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第五十話 心を一つに
しおりを挟むパックが素直になって三日目になりゼミと講義が充実している生活をおくっていたがカンナは頭を悩ませていた
カンナ(何だろう……最近この学園で生活するのが楽しくなってきてる でも街は隅々まで調べて怪しいところなんて無いしどうすれば)
この学園には調査する目的できたのだが特に怪しいところも無く学園生活を楽しくなり元の世界に帰るという目的さえ忘れかけていたのだった
カンナ(いっそこのまま女の子として生きていくのもアリ…………な訳あるか 取り敢えず今一番怪しい天空城に行くためには競技祭まで我慢するしかないよな その前に合宿があるみたいだしそれを頑張るしかないか)
朝から難しそうな顔で考え事をして教室に座っているとリナがいつものように「おはよう」と挨拶をしてくる
カンナ「おはようリナ 今日も朝からトレーニングしてきたの?」
リナ「シドウ先生にもらってる薬が効いてて朝もスッキリ起きれるから」
カンナ「確かに そのおかげでぐっすり眠れて朝はスッキリだから最高だよね」
シドウのゼミに入ってトレーニングばかりの日々を送り体を痛めるかと思いきや特製の疲労回復薬をゼミの後に毎回渡されており毎日疲れるどころかむしろ元気が有り余る状態となっていたのだった
リナ「カンナもそんなに朝早いなら一緒に朝にトレーニングしようよ 」
カンナ「うーん……それは有りだね」
リナ「それにパック君も一緒だし きっと楽しくできると思うの」
カンナ「ほほーう 悪くないねぇ」
リナ「どういう意味よ……オッケーってこと?」
カンナ「そういう事よ」
リナは嬉しそうにしておりパックとも仲良くできているようなのでここの所楽しそうにしている
カンナ(パックとリナは仲良いみたいだしこれはもしかしたらあるかもしれないな)
リナ「何想像してるのよ あっシドウ先生が入ってきた」
いつものように話しているとシドウが教室に入ってきたのでクラス全員が席についてシドウに注目すると始業の鐘が鳴る
シドウ「えーっと昨日の会議で重要な事が決まったので少しだけ時間をください」
カンナ(何のことだろう?)
シドウ「次の大きなイベントの合宿がありますがそれが無くなりまして三週間後に魔術競技祭をやる事に決まりました」
この瞬間に生徒全員からブーイングが起きて教室が騒がしくなるそれほど合宿を楽しみにしていたのだろう
マリア「何でよ!!せっかく水着も買ってダイエットもしたのに」
グライス「そーですよ先生 楽しみにしてたのに」
カンナ(ラッキーじゃん これで天空城にいければ全てが終わるぞ……)
色んな人が文句を言う中でシドウが「落ち着け 阿呆ども」と大声で言うと全員がムスッとした顔で黙り込む
シドウ「で話の続きなんだが さっきのは俺の言い方が悪かった 正確に言うと今年から色々と変わるみたいで合宿よりも先に魔術競技祭を先にやる事になっただけだ」
フレイ「と言うことは予定が入れ替わるという事ですか?」
シドウ「そう フレイの言う通りで入れ替わる事になるが少し変わった所がある」
シドウ「それが合宿は今までなら三日間行うが日にちが三日伸びて六日間になる」
この瞬間に全員更に盛り上がるが
シドウ「だがしかし!! 競技祭での成績が悪いクラスからゆっくりできる時間は減っていく仕組みになっているからな」
カリータ「どう言うことですか?」
シドウ「つまりは合計六日に伸びたが最下位のクラスは最初の三日は訓練になるってことだ」
カンナ「訓練は何するんですか?」
シドウ「よく聞いてくれたな その訓練の内容は俺が指揮をとる熱々のビーチで体を動かして鍛えるビートダンスを三日間やってもらう事になってるのさ」
カンナ(なーんか聞いたことあるような名前のダンスがでてきたな)
グライス「つまり合宿で長く遊ぶためには競技祭で一位を取らないといけないって事ですよね?」
シドウ「まーそうだな(少しズレてる気もするがモチベーションが上がるなら良いか)」
グライス「よっしゃー!!合宿を楽しく過ごす為に頑張るぞーー」
マリア「グライス!!それはリーダーのカリータさんのセリフよ」
調子に乗ってクラスを仕切っているグライスにマリアの突っ込みが入るがカリータも一緒になって盛り上がっているのでどちらがリーダーなのか分からなくてなっていた
シドウ「(実は先生の間で勝手に決めた嘘なんだけどな……)まあとにかく今からそれぞれ出る種目について決めていくぞ」
実は合宿のダンスは生徒にやる気を出させる為に先生達が決めた嘘であり生徒はまんまと嘘に乗せられてしまったわけである
そんなことを知る由もなく三週間後にある競技祭に向けての各種目に出場する人を決めるためにカリータ、グライス、マリアの三人が中心となって得意な魔法を考慮しながらクラス皆で話し合っている
競技の内容は様々でスピード勝負の競争や障害物競争、魔法で芸術を作り出して美しさを競ったり一対一の真剣勝負などあげたらキリがない
カリータ「なるべく早く決めて特訓をしたいところですけど中々難しいですね」
その種目に出るということはクラスを代表しているという事になるのでプレッシャーがかかるので自分に自信を持ててない人が多いEクラスの生徒は中々その一歩が踏み出せない人が多くいたのだ
シドウ「全く仕方ないやつらだな」
カリータやグライス達もクラス全員の細かい成績まで把握している訳ではないので苦戦しているとシドウの助け舟がはいる
シドウ「単純に成績が良いやつで固めれば良いだろ?」
グライス「何でそんな事言うんだよ先生」
マリア「そーですよ 勝つためなら他の人はどうなってもいい訳ないじゃないですか」
カリータ「……私は皆んなで勝利を掴みたいと思っています」
シドウ「全く……冗談だよ お前達ならそういうと思ってた」
カリータ「笑えない冗談は辞めて欲しいですけどね」
シドウ「悪かったって それにこのクラスは全員じゃないと優勝はできないとおもうぞ」
マリア「皆がそれぞれ適正があるって事なのですか?」
シドウ「マリアの言う通り これらの種目はこのクラス全員それぞれ適正があると俺は考えている よって俺が導き出した答えがこれだ!!」
シドウは大きな紙を黒板に貼り付ける、それにはそれぞれの種目ごとに生徒の名前が書かれておりクラス全員が何かの競技に参加していたのだった
カンナ「ええーっと私は……融合魔術トーナメントと魔術決闘に参加でいいのか?(どっちも戦うタイプのやつか)」
シドウ「お前達が気づいてないだけで伸び代がありそうな奴らを含めて種目を分けてみたがどうだ?」
この言葉に誰も文句を言う人がおらず全員納得したようなので
シドウ「おーし それなら今からそれぞれ競技で一位をとるための準備や特訓を始める 時間は限られているから無駄にするなよ」
全員が元気よく返事をしそれぞれの種目で良い成績を出すために特訓を開始した
これから三週間のゼミの時間以外は全て自習で競技祭に向けて魔法の特訓を行う事になる
よって最初の日以外は最初の講義だけゼミの時間がありその後は各クラスの生徒それぞれに先生がアドバイスを送ったりして放課後まで適正の魔法を高める訓練をしていったのだ
クラス全員が各々で訓練している中でカンナとカリータは納得のいかない様子を示していた
カンナ「私とカリータさんで融合魔術トーナメント……ですか」
カリータ「そうですね……何故私達なのか理由がイマイチ分からないですね……他にも適任がいると思っていたのですが」
カンナ「二人が融合して一人になって戦う訳ですから斉藤さんとかグライスの方が適しているとは思うんだけど(というよりも融合して一人の人間になれる事に驚いたわ 魔術ってスゲーな)」
融合魔術とは二人の人間が呼吸を合わせる事で一人の人間になる事ができる魔術であり身体能力、魔力の大幅上昇を可能とするものである
この魔術を成功させるには特別な結界を作ることで成功率を十割にする事が可能となっており結界無しでやるとすると全ての行動を合わせないといけないため実戦でやるのは難しい
しかし大昔の人はこの魔術でダイナ族などの強力な敵に対抗していたという記録がありある意味歴史的な魔術とも言えるだろう
カンナ「それにしてもなぁ」
カリータ「ですよねぇ……」
納得いかない様子を見ていたシドウが後ろから二人の肩を叩いて声をかけたので二人は驚いて変な声をあげてしまう
カリータ「もうっ 驚かせないでくださいよ先生」
シドウ「悪かったよ それで融合魔術は上手くいってるのか?」
カンナ「その前に何で私達の組み合わせで選んだのですか?」
シドウ「成る程な……なら二人の戦闘スタイルを答えてみろ」
カリータ「……遠距離ではなくて近距離で戦う格闘戦が得意な所?」
シドウ「そうだな」
カンナは言うまでもないがカリータもカンナと同じ魔力で剣を生成することが可能であり元々格闘のセンスもあったのかゼミでのシドウのトレーニングのおかげもあってかなり強くなっていた
カンナ「二人が融合しても強い魔法が使えないから相当不利になるし弱点を補えるように強い魔法が使える人との融合のほうが……」
カンナは弱点を補うようにシドウに提案するがシドウの考えは真逆のようで
シドウ「いいやこの場合は弱点を無くすよりも一つの事を突き抜けさせた方がいい それに近距離の体術で戦う魔導士なんて相手からしたら戦い方を予測できないだろ?」
カンナ「そこに勝ち目があるって事なのか……」
カリータ「確かに相手からすると戦い方を予測しずらいのは良いかもしれませんけど……」
シドウ「全く……さっきまではあんなに自信ありそうにしてたってのに 心配するな、魔法の勝負は今のクラスだと斉藤やグライスが優秀だが体力や身体能力に関していえばお前達二人がトップクラスだぞ 自信を持て」
カンナ「……こうなったらやるしかないよな」
カリータ「そうですね、先生を信じて全力でやるしかないですね」
シドウは笑顔で「その調子だ お前達ならやれる」と言い残してその場を去って他の生徒を教えに向かったので残った二人は融合魔術の練習を行いその日を終えたのであった
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