にきっと、抱かれたに違いない。
世界中で一番幸せって顔しながら抱きついたに、違いない。
彼女の背中が、滲んで見えた。あたしは、この女を、許せない。
許したく、ない。
怒りに駆られると我を忘れてしまう一瞬が、ある。
これがそれなんだと、後から、分かった。
階段の最後の一段を降りる彼女の背を、気がついたら自分の手が押していた。
「きゃ」という声で我に返る。
前に手をついて、座り込んだ格好の彼女を見て悟る。
震える手のひらを見ていた。この手がなにをしでかしたのか。
「どうした。莉子?」居間から出てきた兄が、座り込む彼女に気づいた。「転んだのか」
「うん。スリッパが滑って……でも大丈夫」
毅然とした声で答える彼女。あたしからは彼女の顔は見えないものの、少なくともその声には、一切の動揺など含まれちゃいなかった。
「あ……」
兄が視線をよこすとあたしは自分から逸らした。誰の目も直視する勇気など持てなかった。
手のひらの震えはいまだ収まらない。あれほど現出した怒りはとうに消え去っていた。
罪を犯した後悔だけが残る。
「行こう、莉子……」兄はあたしに声をかけず。立ち上がる彼女を手助けし、彼女の背中に手を添え居間へと、連れて行った。それだけで――
二人の気持ちが強く結ばれているのが、伝わった。
あたしは呆然と突っ立ったまま、二人が居間に消えるのを、見送っていた。
*
もっと美人な女だったら、ああ兄にはお似合いだと諦めがつく。
ブスだったらあんな女になんか兄を任せられるかと怒りに燃えられる。――彼女は、どこにでもいる普通の女。まあ可愛いとは思えなくもないけど、兄と違って、すれ違う人間が振り返って顔を確認することのない、一般人。兄と並ぶ彼女は現在頬を染めて、照れているように思えた。
その存在が、憎らしかった。
あたしは兄のことを物心ついた頃からずっと見ていた。兄だけしかいなかった。兄は常にあたしより先を行っていて。それなのに、優しく、諭すようにいろんなことを教えてくれて。友達と喧嘩したとき。苦手な数IAの宿題。世の中の不条理のこと。一連に関する対処法など……。
兄が居なければいまのあたしは無かったと思えるくらいだ。
その、彼が……満ち足りた顔で、彼女の横に座っている。母の出す茶を飲み、「母さん、このお茶美味しいね」と笑う。
彼が、お茶を飲むのを待って、彼女も口に含む。
夫婦みたいだった。
あたしは所在なさげに柱に寄りかかって立っているだけだった。母がそんなあたしに気がつき、
「綾音ちゃん、ぼさっとしてないで、カステラ切るの手伝って」
「ああはい」
「あの。お茶菓子を出すならわたしが」
「お客さんにそんなことはさせられないわ。どうぞ、座ってて」
「あ、はい……」座り直す彼女を見て、『ざまあみろ』と思った。
「……うーんと。突然でびっくりさせて、ごめんね」四人がダイニングに揃ったのを見計らって、兄が、口火を切った。「……莉子さんとは、半年前からおつき合いをさせて頂いているんだ。おれ……こういうの、初めてだろ? でもさ。
真剣につき合っているのに、隠しておくのも変かなあと思ってさ。紹介したいと思ったんだ」
「莉子さんのご両親にご挨拶はしたの」
「ううん、まだ。近いうちに行きたいと思っている」
「莉子さんのご実家はどちらに?」
「川越。近いんだけどね」
「……父が、最近、土日に出張することが多くて……」兄と母の会話に彼女が割り込む。「なかなか、時間が合わないんですが。いずれ、とは思っています……。
遼一さんは、わたしにとって大切なひとですから……」
あたしは、自分の眉が釣りあがったのが分かった。
そんな綺麗ごと。
彼氏の親を目の前にして言うか普通?
「おれにとっても莉子はとても大切なひとだから……」兄が、切なげな目線を彼女によこす。そんな兄の顔を、いままであたしは見たことがない。「彼女といるととても幸せだし、彼女の存在が、おれを支えてくれているんだ」
なにこの展開。
結婚前提、みたいな。
座っているのに、軽く目眩がした。
「……遅いね、父さん」兄が壁掛け時計を見あげる。と。玄関から「ただいまー」と声がした。
父は、彼女の前に立つと、「いやあ、べっぴんさんだ」とお世辞を言い「こちらこそうちの遼一をよろしく」と深々と頭を下げた。
なにこの家族ごっこ。
つき合ってらんない。
「あたし。うえ行って勉強してるね……」
あたしが呟いたのも、家族の誰もきっと聞いちゃいなかった。
* * *
勉強なんか、集中できるはずがなかった。
兄が。
あの兄が。
兄が……。
『綾音。つぎ、いじめられたときはちゃんと兄ちゃんに言うんだぞ。おれがそんなやつ、とっちめてやるから』
近所の悪ガキにあたしがいじめられたとき、助けてくれた。
『高校、入学、おめでとう。これな。良かったら使って』
お祝いに、自分では決して買わないような、ブランドの手触りのいいハンカチをプレゼントしてくれた。
『誕生日、おめでとう。……実家帰れなくてごめんな』
離れててもあたしの誕生日を覚えててくれた……。
兄は、唯一無二の存在だ。彼の代わりなどきかない……。
机に突っ伏していると、失ったものの悲しみゆえか、涙が出てきた。情けない。辛い。いつか、こんな日が来ると分かっていたのに……。
「綾音ちゃん。綾音ちゃん」部屋の扉を控えめにノックする音。
彼女だ。
あたしは身を起こし、涙を拭った。でも返事なんかする気が起きなかった。
返事をしなければ彼女は立ち去るだろうと思っていた。
でも、違った。
「綾音ちゃん。鍵、開いてる? 入るよ」そんな言葉とともに。
こちらの沈黙を意に介さず、彼女はドアノブに手をかけたのだった。おとなしそうな外見のくせして、意外と大胆だ。『彼氏』の妹の部屋になんの用があるっていうのだろう。あたしは。とりあえずテキストとノートを広げた。
「あ。勉強中? ごめんね」彼女が入ってくる気配。
あたしは背を向けたまま答えた。「受験生ですから」
「あ、ごめんね。……どこの大学、受けるの?」
「……落ちるかもしれないから、言いたくない」どんどん彼女の声が近づいてくる。この女。
遠慮というものを知らないのか。
「あそっか。なんの宿題やってるの」
「生物」
「……英語なら力になれると思ったんだけどな。わたし、文系だったから数理は、からきし駄目で……」
ああそう。
じゃあ、とっとと出て行けば?
あたしの顔を覗きこむ彼女と目が合った。ふわっと彼女は微笑む。「あの、ねわたし、一人っ子だから、妹ができたみたいで、嬉しかったんだ。よかったら、これからも、よろしくね、綾音ちゃん」
あたしは顔をそむけた。
世界で一番自分が幸せって思い込んでる女の顔なんか、見たくもない。
しかも、あたしは不幸のどん底にあるのだ。
「綾音ちゃん。大丈夫。具合でも、悪いの?」座るあたしに合わせ、身を屈め――
あたしのおでこに手を添えようとする彼女。
その手を、思いっきり、払いのけた。
そして彼女を睨みつけた。驚愕のいろがありありと浮かぶ。――いいわよね、あんたは。
これからさきどんな悲しいことが起きても、兄に慰めて貰えるんだから。でもあたしには。
たった一人の、兄だった。それを奪うだなんて。
どれほど罪深いことなのか、思い知れ。
あたしの無言の圧力に、彼女は戸惑った様子。叩かれた手を押さえ、「……綾音ちゃん。綾音ちゃんにとって、たった一人の大切なお兄さんなんだよね。それがいきなり――
突然現れた女に立ち入られたら、いい気、しないよね」
あたしの内面を、洞察する。
「でもね」と彼女は言う。「それでも綾音ちゃんにとっての『お兄さん』を奪うつもりなんかないから安心して?
また今度来たときに綾音ちゃんの知ってるお兄さんの話、沢山聞かせて?
わたしも、遼一さんのこと、もっと、知りたいから……」
そして、にっこりと、微笑み、「お邪魔しました」と、部屋を出ていこうとする。
なんなんだ、こいつ。
偽善者ぶりやがって。
払いのけられた手が痛いんなら正直に、言えよ、この女。
腹の底から猛烈な怒りが湧き上がる。
あたしはその感情と戦っていたので出遅れた。
あたしが追いついたときには、既に、彼女は階段を降りようとしているところだった。
細い、華奢な背中。兄にきっと、抱かれたに違いない。
世界中で一番幸せって顔しながら抱きついたに、違いない。
彼女の背中が、滲んで見えた。あたしは、この女を、許せない。
許したく、ない。
怒りに駆られると我を忘れてしまう一瞬が、ある。
これがそれなんだと、後から、分かった。
階段の最後の一段を降りる彼女の背を、気がついたら自分の手が押していた。
「きゃ」という声で我に返る。
前に手をついて、座り込んだ格好の彼女を見て悟る。
震える手のひらを見ていた。この手がなにをしでかしたのか。
「どうした。莉子?」居間から出てきた兄が、座り込む彼女に気づいた。「転んだのか」
「うん。スリッパが滑って……でも大丈夫」
毅然とした声で答える彼女。あたしからは彼女の顔は見えないものの、少なくともその声には、一切の動揺など含まれちゃいなかった。
「あ……」
兄が視線をよこすとあたしは自分から逸らした。誰の目も直視する勇気など持てなかった。
手のひらの震えはいまだ収まらない。あれほど現出した怒りはとうに消え去っていた。
罪を犯した後悔だけが残る。
「行こう、莉子……」兄はあたしに声をかけず。立ち上がる彼女を手助けし、彼女の背中に手を添え居間へと、連れて行った。それだけで――
二人の気持ちが強く結ばれているのが、伝わった。
あたしは呆然と突っ立ったまま、二人が居間に消えるのを、見送っていた。
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