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07.夜の帳が下りる町 2
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「じゃあその2つをどう進めていくか、夜までに動かないとな。もうこれ以上、サラさんや町の住民に不安な思いをさせたくない」
少し憂いを帯びた表情を一瞬見せたが、錦も役に立つためにククリまで足を運んだのだ。
自分の出来ることは、町のみんなの事を想って行動すること。
先程までの、白虎への疑心はもうなかった。
「拓真のその顔を見て安心したよ。俺らの出来る事をやろう」
白虎もニコリと笑う。
錦の気持ちもお見通しだったという事か。錦もバツの悪そうな笑みを見せた。
『お前、拓真の疑念に気付いてたのか?』
『相手が正か負の感情か くらいはわかるよ』
コソッと精神感応でそう聞く千里に、同じくそれで答える白虎。
『千里がフォローしてくれてるみたいだし、心配はしてなかったけど』
『なんで、それを…!』
それきり白虎は答えなかったが、千里はカマをかけられた事に気付くことはなかった。
ーー夜が近付いてくる。
三人は教会関係者に交渉に行ったり、またコハルドまで(白虎以外が)馬車で戻ったりと、忙しなく動き回った。
*
3…2…1…
カチッと時計の針が動いた音がした。
時刻は午前零時。白虎や千里も例外なく、視界が閉ざされた。
「真っ暗ってこんな感じなんだな」
「それより…千里、ちょっと近くないか?」
千里は白虎の着ている服の袖口をしっかり掴んでいる。どこまでも焦燥感のない二人は、軽く言い合いを始めた。
「見えないんだから、しょうがないだろ!!」
何も見えないが、白虎には赤くなって叫んでいる千里が容易に想像出来て、笑ってしまう。
「黙って。…もうそろそろだ」
リン ゴーン…
何十年と使われることのなかった、教会の鐘の音が鳴り響いたのだ。
半数以上の住民は、懐かしみ、そして全員がその音に耳を傾ける。
いつもの夜とは違う、以前までの穏やかなものに似ていた。
少し憂いを帯びた表情を一瞬見せたが、錦も役に立つためにククリまで足を運んだのだ。
自分の出来ることは、町のみんなの事を想って行動すること。
先程までの、白虎への疑心はもうなかった。
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白虎もニコリと笑う。
錦の気持ちもお見通しだったという事か。錦もバツの悪そうな笑みを見せた。
『お前、拓真の疑念に気付いてたのか?』
『相手が正か負の感情か くらいはわかるよ』
コソッと精神感応でそう聞く千里に、同じくそれで答える白虎。
『千里がフォローしてくれてるみたいだし、心配はしてなかったけど』
『なんで、それを…!』
それきり白虎は答えなかったが、千里はカマをかけられた事に気付くことはなかった。
ーー夜が近付いてくる。
三人は教会関係者に交渉に行ったり、またコハルドまで(白虎以外が)馬車で戻ったりと、忙しなく動き回った。
*
3…2…1…
カチッと時計の針が動いた音がした。
時刻は午前零時。白虎や千里も例外なく、視界が閉ざされた。
「真っ暗ってこんな感じなんだな」
「それより…千里、ちょっと近くないか?」
千里は白虎の着ている服の袖口をしっかり掴んでいる。どこまでも焦燥感のない二人は、軽く言い合いを始めた。
「見えないんだから、しょうがないだろ!!」
何も見えないが、白虎には赤くなって叫んでいる千里が容易に想像出来て、笑ってしまう。
「黙って。…もうそろそろだ」
リン ゴーン…
何十年と使われることのなかった、教会の鐘の音が鳴り響いたのだ。
半数以上の住民は、懐かしみ、そして全員がその音に耳を傾ける。
いつもの夜とは違う、以前までの穏やかなものに似ていた。
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