葬送士

りふる

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「……なんでしょうか」


「なんでお前みたいな奴がここにいるんだ」


「お前みたいな奴…とは…」


「正装もしていない一般人って事だよッ!!」


黒髪に赤眼、整った顔には似合わない威圧的な態度の少年


「えーっと……受験をしにきたんだけど…」


「はぁッ?!得物も持ってない奴が選別の儀を受けるッ!?」


「えーっと…はい(得物…??)」


「はぁぁッー??!」


先ほどより更に怒りをあらわにする男


「遊びのつもりなら今すぐ帰れッ!!」


「(カチン)」


彼のその言葉に或は何かが切れた


「さっきからなんなの!? 遊びのつもりでここにきたわけじゃないし、俺は自分の意思でここにきてるんだけど!!!」


「はぁあ゛!!」


一触即発の状態の二人


「お…落ち着いて…!」


そんな二人の間に、小柄で気の弱そうな女の子が割って入った


「闘技くん…!ここで問題を起こせば参加できなくなるよ…!」


「………ッ」


〝闘技〟と呼ばれた少年は
或を睨みながらも彼女の言葉で冷静さを取り戻し、距離を取った


「お前みたいな思い出作りのやつは試験には絶対受からない」


「…っ…!!」


見下し、捨て台詞を吐いて去ろうとした少年は
或の制服を見て立ち止まり、目を見開いた

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