【R15】ネクロマンサー風太 ~異世界転生 死霊術師のチート~

ぺまぺ

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3章 玉国編

20話 未熟者

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「落ちぬ日がないように明けぬ夜もない」
 法術士組合に来ている。
 教えてもらった合言葉なのだが、言うだけで恥ずかしく感じてしまうのは何故だろうか。
 山! 川! みたいな簡単な言葉がどれだけ優れているのかよく分かる。
 受付のお姉さんがクスッと笑ってしまっているぐらいだ。
 唐突に意味不明な言葉を言いだしたら誰だってそうなる。
「初依頼達成、おめでとうございます。
法術士として登録いたしますのでお待ち下さい」
 見習いの鳥面とはこれでおさらばと言うことだ。
 仮面を外し清々しい風を浴びる。

「いちいち、こんな手間を取る必要があるのか?」
 不満な風太の口を封じるようにシャオーリは指を軽く当てる。
「彼は試練が大好きらしいわ。
誰も超えられないような難題を用意して歓迎って事」
 試される方は堪ったものではない。
 恨めしそうに見る風太に対してシャオーリは笑みを浮かべる。
 まあ凄い力を持っているって言ったら試したくなる感じか。
 向こうから接触してくるのを待つ方が楽なのだろう。
「封印を解いてくれたら、それぐらい楽勝だと思う」
「疼く手を抑えなさい。
暗黒の力に呑まれてしまうわ」
「……」
 何を言っているのか理解は出来ないが、否定されたことだけは解る。
 余計な力を使えば、正体がバレて色々と不味いことになるのだろう。
「まだ仮面をつけておきなさい。
そういう油断が身を滅ぼすのよ」
「なんでくちばしに綿が詰めてあるのか。
暑くて仕方ない」
「本来は香草を入れるらしいわ。
でも意味がないから形だけが残って綿を詰めているって話し」
「もっとマシな物を残してくれたら、どんなに助かったか」
「多くは禁忌とされて封印されているわ。
有用な知識もあったのでしょうね」
 権力を守るために封じられている。
 既得権益を守るためにどれだけの人々が不利益を被っているのか。
「国王が独裁しているから……」
「オホホホ……。
国王なんて飾りに過ぎないわ。
地域の代表が集まり物事が決定する」
「それで知恵を禁忌としたのか?」
「人は変化を恐れる。
今までと違った秩序になれば積み上げてきた知恵や常識が通用しなくなる。
富を失うようなもの」

「お待たせしました。
書類を確認して捺印をお願いします」
 何枚もの書類に名前と判子が必要で、なんて面倒くさいことか。
 周りを見れば代理人ばかりで、法術士本人が来ていないのは明白だった。
 身分を示すペンダントか仮面を着ける事が玉国での規則である。
 胸に天秤のバッチをつけている者達ばかりだ。
 会計士を雇えない、貧乏貴族だと苦笑される始末。
 悔しい……。
 姫の財力なら雇うぐらい小遣い程度で出来るが、王国に近づくには貧しくお金を欲する状況の方が都合が良い。
 財は無いが実力があって、これから稼ぐために仕事を多く求めているそんな虚像。
「はい、これでいいか?」
「確認しますので少しお待ち下さい」
 まだ待たせるのか?
 一体どれだけ待てば良いのかと言いたくなる。
「この組合は国の機関だよな?」
「国際的に通用するように、審査基準も厳密ですわ。
各国との取り決めで色々と手続きがあるから、こればかりは我慢しなさい」
 それから一時間近く待たされることになる。
 確認だけで一体何をしているのだろうか。
「お待たせしました」
 認証番号の入ったペンダントをやっと貰えた。
 国の番号-登録番号の組み合わせのようで、1998番目の登録者のようだ。
 もう少し遅ければ2000とキリの良い番号だっただけの惜しい。
「これで俺も認められたわけだ」
「それは見習いの証、正式な物は銀製のペンダント。
まあ銅で浮かれているようなら、まだまだわ」
 組合の館から出ると、怪しい男が目の前を通り過ぎペンダントを掴む。
 なんてノロマなんだ、こんなのバレバレだろう。
 手首を掴むことも出来たが、見逃し気づかないふりをする。

「これから賢者になってやる」
 ペンダントを掴むふりをして驚いて見せる。
「何慌てているのかしら?」
「ペンダントが盗まれた!」
「それならあの男」
 風太はゆっくりと盗人を追う。
 番号がついており、本人以外には無価値な代物を盗む理由はおびき寄せることだろう。
 試練の一つなのだろうか。
 裏道を進めば、難民街と呼ばれる場所にたどり着く。
 魔族によって国を滅ぼされた人々に用意された小屋が並ぶ。

 小屋に隠れていた男達がぞろぞろと風太を取り囲む。
 いかにも悪人面で薄汚いボロ布を纏っている。
 手にナイフをチラつかせている。
「貴族様が、こんな場所に来てくださるとは。
身代金さえ手に入れば危害を加えるつもりはない」
 貴族を誘拐し金銭を要求するのか彼らのやり口なのだろう。

「防衛の為に魔法を使うことは許されている。
俺を狙うなら、重装甲の防具を纏って来るんだな」
「火の術を使うって情報は得ている。
これはなんだか分かるか?」
 男が見せたのはフラスコ瓶に入った赤い液体だ。
 もし対策するを講じるなら耐性をもたせる薬と言ったところか。
 そんな物が存在するのかも解らないので、実際に使ってもらいたい。
「さあな。
そんな物で防げる訳が無いだろう」
「本当に防げないか試してみな」
 ガチャン!
 地面に叩きつけ液体が溢れた。
 割って使う文化なのだろう、瓶が勿体ないと思ってしまうのは貧乏性だからではない筈だ。
 風太は手を怪しく動かす。
「火の精霊よ。俺のために全力を尽くせ。
ファイアボルト!」
 何も起きはしない。
 何故なら火の精霊とは契約をしていないから。
 相手の知識を試しハッタリが聞くか見極める為の策だ。
「挑発に乗るとは、愚かなやつ。
これでその力は封じられた」
「そうなのかだったら。
水の精霊よ、俺の令に従い水の刃を放て。
ウォーターボルト!」
 長ったるい呪文を唱えさせてくれるほど悠長な相手ではなく、ナイフで切りかかってきた。
 その動きを完全に見切り手で払う形で流し唱えきったのである。
 一人に高圧の水弾が直撃し数メートル吹っ飛ぶ。
 想像よもり威力が大きい事と、自身の力を無意識に使ってしまった事に驚く。
 グニャリと指が曲がるような激痛が走る。

「ちっ、聞いてた話と違うじゃねーか!」
「よく見ろ、冷静を装っているが汗が吹き出てやがる。
対局の属性を扱うと相当な負荷がかかるって……」
「それはどうかな?
全員吹っ飛ばすぐらいは余裕だ」
 力を借りるだけなので、本来は自身の消耗はない。
 制御が苦手なために力を放出して自滅している状態だ。
 予定では魔法にビビッて引いてくれる筈だった。
 もう一度、使って痛みに耐えられる自信は無い。
 
「じゃあ使って見せろ!」
 虚言と読んで男達の威勢が増す。
 空気を変えたい。
 風太は死者の書を開く。
「今度は手加減をしない。
どんな魔法を使って欲しい?」
「ハッタリに決まっている。
回復する時間を与えるな!」
 その読みは半分は当たっている。
 痛みが落ち着けばもう一度我慢はできる。
 ナイフの斬撃をヒヤヒヤするギリギリで避けつつ小屋へと転がり込む。
 窓もなく薄暗い。
「裏口があると思ったのか?
残念だったな」
「罠にかかったのはどっちかな?
この書を開いていると使える力がある」
「そんな話は聞いたことがない。
諦めるんだな」
「ヨリー遊んで良い」
 少女の笑い声が響く。
 男達は寒気に襲われ足がガクガクと震え立っているのがやっとだ。
「なにをした?」
 寄り添う霊。
 設置型の死靈術である。
 霊に憑依された状態でタッチすることで設置する。
 霊の思いが強い場所に限るという制約がある。
 ずっと待ち続けたヨリーは、室内にしか留まれない。

「武器を捨てたほうが良い。
手が凍りついて砕けても構わないなら別に構わないけど」
 カラン
 もはや戦意は失われ動けないようだ。
 霊に触れられているだけで生命力が吸い取られていく。
 力が発揮できず金縛りのような感覚に陥っているのだろう。
 風太は別れを告げるように彼の肩を軽く叩く。
「俺のことは忘れてくれ。
さらば」
 ボアアァァァ……。
 火柱が上がり一瞬で男は灰となる。

 一番驚いたのは風太だ。
 ヨリーが殺ったのか?
『呪の効果、隷属系の呪術を変質させ自滅させる』
 ビュウウゥ~
 あの液体から風が巻き起こり、炎が吸い込まれて消えた。
「……ただの誘拐犯だったのか?」
 炎は絶大で、男達は逃げていなくなっていた。
 力を示す為に橋渡をしたのにと油断したときだった。
 背後に人の気配、首筋に人の息……。
 どう動く?
「Cランク以上の依頼を達成しろ。
次は漆黒の花嫁は満月に花束を天に捧ぐ」
 振り返ると既に姿はない。
 太い声、恐らく男だろう。
「合言葉は、もっと簡単にして欲しい……」

 風太は呪われた手を見る。
 呪が移されたのだとしたら、村長が触れた相手には隷属の呪があったということ。
 燃やされたのはスパイとして働いた連中で村長の仲間だった?
 不正を暴いたヨリーの両親が彼らに殺されて復讐を果たした。
 ……。
「考えても仕方ない。
もう終わったことだ」

 シャオーリは組合前の喫茶店で呑気に茶を飲んでいた。
 グラフチェック柄のテーブルクロスの升目に合わせて食器が並べられている。
 お茶、ケーキ、ゼーリに水。
 そういう細かい所に拘りがあるわけではない。
「ペンダントを取り返したのね」
 いつの間にか首にかかっていた。
 恐らく声を掛けてきた時だろう。
 全く気づけなかったのには恐怖を感じる。
「Cランク以上の依頼を受けろって」
 彼女は指でテーブルを軽く叩く。
 それで察することが出来ないなら死が待っている。
 緊張が走り風太は息を呑む。
「報酬額によってランクが決まっているわ。
100万から500万」
「早速、受けよう」
「組合は客との信頼関係を大切にしているわ。
達成出来るか解らない実績のない者に、高額な依頼を回したくないと思わない?」
「解ったどんどん依頼を受けて、実績を積もう」
「待ちなさい。
指名で依頼を出せるわ」
「待つ間、リアハの様子を見たい。
それぐらいの余裕はあるだろう?」
「いいえ。
まだその時ではないわ」
 リアハは実質、死んだことになっている。
 だがゼラが指名手配されていた。
 会いに行けば当然、ゼラも居るので監視者が後をつけていれば計画は破綻する。
「実は死んでいるなんてオチ?」
「それなら連絡があるから安心して。
魔女と契約した時点で詰んでいるということを忘れないように」
 二人の会話の間、風太は置かれた食器を動かしていた。
 何をしているのか二人以外には解らないだろう。
 それはデスゲームであり、風太は命を掛けた勝負であった。
 升目に隠れた影傀儡を探すのである。
 隣接した場所に置くと指で隣接数を示してくれる。
「それで次は?」
「どんな手を使ったのかしら。
かなり少ない手数ね」
「運が良かった。
君はなるべく分散させておく癖がある」
「不正はなかったと?」
「そんな方法があったら知りたい」
 配置したときの動作、指で叩いた時だ。
 影は指先から移動する、それは瞬時に移動するが、その動きを目で捉えていた。
 位置の記憶をするだけで良い。

「護身用に武器があったほうが何かと便利よね?
買い物について行ってあげてもいいわ」
 知らない街で買い物と言う無茶振りに風太は戸惑った。
 どこで武器が買えるのかすらわからない中を探し回るなんて時間の無駄だろう。
 トントントン……。
 指でテーブルを叩く音。
 催促しているのだろうか?
「じゃあ行こうか」
 街の通路は碁盤の目のように区切られている。
 ゲームは街に見立てて、位置を配置したのだろう。
 地図を見ていれば答えが解った訳だ。
 不正とはこの事だったのだろう。
 予想した通り、武器屋があり中へと入る。
「いらっしゃい」
「こんな高額な店に入って大丈夫なのかしら?」
 高級車かよと思うような目玉が飛び出る価格の武器ばかりが並べられている。
 どれも装飾が細かく美しいものばかりで手が出るようなものはない。
「……他へ行こう」
 シャオーリは風太の背後から抱きつく。
 胸の感触に思わずドキドキと鼓動が高まる。
 いきなりどういう事なのだろうか?
「オホホホ……。
ここは権威を示すための儀式用の武器しか置いてないわ」
 ハズレの店に到達するたびに抱きつかれることになる。
 いわゆる罰ゲームみたいなものだ。
「離してくれ……」
「準備しておいた武器があるわ。
見分けられるかしらね」
 ヒントも無しにいきなり、謎の武器を探し出せというのか?
 いやここは素直になろう。
「どんなものか教えてくれると嬉しい」
「教えてあげてもいいけど、
ご褒美か欲しいわ」
 彼女が望む物を想像するとエロい妄想に取りつかれた。
 いやいや、……絶対そうだ。
 無理無理。
「解った自分で見つける」
「無理しなくても良いのに。
私は何時でも歓迎するわ」
 彼女はイチゴのショートが大好きらしい。
 最初に並んでいたケーキの位置、たぶんそこが破廉恥な宿だろう。
 気にかけている恋人がいる事を知りながら、天秤にかけ揺さぶってくる。
 ああ、なんてずるい女なんだ。
 
 商店街には女達がウロウロと暇そうに散歩している。
 中には踊ったり、歌っている人もいた。
 ペンダントに気づいた女が近づいてくる。
「ねえねえ、私とも付き合わない?」
「彼女が居るから」
 シャオーリがベタベタしているのに構わず迫ってくる必死さには困る。
 愛ではなく金のためだけの行動と解っているから嫌にもなる。
 抜けるまでどれだけの数を断ったか。
 それだけで精神が消耗して辛い。
「モテモテで楽しい?」
「何を面白がって。
いい迷惑だ」
「オホホホ……。
私に守って欲しいと願うなら解っているでしょう?」
「……」
 数軒めぐりやっと目的の武器屋にたどり着く。
「いらっしゃい」
 店員が立っているだけで商品が並んでいない。
 何を売っているのか解らない謎の店だ。
「護身用の武器が欲しい」
「ご予算は?」
 最初の報酬全てが革袋に入っている。
 それをカウンターに置いた。
「10万なら、この辺りでしょうか」
 奥から剣の束を持ってきて並べ始めた。
 短めの剣か細めの剣の2種類がある。
 魔法使いと言えば杖だが、ナイフと言う選択もありえる。
「ナイフは?」
「熟練の戦士を相手に接近戦を選ぶのは無謀です。
片手で扱い、牽制しつつ法術で攻撃するのが一般的だと聞いています」
 細めのほうが短めよりも長く軽い、当然折れやすい。
 牽制するだけなら、長いほうが良さそうだ。
 一本気になる剣があった。
 つばの部分が鳥の翼を象った細剣だ。
 鞘から抜くと、刀身が蒼色で"破壊ト虚無ヲ等シク無限ノ"と文字が彫られている。
「この字は読めるのか?」
「その文様は、何も効果のない装飾だと鑑定結果が出ています。
異界人の遺産だったら、数億の価値があったのですが贋作との結果です」
「偽物ってすぐに分かるものなのか?」
「本物自体が珍しいので、殆どの物が贋作だと思われています。
ですから騙そうとしても効果は無いかと」
「これにする。
偽物って俺に相応しいだろう?」
雀剣ことり、お買い上げ有難うございます。
では剣の登録申請書に捺印して下さい」
「もしかして、すぐに使えないのか?」
「法術士組合でも、武器の登録手続きはできます。
それで申請が通れば携帯許可書を発行してもらえます」
「面倒くさい……」
「私が変わりに手続きしてもいいわ。
その代わり……」
「俺がやる」
「いけず……。
試し切りしたいわ」
「では裏の藁人形でどうぞ」
 案山子のような物が3本立っている。
 シャオーリは腕を伸ばしピーンと真っ直ぐに雀剣を構える。
「剣先で威圧し、距離を詰めさせないように。
そして一気に間合いに入り斬るわ!」
 手首の回転で剣の重さを利用し、鞭打つように斬りつける。
 藁人形の首が飛ぶ。
「巻き付けるように腕を斬る」
 剣先がくるっと腕に巻き付く。
 それだけで刃が肉を切り裂くのだろう、スパッと棒が切れ落ちた。
「ありがとう」
 使い方を教えてくれたのだ感謝しか無い。
 突くだけでなく、そういう切り口もあるのだと。
 ゼラも同じような、足さばきが円を描くような感じだった。
「使いこなせるかしら?」
 深呼吸し息を整え、脳内で動きを完全に再現する。
「任せてくれ」
 手の動き、足運び、そして剣の軌道すら完璧だった。
 彼女は見事さに感動し拍手を贈っていた程だ。
「欲しい……、このまま押し倒したいぐらい」
「……その思考を隠せるようになれば、
惚れるかも知れない」
「監視している者はいなかったわ。
お望み通り会いに行きましょう」
 拒否する理由はないが、行く先が本当にリアハの元なのかは怪しい。
 だが拒否すれば、会う機会を失う。
「お土産を用意したい」
 
 
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