魔導師ミアの憂鬱

砂月美乃

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40・村の夜

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 森を抜け、村の方へ少し歩くと、草原が広がり視界が開ける。カイン様はそこで休憩をとることにし、手近な岩に私を座らせた。
「14頭もやれば討伐依頼としては充分だから、これで戻っても問題ないが……」
草の上に座って胡座をかいて、カイン様がウェイン様をみる。

「その通りだな。だが、グリフじゃねえがどうにもすっきりしない、それは確かだ」
「ウェイン、さっきのギガントベアで最後だと言えるかな?」
エリス様もウェイン様を見て尋ねる。どうも珍しい事態で、さすがの3人もウェイン様の経験を頼りにしたい気分のようだ。

「それが分からねえのが問題だな。だからって、むやみに明日また森へ入っても、無駄になるかも知れねえぞ?」
 それを聞いて考え込むカイン様をみて、グリフ様が私に聞いた。
「なあミア、いつかの魔法の鳥は……夜でも飛べるのかい?」
「え?」
「ああ、あれを使ったら、陛下に相談できるんじゃないかと思ってさ」
「待て、いきなり陛下に使い魔を送りつけてはまずいだろう」
カイン様が止める。そしてひとつ頷いて言った。

「よし、村へ戻ろう。そうしたら、俺とエリスはそのまま馬を飛ばして王都へ戻る。間に合えば夜のうちに陛下にお目にかかって、必要なら明日また戻ってくる」
「わかった」
エリス様が頷く。

「グリフとウェイン、ミアは村にもう1泊して、明日の朝ゆっくり戻ってきてくれ。そんな事態はないと思うが、もしも倒していなかったギガントベアがいて、何か問題が起きたときは、対応を頼む」
グリフ様とウェイン様が頷いて、私も一瞬遅れて頷いた。
「よし、じゃあまずは村へ戻ろう」





 村へ戻ったカイン様とエリス様は、村長に挨拶する暇も与えずに馬で飛び出していった。代わりにウェイン様が村長に事情説明に行ってくれた。

 そして宿舎で3人で簡単な夕食を食べた後、グリフ様が私の後ろに来て、小声で聞いた。
「ミア、もし明日も戦うことになったら……魔力足りるか?」
「……あ」
━━━魔力の残りは5108。最大値8830から見ればまだ半分以上とも言えるけれど、討伐に来ている以上、明日それで足りるかは分からない。前にルカ様に言われたように、私にできることをしておかなくては……。
「お願い、します……」





 グリフ様の部屋へ行こうと廊下へ出たところで、ウェイン様に会ってしまった。ウェイン様はにやっと笑った。
「グリフんとこか?」
私はごまかすこともできず、真っ赤に頬を染めて俯く。するとまたウェイン様に笑われてしまう。
「早いとこ色っぽく笑って『そうですけど?』くらいにかわせるようにならねぇとな」
「……そんなの、一生無理です……」
ウェイン様は笑いながら手を振って、食堂のほうへ行ってしまった。


「ミア、どうした? 顔真っ赤だぞ?」
扉を開けたとたんに、グリフ様が私を見て驚いた。訳を話すと一瞬複雑な顔をしたけれど、吹っ切れたように笑い出す。
「本当に敵わねぇな、ウェインには」
言いながら私を膝に乗せて座る。体格の差がけっこうあるせいか、グリフ様はこれが気にいってるらしい。

「それにしても、色っぽく笑うミアか……、オレも見てみたいな」
「やだ、そんなの無理です……!」
さらに赤くなった顔を見られたくなくて、グリフ様の胸に顔を埋める。
「オレには……そうやって恥ずかしがるミアもいいぜ?」
「や、グリフ様……」

 グリフ様は俯く私の髪をかきあげて、首筋に口づける。
「首まで赤いな……」
「あ、ん……っ」
首から肩まで舌を這わされて、思わず顔を上げたところに口づけられる。そのまま唇が胸元までおりてきて、グリフ様の手がローブの前を開いていく。グリフ様はそのまま膝の上で、私の着ているものをすべてはぎ取ってしまった。

「あぁ……、グリフ様……! え、あ!?」
そしてグリフ様の腰をまたいで、向かい合うように抱え直されてしまった。
「いやぁ、こんな……!」
「ミア、オレの首にしがみついててくれ」
グリフ様は私の返事を待たないまま、乳房を両手で寄せて口に含み、強めに揉みながら舌で転がした。

「ああっ!」
鋭い快感が背中を走り、私は夢中でグリフ様にしがみつく。でないとのけ反って膝から落ちてしまいそうだったから。
 グリフ様は乳首を指で摘まんだり、そっと歯をたてたりし、柔らかいところをきつく吸い上げては私に声をあげさせる。
 グリフ様を跨いで開かれた脚の間が、じわじわと疼きだし、潤いを増してきたのがわかる。

「あぁん、ね、グリフ様……」
「どうした?」
「私だけ……これじゃ、恥ずかしい……」
グリフ様はまだシャツ姿なのに、私だけが生まれたままの姿で膝に……。せめて横にさせて、脚を閉じさせて欲しかった。それなのに。

「じゃ、オレも脱がせてくれ、ミア」
「え?」
「ほら、早く」
グリフ様は私の胸を放し、腰に手を回して支える。何だか嬉しそうなグリフ様を見ると、いやとは言えなくなった。

 緊張で震える手でボタンを外していくと、グリフ様のたくましい胸が現れる。ようやく一番下まで外すと、グリフ様が片方ずつ手を離して袖を抜いた。
「ミア、下も頼むぜ?」
「……!! このままで、ですか?」
「前は外せるだろ?」
「うぅ……」

 既にズボンを持ち上げているモノの存在を意識してしまって、なかなか前を緩めることができない。……というより、それに触れないで緩めるのは難しい。
 ようやくすべて外せたと思ったら、グリフ様が腰を持ち上げて、ズボンからブーツまでを一気に脱いだ。

「きゃ!」
そしてまた膝に引き寄せられると、脚の間にグリフ様のものが当たっている。そのままきつく抱きしめられ、口づけられると、それがさらに大きさを増してくるのがわかった。

「ああ、ミア……可愛い……」
グリフ様が抱いた私の体を揺らす。
「ああ……っ! や、それダメ!」
開いたままの花びらに、グリフ様のものが擦り付けられる。それだけで花芯もぷっくりと立ち上がってしまい、ますます強い刺激に私はグリフ様に必死でしがみついて……乱れていく。

「ああん、や、あ……んっ、ああっ!」
「ミア、気持ちイイか?」
「イイ……! あん、でもこれだめぇ……! このままじゃ……」
「いいんだ、イってくれ、ミア」
グリフ様はさらに強く私の腰を抱き寄せる。
「はあん! あぁ……、グリフ様だめ! イっちゃ、あああーっっ!」

 あっという間に達してしまった私を、グリフ様がベッドに組み敷いた。そしてイったばかりでひくついているそこに、私の蜜にまみれたものを、一気に奥まで挿入(い)れる。
「あああああっっ!」
そのまま何度も何度も最奥を突かれ、いくらもたたないうちに、絶頂感が身体中を支配する。

「ああん、グリフ様ぁ、あ、あ、また━━━━!」
「うう、ミア……! キツ……っ!」
グリフ様が必死に耐えて、まだ腰を打ち付ける。
「やあああっっ!? また来ちゃう!! ああああああっっ!」
幾重にも重なる絶頂の波に、私はついにグリフ様のものをぎりぎりと締め付けて、意識を手放した。
「うあ! 駄目だ、くぅ……っ!」




「あ……、グリフ様?」
「ミア、気がついたか」
「私、また……?」
グリフ様が笑って口づける。
「気を失うくらい感じてくれたんだろ? オレは嬉しいぜ」
……でも回復されるので、すぐに気がついたらしい。グリフ様との初めての夜もそうだった。


「さ、もう寝ようぜ」
そう言ってグリフ様が私を抱き寄せる。厚い胸にもたれて、私はなぜか安心して目を閉じた。

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