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12・知らない顔 下
しおりを挟むその後も何度か達した余韻で震える私の脚を、ルカ様が割り開いた。
「ミア……もっと乱れさせたいが、残念ながら私が限界だ」
「……限界?」
ルカ様はまた私の手をとり、私の脚の間に導いた。触れさせられたものは、熱く硬いなにかで……。私が触れるとぴくり、と動いた。
「!!」
「分かるか?」
「ルカ様……の?」
一度は受けいれたはずのそれの存在感に、圧倒される。こんなに、大きかったなんて。
「嘘……。これ……が、本当に、入ったんですか?」
思わず大きさを確かめるように手が動いてしまう。するとルカ様は軽く呻いて顔をしかめた。
「くっ、ミア……。手を動かすな」
「ルカ様……?」
「入れるぞ?」
私はさっきの大きさを思い出して、わずかに腰がひけてしまう。やっぱりまた痛むのだろうか?
「大丈夫だ。2度目はそれほど辛くない筈だ」
ああ、またルカ様にはお見通し……。
確かに、痛みはなかった。みしみしといっぱいに押し広げられる圧迫感はあるけれど、前に教えられたように、深く息を吐いて逃がす。
「辛いか?」
「……いいえ、ルカ様……もう……大丈夫です」
「動くぞ」
ルカ様はあの時と同じように、ゆっくりと動きはじめた。
またルカ様の動きが激しくなった。私の脚を抱え直すと、私の下腹がまたきゅっと締まった。
「……! あぁっ!?」
「……ここか」
ルカ様は腰の角度を変え、同じ所を何度も突く。
それは、私が初めて達する前に、ルカ様の指で感じさせられ、何度も声をあげてしまったところ。
そこをルカ様のものが、何度も擦っていく。その度に私の中はきゅん、と反応し、潤いを増していく。
「あぁ! ……あん、あ、は……!」
「良くなってきたようだな?」
「あ、はぁっ! ルカ様!」
「ミア……、ちゃんと言え、と言っただろう?」
そう言うルカ様の声も、掠れて別人のようなのだけれど。
「あん、いいの、気持ちいい……です、あぁっ!」
ルカ様のものが出入りする度に、そこからはぐちゅぐちゅと水音がして、もう私の嬌声も止まらない。
「ひっ! あぁっ! あ、はぁっ、ああっ!!」
ルカ様は手を伸ばし、揺れる私の胸を掴んだ。
「あ、ああぁぁぁ!」
そのとたんに、感覚が急に高まって、私は一気に乱れてしまう。
「あ……あぁ! 気持ちいっ……! やぁっ、も、駄目、ルカ様ぁ!!」
「いいぞ、そのままいけ……あぁ、ミア……!」
ルカ様が腰を叩きつけるように打ち付け、掴んだ胸により力をこめられて。
「あ、あ! ルカさ、ぁ……あああぁぁぁぁ━━っっ!!」
「う、く……うっ!」
私とルカ様は、ほぼ同時に達した。
ルカ様の精を受けて、チャージが済んだ私の身体が一瞬、ほんのり光った。
ルカ様が私を抱き寄せて……何かに驚いた顔をする。私も気だるい身体をひねって見てみると、そこにはルカ様に借りた、姿を見えなくするあの布が……シーツの上で皺くちゃになっていた。
翌朝、ルカ様は国王様のいる都に出かけていった。これまでも年に何度かあったことで、皆には留守中の課題を与えたり、当番を割り振ったりしていく。
私には3日後にルカ様が戻るまで、魔力の配分に気をつけるように、術の呪文をいくつか編み上げておくように……と言われた。
はい、と返事をしながら不思議な気分になった。昨夜のルカ様は、今こうして目の前にいるルカ様とは、やはり別人のように思える。唇をあげるあの笑い方も、低く掠れたあの声も……。
私の考えたことが分かったのか、ルカ様は皆に見えないところで私に流し目をくれてから出ていった。私は赤くなった頬を見られないよう、急いで部屋へ戻ったのだった……。
◆◇◆
さらにその翌朝、魔導師ルカの姿は王宮にあった。国王と向かい合って座り、寛いだ様子で話し合っている。
そこは謁見などが行われる広間ではなく、国王の私的な応接室だった。
「では、その娘が4属性持ちだというのは、間違いないのだな?」
国王は興味深げに尋ねる。書面での報告は当然受けてはいるが、実際に関わっているルカの話を聞くのを心待ちにしていたのだ。
「間違いありません、陛下。土、風、水、光の4属性。魔力も既に8350に達したところですが、まだもう少し……私の勘では9000弱までは伸びるでしょう」
魔力の値を聞いて国王は息を飲む。
「それは……すごいな」
ルカは続ける。
「イメージも意識も高く、かなり器用に魔力を操っています。魔導師として、かなり良い器だと思いますが……ひとつだけ……」
ルカは声をひそめ、国王に言った。しばらくしてそこへ王宮の魔導長官が呼ばれ、3人でひそひそと何やら話し合われた。やがて長官は戻っていき、国王とルカは新しく茶を運ばせて一息ついた。
「しっかし、ルカよ。その娘……、手放せるのか?」
「陛下、またそんな話し方をして……」
「いいじゃないか。今は俺とおまえしかいないんだ。昔みたいに率直に言えよ、どんな娘なんだ?」
ルカは国王をみてひとつ息を吐いた。
「……素直で、無垢で。何でも染み込むように吸収するんだ……。俺の教えた通りの色に染まっていくのが、なんとも気持ちが良くて……。もっと教え込んで、俺好みに染めてみたくなる」
その一人称を使ったのは久しぶりだったが、ルカは気づいていなかった。はるか昔、若かった国王とルカは二人でさまざまな冒険に出た。そんな時、夜中語りあった……その頃の口調だ。
「ならいっそ、おまえが嫁にしちまえばいいじゃないか」
ルカは首をふった。
「それは無理だ……いや、考えなかった訳ではないが……。でも、俺ではミアの夢は叶えてやれない。あれにはもっと、相応しい相手がいる筈なんだ……」
ルカの言う意味は分かる。国王は頷いた。
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「ああ、あれか。……今はどうしている?」
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「ああ。あれだけの魔力だ。教えることはいくらでもある」
「よし、こっちもカインを含め、何人か見つけて鍛えておく。また使いをくれ」
ルカは頷いた。
ルカが立ち上がって出ていこうとすると、国王が後ろから声をかけた。
「なあ、今度一度、その娘を連れて来ないか? 俺も会ってみたい」
ルカは振り返らずに答えた。
「考えておきます、陛下」
後ろで国王が笑っていた。
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