Please Say That

国沢柊青

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act.42

 次の日の朝早くには、ショーンは機上の人となった。
 ロサンゼルスまでは、C市と一番近いリッチモンド空港より時間にしておよそ4時間半。
 エコノミーやビジネスクラスのチケットは既に売り切れていたが、幸運なことにファーストクラスはがら空きだった。
 時期的に観光シーズンとは違うし、混んでいる時でもファーストクラスは二、三枚ほど売れ残っている事がよくある。
 国内線は意外にも高価で、この先しばらくは自分のこれまでの蓄えのみでやっていかなければならないショーンにとって、それは些か高くついたチケットだが、仕方がない。早くロサンゼルスに行きたい ── というより、C市から離れたかった。
 窓際の席で眩しい朝の光が射し込む窓を覗き込むショーンの隣には、なぜかシンシアがいる。
 実は昨夜、羽柴の部屋を出た後、ショーンは大泣きに泣いて、シンシアに電話をかけてしまった。
 シンシアはすぐに飛んできてくれて、そのまま二人でリッチモンドに向かうことになった。
 最初はショーンも常識知らずな自分の行いに反省して、シンシアが駆けつけて来てくれることを断っていたのだが、それでもシンシアは来てくれた。それに、彼女が来ないととんでもないことになっていただろう。
 何せショーンは、まともにタクシーすら拾える状態じゃなかったから。
 リッチモンド空港近くのホテルに泊まって、シンシアは一晩ずっと側にいてくれたが、彼女は何も訊かず、ただ黙って付き添ってくれた。── もっとも、ショーン自身が酷く混乱していて、言葉を放つにも先に涙や嗚咽が零れ出てくるような有様だったから、ろくに話なんてできる訳がなかったのだが。
 羽柴の部屋にいた時は、泣いていても自分の思ってることをしっかりと伝えることができたのに、いざ彼の部屋を後にしてみると、何かが堰を切ったように溢れ出てきて、たちまち駄目になった。本当はきっと、羽柴と対峙している時も大泣きしたかったんだとそこで初めて気が付いて、自分の脆さに更に泣けてきた。
 結局一睡もできず、ずっと泣きに泣いて、朝を迎える頃はすっかり人相が変わってしまうほど両目が赤く腫れ上がった。
「これで返って、ショーン・クーパーだと分からなくなって、よかったかもね」
 シンシアがそんな冗談を言ってくれながら、ショーンの頭にすっぽりとニット帽を被せたのが朝の6時。朝食も食べず空港に向かって、すぐにチケットが取れたことに何だかホッとしてまた泣いたのが8時のこと。その間全てシンシアが動いてくれた。
 彼女は本当に献身的に面倒をみてくれて、ショーンが涙でグチュグチュになった声で「ありがとう」「ごめん」と何度も言うと、その度に「困った時はお互い様っていうでしょ。頼ってくれて嬉しいわ」と返してくれた。
「 ── 大分落ち着いてきた?」
 ふいにそう訊かれ、ショーンはシンシアに目をやる。
 シンシアは、痛々しく腫れたショーンの目に冷えたおしぼりを押しつけると、「まだ頭痛い?」と再度訊く。
 随分長い間泣き過ぎて、飛行機に乗る頃には酷い頭痛がショーンを襲っていた。
「頭はまだ痛むよ・・・」
 湿り気を帯びた鼻声でショーンが答えると、シンシアは顔を顰めた。
「頭痛薬貰う? それともアルコールの方がいい?」
 ショーンは未成年だったが、シンシアの分として貰って少し口に含むぐらいはいいだろう・・・と彼女は考えていた。
 なぜなら、ショーンには睡眠が必要だったから。
 けれどショーンは、緩く首を振った。
「アルコール飲んだら、声が出なくなるからダメだ・・・。歌えなくなる・・・」
 シンシアはギョッとする。
「あなた、歌う気でいるの?」
 シンシアの言うことも、もっともだった。
 昨夜遅くにいきなり泣き声で電話がかかってきたと思ったら、泣き過ぎてまともに話もできない有様。ようやく居場所を聞いたら、なんと二月の寒々とした道路上で独りポツリと突っ立ったまま泣いているという。びっくりしてその場に駆けつけたら、ショーンは明日ロサンゼルスに行かなきゃいけないと繰り返すばかりで、何があったか訊こうとしても一向に的を射ない。
 何か相当ショッキングなことがあったことだけは分かったので、無理に聞き出すのは諦めた。
 取り敢えずリッチモンドに向かってホテルを取り、一晩中付き添った。
 とにかくショーンは何を見ても涙が溢れ出てくるらしく、まるっきり壊れた蛇口だった。
 ロス行きのチケットが取れたことを聞いたぐらいでも泣き出すんだから、相当酷い。
 きっと彼のこれまでの人生の中でも、これほど泣いたことはないのだろう。
 ショーンは、そんな自分に戸惑っていて、そして混乱していた。
 けれどそんな中で、自分を頼ってきてくれたショーンが、シンシアにとってとてもいじらしく感じた。嬉しかった。
 元々一人っ子で、弟か妹が欲しいといつも思っていたシンシアだ。
 その願いが永久に不可能となった今、シンシアにとってショーンはまさに弟のような存在になっていた。
 もともと人見知りの激しいシンシアが、これほどまでにすぐ気を許す相手は随分久しぶりのことで、マックス以来だ。
 シンシアは、ショーンの首の後ろにおしぼりを移動させる。
 ショーンは眉間に皺を寄せたまま、軽く力を抜くように息を吐き出した。
 彼は自分を何とか落ち着かせようと必死だった。
 それでもまだ、目尻からは新たな涙が零れ落ちていたが。
「あまり無理しない方がいいわ。頭だって痛いんだし。そんなんじゃ歌えないでしょ」
 ショーンはまた首を横に振る。
「時間が・・・ないから・・・ッ。このチャンス、無駄に・・・・無駄にしたくない」
 洟を啜りながら、ショーンは顔を歪ませる。
「折角、コウがッ、コウが・・・・!!」
 また話せなくなってしまった。
 ショーンは座席の間に前のめりに身を屈ませると、う~~~~~と唸ったまま固まってしまった。
 シンシアはおしぼりを持った手でショーンの首を追いかけると、そこを軽くマッサージした。
「 ── 大丈夫ですか? お客様」
 フライトアテンダントが見かねて声をかけてくる。
 さすがにファーストクラスだけあって乗り込んだ当初から手厚いサービスが繰り広げられたが、ショーンがこんな状態なのでシンシアは彼女達に接客を控えてくれるようお願いをしていた。
 それでも、気になって仕方がないのだろう。
「そっとしてあげて。大切なものを失って、悲しんでいるの」
 シンシアは我ながら本当か嘘か分からないことを苦し紛れにアテンダントに耳打ちし、冷たいおしぼりを偶に取り替えてもらえるように依頼した。それと温かいスープも。
 アテンダントは、ロサンゼルスに到着するまで、きっちり5分おきにおしぼりの交換にやってきたのだった。
 
 
 ロサンゼルスに着くと、途端に上着が暑苦しく感じた。
 なんせヴァージニア州の気温はこの時期一桁なのに、ロスは二桁だ。日中の最高気温が2月だというのに20℃に達することもある。
 シンシアはアイボリー色の革ジャケットを脱ぎ、大きな肩掛け鞄にそれを押し込んだ。
 皺になることは分かっていたが、彼女にはジャケットよりも気にかけないといけない『ヨレヨレさん』がいる。
 現に今、シャツ一枚で空港を行き交う人々の中で、分厚くタイトなアーミー風のナイロンジャケットに大きなニット帽と黒のマフラー、ベルトもしていないずり下がりかけたジーンズという格好のショーンは、明らかに浮いている。しかも本人は気温も人の目もまったく感じないのか、ぼんやりと廃人のようにシンシアの後をついてきた。
 ── このままじゃ、余計に人目を集めちゃうわ。
 人相は相変わらず目が腫れ上がったままのウミガメ顔だったので、ショーンと気付く人はいなかったが、やはり人目を引くのは危険だ。
 シンシアは空港のショップでドジャーズのキャップを買い、旅行者用の手提げ鞄も買うと、ショーンを連れてトイレに向かった。
 周囲を見回して、身障者用の大きなトイレに入る。
「ハイ、上着と帽子を脱いでコレに入れて」
 上着とその中の長袖セーターを脱がせると中はTシャツ一枚だった。
 さすがにまだそれは寒いだろうか。
 ええいとシンシアは唸り声を上げると、「ちょっと待っててよ」とショーンを残してトイレを出る。
 再びショップ街に戻り、長めの長袖Tシャツを購入した。
 これなら、ズルズルジーンズのせいで露わになった腰の付け根の『例のモノ』も上手いこと隠れてくれるだろう。
 トイレに帰ると、杖をついたおばあちゃんが今まさにトイレを開けようとしていた。
「 ── あああ! まっ、待って!!」
 シンシアが滑りのいい床をスパッーと滑り込んで、ガッチリとドアノブを掴む。その日シンシアが履いていた淡いベージュの膝丈襞スカートが、黒い薄手のハイソックスに覆われた彼女の細い脚にヒラヒラとまとわりついた。
 怪訝そうに顔を顰める老婦人に、「ごめんなさい! が、我慢ができないの・・・」とシンシアは苦しげな声でそう言った。老婦人は脂汗を垂らしているシンシアを見て気の毒に思ってくれたのだろうか。「お先にどうぞ」と快く譲ってくれた。
「すみません、ありがとう・・・」
 シンシアは肩で息をして素早く中に入ると、オロオロと困惑してるショーンの頭から、買ってきたばかりの黒いTシャツを被せ、すぐさまキャップも被せた。はみ出ている赤毛をキャップに突っ込んだ後、シンシアは両肩に荷物をかけ、ショーンの手を引いてトイレを出る。
 ドアの前で待っていた老婦人は、二人連れで出てきたことにまずびっくりした様子だった。
 だが次の瞬間、「ありがとうございました・・・」と再び顔をクシャクシャにするショーンに抱きつかれてもっと驚いた老婦人は、手に持った杖を咄嗟に放した。
 ショーンは「あなたの優しさに感謝します・・・」と呟きながらまた泣いている。老婦人も、おそらく反射的だろうが、慰めるようにショーンの背中を撫でた。
 鼻の頭を真っ赤にして、大きなビー玉のような瞳を潤ませ、まるで甘えるように抱きついてくるショーンは、傍目から見ても贔屓目なく、可愛い。
「何やってるの、行くわよ」
 シンシアもショーンのこの行動にはびっくりして顔を赤らめると、慌てて老婦人からショーンを引き剥がした。
 老婦人もまた、目を見開いたままショーンとシンシアを見比べ、一声も出さなかった。
 エグエグとえづくショーンの腕を掴み、何とか歩き始める。
 そんな彼らを見送った老婆は、本来なら使わなければ到底歩けない筈の杖を床に放り出したまま、驚きの表情でスタスタとトイレに入って行ったのだった。
 
 
 空港を出て、人目に付く前にタクシーに飛び乗り、二人は一路カート・ヒルの別宅を目指した。
 ロサンゼルスのビーチ沿いにあるという家は、ベニスビーチより北の高級別荘が建ち並ぶ地区にあった。そこまでくると観光客の姿もなくなり、穏やかなプライベートビーチが広がっていた。幸いなことにヒルの別荘は、山際にあるイアンの別荘とは随分離れているので、鉢合わせ・・・なんていう可能性も低かった。
 空港でドタバタして、何だかんだで結局カートの別宅に着いたのは、3時過ぎのことだった。
「やぁ! 待ってたよ!」
 真っ白いドアが開いて、彼らを出迎えたルイの笑顔が、次の瞬間には強ばった。
「 ── ど、どうしたんだ、ショーン・・・」
 ルイがそう言った矢先、またもショーンは辛い場面を思い出したのか、顔をクシャクシャに歪める。それを見て、シンシアはショーンの前にグイッと進み出た。
「ハ、ハーイ! 私は、シンシア・ウォレスです。エニグマ専属のカメラマンなの。今回は彼の付き添いでやってきました」
 ── 我ながら、なんたるマヌケな挨拶なんだろう。
 シンシアは自己嫌悪に陥りながらも、ルイとガッチリと握手をした。
 ルイはシンシアとショーンを見比べ、確かにショーンには付き添いが必要だったと理解したらしい。
 ルイは引きつりながらも優しげな笑顔をシンシアに向けると、「どうぞ、入って」と大きくドアを開けた。
「ミスター・ヒルからは好きなように使っていいと言ってもらってるから安心して」
 広くてモダンなリビングに二人を案内しながら、ルイは言った。
 ルイは彼自身ロスに住んでいることもあって、以前から何度もここにお呼ばれしたり、泊まり込んだりしているそうなので、案内は手慣れていた。
「今日はショーンが来るから、ここの管理人をしてもらってる人にも休みを取ってもらってる。家の中には正真正銘、俺と君らしかいないから、安心して」
 海に面した大きなガラス窓が印象的なリビングの、長くて真っ白なソファーに二人が腰を下ろすと、ルイがすぐに「何か飲み物持ってこようか?」と訊いてくる。
 手を目に当てて、またもえづいているショーンを見ながら、シンシアが代わりに答えた。
「ええ、お願いします。飲んでもすぐに外に出ちゃうけど。それと、タオルもお願いできます?」
 苦笑いするシンシアをルイはしばらくじっと見つめて、何を思ったか彼女の手を掴み、リビングの隣のキッチンまで連れて行った。
「一体どういうことだい?」
 ルイは長身の身体を屈めて、シンシアに訊いてきた。
 シンシアとルイは優に身長差が30センチはあるので、声を潜めて話そうとすると必然的にこうなる。
「実のところ、何があったのか私も聞いてないの。詳しくは。ただ、好きな人とケンカしたらしいことは確か」
「ケンカかぁ・・・」
 ルイが溜息をついて、身体を起こし、顎に手をやる。
「それにしては、随分と酷い有様だけど」
 シンシアは両肩を竦めた。
「本当に大げさでもなんでもなく、昨夜の12時から今の今までぶっ通しで泣いてるの」
「そりゃ、ギター弾けなくなった時より酷い!!」
 ルイはその南米色の強いハンサムな顔を、派手に顰めて見せた。
「ショーンがああなるなんてよっぽどのことだよ。元来アイツは強い子なんだ」
「それは分かってる」
 シンシアとルイは互いに見つめ合って溜息をついた。
「とにかく、彼を落ち着かせよう。この際、ワインでも飲ますか」
「それはダメよ」
「なんで? 未成年だから?」
「違う。彼、歌う気なの。だからアルコールはダメだって、本人が言った」
 ルイはシュゥーと音をさせながら息を吸い込む。
 その表情は明らかに無理だって顔つきをしていた。
 シンシアも同意する。
「私もそう思う。無理だって。でもショーンはやる気よ。時間がないし、このチャンスを無駄にしたくないって。彼のために頑張りたいのよ、ショーンは」
「ケンカしたのに?」
「好きなんだもの。あなただって、そうじゃない?」
 シンシアのスカイブルーの瞳に見上げられ、ルイはバツが悪そうに眉を八の時にした。
 確かに、シンシアの言うことももっともだ。しかし・・・。
「・・・お風呂、貸して」
 キッチンの入口から声がして、二人同時に振り返った。
 涙を拭ったショーンが顔を覗かせていた。
「少しお風呂に浸かって、ゆっくりしっ、してみる。そしたら・・・少しはっ、落ち着くとおっ、思うから・・・」
 途中激しくしゃっくりを繰り返しながら、ショーンが言う。
 ルイは「分かった」と返事しながら、素早く動いてくれた。
 ショーンをバスルームまで案内して、タオルとバスローブを取りやすいように用意してくれる。
 カート家のバスルームはとても広く、バスタブも丸く大きかった。ジャグジーがついている。
 お湯の出もよく、ぬるめに出したお湯は、すぐにバスタブを満たした。
「お湯に何か入れるか? バスビーズとか」
 バスローブを大理石の壁のフックにぶら下げながらルイが訊くと、もうTシャツとジーンズを脱いでしまったショーンは首を横に振った。
「いい。ありがとう。もう後は自分でできる・・・」
 ルイは床に落ちたTシャツとジーンズを拾い上げると、「本当にゆっくりしてきていいからな」と言い残して、バスルームを出たのだった。
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