【R15】ネクロマンサー風太 ~異世界転生 死霊術師のチート~

ぺまぺ

文字の大きさ
43 / 54
5章 竜国編

43話 古代都市

しおりを挟む
「高層ビルの残骸……」
 鳥居を超えた先、異空間かと錯覚する聖域。
 人が立ち入ることを禁じられた場所だ。
 古代文明の面影が残り、蔓草に覆われても片鱗は隠せない。
 
 舗装された道路に、錆びついてもまだ形を留める車が転がっていた。
 突起して断裂した場所から雑草が茂り、木々の根がアスファルトに亀裂を走らせる。

 先頭に立ち案内するディアムは恐怖心を払拭しようと両手を広げた。
「はるか昔に滅びたようです。
奇病によって肌が朽ちて息絶えたと伝えられています」
 立入禁止の看板に、核のマークが記されている。
 もしかすると放射能汚染によって滅びたのか?

 だとすると、ここに長居するのは危険だ。
「早くここから出るように伝えないと……」
「はい。
聖域を踏み荒らしてはならない、もし……」
 獣の声が響き渡る。
 薄気味悪く低い唸り声のようだ。
 出て行けと警告している様な気がした。

「こんな場所に隠れていて大丈夫なのか?
化物に襲われて……いや考えたくない」
「音を出さずじっとしていれば脅威は去ります。
もし現れたら動かず目を見つめてください」
 撃退すれば天然の守りが薄くなってしまう。
 いざ現れたら先手を取りたくなる。
 
 攻撃されれば致命傷を負うかも知れない。
「チキンレースか。
出てこないでくれ」

 不安がるのを見かねてかサーシャリは楽しそうに風太と腕を組む。
「私がお守りします。
ですから安心してください」
「君なら象が来ても大丈夫。
信頼している」
「そこは愛しているでしょう。
るるるー♪」
 雰囲気を変えようとしてくれている。
 優しさに気持ちが高揚して、旅行気分で歩み始めた。

 困惑しつつもセウファは後ろをついて来ていた。
「どうして私を拘束しないのでしょうか?
意図が読めません」
「君は操られていただけだ。
それに信じて待っている人もいる」
「私を信じている者なんて、誰もいません。
裏切り者として処断すれば……」
「罪の意識があるなら、
俺を信じてくれてもいいだろう?」
「はい」

 サーシャリはセウファの肩を叩き笑う。
「貴方が仮に又裏切っても対処出来るわ。
弱い敵は殺さずに生かしたほうが、周りの足を引っ張って破滅に向かって進むってわけ」
「最も怖い敵は、無能な味方ですか?
それ程、私は無能に見えましたか」
「復讐心を利用されて、
ただの駒に成り下がるなんて無能でしょう」
 玉国への報復を忘れられずに利用されたのである。
 憎悪が沸き起こり、どうやって復讐を果たすかの方向へばかり誘導されていった。
 
 もし借金を返すだけで、満足していたら……。
 操り人形にされることもなかっただろう。
「言い返す言葉もありません。
では無能な私をどのように扱うつもりなのか教えて頂きたい」

「とりあえず、今は一緒についてくれば良い。
俺の屋敷でメイドでもして貰おうか」
 セウファの目に感激の涙が溢れた。
 兎耳によって、差別されて見下される人生。
 いま認められて、華やかな道へと誘われている。
「本当に良いのですか?
私は貴方に一生を尽くしても良い気持ちです」
「メイド位で、そんな大げさな。
君ならもっと良い地位につけるだろう」

 サーシャリは、風太に耳打ちする。
「余り期待させるのは宜しくないです。
それに他の者達が嫉妬しっとしてしまいます」
 確かに優遇しているように見えるか。
 
 聞こえていたのかセウファは、その場で正座する。
「私によって不和が生まれるなら、
ここで腹を切って詫びたほうが……」
「俺は欲しいものを手に入れてきた。
君もその一つ、勝手に傷つけることは許さない」
「……私を欲するのですか?
貴方に牙を向けたのに」
「それぐらい、可愛い。
グスグス言ってないで、付いて来い」
 兎耳がぴーんと立つ。
 セウファは慌てて付いて行く。

 サーシャリはやれやれと言う感じで呆れていた。
「不穏分子を抱え込むなんて私には怖くてできない。
でも貴方なら出来るのね」
「うーん。
解らない、けど疑ってばかりだとしんどいだろう」

 疑わしいというだけで、村の娘を切り捨てたが……。
 あの時は香水の効果が切れていた。
 どうしても怪しいあの娘が居ると危険だと、殺すしか無いと……。
 
 意図的に、そう差し向けたとしたら。
 もう終わったことだ。
 考えないでおこう。

 古代人が残した建築物の筈なのに、風太には見覚えがある。
 怪獣に破壊されたような、爪痕があった。
 高層ビルの壁に抉られたように崩れ内部が見えている。
 自然に崩れたのだろうか?

 道路のへ凹みが水たまりとなっていた。
 これも怪獣の足跡ではないのか?

 もしここが前世の世界だとしたら、既に人々は滅びて……。
 そんな嫌な考えが過ぎってしまう。
 
 風太は時々、建物や現状を見て立ち止まって考えてしまっていた。
 それに気づいたディアムはそっと駆け寄る。
「どうかされましたか?」
「いや、前世に似ていると思って」
 完全に一致するようなものはない。
 そもそも前世の記憶は薄れて、どんな場所に住んでいたかすら思い出せずにいた。
 雰囲気だけは、間違いなく同じだと感じられるぐらいには似ている。

「聖域は異界の技術を持ち込んで作られた都市です。
過去の記憶で嫌なことでも……」
「怪獣が居たんだ。
あれは恐ろしく強くて怖い、最強の生物」
「そんなものは、ここにはいません。
もしいるとしたら竜人でしょう」
 もし怪獣が、あの水魔将と対峙したら……。
 魔将が勝利するなんて想像できない、一瞬で炎に焼かれるだろう。
 
「どんなに発展した文明でも、簡単に滅びるんだな。
いや発展したから滅びたのか?」
 核を使う理由があるとしたら、電力を確保するためだろう。
 他にあるとしたら怪獣を撃退するため……。
 いやそんな筈はないな。
 
「高度な医療技術があったようですが、
それでも治せない病ですから、相当恐ろしいものなのでしょう」
 あの古城の地下にあった、第三の手は機械のような代物だった。
 もしかすると、ここから知識を得んだろうか。
 いろんな実験器具やら、竜人達が持っている知識も……。

「でもどうして、封印したんだろうな。
役立つ知識もあっただろう」
「村人達が、街の暮らしのほうが良いと商売を始めたら……。
農作物が作られず、滅びてしまいます」
「農機具だってあるだろう……」
「それがどんな物か知りませんが、維持できないと判断したから、
現状残っていないのです」
 燃料枯渇の問題だったり炭素排出による温暖化とか、色々と負の遺産が騒がれていたような。
 
 少なくともこの世界では、そんな話は聞いたことがない。
 一度上げた文明レベルを下げるのは難しいだから、初めから上げない選択をしたのだろう。
 もし、そのためにここが犠牲になったのだとしたら……。
 生贄として、犠牲にすれば楽園から一気に幻想と代わる。
「でもここを残したのには意味があるんだろう?
不要なら存在そのものを消したほうが良い」
「過ちを消しては、意味がないです。
残すことで学べるのですから」
 確かに失敗を隠していたら、次の人が同じ失敗をしてしまう。
 同じ場所で転ばないようするために、足元注意と看板を立てるのも失敗の痕跡だろう。
 誰が転んだりしていなければ、そんな物は無用だ。

「権力や富を独占するためかと思っていた。
でもここを残しても、そんな物は得られないな」
 いやそんな事もないか。
 ……いや、余計なことを考えても仕方ない。
 
 兵士の死体が転がっている。
 獣に襲われらしく、鎧が引き裂かれ死んでいた。
「王国の先遣隊でしょう。
早く行きましょう、血の匂いに獣が凶暴化します」
 あざけ笑うかのように色彩の強い鳥が喚き散らし飛んでいく。
 都市なのに、まるでジャングルにいるような不思議さ。

 地下鉄の入口を見つけて覗くと、水が溜まっていた。
 様々な綺麗な鯉が泳ぎ、鮮やかな色合いを見せている。
「なんでこんな所に……」
「虫の発生を抑えるために放たれたようです。
不作の時には釣りに来る事もあります」
「聖域なのにか?
誰も入れないって言ってただろう」
「普段は入れないですが、
非常時は黙認して貰えています」
 規則を守って、飢え死には流石に間抜けだ。
 みだりに立ち入らないようにぐらいの感覚なのだろう。

 街の中心に立つ、巨大な塔に入っていく。
 メイドが数人並び待っていた。
「お待ちしておりました。
上に来てください」
 勿論、エレベーターは動いておらず、階段を登ることになる。
「煙と権力者は高いほうが好き。
もしかして最上階で待っているのか?」
「いいえ、そんな高い場所は危険です。
5階ぐらいに居ると思います」
 
 

 
 古めかしい椅子に座り読書をする金髪の少女、暗い赤のドレスはフリルがふんだんに使われて豪華だ。
 整った顔は大人びて、赤い唇に引き寄せられそう。
「よく来てくれました。
私が現当主のベリゼノア、先代は一ヶ月前に亡くなり後輪引き継いだのだよ」
 そう言うと、彼女は他に目もくれず風太の手を握った。
 
 代表を演じているサーシャリは面目を潰されたようなもの。
 ベリゼノアの手首を掴み聞く。
「どうして召使のカゼーフの手を?
なにか失礼を働いたのであれば私が責任を負います」

 それでもベリゼノアは風太から目を逸らすことはない。
 伝えなければならない強い意志があったからだ。
「姫に頼まれて、組合への手続きを行ったは私なのだよ。
風太、よく聞くと良い、私は記録上では姉となっている」
 いきなり姉と言われても、血も繋がっていないし意味がわからない。
 不正の代償なのだろう。

 まさか求婚を迫ったりはしないよな。
 だったら姉を念押ししないだろう。
 そうか、背が低くて幼く見えるから、年上にだと印象づけるために姉の地位か欲しいって所か。
「姉さんと呼べば良いのか?
もう偽装がバレても意味がないだろう」
「よろしい。
ベリゼ姉と呼び給え」
「君がそう言うなら解った……」
 青楓むらさきのように、呼ばれ方に拘りがあるようで不機嫌そうに彼女はそっぽを向く。
 名前で呼ぶのは恥ずかしいんだよな。
 だからいつも君って呼んでいるのに。

「ベリゼ姉……、状況を打解する方法を教えて欲しい。
旗一枚で状況が変えられるって本気なのか?」
「ふふーん。
この姉が、その謎を教えてしんぜよう」
 ディアムは慣れた様子で階段付きの台を用意する。
 ベリゼノアが登り見下ろす感じになり、偉そうにペタンコな胸を張った。
 
 背が低いことを気にしていたんだろうな。
「お子様ね。
早く言いなさい」
「既に私達の勝利は確定したのだよ。
先遣隊を全滅させたことで敵に巨大な力を示すことが出来た」
「本隊が健在なのに、何言っているの。
少数の先遣隊が全滅した所で何の痛手もないわ」
「先遣隊は相手の規模や戦力を調べるために送るのだよ」
「ええ、情報を制した方が有利に戦える。
私達は王国の情報どころか、玉国がどうなっているかもわからないわ」
 敵どころか、味方の事もわからず何の策が取れるというのだろうか。
 ここに集まっている村人の数すら知らない。

 勝利確定を信じろという方が無理な話だ。
「同盟を組んでいた間に戦力を調査できたはず。
では何故、先遣隊が派遣されたのか?」
「情報収集は基本でしょう。
彼らは村を放火したりと、略奪もしていたようだけど」
遠隔操作型兵器ドローンの存在を警戒していたのだよ。
ここにも20体ほど配備されている」
 確か魔女の館に居た。
 筋肉ムキムキのガードマンみたいなのだった筈。

 仮にすごく強くても、数万に対して20は少なすぎる。
 そもそも、外に居た王国兵士の数の方が多かったし……。
「聞きたいんだけど、それってどれぐらいの戦力なんだ?
強いなら先遣隊も撃退できただろう」
「それは……、想像の通り雑魚。
動きが鈍くて実践では全く使い物成らない、こんなガラクタは使えないと騎士団が置いていくほどだよ」
「騎士団が居るのか?」
「そこまで無知とは。
君には失望したよ」

 ディアムは風太に耳打ちする。
「領地を守護する為に騎士団を編成するのは一般的です。
当家でも30人程居ますが、近隣の都市へ派遣して不在となっています」
 首都が落とされれば、国が滅びてしまう。
 そうならないように、各地の領主は援軍を派遣する決まりとなっている。
 当然、ベリゼノアも渋々派遣するしか無かった。

「出来れば議会の連中を見捨てて自領を守りたかったのだよ。
それをすれば離反したことに成り、後々問題となる」
 仮に国が滅びても、貴族としての振る舞いが問われる。
 保身に走るような者に任せるのは危うい。
 自分の身が危なくなれば敵に寝返るのは容易に想像がつく。
 だから処罰し、信頼できる者に任せるだろう。
 
 ベリゼノアにとっても苦渋の決断であった。
「……ガラクタを調べるために派遣したって納得いかない。
それに全く勝てる気がしない」
「モエギと言う、城塞都市攻略で人形が活躍したと聞いている。
君のその力を使って、命を吹き込めば不死身の兵士が完成するのだよ」
 玉国の間者はすごいな……。
 いや、色々とリアハに報告を送っていた。
 リアハ経由で情報が漏れることになったのか。

 だとしたら殆どの事を知られているな。
 騙そうとしても無意味か?
「そもそも、忠実な者の魂がいる。
それに生命を吸わせる必要があって負担が大きい」
「そんな事だと、気体はしていなかった。
本当の切り札は、神罰ラグナセブンの術杖なのだよ」
 棒の先に翼を広げた天使が付いている。
 風太が触れるとビリリと拒絶が起きた。
「痛た……、強そうだから使えるのかと思ったけど駄目だった。
俺には使えない」
「これは王国の誇る、青龍の術杖の10倍もの容量を持つのだよ。
幾ら君の潜在能力が高くとも超えるわけがない」

 メーターが取り付けられた杖をディアムが持って来る。
「これで計測しては如何でしょうか?
赤に達すれば、超えている事になります」
 
「私から試しても良いかい?
勝手に話を進めていくから退屈で、少しは参加したいし」
 サーシャリはそう言うと計測の杖を手にする。
 針が動き、白を超えて黄色の所に差し掛かる。
 
「青に達しなければ力不足です。
あれ程の法術を操るだけの力があっても、この程度しか動かないのですね」
「そんな。
自信があって、軽く青に達すると思っていただけにこれは悔しい」

 ディアムは声を小さく囁くように言う。
「主人様は、針がピクリとも動かないので壊れていると憤慨していました。
それに比べれば相当な力を持っています」

「はい、実力を見せて欲しいわ。
全力を出して驚かせて御覧なさい」
 計測の杖を受け取ると、メーターが赤へ一瞬で振り切れ留め具にぶち当たる。
「あれ、まだ力を込めてないのに……」
 周りの皆は、その一言で凍りつく。
 そして褒めるように拍手を送り笑い始めた。

「計測不能です。
これまで計測して初めてのことで、対応する計測装置はありません」
 皆の見る目が明らかに変わり、とてもにこやかになっていた。
 それが逆に怖い。

「君は、まだ測ってなかったよな。
一応、計測しておくか?」
 セウファは、いきなり振られて驚いた。
 そもそも捕虜として扱われて当然のことをしたにも関わらず、この場にいるのが異常である。
 牢獄に放り込んで閉じ込めておくべきのが普通だろう。

「私の能力を測る意味はないと思いますが……」
「そう言うな。
君にも手伝ってもらうかも知れないだろう?」
「お人好しですね。
その期待に答えなければ、成りませんね」
 四つ耳族は魔族に近いとされている。
 当然、皆の期待は大きい。
 セウファは全力で念を込めた。
 針がピクリと動き白の真ん中辺りで止まる。

「あら、最下位のようですね。
でも気を落とさないでください」
「そんな筈は……、何で私がこの程度……。
壊れているのでしょう……」
 
「君、気にしなくて良いのだよ。
それは異界人用の計測器、少しでも動けば超人並という代物」
「風太殿が振り切れたのは解ります。
ですが、彼女は何者です」
「知らずに共に行動しているとは、不可解なものだよ。
ある……、おっと失礼、睨まないでくれ」
 本人が黙っていることを暴くのは悪だ。
 でも気になる。
 ちらっと、サーシャリの方を見るが教えてくれそうな雰囲気はない。

「そんな事より誰も杖を扱える者が居なくて策が破綻しているのよ。
この状況をどうするか考えるほうが先ですわ」
 
「最終的には竜人が来てくれるのだよ。
それまで待っていれば良い」
 楽観過ぎる意見に呆れしない。
 それが成り立つなら、俺達を呼び出す必要はなかったはずだ。

「とりあえず、敵側の情報を聞き出すことにしよう。
何から聞こうか?」
 霊を具現化すれば話ができる。

 霊とは念話のような、意識だけで会話も可能だが……。
 漂う悪霊がうじゃうじゃいる中で、声に傾けていたら気が狂ってしまう。
 無意識に同調しない敵剥き出しの霊とは遮断していた。

「私はただ偵察を命じられただけで……。
ううぅぅっ、記憶が……」
「辛いなら思い出さなくて良い。
聞く相手は別にいる」
 その言葉に皆が困惑して顔を見合わせる。
 まだ他に裏切り者でも居るのだろうかと、疑心暗鬼に成り険悪な緊張感が漂う。
 えっ?
 風太は慌てて止めに入る。
「待ってくれ。
亡霊から話を聞く」

「亡霊から話を聞き出せるなら捕虜を取ったりはしないのだよ。
処刑し情報を得るなんて話は聞いたことがない」
 死霊術を研究していたのが、あの骸骨だから一般的に知られていないのは当然だ。
 霊が嘘をつかない真実だけを告げるのかは風太も解らない。
 ただ人と同じように会話は出来ることは、霊体であるロベルアとの交流によって判明している。
 
「一応、呼び出せるから話を聞いてい見ても良いだろう?
何かの情報を得られるかも知れない」
「もしそれが有用だと解れば恐ろしいことに繋がるのだよ。
要人を殺害し、霊を連れてくるだけで情報を回収できる。
そうなれば暗殺が更に横行することになり……秩序の崩壊は逃れられない」
 手段を選ばないとなれば、そうなるだろう。
「安心してくれ、これ俺の能力だ。
誰が真似なんて出来ない」
 
 嘘だが、様々な術の系列を組み合わせて独自に改良している。
 混ざったものであって、一つの系列から読み解く事は出来ない。
 
 色んな言語を使って書いているようなもので、文字も法則すらバラバラと言った感じだ。
 風太の独自の魔法と差し支えない。
「ふむ。
反対する者が居なければ、使ってくれ給え」
 そもそも反対していたのはベリゼノアだけだ。
 他の者には反対する理由はなかった。
 
 風太は指先で小さく三角を描く。
 すると、取り付いていた悪霊がボワッと姿を表す。
 少女……には見えず、ボサボサで陰キャな感じの腰の曲がった痩せ男だった。
「えっ、どういう事だ。
村娘に変装していたのか?」
『クッハハハ……。
そんな訳あるか、ちょっとは考えろよ。
取り付いていたに決まってるだろう』
「少女の体を奪って、恥ずかしくないのか?」
『あーあー、可哀想にただ操られていただけの少女を殺しておいて。
どの口が恥ずかしいって言ってんだ?』
「残念だけど、俺は死霊が見える。
抜け出た魂は一つしか無かった」
 もし乗っ取っているなら2つ出てきているはずだ。
 死体に乗り移ったかあるいは……。
 
『なんだバレたか。
乗り移るために毒殺を選んだけど、これが上手く行かなくて5人も殺すことに成って大変だった』
 自慢気に話しているのは状況を解っていないからだろう。
 霊体で居ることがどれだけ危険なのか理解していたら、肉体を失った時に自らの身体に戻っている筈。
 
 だからあえて話を引き伸ばす。
「5人も、村人が何をしたっていうんだ!
君は俺と同じ異世界人だろう?」
『一緒にするな。
どうせお前は、能力不足で追い出された癖に。
転生しても選ばれることなく、ポイ捨てされて、さぞかし悔しいんだろうな』
「ああ、許せないな。
でも君は選ばれた割に弱そうだ」
『弱者のひがみか。
手も足も出せないくせに、べろべろば~』
 彼はもう調子に乗って、あからさまに挑発的な態度を取り始めた。
 霊体に手を出せない、無敵だと考えるのは浅はか。

 風太は指先で彼の膝を付いた。
 霊体の肉体など軽くすり抜ける。
『ぎああぁぁぁぁっ、痛てぇぇっ。
何で痛覚が無いはずなのに、何をしたのか言え!』
「理解できなかったらしい。
よーく考えて言葉を選んだほうが良いと思わないか?」
 容赦なく指を突き刺す、その度に激痛が走り彼は悲鳴を上げて乱暴な口調で助けを求めた。
『もう許さねぇ。
精神音波術マインドコントロール……、なっ……力が出ない』
「霊体で魔法が使えるのは、ファントムとかの上位の存在になってかららしい。
つまり今の君は、ただの無防備なだけの最弱」
『まあいい、肉体に戻ればいいだけ……』
 彼は身動きが取れないことに気づき狼狽える。
 その動揺で変な顔に成り、見ていた周りの者達がクスッと笑う。
 この時初めて、彼は追い詰められているのだと気づいた。

「残してきた肉体は、飲まず喰わずで眠っているんだろう?
一体何日持つか教えて欲しい」
『そんなもの知るか。
あああっ、お願いだ命毛は助けてくれ』
「情報次第、真実と確認できたら解放しても良い。
おっと情報収集は彼女達に任せるから、言葉に気をつけるんだ」

『はあぁ、ふざけんなし……』
「ふむ、では私が代表して聞こう。
君達はのんびりとお茶を楽しむと良いのだよ」
 ベリゼノアは玩具を手に入れたと心踊り、どう遊ぼうかと思案を巡らていた。
 そのニヤケ顔が怖く、彼は絶望しかなり物理的に小さくなって行く。
 
『ぎあああぁぁぁっ』
 絶望する声が木霊する。

「そろそろお腹が空いてきたでしょう?
お食事にしませんか」
 ディアムの提案に一行は賛成する。
 ベリゼノアは放置して下の階へと降りていく。




「美味しそうな匂い、もしかして……」
 サーシャリの好きなカステラの甘い匂いが漂っていた。
 階層の中央を一本の通路が伸びる。
 左右に扉、その側に店の看板立てられていた。
 村人の姿もあり、扉の前に並ぶ様子は懐かしさを感じる。

「思ったより楽しそうな場所だな。
飲食店が並んでいるのか?」

「はい。元々は何もなかった部屋だったんです。
それを避難してきた者達で工夫して、こんな形にしています」
 配給した食材を食べれれば良い形にせずに、普段の生活に近い形で提供するのは流石だ。

 風太は一番奥、大量の行列に目をつけて最後尾につく。
「どんな美味しいものを食べようと並んでいるんだろう。
こんなに長い行列って、相当美味しい日が居ない」
「いえ、その……、そこに並んでも食べられないです。
他へ行きませんか?」
「別にいいけど。
人数制限でもあるのか?」
「彼女達はお手洗い待ちです。
風太殿なら、並ばずとも直ぐに入れます」
 あートイレ、うんこは食べられないよな。
 
「ありがとう、じゃあ行ってくる」
 なんとも恥ずかしい。
 一番並んでいるのがトイレだって、そんなの解るわけ無いだろう。
 
 まあ、丁度用を足して置きたかったら良いけど。
 気づかずにずっと並んで居たら、変態として見られていたよな。
 うわああぁぁぁ、せめて並んでいる人に聞くべきだった。

 男子トイレはがら空きで誰も居ない。
 背後に人の気配がして振り返るとサーシャリがついて来ていた。
「君は隣だろう?
何で一緒に来ているんだ」
「人が最も油断して危険なのが、生理的な欲求を満たすときです。
襲われないようについて行くのは当然でしょう?」
「いやいや、その言い分は変だ。
外で待っていても問題ないだろう?」
「これは譲りません。
油断して暗殺された物は数しれない、背後からグサッと刺されてからでは遅いです」
 言い争っても考えを変えることはないだろう。
 言葉は護衛するために聞こえるが、実際の所は違う目的がある気がする。
 どことなく邪な考えの気がプンプンしていた。

「それなら、背を合わせて背後を守ってくれ。
それなら安心できる」
「はい、後ろを守りますね」
 小便をしようと立つが、背に柔らかい感触が。
 覗き込まれているような気配。
「どうして前を向いているんだ?
背後を見るって約束だろう」
「あらら、気づいてしまったのですね。
解りましたとも、安心てください」
 自分だって、覗き見されたら嫌だろう。
 なのに、自分は許されると思っているんだろうか。

 ジャァー
 水が流れる。
 何気なく行ったボタンを押したが、水道が生きているのだろうか。
「壺に貯めておく場所もあるのに、
ここは水洗便所なんだな」
「そのようですね。
水が貴重な王国では珍しいですか?」
「いや、懐かしいって思って。
今まで忘れていた前世のことを思い出して……」
 この都市を作った昔の異界人も同じように、前世を思い描いて作ったのだろう。
 
「私も知りたい。
色々と教えてくれるかしら?」
 不思議と口が軽くなっていた。
 思い出した怪獣にビクビクする日々を語り、それでも楽しいことも一杯あったことを告げる。
 
 トイレから出ると、取り囲まれていた。
「何だ。
退いて欲しいんだけど……」
「きゃあーー、男の子がいる!」
 うっかり忘れていたが、集まった村人は殆どが女だ。
 一夜だけでもと、お誘いに群がている。
 そこから抜け出すまでに、かなりの時間を要する程の大変さで、体をべたべたと触られて大変だった。

 子孫を残すために必死なのだろうが、少しは気を使って欲しい。
「はぁはぁ……、大変だった。
君は大丈夫か?」
「はい、……私は女だと言ったのですが、
この通り服をボロボロにされて困ったものです」
 大事な部分は隠れているのに、少し肌が見えているのが背徳感があるような。
 見てはいけない気がして目を逸らす。
「着替えがあっただろう、
着替えて来たら」
「お手伝いして頂けるでしょうか?
メイドに手伝ってもらっていたので……、その一人で着替えるのは苦手です」
 一瞬信じそうに成ったが、来る時に自分一人で着替えていたことを思い出す。
 けど断って、本当に苦手だったら可愛そうだ。

 待っていたディアムがやってくる。
「では私に手伝わせてください。
これでもお嬢様の着替えを手伝っています」
 確かにベリゼノアは一人で出来なさそうな雰囲気がある。
 けどサーシャリは不満げな感じで、風太の手を掴む。
「今は召使の彼にしてもらって当然だと思います。
そうですよね?」
「もうそういう設定とか忘れていた。
服の着替えを手伝ったこともないから、慣れている彼女に任せたほうが……」
「もうー、いいですよ。
一人で着替えます」
 
「余計なことをしましたか?
出しゃばって申し訳ありません」
「いやいや、君は悪くない。
お腹が空いたから、何かを食べよう」
「はい、こちらにどうぞ。
準備させております」

 
 テーブルに一品、オムライス……、とろとろと柔らかな黄金色の卵。
 スプーンでケチャップをすくい、ハートの形に塗っていく。
「とても大切な呪文があったらしいのですが、伝承が途絶えて失われてしまいました。
ですが、レシピだけは残っていたので再現したものです」
「よく知らないけど、確か美味しくなあーれだったかな?
まあ気にしなくて良い」
 トマトと卵の組み合わせが最高に上手い。
 ご飯にキノコ、それに鶏肉が組み合わさり、トマトが包み込むような。
 ああ懐かしさで笑みが浮かぶ。

 どちらかと言うと焼き飯の方が好きだけど。
 たまに食べるオムライスも良い。

 着替えて戻ってきたサーシャリが隣りに座り、スプーンにすくう。
「あーん、食べて……。
こうして食べさせあった二人は結ばれるって本当?」
 突き放しても良いけど、彼女にもご褒美が居るだろう。
 合わせておくか。

「……さあ解らないけど、試してみるか。
どうぞ……」
 微笑む彼女は可愛くて魅力的だ。

「美味しいです」
 こういう何気ない、日々が続くと良いな。
 争いを早く止めて、ここに居る人達にも普段の生活に戻れるようにしたい。

「解決して、君と一緒に帰りたい。
大変だと思うけど頑張っていこうか」
「はい、勿論です。
貴方の為なら、この命も惜しくはないです」
「聞いてなかったのか?
命を粗末にするなら置いていく」
「いえ、それぐらいの気持ちと言うだけです。
ええ、私も一緒に長生きしたい」
 




 地下、研究施設後に、遠隔操作型兵器ドローンが置かれている。
 一足先にセウファが調整を行っていた。
「使えそうなのか?」
 食事を終えて風太達もやってきた所だ。
 
 ずらりと並んだ筋肉ムキムキ風の男型。
 聞いていた通り、動きがにぶそうな巨体で放置されたのも頷ける。
「いいえ。
この型式モデルは、欠陥が多くて戦場では全く使えません」
「一応は人の形をしているから、魂を入れてみて動くか試してみるか?
成功しても使えるかは解らないけど……」
「では、倒れている箱に入っている物をお使いください。
風太殿の意見を参考に改良した新型式が入っています」
 
 雑に床に倒れている木箱がある。
「なんで倒れているんだ?
しかも周りはゴミだらけ、もしかして欠陥品だから」
 ディアムは頭を下げる。
「申し訳ありません。
お嬢様が、それを見てこんな物は必要ないと蹴飛ばしたまま放置していました」
 中にはメイド風の少女が入っていた。
 何処となくベリゼノアに似ている気もする。
 ただ、本人よりも一回り小さく背も低い気がした。
 
 助けを求めて、自分と似た人形が届いたら……。
 怒るのも解る。
「これもドローンなのか?
でも動くのか心配なほど華奢な作り」
 セウファはメガネをクイッと上げて、資料をめくり情報をすぐさまに読み込む。
 バラバラ……。
「はい、資料によると性能は、従来の3倍ぐらいはあるらしい。
量産できれば戦局を変えると期待されていたようです」
「試してみるか。
居るんだろう? クロニャ」
『御主人様、ロベルアは従順な下僕として調教が完了しています。
どうぞご利用ください』
 影に隠れたまま、姿を見せるつもりはないらしい。
 撫でたかったけど、またの機会にするか。

 周りの者達は不思議そうな顔をする。
 そもそもクロニャを知らない者も居る。
 特にセウファは、兎耳を動かしたり周りをキョロキョロと見たりして探す素振りを見せた。
「ああ、呪文だ。
何でも必要な儀式があるだろう?」

「そうでしたか。
誰かを呼んでいるのかと思って警戒しました。
誰も居ないことを確認したのに、見つけられなかったとあっては恥ずかしいですから」
 俺の足元の影に隠れているのは気付けないよな。
 風太は少女型の遠隔操作型兵器ドローンの額に触れる。
 念を込め魂が定着するように祈った。

 ガバッと、それは起き上がる。
「くうぅぅっ、復活させてくれるでしたら、
もっと大人びた膨らみの大きな身体にしてくださいますと嬉しかったのですが……」
 ロベルアは顔が引きつり、口元が明らかに怒っていた。
 彼女も小柄な体型で、幼いアメジア姫と大差ない体格だった。
 
「生前と変わらないと思う。
姫様もそんな体つきだった」
「それが嫌だって……、嫌ですの。
人形なら部品の交換が出来るのではないでしょうか?」
 反抗的だが、無理やり従順に振る舞おうとしている感じがする。
(何か弱みでも握っているのか?)
『いいえ、復活できて混乱しているのでしょう。
絶対に逆らわないのでご安心を』
 
 ……どこから、その自信が来るのかわからない。
 まあ信じるしか無いか。

 セウファは、箱に残った謎の部品を触っていて答える様子はない。
 聞こえないはずは無いんだけど……。
「どうなんだ?」
「折角小型化したのに、大きくする理由がありません。
胸もただの飾りに過ぎないですし、大きくするのはバランス調整が大変なので嫌です」
「なっ……。
ええ、解りました。
御主人様、何なりとご命令ください」
「その前に生命を吸わせておくか。
……んん?」

 セウファは風太の手首を掴む。
「モエギと言うカラクリ人形の情報も入っています。
魔素を生命エネルギーに変換する機構が正常に機能するか試したいので何もしないでください」
 研究者としての顔なのか、真剣な眼差しだ。
 あの変態女が信頼していたのは、本質を見抜いていたからなのか?

「解った。
君に任せることにする」
「はあぁぁっ!……獣人に預けるなんて、あり得ない。
高貴な私の純白が穢れるわ」
「俺の言うことが聞けないのか?」
「うぅぅっ。
御主人様の命令は絶対です、私が間違っておりました」
 悔しそうにビクビク震えながら、跪き忠誠を違うその姿があまりに哀れだった。
 何処となく強制されている。

 何となく虐めているような。
 後ろめたさを感じてしまうが、野放しにすれば殺戮さつりくの狂人となるだろう。
 これぐらいのかせは必要だろう。

「この魂は何者なのでしょうか?
王国のメイドとは思えない言動に思えます」
「暗殺者だ。
王子を殺しそこねて死んだ間抜けな奴だと思ってくれて良い」
「この戦争の元凶……。
覚悟をして置くことですね」
 
 ロベルアは叫ぶ。
「私に味方してくれるものはいないのですか!
どうして神は、こんな仕打ちをするのです」
 
「さあ、知らない。
君が暴走して暴れないか試した。
そんなに悪い待遇にするつもりはないから、そう嘆かないでくれ」
「はい……。
信じても良いのでしょうか?」

「ええ、私はデータさえ取れれば良いです。
復讐心はもうどこかへ置いてきました」

 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~

シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。 前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。 その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。

構造理解で始めるゼロからの文明開拓

TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。 ​適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。 だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――! ​――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

処理中です...