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陰と陽の鬼⓸
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「ウーくんが部屋のドアを破壊したなんてタレコミがあったから確かめてみれば本当にドアが壊れているし、おまけにマオマオさんと二人で陽太くんを陰の鬼狩りに連れ出してるなんて。鬼になりたてほやほやの相手にすることではないですね」
「すみません」
「それにまだ能力も開花してない、自分の身を守ることもできない相手から目を離すなんて。わざわざ陰の鬼が出そうな場所を選んできているのに、不用心すぎますよ」
「すみません」
「陽太くんも油断しすぎですよ。まぁ、急に警戒しろって言う方が難しいかもしれませんが、一歩間違えばお陀仏でしたね」
「すみません」
「僕が間に合ってよかったですよ」
三人は歩道に正座させられリャオに説教されていた。
何か言われるたびに誰か一人が代表して謝っていく。
アスファルトら固いし冷たいしで足が痛かったが、相変わらず笑顔で説教をしているリャオの威圧感でそんなことは大して気にならなかった。
ウーもマオマオも叱られた子供のようにしゅんとしている。
「どうして俺たちの場所が?」
時々通り過ぎる人たちが酔いが覚めたと言わんばかりに驚きながら去っていくのを横目に、意を決して質問してみる。
助けてもらったことには心の底から感謝しているが、どうして陽太たちの居場所がわかったのかが疑問だった。
いくら通行手形を使ってどこにでも行けるドアよろしく鳥居からショートカットできるとしても、その鳥居自体が複数あれば、陽太たちの通った場所をピンポイントで通るなんてほぼ不可能。
尾行でもしていない限り絶対に無理なはずだ。
「まさか、ストーカー?」
「どうしてそうなるんですか」
ドン引きの表情を浮かべる陽太に、リャオが笑顔を崩し呆れ顔になる。
「でも、あながち間違ってはいないかもしれませんね。GPSみたいなものなので」
リャオ曰く、発行された通行手形はすべて鬼人街で登録、管理されているらしく、調べればどの鳥居をいつ通ったかなどの情報がわかるとのことだった。
「この街には僕も来たことがあったので、こうして追ってくることができたというわけです」
放っておいてもよかったのに、わざわざ探しに来てくれたというわけか。
「助けてくれたありがとうございました」
「どういたしまして。僕の勘に感謝してください」
「はい」
これにて説教タイムは終了らしい。
リャオの笑顔で空気が緩む。
「それでは僕は家に戻りますね。陽太君の部屋のドアの応急処置もしないといけないですし。君たちもあまり遅くならないうちに帰ってきてくださいね。ウーくんとマオマオさんだけならともかく、素人の陽太くんを連れ回すのはあまり褒められたことではありませんから」
「はい、気を付けます」
マオマオが素直に返事をする。
「……ごめんな、ヨータ」
リャオが去ったあと、ウーが申し訳なさそうに謝罪する。
「俺、調子に乗ってたっていうか、浮かれてた。ごめん」
「いや、俺の方こそ勝手に二人から離れたせいでこうなったんだし、今考えれば不自然だったのに不用心に近づいたのはこっちの落ち度だ」
「でも――」
「はいはい、お二人さん。こんなところで話し込んでも仕方ないって。私も不注意だったし、反省会はあそこのファミレスでしようよ。歩道で正座したままよりよっぽど腰を据えて話せるって。お腹も減ったでしょ?」
空腹はマイナス思考の原因だからね、と真ん中に正座していたマオマオが両脇のウーと陽太の背中をバシリと叩く。
「ぎゃっ!」
「ぐっ!?」
背中の痛みで漏れた声ではない。
そこからの振動がしびれて感覚が麻痺している両足に伝わったのが問題だった。
電流が走ったような衝撃が膝から太もも、足の裏を襲う。
たまらずウーは後ろに、陽太は前に倒れた。
「いってー!」
両足で空中を蹴りながら、ウーが叫ぶ。
「あははは!」
左右で行われる二人の醜態にマオマオが腹を抱えて笑っている。
「なに笑ってんだよ! こんなことになったのはマオマオの一撃のせいだろ! こっちはどれだけダメージが少ないままで立ち上がるのか必死で考えてたってのに!」
「ごめんごめん、ついうっかり」
「うっかりでもやっていいこととだめなことぐらいあるだろ!」
「はいはい、でも、困ったな。私、ここから動けないの。足の感覚がなくて、いまちょっとでも血流を流すとどうなるかわかってるから怖くて動けない。ふふっ、あはは!」
涙を拭いながら笑い続けるマオマオにつられてウーも仰向けのまま笑い出す。
「絶対やばいぞ、さっさと腹決めて足崩せって」
「いやだよ、痛いじゃん」
二人のやり取りと自分の格好に、とうとう陽太も我慢できずに噴出した。
空に足を突き出す男、綺麗な姿勢で正座をし続ける女、俯けで尻を上げた状態の男。
この異様な光景に、笑わずにはいられなかった。
それから数分の間、三人は呼吸が苦しくなるまで笑い続けた。
部屋に戻ると、本当にドアが応急処置されており、少し笑ってしまった。
ガムテープと釘で留め具を無理やり固定してある。
それが壊れないようにそっと開閉し中に入れば、ドアがぶっ飛んだ勢いで室内が多少荒れていた。
それでも家具らしい家具もないおかげで軽く掃除をすれば済みそうだ。
床に広げていた物をリュックにしまい、借りてきた箒で床を掃けば数十分で元通りになった。
壁の凹みはご愛敬だ。
ベットに腰かけると自然と声が漏れた。
記憶を遡ると、何かと濃い二日間だった。
ーー明日は流石にゆっくりしよう。
ーーあぁ、でも、ドアの修理業者が来るんだっけ?
二階に上がる途中でリャオにそんなことを言われた気がする。
ーー人間の時の記憶だけじゃなく、今さっきの記憶まで曖昧って……。
ファミレスで食事をした際、ウーとマオマオに人間だった頃の記憶がないことを話した。
二人とも最初は驚いていたが、最終的にはそんなに気にするなといった感じで笑ってくれた。
「焦って戻るもんでもないだろ」
「思い出すタイミングがきたら思い出すって」
適当な印象も受けるが、陽太にはこのくらいの反応がありがたかった。
同情や心配をされた方が困ってしまう。
こんな二人だからこそ、記憶喪失のことを打ち明けられたのかもしれない
「君は今日から僕らの家族です。それだけはどんなことがあっても忘れないでくださいね」
ーー家族か。
リャオの言葉を思い出す。
流石に昨日今日会ったばかりの人たちをいきなり家族と思うのは難しいが、
ーー友人なら、いいかもな。
会話をして笑って食事をして、たったの数時間ではあるが三人で育んだ関係は友人というのが一番しっくりくる言葉だった。
ーーリャオはまた違う気がするけど。
リャオに関しては保護者という表現がぴったりな気がする。
ーー保護者ってことは家族ってことだろうか。
今ひとつ家族観が定まらないが、信用はしても大丈夫な気がする。
陰の鬼から助けてくれた時は本当に安心したのだし。
スマホから通知音が流れる。
確認すると、アプリにウーからのメッセージが届いていた。
【おつかれ! 能力が開花したらまた一緒に陰の鬼狩りに行こうぜ!】
鬼の間で使われているメッセージアプリで、通称オニデンと呼ばれているらしい。
ファミレスにいる間に使い方を教えてもらった。
たしか、メイから貰ったIDもこのオニデンのものだったはずだ。
ーーせっかくだし、連絡してみるか。
時間も時間なので明日以降になるが、ああやって出会ったのも何かの縁だ。
幻覚のような少女と重なったからかもしれない。
そんなことを考えながら、短い返信をする。
【俺の能力が楽しみだ】
「すみません」
「それにまだ能力も開花してない、自分の身を守ることもできない相手から目を離すなんて。わざわざ陰の鬼が出そうな場所を選んできているのに、不用心すぎますよ」
「すみません」
「陽太くんも油断しすぎですよ。まぁ、急に警戒しろって言う方が難しいかもしれませんが、一歩間違えばお陀仏でしたね」
「すみません」
「僕が間に合ってよかったですよ」
三人は歩道に正座させられリャオに説教されていた。
何か言われるたびに誰か一人が代表して謝っていく。
アスファルトら固いし冷たいしで足が痛かったが、相変わらず笑顔で説教をしているリャオの威圧感でそんなことは大して気にならなかった。
ウーもマオマオも叱られた子供のようにしゅんとしている。
「どうして俺たちの場所が?」
時々通り過ぎる人たちが酔いが覚めたと言わんばかりに驚きながら去っていくのを横目に、意を決して質問してみる。
助けてもらったことには心の底から感謝しているが、どうして陽太たちの居場所がわかったのかが疑問だった。
いくら通行手形を使ってどこにでも行けるドアよろしく鳥居からショートカットできるとしても、その鳥居自体が複数あれば、陽太たちの通った場所をピンポイントで通るなんてほぼ不可能。
尾行でもしていない限り絶対に無理なはずだ。
「まさか、ストーカー?」
「どうしてそうなるんですか」
ドン引きの表情を浮かべる陽太に、リャオが笑顔を崩し呆れ顔になる。
「でも、あながち間違ってはいないかもしれませんね。GPSみたいなものなので」
リャオ曰く、発行された通行手形はすべて鬼人街で登録、管理されているらしく、調べればどの鳥居をいつ通ったかなどの情報がわかるとのことだった。
「この街には僕も来たことがあったので、こうして追ってくることができたというわけです」
放っておいてもよかったのに、わざわざ探しに来てくれたというわけか。
「助けてくれたありがとうございました」
「どういたしまして。僕の勘に感謝してください」
「はい」
これにて説教タイムは終了らしい。
リャオの笑顔で空気が緩む。
「それでは僕は家に戻りますね。陽太君の部屋のドアの応急処置もしないといけないですし。君たちもあまり遅くならないうちに帰ってきてくださいね。ウーくんとマオマオさんだけならともかく、素人の陽太くんを連れ回すのはあまり褒められたことではありませんから」
「はい、気を付けます」
マオマオが素直に返事をする。
「……ごめんな、ヨータ」
リャオが去ったあと、ウーが申し訳なさそうに謝罪する。
「俺、調子に乗ってたっていうか、浮かれてた。ごめん」
「いや、俺の方こそ勝手に二人から離れたせいでこうなったんだし、今考えれば不自然だったのに不用心に近づいたのはこっちの落ち度だ」
「でも――」
「はいはい、お二人さん。こんなところで話し込んでも仕方ないって。私も不注意だったし、反省会はあそこのファミレスでしようよ。歩道で正座したままよりよっぽど腰を据えて話せるって。お腹も減ったでしょ?」
空腹はマイナス思考の原因だからね、と真ん中に正座していたマオマオが両脇のウーと陽太の背中をバシリと叩く。
「ぎゃっ!」
「ぐっ!?」
背中の痛みで漏れた声ではない。
そこからの振動がしびれて感覚が麻痺している両足に伝わったのが問題だった。
電流が走ったような衝撃が膝から太もも、足の裏を襲う。
たまらずウーは後ろに、陽太は前に倒れた。
「いってー!」
両足で空中を蹴りながら、ウーが叫ぶ。
「あははは!」
左右で行われる二人の醜態にマオマオが腹を抱えて笑っている。
「なに笑ってんだよ! こんなことになったのはマオマオの一撃のせいだろ! こっちはどれだけダメージが少ないままで立ち上がるのか必死で考えてたってのに!」
「ごめんごめん、ついうっかり」
「うっかりでもやっていいこととだめなことぐらいあるだろ!」
「はいはい、でも、困ったな。私、ここから動けないの。足の感覚がなくて、いまちょっとでも血流を流すとどうなるかわかってるから怖くて動けない。ふふっ、あはは!」
涙を拭いながら笑い続けるマオマオにつられてウーも仰向けのまま笑い出す。
「絶対やばいぞ、さっさと腹決めて足崩せって」
「いやだよ、痛いじゃん」
二人のやり取りと自分の格好に、とうとう陽太も我慢できずに噴出した。
空に足を突き出す男、綺麗な姿勢で正座をし続ける女、俯けで尻を上げた状態の男。
この異様な光景に、笑わずにはいられなかった。
それから数分の間、三人は呼吸が苦しくなるまで笑い続けた。
部屋に戻ると、本当にドアが応急処置されており、少し笑ってしまった。
ガムテープと釘で留め具を無理やり固定してある。
それが壊れないようにそっと開閉し中に入れば、ドアがぶっ飛んだ勢いで室内が多少荒れていた。
それでも家具らしい家具もないおかげで軽く掃除をすれば済みそうだ。
床に広げていた物をリュックにしまい、借りてきた箒で床を掃けば数十分で元通りになった。
壁の凹みはご愛敬だ。
ベットに腰かけると自然と声が漏れた。
記憶を遡ると、何かと濃い二日間だった。
ーー明日は流石にゆっくりしよう。
ーーあぁ、でも、ドアの修理業者が来るんだっけ?
二階に上がる途中でリャオにそんなことを言われた気がする。
ーー人間の時の記憶だけじゃなく、今さっきの記憶まで曖昧って……。
ファミレスで食事をした際、ウーとマオマオに人間だった頃の記憶がないことを話した。
二人とも最初は驚いていたが、最終的にはそんなに気にするなといった感じで笑ってくれた。
「焦って戻るもんでもないだろ」
「思い出すタイミングがきたら思い出すって」
適当な印象も受けるが、陽太にはこのくらいの反応がありがたかった。
同情や心配をされた方が困ってしまう。
こんな二人だからこそ、記憶喪失のことを打ち明けられたのかもしれない
「君は今日から僕らの家族です。それだけはどんなことがあっても忘れないでくださいね」
ーー家族か。
リャオの言葉を思い出す。
流石に昨日今日会ったばかりの人たちをいきなり家族と思うのは難しいが、
ーー友人なら、いいかもな。
会話をして笑って食事をして、たったの数時間ではあるが三人で育んだ関係は友人というのが一番しっくりくる言葉だった。
ーーリャオはまた違う気がするけど。
リャオに関しては保護者という表現がぴったりな気がする。
ーー保護者ってことは家族ってことだろうか。
今ひとつ家族観が定まらないが、信用はしても大丈夫な気がする。
陰の鬼から助けてくれた時は本当に安心したのだし。
スマホから通知音が流れる。
確認すると、アプリにウーからのメッセージが届いていた。
【おつかれ! 能力が開花したらまた一緒に陰の鬼狩りに行こうぜ!】
鬼の間で使われているメッセージアプリで、通称オニデンと呼ばれているらしい。
ファミレスにいる間に使い方を教えてもらった。
たしか、メイから貰ったIDもこのオニデンのものだったはずだ。
ーーせっかくだし、連絡してみるか。
時間も時間なので明日以降になるが、ああやって出会ったのも何かの縁だ。
幻覚のような少女と重なったからかもしれない。
そんなことを考えながら、短い返信をする。
【俺の能力が楽しみだ】
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