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07.夜の帳が下りる町 2
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一方、千里、白虎と離れた場所で、驚かさないよう、錦は一人の女性の肩に出来るだけそっと触れた。
女性からは少しの震えと不安を感じる。
「大丈夫か?」
「はい。私も不安な夜を終わらせたいから」
意思の込もった言葉で、12回目の鐘の音を聞き終える。女性は深呼吸して、指にそっと力を込めた。
ポーン…と、柔らかい単音が響いた。パイプオルガンのBの音。
オルガンは、ひとつひとつ音を重ねていき、曲を奏で始める。
その優しい音たちは、拡音器を通して、教会から町中に広がっていった。
すると、民家の一つの窓がそっと開いた。
「ママ!」
「危ないから、動いちゃダメよ…!」
「お外がキラキラしてる!」
娘の一言に、母親は恐る恐る窓際に移動して、息を飲んだ。
真っ暗な視界から、眩しく感じる程の光源に満ちていた。
町の通路脇にロウソクの光が道を作り、建物や広場を照らしている。
「綺麗…」
その母親の頭の中に浮かんできたのは、昼間に聞き込みに回っていた二人の青年の姿だ。
「あの子たち…」
ふと脇を見ると、子供の姿も見える。
家の様子も、空に浮かぶ星だって見える。
「視界が開けてきた。夜の景色は久しぶりだよね」
「白虎さんや千里さん、あと拓真くんのおかげでね」
「ついでみたいに言うなよ…」
町の住民は中央にある教会に集まってきていた。
パイプオルガンからは、途切れることなく、幻想的な音が奏でられている。
「マリちゃん、休まなくて平気?」
「オルガンならずっと弾いてられるよ。それに、今夜は特別な日だから、私も嬉しいの!」
パイプオルガンを担当しているマリという少女は、本当にノンストップで弾き続けていた。
白虎と千里の立てた作戦では、錦は神父さんに鐘の音を、マリに曲を出来るだけ長く弾き続けてもらうこと。
錦の火の魔術でロウソクを灯して、それらを合図があるまでやめないこと。
教会には人が集まってきて、サラさんは気分が明るくなるミックスティーをみんなにご馳走していた。
「拓真くん、ハーブが足りなくなりそうだから、私お店に一度戻って取ってくるわ」
「でも、白虎さんたちがここを動くなって…」
「大丈夫、すぐ戻るから!」
サラは、錦の話を聞かずに飛び出した。
ため息をついて、錦もそれに続く。
ロウソクで華やかな町を走っていった。
女性からは少しの震えと不安を感じる。
「大丈夫か?」
「はい。私も不安な夜を終わらせたいから」
意思の込もった言葉で、12回目の鐘の音を聞き終える。女性は深呼吸して、指にそっと力を込めた。
ポーン…と、柔らかい単音が響いた。パイプオルガンのBの音。
オルガンは、ひとつひとつ音を重ねていき、曲を奏で始める。
その優しい音たちは、拡音器を通して、教会から町中に広がっていった。
すると、民家の一つの窓がそっと開いた。
「ママ!」
「危ないから、動いちゃダメよ…!」
「お外がキラキラしてる!」
娘の一言に、母親は恐る恐る窓際に移動して、息を飲んだ。
真っ暗な視界から、眩しく感じる程の光源に満ちていた。
町の通路脇にロウソクの光が道を作り、建物や広場を照らしている。
「綺麗…」
その母親の頭の中に浮かんできたのは、昼間に聞き込みに回っていた二人の青年の姿だ。
「あの子たち…」
ふと脇を見ると、子供の姿も見える。
家の様子も、空に浮かぶ星だって見える。
「視界が開けてきた。夜の景色は久しぶりだよね」
「白虎さんや千里さん、あと拓真くんのおかげでね」
「ついでみたいに言うなよ…」
町の住民は中央にある教会に集まってきていた。
パイプオルガンからは、途切れることなく、幻想的な音が奏でられている。
「マリちゃん、休まなくて平気?」
「オルガンならずっと弾いてられるよ。それに、今夜は特別な日だから、私も嬉しいの!」
パイプオルガンを担当しているマリという少女は、本当にノンストップで弾き続けていた。
白虎と千里の立てた作戦では、錦は神父さんに鐘の音を、マリに曲を出来るだけ長く弾き続けてもらうこと。
錦の火の魔術でロウソクを灯して、それらを合図があるまでやめないこと。
教会には人が集まってきて、サラさんは気分が明るくなるミックスティーをみんなにご馳走していた。
「拓真くん、ハーブが足りなくなりそうだから、私お店に一度戻って取ってくるわ」
「でも、白虎さんたちがここを動くなって…」
「大丈夫、すぐ戻るから!」
サラは、錦の話を聞かずに飛び出した。
ため息をついて、錦もそれに続く。
ロウソクで華やかな町を走っていった。
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