Please Say That

国沢柊青

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act.52

 ショーンと羽柴の距離はわずか30センチ。
 本当なら、いつショーンが抱きついてもおかしくない距離だったが、観客の手前、それはできなかった。
 けれど、もし観客がいなかったとしても、ショーンはすぐさま飛びつくようなことはできなかっただろう。
 まさか本当に羽柴がライブに来てくれるなんて、ショーンは到底信じられなくて、手先が微妙にブルブルと震えていた。
 だが、幸いにもステージ下の観客にまではその様子は伝わらなかった。
 ショーンができることといえば、ただ食い入るように羽柴を見つめること。
 瞬きするのが勿体ないくらいに、じっと自分の捜し求めていた人を見つめた。
 それこそ、夢見るような瞳で。
「 ── では、質問をお伺いしましょうか」
 ショーンの表情の異変に気付かない司会者が・・・と言っても、ショーンの表情の変化に気付く者はごく内輪の限られた人間しかいなかったが・・・、羽柴に向かってそう声をかけた。
 羽柴は、「ええと、そうだった・・・」と、まさか自分がここまでうまく指名されるとは思ってもみなかった様子で、目線を少し上向けて質問を考える素振りを見せた。
 やがていい質問が浮かんだんだろう。
 羽柴は、改めて真っ直ぐショーンを見つめると、こう日本語で切り出した。
「今日の最後の曲は、とても素敵なラブソングだったと思いますが、それはあなた自身が今持っている気持ちなんですか?」
 どうやらその質問は、観客の皆も訊きたがっていた質問らしく、羽柴の質問に賛同する声や口笛が上がった。
 司会者がショーンに通訳する。
 本当なら、通訳を介さなくても話ができるのに、何だかヘンテコな気分だった。
 けれど、質問内容が明らかになってくるにつれて、ショーンは思わず顔を赤らめる。
「Yes」
 目尻を掻きながら、明らかにテレていると見える、何ともキュートな笑顔を浮かべるショーンに、また観客が盛り上がった。
 女の子からは、「いや~」とか「やっぱりホントに好きな人がいるのね~」とか「どんな人なの~」など悲鳴混じりの質問が次々と上がる。
 羽柴は、彼女達から一身に期待を背負わされたかのような視線を受けてしまい、ゴホンとひとつ咳払いをした。
 横目で彼女達の様子を伺いながら、「ええと、あなたの好きな人は、どんな人ですか?」と日本語で訊く。
 女の子の悲鳴をフォローアップした質問に、女の子達が一斉に食い入るようにショーンを見た。
 ショーンは質問内容をすべて訳してもらうと、一瞬羽柴を見て、彼を責めるように顔を少しだけ顰めた。けれど次の瞬間には、自分の答えに会場中が注目していることに気づき、ショーンは右手で鼻の下を擦ると、「一部の人は、俺がブロンドのカメラをぶら下げてる女性が好みだって思ってる人がいるけど、実は違うんだ。俺が本当に好きな人は・・・」と言いながら、羽柴に視線を戻す。
「とても心が大きな人で、いつも俺に力を与えてくれる人。大人なのにふざけるのがとても好きで、その人といるととても楽しいし、安心する。料理が得意で、笑顔がとてもチャーミングで・・・それでもって、俺の髪をいつもクシャクシャってしてくれる人」
「それは、ホントかい?」
 思わず羽柴が、英語で訊き返した。
 司会の女性が驚いた表情を浮かべる。
「あら、あなたは英語がおできになるんですね」
 司会者にそう言われ、羽柴はハッとした表情を浮かべた。「少しだけ」と日本語で答えて肩を竦める。
 ショーンが再び、司会者に声をかけた。
「通訳してくれますか?」
 司会者がショーンに向き直った。
「もうずっと片想いのままで、時にはくじけそうになったこともあったけど、でも今でもその人のことが凄くすごーく好きだから、今日のこの歌で気持ちが伝わるといいなって願っています。あなたは、僕の気持ちがその人に伝わったと思いますか?」
 ショーンが、そう司会者の女性に伝え終わって、チラリと羽柴を見る。
 その不安げなショーンの表情。
 儚げでそれでいてギュッと守ってあげたくなる表情だ。
 その感情をなんとか押し殺した表情には、これまでのいろんな不安や辛かったり苦しかった想いがすべて含まれているような気がして、羽柴はたまらない気分になった。
 司会者が日本語でショーンの言ったことを会場向けに通訳していたが、その声もなぜだか遠くに感じる。
 気付くと、司会者が羽柴を見ていた。質問に答えろという視線だった。
 羽柴は再度軽く咳払いをする。
「 ── 凄く・・・凄く伝わったと、思います」
 羽柴が生真面目な声でそう答えると、会場中がまた熱い歓声に包まれた。
 誰もが羽柴の答えに賛同したというような声だった。
 羽柴がショーンを見ると、ショーンは司会者の話を聞きながら、彼女の陰に隠れて、少し目尻を涙ぐませていた。それでもわっと泣き出してしまうのを必死に堪えているのが羽柴には分かる。
 羽柴が、歓声の合間を縫って、更にこう続けた。
「きっと君は幸せになれるよ、ショーン。このオジサンが神に誓って、保障する」
 観客が羽柴の言ったことに大きな拍手を送った。あるものは指笛を吹き、あるものは「いいぞ!」と囃し立てた。皆、笑顔を浮かべ、突然ステージに上がった大柄の少しニヒルな笑みを浮かべた日本人男性を一時のスターに仕立て上げた。
 通訳を介して羽柴が最後に言った台詞を聞いたショーンは、ついに堪えきれず、右目からポロリと涙を零した。ショーンはテレた笑顔を浮かべつつ、指で自分の涙を拭う。
 観客はショーンの涙を見て、「ショーン、頑張れ!」と口々に声をかけた。
 誰もが、ショーンの素直で飾り気のない表情に胸打たれ、感激していた。
 ショーンは観客の反応を司会者から説明されると、胸を押さえて少し頭を下げた。それは観客に対する感謝の意を表していた。
 ショーンが再びマイクを口元に持っていく。
「どうもありがとう。皆さんの声に勇気づけられました。今回、第二の人生のスタートを日本で迎えられたことを感謝しています。そして、あなたにも」
 ショーンが羽柴を見つめる。
 司会者が通訳する間にも、ショーンは話を続けた。
「今日、あなたに逢えて本当によかった。素晴らしい言葉を、ありがとう」
 拍手が沸き起こる。
 ショーンは司会者に向き直ると、「お礼に、彼にサインをあげたいんですけど、ペンを貸してもらえませんか?」と訊ねた。
「ええと、ショーンが彼にサインをあげたいって言ってますけど・・・。スタッフの皆さん、どなたか紙とペンありますでしょうか? 色紙か何かありますか?」
 司会者の女性が、舞台袖や会場の奥に目をやる。
 羽柴は、懐からあのCDディスクを取り出すと、それをショーンの前に差し出した。
「ああ、まぁ素敵。あのCDですね。エニグマについてたやつ。それに書いてもらいましょう。ええと、ペンありますか? 油性のペン」
 司会の女性が右往左往してる間に、ショーンがディスクを受け取り、羽柴を見上げる。
「これ、聴いてくれた?」
 マイクを通さず、ショーンが羽柴に声をかける。
 羽柴もマイクを下ろして、「ああ、今日になってやっと聴けた。・・・随分待たせてごめん」と英語で答える。
「とても、胸に響いたよ。だからここに来る勇気が持てた」
 羽柴がそう言い終わったと同時に、司会者が舞台袖からペンを借りて出てくる。
 不織布のケースからCDを取り出したショーンは、ペンを受け取り、俯いてCDの盤面にペンを滑らせた。
 こうしてショーンがペンを走らせている様子を見ると、彼が声を失った時のことを思い出す。
 あの時、病気自体は辛いものだったが、スケッチブックを挟んでのショーンとの会話は滅多に経験できない感じで、とても『楽しかった』。
 それはショーンも同じだったようで、日々彼が浮かべていた表情は、明るくて生き生きとしていた。
 そう、丁度今のような。
 長い睫が頬に長い陰を落とす。
 高い鼻梁の先に見える口角が上がった唇が、普段より益々上がっているのが見えた。
 それは間近で彼を見る者だけに分かる、ショーンのまさに幸せに溢れた表情だった。
 そんなショーンがサインしているその仕草も、非常に絵になる。まさしくスターのオーラがなせる技だ。
「日本での記念すべき最初のサインね」
 司会者の女性がそう言う。
 取材の時もショーンはサインをしていなかったので、文字通り日本で初めてするサインだった。
 会場のそこかしこで、「いいなぁ」「ほしい」の声が上がる。
「Here you are」
 サインを書き終わって、ショーンが羽柴にCDを返した。
 羽柴は、そのサインを見つめて思わずギョッとする。
 そこには、流れるような『ショーン・クーパー』の文字の下に、いかにも感謝のメッセージが添えられたかのように、ショーンの滞在しているホテルの名前と部屋番号が書かれてあった。
 羽柴は慌ててCDディスクを不織布のケースに収めると、腰のポケットに仕舞った。
 驚き顔のままショーンを見ると、ショーンは少し鼻の頭を赤くして鼻をグズグズいわせながら、やんちゃ坊主の笑顔を浮かべていた。
 羽柴は、またゴホンと咳払いをする。
「うわぁ、彼には今日大変なラッキーが訪れたわね」
 サインの内容を知ってか知らずか・・・当然知らないだろうが・・・、司会者の女性がそう言い、羽柴は益々視線を明後日の方に向ける。
「素敵な質問をしてくれた彼に拍手を!」
 そう言われ、羽柴は軽く頭を下げ、ステージを降りた。
 さっきまで立っていた位置に帰るまでに、なぜかリングを去る格闘家のような扱いを受け、皆にバンバンと背中や肩を叩かれて、羽柴は奇妙な気分になった。
「さぁこれで、今日のスペシャルプログラムはすべて終わりです。今後のショーン・クーパーの活躍に皆さん、ぜひご期待ください。もう一度、ミスター・ショーン・クーパーに拍手を!」
 司会者の声に、再度会場が拍手で湧いた。
 羽柴はようやく壁際まで来ると、後ろの壁に凭れ掛かり、大きく息を吐き出す。
 そしてもう一度ステージを見ると、ステージを去り際のショーンが羽柴を見つめて笑顔を浮かべ、手を振り、ステージから姿を消した。
 その後観客は、皆満足そうな微笑みを浮かべ、ゾロゾロと会場を後にする。
 羽柴も会場スタッフにそのまま押し出される形で、フロアの外まで押し出されてしまった。
 背伸びをして、楽屋裏の入口を覗き込むと、早くもプレスの連中が殺到しているのが見えた。
 流石にそれを突破する勇気は、羽柴にはなかった。
 ただでさえ、さっきのステージの一件で注目を浴びてしまった。
 あれがよもや羽柴とショーンの間で取り交わされた『愛の告白劇』だったとは、事情を知らない連中は知る由もなかっただろうが、それでも今そこを突破していけば、流石に怪しむ人間も出てくるだろう。
 いつしか周囲には人影がなくなり、羽柴はライブハウスの外に出て、外灯の下でジーンズのポケットからCDディスクを取り出した。
 新宿にある高層ホテルの部屋番号。
 今更ながらに羽柴は、頬を赤く染めたのだった。
 
 
 それから羽柴は、まるで酔いを醒ますかのように、歩いて渋谷駅に向かった。
 同じように駅に向かう人々の中には、さっきのプレライブの参加者もいて、「いやぁ、よかったよ」とか「本物は信じられないくらい可愛かったよね」といった感想を言い合いながら歩いている若者が沢山いた。
 時には、「ショーンの片想いしてる相手って誰だろう」「また有名な女優かな」というような話題になることもあり、内心羽柴は冷や汗をかいた。
 よもや彼らも、彼らの後ろを歩いているオジサンがその相手だとは想像もできないだろう。
 実は、羽柴自身も今更ながらショーンのスターオーラにやられて、些か腰が引けてしまったりしている。
 それでも。
 ステージを去り際のショーンの素晴らしく幸せな表情を思い起こすと、心がじんわりと温かくなった。
 自分は今でも、彼を幸せにできるんだという喜びが込み上げてきた。
 あれほどショーンを傷つけ、ひたすら待たせて、苦しい思いもさせたのに。
 まさにそれは奇跡のように思えて、羽柴は胸に左手を当てた。
 その手の薬指には指輪が輝き、そしてその手の下にはあのロケットがあった。
 ── 本当に、ありがとうな、真一。
 ここまでやっと来られたのは、すべて真一のお陰のような気がした。


 羽柴は駅構内にはいると、新宿に真っ直ぐ向かわず、浅草を目指した。
 時間はまだ9時にもなっていなかったので、羽柴はそのまま須賀テーラー店のチャイムを押した。
 奥から、いつもより慌ただしい千帆の足音が聞こえてきて、ドアが開く。
「ああ! やっぱり! そうじゃないかと思ったのよ!!」
 千帆がいきなり感情的になっているのに、羽柴は少し面食らった。
「どうしたんですか?」
「今夜来ると思っていたの。ね、上手く行った?」
「上手くって・・・、何を・・・」
「惚けないの。好きな相手をちゃんと幸せにしてあげてきたの?」
「お母さん!」
 羽柴がカッと顔を赤らめる。
 千帆は満面の微笑みを浮かべる。
「今日お電話があったのよ。あなたのお友達から。それがねぇ、あなたに恋をしてる子がいて、あなたを追って日本まで来てるって教えてくれたのよ。その子が今夜あなたと逢えるように、今必死になって探してるところだって。とてもいい子だそうね。優しくってひたむきで、本当にあなたのことを愛しているって。だから私、隼人君のお家の電話を教えたの。それで、逢えたんでしょう? その子に」
「隼人の電話のことは知りませんが・・・。一応ちゃんと逢えました」
 千帆が少女のように手を叩く。
「それで? あなたの気持ちは伝えられたの? 好きなんでしょう?」
 千帆がなぜそう断言できるのかが何とも不可思議だったが、羽柴は自分の鼻を摘んで、二、三回頷いた。
「まぁ、よかった! だからこそ、ここに寄ってくれたのよね」
 何でも千帆はお見通しの様子だった。
 そう、羽柴の決意も。
 羽柴は姿勢を改めると、首からペンダントを外し、指から指輪を二つとも引き抜いた。
 羽柴はそれを纏めてギュッと握りしめる。
「 ── 俺がこれを手放したとしても、真一への愛が消えた訳じゃありません」
 千帆が穏やかな微笑みを湛えたまま、頷く。
「でも、ケジメはきちんと付けたかったから・・・」
 羽柴は硬く握りしめたまま、その拳を千帆に差し出す。
「凄く悩んだんです。これについては、本当に最後まで。でも今日、真一がいつも座ってたっていう病院のベンチに座って、心を落ち着けて考えてみたら、こうするのがいいってそう言われたような気がしたんです。凄く都合がいい話なんですけど・・・」
 千帆が、硬く握られた羽柴の拳に、白い手をそっと添えた。
「きっと真一が、本当にそう言ったのよ。あのベンチはねぇ、真一がいつもあなたにメールを送る時に座っていた場所なの。あなたへのメッセージは、いつもあの場所から送られていたのよ。だからきっと今回も、真一はそうしたのね。あの子の母親として、あの子のことを本当に誇らしく思う。そして、そう思わせてくれたあなたに、本当に感謝しているわ・・・」
 千帆はそう言って、涙を流した。
 羽柴もまた、共に涙を流した。
 二人はその後しばらく言葉を交わすことなく、手を重ね合って泣いた。
 でもそれは、決して悲しみからくるものではなく、もっと温かい、心地の良い涙だった。
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