葬送士

りふる

文字の大きさ
上 下
25 / 29
勾玉

しおりを挟む



「お前…どこでそれを…」


「なにがー!!」


少年が指した指の先には
紅からの贈り物である赤いバッジがあった


「これは紅さんが俺にくれたものだよ!!厳密に言えば、紅さんが禊萩さんに渡して、禊萩さんが俺に着けてくれて…」


「推薦された者の証…」


「……………」


少年同様、喧嘩を仲裁した少女や周りの受験者も驚いているようだった


「えーっとー、、、、、なに、、、」


先程の視線よりも身動きが取れない或


「チッ…」


そんな或に舌打ちをすると、少年はどこかに行ってしまった


「これ…そんなにやばいのか…な…」


何となく手で隠す或に


「次の方ーーー!!前へ!!」


受付の者が手招きして呼んだ


「あっ!はい!!」


会場に入って数十分だったが
疲労を感じながらなんとか受付を済ませ、受験者の集まる広間に行くことができた




しおりを挟む

処理中です...