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第五十七話 競技祭5 二日目の始まり
しおりを挟む一日目の競技祭が終わり二日目が始まろうとしている 順位はAクラスが一位ではあるが全クラスに大きな差はなくカンナが所属するEクラスは上から二番目となっている
そして今日は団体戦や個人戦など実際に生徒同士が魔法で戦う種目がメインでありカンナもクラスの代表として個人戦に選ばれている
時間は朝の5時で早いがカンナは起きて人気のない会場へと向かい誰かを探すようにして辺りを見回す
カンナ「確かここに来いって言ってたような……」
カンナはとある人物に呼び出されておりまだ薄暗く静まり返っている場所で探しているとエナとシアがいるのが見える
カンナ「おーい 何でエナとクシアがここにいるのー?」
人のいない静まり返った場所でカンナの声が響き渡りそれに気付いたエナとシアはこちらを見て驚いている
競技祭の期間であまり話せていなかった為嬉しくなり二人の元へ声を出しながら駆け寄るが突然後ろから気配を感じたと思った次の瞬間頭に痛みがはしる
カンナ「痛っ!! このデコピンは……ルーゼさんか」
ルーゼ「そーだよ 俺は静かに来いと言っただろ?」
そこにはマールの屋敷でお世話になったルーゼが立っている 全員をここに呼びつけたのはルーゼでありマールの護衛としてついてきているようだ
師匠であるルーゼのデコピンを喰らったカンナは頭を抑えて謝っておりそれを見たエナとシアは笑っている
エナ「久しぶりに見た感じがするな」
シア「そうですね、それと海斗……じゃなくてカンナ 私の今の名前はシアですよ」
カンナ「あっ ごめん」
久しぶりにまともに話すのか仲良く三人で話したいところだがルーゼが割って入り込んでくる
ルーゼ「久しぶりだと話したい気持ちは山々だが本題に入らせてもらうぞ。一ヶ月近くで色々あったとは思うがこの都市を調査して何か怪しい場所は無かったか?」
ルーゼの質問に三人はここ一ヶ月で起きたことを話す、瘴気の溢れる死んだ街 それを覆う結界 敵組織の学園の占領などあらゆる事をルーゼに伝える
ルーゼは真剣に話を聞いて相槌をうちしばらく考えて口を開く
ルーゼ「そうか……三人で隅々まで調べた結果は特に怪しい場所は無くて上にあるお城が怪しいということだな?」
三人とも頷くがこの時カンナはエナの表情が若干ぎこちないように感じたが気にしないことにした
ルーゼ「たったの三人でここまで調べられているのは上出来だ……後は天空にある城だけか」
ルーゼは三人を褒め遥か上にそびえ立つ城を眺める
エナ「ルーゼさん……もしかしたら人攫いとかをやってるって勘違いだったりはしないのですか?」
カンナ「確かにな 調べてた感じだと特に怪しい所とかも無いし住民が魔力を提供しているおかげでここでは最高の暮らしが出来てると思うよ」
エナ「…………うん きっとそうだよ」
シア「…………」
ルーゼ「マール様によるとあの学長は過去に裏で人を使った実験を行っていたとの噂があるそうだ」
エナ「そんな事って……」
ルーゼ「俺もそれが本当なのか嘘なのかは分からん ただ人が消えているというのは事実でお前達にしかやれない調査ということなんだよ」
シア「楽しそうな学園の裏でこんな事はあまりしたくは無かったですが続けるしかないようですね……」
エナ「……そう だよね」
ルーゼ「とにかく この中の三人があの城へ行けるような成績を残さないといけないから頑張ってくれ」
エナの事を気にするルーゼだったが時間が無いので話を切り上げそして最後にカンナに何か耳打ちをしカンナは驚いた顔をする 全員に「アリスも見てるから頑張れよー」と言い残し去っていったのだ
シア「まさかアリスちゃんも来てるなんて」
エナ「……うん」
カンナ「後はあの城に行けるよう最善を尽くすだけだからな(ルーゼさんの言ってた事は本当なのか? それも後になればわかる事だけど……)」
何か不安があるような雰囲気を出しつつもお互いに「負けないよ」と言い合って三人は解散しそれぞれのクラスに戻って競技祭の準備を始める
――――――――――――――――――――
時間が過ぎて昨日のように観客が多くなったところで競技祭の二日目がスタートする
現在全クラスの順位におおきな差はないが強いて言えば一位のAクラスが一枚上手である
しかし大した差では無い為どこからでもひっくり返せる展開の中でかなりの盛り上がりを見せており本日最初に行う種目の準備を全生徒がしている
実況「本日最初に行われる競技はクラス同士の決闘を行っていきます」
実況が種目のルール説明を始める この競技は各クラスの先生を大将とした団体戦であり勝利する条件は敵の先生を倒すか時間までに各場所に設置されている拠点を制圧した数で勝敗が決まるといった戦いになっている
実況「最初に戦うクラスはDvs Eクラスとなります!!それでは各クラスの皆さん配置についてください」
現在一位のAクラスを除いた四クラスが先に戦い最後はそれぞれの戦いの勝者のクラスのAクラスを含む三クラス同時に戦い勝ち残った者が優勝となる仕組みとなっている
カンナ(エナ……本当なのかな?)
この学園に来た使命を果たす為には優勝しなければいけないがルーゼに言われたことが気になっているカンナはイマイチ集中できていない様子をみせている
リナ「カンナ?どうしたの もしかして緊張してるの?」
カリータ「仕方ありませんよ 優勝が掛かっているんですから」
カンナ「……いや大丈夫だよ 気合いいれていこう!!」
リナ「いつも感じに戻ったね お互いに持ち場が違うけど頑張ろうね」
カリータ「はい 押されそうになったら遠慮なく戻ってきて下さいよ」
カンナ「うん 前線で頑張ってくる」
学園でできた友達に心配されるカンナだがすぐに気持ちを切り替えて別れを告げて自分の持ち場へと移動する
グライス「カンナさん 僕ら前線が頑張ってクラスを勝利に導こう!!」
グライスが元気よく声をかけてくる 前線にいるメンバーはグライス、マリア、カンナの三人とその他で攻撃に関する魔法が得意なメンバーが集められおり一番負担の大きな場所である
少し離れた所にリナやフレイ、斉藤など所属しており前線から少し離れた中間に位置する場所で主に遠距離からの援護や敵を混乱させる魔法が得意な人や状況を前線と後衛伝える役割を持つ人が集まっており一番人が多い
また前線と違い戦闘による負担は多くないが混乱する戦場に臨機応変に対応しつつ様々な役割があるので一番大変な場所であるともいえる
そして最後はカリータを含むクラスの大将を守るための後衛に位置する場所となる 役割は大将でありやられたら負けとなってしまうシドウを守り抜く事と後ろから戦場を見守り状況を知り前線や中間に指示を伝える役割を担っているので戦いに関与する事は少ないが責任が一番思い場所となっておりクラスに指示をだすのはリーダーであるカリータである
また守られる大将の先生は敵の生徒を攻撃する以外は何でもして良いと言う事になっていて自分の身を守る事だけが許されている そしてある程度の攻撃を受けたと学長やその他の先生方から判断されたら討ち取られたという扱いになり勝敗が決定するというルールで拮抗して決着が長引きそうな場合は前⚪︎中◯後で最も攻め込んでいるクラスの勝ちになるといったルールだ
カンナ「確かDクラスの勇者は高田君と山下さんだったよな……さてどう来るか」
グライス(そんなに仲良しだったっけ?)
マリア「そろそろ始まるわよ 集中しなさいよグライス!!」
疑問を感じるグライスだったが慌てて返事をし気を引き締める
その直後に実況から合図が送られたので大きな鐘の音が鳴り響き歓声の中団体でのチーム戦が始まったのだ
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