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103. 穏やかな昼下がり、夫は静かに糸を垂れ
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「どうです、釣れそうですか?」
私は、朝見た時と同じ姿勢の旦那様に、小さな声で話しかけた。陽を遮られた背の高い灌木の下は、冷んやりと心地よい。水際の地面には苔が生え、午後の陽射しを柔らかく反射している。
「奴がいることは確かだ。かならず釣り上げて見せるゆえ、お前達はもう帰るとよい。ここからならば、何かあったとしても瞬時に駆け付けられるからな」
そう言うと、ロワさんは竿を振り、フライフィッシングの要領で毛針を遠くに飛ばした。その真剣な眼差しが輝いているのを見て、私は笑みを溢す。
ロワさんも夢中になることがあるのだと思うと、胸がムズムズする様に嬉しくなる。
ロワさんは今、釣りに夢中だ。私達が滞在する夏の館の前には蒼剣湖という美しい湖がある。かの伝説で有名な湖だが、魚釣りの名所としても知られている。湖はナリスラームさんの所有地で、地元の人が釣りをする場所は二箇所と限られている。館を借り受けているロワさんは、好きな場所での釣りを許されているらしく、時間があれば湖に日参していた。
マンドルガでは、私やユミールの側から決して離れなかったロワさんが、ようやく見つけた趣味に私はとても喜んだ。私達を愛してくれるのはとても嬉しいのだが、ロワさんには生き生きと楽しそうに生活してもらいたい。
ロワさんが釣りに夢中になるのには訳がある。ロワさんが釣り上げた魚をユミールがとても喜んだのだ。離乳食に混ぜてあげると、パクパクと凄い食欲を見せてあっという間に完食した。さらに、ナリスラームさんから届いた手紙にはこの湖には主がいると書かれていたらしく、私の好奇心もくすぐられて「見てみたいです」などと軽はずみに言ってしまったのだ。
ユミールの手を振りながら「お父様、頑張って下さいね」と冗談めかして言うと、ロワさんは愉快そうに笑ってこう言った。「レン、ユミール、お前達のために、必ずや釣り上げてみせよう」と。
そんなわけで、趣味と実益を兼ねて、ロワさんは釣りを楽しんでいた。
これでこそ避暑という感じだろう。この地に着いて早々、変な親類に悩まされたものの、残りの滞在は穏やかに過ごせそうだ。皇帝陛下との茶会も無事に終わり、私はもう何も悩む必要はなく、湖水地方の自然を満喫することに決めた。
釣りに夢中な旦那様を水際に残し、私はユズルバさんに日傘をさしてもらい来た道を戻って行く。
午後の強い陽射しを受けて、石灰石の混じる土はキラキラと白く反射している。そのため灌木の影がより暗く見え、明暗のはっきり分かれた美しさを見せていた。
私は道すがら皇帝との茶会を振り返る。謀反を起こしたミランシェ姫は、南方に移され事実上の幽閉となった。姫の子供である皇女は、彼女の意思で皇帝の手元に残ったそうだ。四歳の女の子に選ばせたのかと思うと、残酷な大人が許せなくなる。母親に原因があったとはいえ、両親の離別は子供に与える影響が大きい。今は、皇后様自ら母親代わりを務めていらっしゃると聞いて少しは安心した。ご自分も出産したばかりで育児が大変なところ、四歳の女の子を引き取るのは大変だろう。しかし、聡明な彼女のことだ、きっと子供二人に分け隔てなく愛情を注いでくれるだろう。
ロワさんは、きっと夕食まで戻らない。それまでユミールとゆっくり過ごすとしよう。私はエメラルドの水を静かに湛える湖に背を向けると、夏虫の声が降り注ぐ木立の中をゆっくり歩き始めた。
そしてその日、夕食の時間になってもロワさんは帰って来なかった。ロワさんに限って危険な目に遭うことはないと思うが、万が一ということもある。護衛の騎士さん達を招集しロワさんの捜索を始めようとした時、館の前が騒がしくなった。
「それで……どうして、こうなったのですか?」
私の前には、小型トラックほどの小山と、ずぶ濡れの旦那様が立っていた。その小山はよく見れば、上下にゆっくりと動いており、生き物なのだと分かる。
「主が掛かったのでな、釣ろうとしたが竿が折れてしまったゆえ、潜って仕留めた」
「はぁ、潜って……」
ビタンビタンと尾を跳ねさせるその生物は、確かに魚の形をしている。ピラルクーに似た巨大な円柱形の胴にガッチリとした幅広の口は、主の貫禄を漂わせていた。私は主の存在よりも、びしょ濡れのロワさんの様子が気になった。暗くて細部まで確認できないが、怪我などしていないだろうか。急に心配になって、ユミールをアズルさんに預けると、ロワさんの元に走り寄った。驚いたロワさんの濡れた腕をギュッと掴むと、想像よりひんやりとしていてツキリと胸が痛んだ。
「っつ、レン!どうしたのだ。濡れてしまうぞ」
ロワさんがやんわり私の手を振りほどこうとするのを、私は力を込めて押し留めた。
「いいえ、濡れたって構いません。それより、お怪我はありませんか!手だって、こんなに冷えて……」
私とユミールのために、湖に潜ってまでして、この主を仕留めて来てくれたのだ。私は胸がいっぱいになって濡れそぼった腕を胸にギュウッと抱え込んだ。
「……レン、お前はなんという……」
ロワさんが優しく私の頭を撫でた時、今まで大人しく抱かれていたユミールが声をあげた。
「たぁーた、たぁーた」
アズルさんに抱えられたユミールが興奮して手をパチパチ叩くと、ロワさんは嬉しそうに口元を緩めた。どうやら怪我は無い様子に一安心しながら「凄いです!とても大物ですね」と称賛を送ると、ロワさんは耳殻まで真っ赤に染めて俯いてしまった。
ロワさんが照れてる!
可愛い!好きだ!(真顔)
そして、巨大魚を喜んだのは私達だけでは無かった。ロワさん捜索のため集められた騎士さん達は、私達の会話が一段落するのを待って、好奇心も顕にロワさんと巨大魚に群がった。
「さすがです、総督!」
「これは鎧魚ですね。こんなに巨大なものは初めてお目にかかります!たいそう力が強そうですが……」
「力は強いが、どうということはない。釣りではなく初めから潜って仕留めるべきだった」
「「オオオ!」」
すげえ!など、騎士達はロワさんの武勇伝に夢中だ。私としては、釣りの意味って……と少し呆れてしまった。
ロワさんにとって釣りとは、レジャーではなく、獲物を仕留めるための過程に過ぎないらしい。騎士さん達は年配から年若い者まで目をキラキラさせてロワさんを取り囲んでいる。ロワさんは彼らの憧れる生きたヒーローなのだ。
「武器はなんですか!」
「拳だ」
「「ウオォォォォツ」」
などと、楽しそうに盛り上がっているのを見ると、私も誇らしい気持ちでいっぱいになる。
「奥様、少しよろしいですか」
私がロワさんと騎士さん達を微笑ましく見ていると、背後から声がかけられた。背後を見ると、マンドルガから随行して来た頑固な料理長さんの姿があった。
「どうしました?」
真剣な眼差しでこちらを見る料理長さんに声をかけると、彼はロワさんの仕留めた主を指差した。
「あの主は、この地域で獲れる鎧魚で間違い無いでしょう。今の時期の鎧魚の雄からは、疲労回復や滋養強壮に良い白子が取れます。鮮度の良いうちにスープとして旦那様にお出ししたいと思いますが、いかがでしょうか」
かしこまった様子で、お伺いを立てる料理長さんに私は微笑みを返した。いつも料理は彼に全て任せしているため、こうして私の許可を取りに来ることは稀だ。余程貴重な部位なのだろう。疲労回復にも良いと言うし、巨大魚と水中で格闘した旦那様にはうってつけだ。
「とてもよい考えだと思います。旦那様はお疲れでしょうから、精のつく夕食をお願いしますね」
私がそう言うと、料理長さんはパァッと表情を明るくして、「お任せください!総督様の子孫繁栄のため、粉骨砕身の心持ちでお作りいたします」
料理長さんは嬉しそうに巨大魚に走り寄ると、ロワさんに断りを入れて解体を始めた。突然始まった解体ショーに、騎士さんとユミールは歓声をあげて見物を楽しんだ。
その夜、ロワさんだけに特別に用意された白子のスープは大変美味しかったらしい。それだけならよかったよかったで済んだだろうが、この話には続きがある。
料理長さんは私に聞いた。
疲労回復と滋養強壮に良いと……
その強壮部分が強烈に効果を表したロワさんは、閨で抜かずの四発という恐ろしい所業をしてのけたのだった。規格外の体格のロワさんだが、主の白子の強壮成分はしっかりと効果を発揮したらしい。我を忘れたり、激しい突き上げこそなかったが、朝陽が昇るまで優しく、でもねっとりとした交接が延々と続いたのだった。
私の秘部が元の大きさに戻るためには、暫し時間を要したのは言うまでもない。
私は決意した。
今後絶対に、鎧魚の白子は食べさせないと!!
私は、朝見た時と同じ姿勢の旦那様に、小さな声で話しかけた。陽を遮られた背の高い灌木の下は、冷んやりと心地よい。水際の地面には苔が生え、午後の陽射しを柔らかく反射している。
「奴がいることは確かだ。かならず釣り上げて見せるゆえ、お前達はもう帰るとよい。ここからならば、何かあったとしても瞬時に駆け付けられるからな」
そう言うと、ロワさんは竿を振り、フライフィッシングの要領で毛針を遠くに飛ばした。その真剣な眼差しが輝いているのを見て、私は笑みを溢す。
ロワさんも夢中になることがあるのだと思うと、胸がムズムズする様に嬉しくなる。
ロワさんは今、釣りに夢中だ。私達が滞在する夏の館の前には蒼剣湖という美しい湖がある。かの伝説で有名な湖だが、魚釣りの名所としても知られている。湖はナリスラームさんの所有地で、地元の人が釣りをする場所は二箇所と限られている。館を借り受けているロワさんは、好きな場所での釣りを許されているらしく、時間があれば湖に日参していた。
マンドルガでは、私やユミールの側から決して離れなかったロワさんが、ようやく見つけた趣味に私はとても喜んだ。私達を愛してくれるのはとても嬉しいのだが、ロワさんには生き生きと楽しそうに生活してもらいたい。
ロワさんが釣りに夢中になるのには訳がある。ロワさんが釣り上げた魚をユミールがとても喜んだのだ。離乳食に混ぜてあげると、パクパクと凄い食欲を見せてあっという間に完食した。さらに、ナリスラームさんから届いた手紙にはこの湖には主がいると書かれていたらしく、私の好奇心もくすぐられて「見てみたいです」などと軽はずみに言ってしまったのだ。
ユミールの手を振りながら「お父様、頑張って下さいね」と冗談めかして言うと、ロワさんは愉快そうに笑ってこう言った。「レン、ユミール、お前達のために、必ずや釣り上げてみせよう」と。
そんなわけで、趣味と実益を兼ねて、ロワさんは釣りを楽しんでいた。
これでこそ避暑という感じだろう。この地に着いて早々、変な親類に悩まされたものの、残りの滞在は穏やかに過ごせそうだ。皇帝陛下との茶会も無事に終わり、私はもう何も悩む必要はなく、湖水地方の自然を満喫することに決めた。
釣りに夢中な旦那様を水際に残し、私はユズルバさんに日傘をさしてもらい来た道を戻って行く。
午後の強い陽射しを受けて、石灰石の混じる土はキラキラと白く反射している。そのため灌木の影がより暗く見え、明暗のはっきり分かれた美しさを見せていた。
私は道すがら皇帝との茶会を振り返る。謀反を起こしたミランシェ姫は、南方に移され事実上の幽閉となった。姫の子供である皇女は、彼女の意思で皇帝の手元に残ったそうだ。四歳の女の子に選ばせたのかと思うと、残酷な大人が許せなくなる。母親に原因があったとはいえ、両親の離別は子供に与える影響が大きい。今は、皇后様自ら母親代わりを務めていらっしゃると聞いて少しは安心した。ご自分も出産したばかりで育児が大変なところ、四歳の女の子を引き取るのは大変だろう。しかし、聡明な彼女のことだ、きっと子供二人に分け隔てなく愛情を注いでくれるだろう。
ロワさんは、きっと夕食まで戻らない。それまでユミールとゆっくり過ごすとしよう。私はエメラルドの水を静かに湛える湖に背を向けると、夏虫の声が降り注ぐ木立の中をゆっくり歩き始めた。
そしてその日、夕食の時間になってもロワさんは帰って来なかった。ロワさんに限って危険な目に遭うことはないと思うが、万が一ということもある。護衛の騎士さん達を招集しロワさんの捜索を始めようとした時、館の前が騒がしくなった。
「それで……どうして、こうなったのですか?」
私の前には、小型トラックほどの小山と、ずぶ濡れの旦那様が立っていた。その小山はよく見れば、上下にゆっくりと動いており、生き物なのだと分かる。
「主が掛かったのでな、釣ろうとしたが竿が折れてしまったゆえ、潜って仕留めた」
「はぁ、潜って……」
ビタンビタンと尾を跳ねさせるその生物は、確かに魚の形をしている。ピラルクーに似た巨大な円柱形の胴にガッチリとした幅広の口は、主の貫禄を漂わせていた。私は主の存在よりも、びしょ濡れのロワさんの様子が気になった。暗くて細部まで確認できないが、怪我などしていないだろうか。急に心配になって、ユミールをアズルさんに預けると、ロワさんの元に走り寄った。驚いたロワさんの濡れた腕をギュッと掴むと、想像よりひんやりとしていてツキリと胸が痛んだ。
「っつ、レン!どうしたのだ。濡れてしまうぞ」
ロワさんがやんわり私の手を振りほどこうとするのを、私は力を込めて押し留めた。
「いいえ、濡れたって構いません。それより、お怪我はありませんか!手だって、こんなに冷えて……」
私とユミールのために、湖に潜ってまでして、この主を仕留めて来てくれたのだ。私は胸がいっぱいになって濡れそぼった腕を胸にギュウッと抱え込んだ。
「……レン、お前はなんという……」
ロワさんが優しく私の頭を撫でた時、今まで大人しく抱かれていたユミールが声をあげた。
「たぁーた、たぁーた」
アズルさんに抱えられたユミールが興奮して手をパチパチ叩くと、ロワさんは嬉しそうに口元を緩めた。どうやら怪我は無い様子に一安心しながら「凄いです!とても大物ですね」と称賛を送ると、ロワさんは耳殻まで真っ赤に染めて俯いてしまった。
ロワさんが照れてる!
可愛い!好きだ!(真顔)
そして、巨大魚を喜んだのは私達だけでは無かった。ロワさん捜索のため集められた騎士さん達は、私達の会話が一段落するのを待って、好奇心も顕にロワさんと巨大魚に群がった。
「さすがです、総督!」
「これは鎧魚ですね。こんなに巨大なものは初めてお目にかかります!たいそう力が強そうですが……」
「力は強いが、どうということはない。釣りではなく初めから潜って仕留めるべきだった」
「「オオオ!」」
すげえ!など、騎士達はロワさんの武勇伝に夢中だ。私としては、釣りの意味って……と少し呆れてしまった。
ロワさんにとって釣りとは、レジャーではなく、獲物を仕留めるための過程に過ぎないらしい。騎士さん達は年配から年若い者まで目をキラキラさせてロワさんを取り囲んでいる。ロワさんは彼らの憧れる生きたヒーローなのだ。
「武器はなんですか!」
「拳だ」
「「ウオォォォォツ」」
などと、楽しそうに盛り上がっているのを見ると、私も誇らしい気持ちでいっぱいになる。
「奥様、少しよろしいですか」
私がロワさんと騎士さん達を微笑ましく見ていると、背後から声がかけられた。背後を見ると、マンドルガから随行して来た頑固な料理長さんの姿があった。
「どうしました?」
真剣な眼差しでこちらを見る料理長さんに声をかけると、彼はロワさんの仕留めた主を指差した。
「あの主は、この地域で獲れる鎧魚で間違い無いでしょう。今の時期の鎧魚の雄からは、疲労回復や滋養強壮に良い白子が取れます。鮮度の良いうちにスープとして旦那様にお出ししたいと思いますが、いかがでしょうか」
かしこまった様子で、お伺いを立てる料理長さんに私は微笑みを返した。いつも料理は彼に全て任せしているため、こうして私の許可を取りに来ることは稀だ。余程貴重な部位なのだろう。疲労回復にも良いと言うし、巨大魚と水中で格闘した旦那様にはうってつけだ。
「とてもよい考えだと思います。旦那様はお疲れでしょうから、精のつく夕食をお願いしますね」
私がそう言うと、料理長さんはパァッと表情を明るくして、「お任せください!総督様の子孫繁栄のため、粉骨砕身の心持ちでお作りいたします」
料理長さんは嬉しそうに巨大魚に走り寄ると、ロワさんに断りを入れて解体を始めた。突然始まった解体ショーに、騎士さんとユミールは歓声をあげて見物を楽しんだ。
その夜、ロワさんだけに特別に用意された白子のスープは大変美味しかったらしい。それだけならよかったよかったで済んだだろうが、この話には続きがある。
料理長さんは私に聞いた。
疲労回復と滋養強壮に良いと……
その強壮部分が強烈に効果を表したロワさんは、閨で抜かずの四発という恐ろしい所業をしてのけたのだった。規格外の体格のロワさんだが、主の白子の強壮成分はしっかりと効果を発揮したらしい。我を忘れたり、激しい突き上げこそなかったが、朝陽が昇るまで優しく、でもねっとりとした交接が延々と続いたのだった。
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