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05.待つ者、追う者
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屋上には赤茶の髪をなびかせる少年、瑞稀の姿があった。
何とも思っていないような、その視線の先には二人の男子生徒ーー慎也と彰の姿が小さく見える。
ややあって、屋上の扉が開いた。
そこに現れたのは、風変わりな少女、椎名澪梨。
まだ鬼ごっこがスタートするまでに時間がある。瑞稀が開始前に集合場所としたのが、この誰も来ない屋上だった。
「クリアしちゃったね。さすが優等生」
「いろいろ指示出されてムカついたけど、最後のミッションは馬鹿馬鹿しくて笑っちゃった」
ヘラ、と笑って、澪梨は手をヒラヒラと振った。
「“彰の頭に葉っぱを乗せて来ること”。面白い方がやる気が出るだろう?」
瑞稀はまた視線を慎也と彰の方へ戻す。
一瞬だけ、慎也と目が合った気がした。
(多分慎也には気付かれてるだろうけど…)
「よし、在り来たりな作戦だけど、2人で“鬼ごっこ”クリア出来るよう頑張ろう」
「出来なかったら、僕の課題もヨロシクね」
予鈴が鳴る。2人は足早に、多目的ホールへと移動を開始した。
(多目的ホールにシャンデリア…)
瑞稀は思わず辺りを見渡した。
生徒が集まって騒めいている多目的ホール。ここに足を踏み入れるのは初めてだった。
中央に一段と大きなシャンデリアがぶら下がり、それを円で囲うように、小さなシャンデリアが並んでいる。
この世界の住人は、大掛かりな装飾など、派手なものを好むらしい。
「瑞稀! 遅かったな」
「椎名さんもね」
瑞稀、澪梨は声のした方へ向く。片手を挙げて近付くのは、慎也と彰。
瑞稀は手を挙げて応え、澪梨はそっぽを向いた。
鬼ごっこでの協力の件があって、瑞稀は澪梨と話せているが、その他の人にはまだ心を開いてはいない。
かといって、瑞稀に懐いているわけでもないが…。
「もう始まるぜ」
チーム対抗鬼ごっこの開会式では、学園長の短い話があり、ルール説明へと進められた。
学年200人強、約100チームのうち、上位に入って課題免除になるのは僅か3チームらしい。
皆が自信や不安に包まれる中ーー
競技はスタートした。
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ややあって、屋上の扉が開いた。
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まだ鬼ごっこがスタートするまでに時間がある。瑞稀が開始前に集合場所としたのが、この誰も来ない屋上だった。
「クリアしちゃったね。さすが優等生」
「いろいろ指示出されてムカついたけど、最後のミッションは馬鹿馬鹿しくて笑っちゃった」
ヘラ、と笑って、澪梨は手をヒラヒラと振った。
「“彰の頭に葉っぱを乗せて来ること”。面白い方がやる気が出るだろう?」
瑞稀はまた視線を慎也と彰の方へ戻す。
一瞬だけ、慎也と目が合った気がした。
(多分慎也には気付かれてるだろうけど…)
「よし、在り来たりな作戦だけど、2人で“鬼ごっこ”クリア出来るよう頑張ろう」
「出来なかったら、僕の課題もヨロシクね」
予鈴が鳴る。2人は足早に、多目的ホールへと移動を開始した。
(多目的ホールにシャンデリア…)
瑞稀は思わず辺りを見渡した。
生徒が集まって騒めいている多目的ホール。ここに足を踏み入れるのは初めてだった。
中央に一段と大きなシャンデリアがぶら下がり、それを円で囲うように、小さなシャンデリアが並んでいる。
この世界の住人は、大掛かりな装飾など、派手なものを好むらしい。
「瑞稀! 遅かったな」
「椎名さんもね」
瑞稀、澪梨は声のした方へ向く。片手を挙げて近付くのは、慎也と彰。
瑞稀は手を挙げて応え、澪梨はそっぽを向いた。
鬼ごっこでの協力の件があって、瑞稀は澪梨と話せているが、その他の人にはまだ心を開いてはいない。
かといって、瑞稀に懐いているわけでもないが…。
「もう始まるぜ」
チーム対抗鬼ごっこの開会式では、学園長の短い話があり、ルール説明へと進められた。
学年200人強、約100チームのうち、上位に入って課題免除になるのは僅か3チームらしい。
皆が自信や不安に包まれる中ーー
競技はスタートした。
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