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魔女の心臓
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「『魔女の心臓』を剣に与えるというけれど具体的な方法は?」
もしかしたらアレが予知夢ではなくて、グサッと行くよりまだマシな方法があるんじゃないかと淡い期待を持って聞いてみる。
ソフィアは、剣を握る仕草をしてから、真っ直ぐにその見えない剣をこちらに突き立てた。
「剣に選ばれた騎士が、魔女の心臓を剣で一突き、です」
まあ、ソウデスヨネ。
私は苦い顔になる。
「この時のために、国は氷の魔女である貴女にさまざまな恩恵を与えて来ました。この城も、領主を通して渡されている報奨金も、そして貴女の立場も」
「生贄は私だったのね」
私の言葉に、ソフィアは目を逸らさずにまっすぐ顔を上げていた。
魔王出現までに剣を育てきれれば良し、その時はまた次にも使える。
魔王出現までに剣を育てきれなければ、魔力源として使い切り。
この国にとって、氷の魔女というのはそういう存在だったってことだろう。
いや、本当の自分ではないとはいえ、全然納得はいかないけどね!
でも、これで女神がアレクを虐めて、と言った理由がちょっとだけ理解できた。もし本当に私が苛烈にアレクを追い詰めていれば、アレクも大義のために私に剣を突き立てる事も躊躇せずにできただろうから。
説明が圧倒的に足りてないよ……。
「他には本当に方法はないの?」
「王家に秘されていたのは、その方法だけです。今回お話ししたのは、今の彼の様子ではあなたを害する方法は受け入れないと思ったから」
それはそう。今ではそこそこの信頼関係が築けている、と思う。
アレクが魔王に対抗するために騎士として国の招集に応える、と言ってはいても、その為に私を……なんて断固として受け入れないと思う。
「私に命令しろと言うの? 彼にこの身を貫けと」
「それは無理でしょう」
ソフィアはあっさりそう言う。私は拍子抜けして、目を瞬いた。
「その命令を彼が聞くとは思えません。でも、魔法が阻害される限り、無理やり従わせるのもできないでしょうし」
あのミスミの魔法、実は見よう見まねで再現したせいで、私にかかっているものも、アレクにかけたものも解き方が分からない。
「それで、もしかしたらあなたに何か案が無いかと」
「そんなことを言われても……」
私はソフィアと目を見交わし、ため息をついた。
もしかしたらアレが予知夢ではなくて、グサッと行くよりまだマシな方法があるんじゃないかと淡い期待を持って聞いてみる。
ソフィアは、剣を握る仕草をしてから、真っ直ぐにその見えない剣をこちらに突き立てた。
「剣に選ばれた騎士が、魔女の心臓を剣で一突き、です」
まあ、ソウデスヨネ。
私は苦い顔になる。
「この時のために、国は氷の魔女である貴女にさまざまな恩恵を与えて来ました。この城も、領主を通して渡されている報奨金も、そして貴女の立場も」
「生贄は私だったのね」
私の言葉に、ソフィアは目を逸らさずにまっすぐ顔を上げていた。
魔王出現までに剣を育てきれれば良し、その時はまた次にも使える。
魔王出現までに剣を育てきれなければ、魔力源として使い切り。
この国にとって、氷の魔女というのはそういう存在だったってことだろう。
いや、本当の自分ではないとはいえ、全然納得はいかないけどね!
でも、これで女神がアレクを虐めて、と言った理由がちょっとだけ理解できた。もし本当に私が苛烈にアレクを追い詰めていれば、アレクも大義のために私に剣を突き立てる事も躊躇せずにできただろうから。
説明が圧倒的に足りてないよ……。
「他には本当に方法はないの?」
「王家に秘されていたのは、その方法だけです。今回お話ししたのは、今の彼の様子ではあなたを害する方法は受け入れないと思ったから」
それはそう。今ではそこそこの信頼関係が築けている、と思う。
アレクが魔王に対抗するために騎士として国の招集に応える、と言ってはいても、その為に私を……なんて断固として受け入れないと思う。
「私に命令しろと言うの? 彼にこの身を貫けと」
「それは無理でしょう」
ソフィアはあっさりそう言う。私は拍子抜けして、目を瞬いた。
「その命令を彼が聞くとは思えません。でも、魔法が阻害される限り、無理やり従わせるのもできないでしょうし」
あのミスミの魔法、実は見よう見まねで再現したせいで、私にかかっているものも、アレクにかけたものも解き方が分からない。
「それで、もしかしたらあなたに何か案が無いかと」
「そんなことを言われても……」
私はソフィアと目を見交わし、ため息をついた。
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