Amazing grace

国沢柊青

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act.82

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 「有力な手かがり? 警察を庇う・・・?」
 ハドソンがメモ帳を懐から取り出す様子をポカンと眺めながら、マイクが思わず呟いた。
 マックスは、ドキリとする。
 ハドソンがどういうつもりでここに来ているのかを推し量れない今は、余計なことは口にしない方がよかったが、マイクが呟いてしまったのはもう仕方がない。
 マックスは、腹を括ってこう切り出した。
「すみません、刑事さん。彼には詳しいことを説明していなくて。つまり、昨夜のことは・・・」
 マックスがそう言うと、ハドソンは表情を和らげた。
「ああ、主治医の先生ですね。もし構わなければ同席していただけますか。今回の一件で、ローズさんが精神を病んでいるふりをしなければならなくなった事情があります。病院側にご迷惑をかけた原因の一端は私達にもあるようですから、ぜひに事情を説明させてもらいたいのです」
 マイクは、今まで掴んでいたイスをベッドを挟んでハドソンの向かいに置くと、神妙な顔つきでイスに座り、「わ、わかりました。続けてください」と被害にあった青年医師の顔つきをして見せた。
 そんなマイクを見て思わず吹き出しそうになったマックスだが、ここで笑い出す訳にはいかない。精一杯顔を引き締めた。
「昨夜、私の部下から連絡がありましてね。偶然ローズさんの知り合いだった警察官なんですが」
 ハドソンはマイクに説明するように、ことの顛末を大まかに話し始めた。
「彼から、ローズさんの已むに已まれぬ事情を伺いまして。彼が偽った理由は、我々の警備上での失態を庇うこともあったのだと」
 ハドソンは派手に顔をしかめると、ハンカチを取り出して、額の汗を拭った。
「何でも、あの有名な雑誌記者・・・ちくしょう、名前をど忘れしちまった・・・」
「ミゲルさんです」
「そうそう、そのミゲルとかいう記者が、度々この病院を訪れていたようですね」
 マイクは、ええと頷いた、事実そうだったからだ。
「彼は警察の警備体制をかなり批判していたとか。それで取材を申し込んでいたようですね」
 ミゲルが警察の警備体制を非難していたのも事実だった。だがミゲルはそれを雑誌で明るみにするほどの情報を得ていなかった。
 感情的に事態を推測して怒るのは誰でもできる。だが、マスコミで発表するとなると、それなりの裏打ちが必要になる。だからミゲルは執拗にマックスに取材を申し込んでいた・・・ということになっていた。
 マックスが爆弾魔の標的にされた時、警察はミラーズ本社のみ警備の人員を配し、ミラーズの有力な幹部社員はおろか、ミラーズ社の社長宅までも警備の手を回していなかった。
 確かにこのおそまつな警備状況は、非難されて当然とも言える内容だった。
 ミゲルや他のマスコミはその事実を知らなかったし、ミラーズ社もそのことを言及しなかった。
 ミラーズ社が ── つまりベルナルト・ミラーズが、ジムの身の上にスポットライトが当たることをおそれ、余計な波風を立てたくないという考えがあったのだろう。
 ミラーズ社は、大企業であるがゆえにマスコミに対する対策も十分にとれた。
 しかし、病院で入院しているマックスはそうもいかない。いくら病院側が取材を制限してくれるとはいえ、一入院患者でしかない身分であるから限界ある。
 ようは、マックスが話せないふりをしたのは、そのような雑誌や新聞の記者達の取材を交わすための手段であり、その動機は、警察関係者・・・しかも今回の捜査本部に自分の友人・・・セス・ピーターズがいたので、警察の捜査陣を庇う気持ちになったというのが筋書きだった。
 そんな話、よく信じたな・・・と心の中でマックスはそう思ったが、次のハドソンの言葉に、マックスはまたもぎょっとした。
「今朝、その記者の方とも確認が取れましてね。確かにいやと言うほど取材攻勢をかけたとのことで、逆に我々の腹を探られて、こっちもヒヤヒヤしましたが」
 ミゲルは少なくとも、この病院に来た時には一度も取材なんて言葉は口にしていない。
 しかし、ハドソンは更に続ける。
「社長さんにも、耳の痛い話をいただきました。あなたの心情を尊重して、マスコミに暴露しなかったと。もちろん、今朝からはミラーズ社の幹部の方々の家に警備の者を待機させることにしました」
 なんと、社長まで口裏を合わせている。
 ── 全てセスの根回しなのだろうか・・・。
 マックスは目を丸くして、マイクと視線を合わせた。
 ハドソン刑事が続ける。
「それで・・・大変言いにくいんですが・・・。ミラーズ社の社員さんの中で、ストーカー行為を受けていた方がいるそうですね」
 ハドソンの声が濁る。
 マックスの手のひらに、一気に脂汗が滲んだ。
「何でもその方は、あなたにそのことを相談されていたとか。確か・・・ジム・ウォレスさんでしたね。社長秘書の」
「え、ええ・・・」
 ── とりあえず話が見えるまで、余計なことは口にしない方がいい・・・。
 再度マックスは心に誓うと、曖昧にハドソンの話しに相づちを打った。
「唯一彼が相談できたのは、社内であなただけだったと社長さんから聞きました。あなたは多くの社員から、よく相談されていたそうですね」
「え、ええ。そうです」
「こいつは、ここで医者していた頃からそうだったんですよ!」
 口裏を合わせるつもりなのだろう、ニコニコ笑いながら突然陽気な声を上げるマイクに、ハドソンが異様な目を向ける。マックスは、口から心臓が飛び出す思いだった。
 マイクが、こんな特別な状況下でこれほどまでに鈍くさい奇異なキャラクターに変貌してしまうとは正直思っていなかったが、ありがたいことにハドソンは、マイクの存在を無視すると腹を括ったらしい。
 「そうだったんですか」と当たり障りのないコメントをして、再びマックスに向き直った。
「ピーターズから報告を受けている内容としては、ウォレスさんがどういう訳かストーカー行為を受け始めて、悩んでいたと。それでよく、社外であなたとそのことについて相談する機会が多く、あなたが今回狙われたのは、そのストーカーを行っている人間がそれを嫉妬してのことだったと、そういうことで間違いないですか?」
「 ── はい・・・。ウォレスさんは、元々別の人間に付け狙われていたんです。証拠がないので定かではないのですが、彼の娘さんがひき逃げ事故にあった時、彼女を轢いた車が灰色のセダン車でした。それで、ミラーズ社の前で起きた二番目の爆弾事件で燃やされた車を見て、ウォレスさんは気がつかれたのでしょう。同じ灰色のセダン車でしたから」
 ハドソンが頷く。
「これは本当に有効な証言ですよ、ローズさん。会社で確認をさせてもらったところ、被害者のステッグマイヤー氏は、おたくの会社と取引上でもめ事があった。もっとも、ミラーズ社の方もステッグマイヤーが酷く乱暴な経歴の持ち主だということまでは知らなかったようですがね。ウォレスさんが、もしステッグマイヤーに脅されていたとして、ストーカーはそれを知り、ステッグマイヤーを消した、という筋書きになりますな。ということで、念のためウォレスさんのことについても調べさせていただいたんですがね。形式上、ステッグマイヤーに対して動機があると思われる方に対しては、それをするのがルールでして。そのストーカー人間を利用した、ということも考えられる訳ですから」
 一瞬マックスの息が止まった。
 次にハドソンの口から何が飛び出すか、それが恐ろしくて耳を塞いでしまいたかった。
 ええと、と呟きながらハドソンがメモ帳を捲る。
 永遠にも近いような時間が流れた。
 ハドソンが顔を上げる。
「これといって不信なところはありませんでした。かなり優秀な方ですな。社会保険番号でもきちんと確認が取れましたし、何よりあのミラーズ社の社長に魅入られて雇われたという伝説の持ち主だ。社長室で一回お会いしましたが、まぁなんというか、ストーカーに付け狙われるほど魅力があるといってもおかしくない。・・・・や、これは少々失言ですが」
 マックスは、身体中の力が抜ける思いがした。
 緊張感を保っていないといけないという理性のおかげで、涙は出てこなかった。
 大きな難関はとりあえず越えたようだ。
「本当は、とうのご本人さんに調書を取りたいところなんですがね・・・。行方不明なんですよ。ミラーズ氏によると、安全な場所に隠したとかで。会社の方も連絡がつかない場所らしい」
 ここでウォレスが疑われてはまずい。
 マックスは、努めてさりげなくハドソンの台詞を取った。
「それは僕のせいです。最後にこの病院でウォレスさんと逢った時、僕は事件に巻き込まれたショックから、警察の警備は信用できないと、そう思っていたので警察を頼らず身を隠してしまった方がいい、と強く薦めてしまった。ハドソンさんには悪いのですが・・・」
 ハドソンは、難しい顔で「いや、お気持ちはわかります」と呟いた。
 彼も痛いところを突かれれば、そう答えるしかない。
 マックスはウォレスを擁護するために、更に続けた。
「その時、警察に相談した方がいいというウォレスさんと酷い口論になってしまって・・・。病院で騒ぎを起こしたことは、ハドソンさんもご存知ですよね」
「ええ。聞き及んでいます」
「結局、娘さんのこともあるからと彼女のことを引き合いに出すと、彼は渋々了承してくれました。ただ・・・、今でも彼は僕のことを責めているのかもしれません。ウォレスさんは、本当に誠実な人ですから」
 内容は偽ったものであったが、ウォレスは確かに誠実な人である。そこには嘘はない。例え、過去に何をしてきたにしても、彼は誠実にマックスを偽ることなく自分の身の上を話してくれたのだから。
 だから、その彼のためなら、嘘だって言える。
 偽証罪で訴えられても構わない。
 自分を犠牲にしてまでも愛していると胸を張って言えるほどの気持ちに出会えたことに、今は誇りを持っている・・・。
 思わずマックスは涙ぐみ、鼻を鳴らした。
 涙を拭いながら、苦笑いを浮かべる。
「すみません・・・。今では酷く後悔しています。もっと早くあなた方警察に事情を話すべきでした。本当にすみません・・・」
 ハドソンが、ハンカチを差し出す。
「いえ、我々にも原因があることです。とにかく、話してくださってよかった。これを糸口に、捜査の方針も絞り込めます。ミラーズ社でも、ウォレスさんと連絡がとれた際にはこちらに知らせていただけることになっています。今度こそ新たな被害者が出ないように、我々も尽力します。ですから、もし取材の依頼がきた場合は・・・」
「わかっています」
 マックスがそう答えると、ハドソンは、ほっとしたように初めて笑顔を見せた。
「無理な取材攻勢なら、一声かけていただければ、警備の者で阻むこともできますので、遠慮なく声をかけてください」
 結局最後は、ハドソンと握手までして別れた。
 警察関係者が病棟を出て行くまでマイクが見送り、彼が病室に帰ってきて病室に鍵をかけた途端、一気にマックスはベッドに突っ伏した。
 マイクも緊張の糸が緩んだのか、その場で蹲る。
 互いに、一言も言葉を交わせないほどの疲労感を感じたと同時に、このようにお膳立てしてくれたセスに心から感謝したのだった。
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