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3.ワクワク!待ちに待ってた学園生活!
なんで会場入りだけでこんなに疲れてるんだろな?
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「うわぁ……こんなに貴族っているんだ……」
学園裏にある駐車場、もとい馬車止めまで続く道。
どうも、田舎者丸出しの感想と共に呆然と人混みを眺めている俺です。
馬車に揺られて1時間弱、俺とエドワードは学園に到着した。場所がそこそこ遠いってのもあるが、時間がかかったのには道が混んでいたからというのもある。
この国の貴族用の学校はここにしかなく、国中の貴族諸子が一堂に介する。貴族の数は平民に比べて少ない……とはいうものの、当たり前というかなんというか寄せ集まれば思っていたより人数は多かった。
入学式とあって親族同伴で来ている家も結構あるようで、馬車止めは大変混雑している。ちなみに俺の母も後から見守りに来てくれるそう。父はいつも通り仕事である。
馬車でも渋滞っていうのかな……なんてくだらないことをエドワードと話しつつ、割と待ちぼうけを喰らって家から数えて2時間半、ようやく俺たちも馬車から降りることができた。
「カノン」
「……あの、乗るときは俺がエスコートされたから、降りるときは」
「降りるときも、俺にさせてくれ」
「…………はい」
にっこにこのエドワードに手を差し出され、渋々従う俺。俺の手を支えるエドワードは渋滞に巻き込まれたというのに上機嫌で、なんならもうちょっと馬車にいたかったとまで溢していた始末である。
というのもエドワード、俺の装いを見てからずっと機嫌が上がりっぱなしなのだ。
多少着崩して自分の色を出される命運の制服だとしても、節目の行事くらいはしっかり着用する義務がある。これから学園の一員になる入学式なんかは最たるものであり、当然俺もエドワードも全く同じ白いブレザー姿をしていた。
しかし、そんな服装の中で違う部分が一か所だけある。胸元に付けられた花のコサージュの色だ。
各地から貴族が集まる、ということは、それだけ面識のない相手が増える訳で。それに伴ういざこざというのはどうしても起こりやすくなってしまう。
特に多いのが恋愛沙汰。高位貴族には幼いころから婚約者がおり、逆に下位貴族は学園で相手を見つける場合が多い。そして高位貴族であっても長男以外は婚約するのも遅れがちなため、高位貴族にアタックする下位貴族、というのは珍しいことではないらしい。
それ自体は悪いことではないのだが、婚約者の有無によっては諸問題が起きてしまう。
婚約者のいる令息を下位貴族の令嬢が奪ったり、婚約者がいることを黙って令嬢をその気にさせたり、逆もまた然りーー。
そんな問題を未然に防ぐべく、婚約者がいる者は入学式の時胸に相手の色のコサージュを付ける、という決まりがあるのだ。
なおいない場合や複数いる場合は白。まぁ複数ってのは王族など特別な理由がある人だけなので、今年でいえば王子のカルロス以外の白いコサージュの人はフリーという訳。つけてない人は忘れたかこの伝統を知らないってことで、婚約者ハンターたちからは一時保留扱いになる。
そういうことで、俺たちはお互いの色のコサージュを付けている。この「相手の色」ってのは見間違いを回避するためメインが白っぽいものじゃなければ自分が思う相手の印象的な色で構わないのだが、一般的には髪、次点で瞳の色にする人が多い。
そんな訳で、エドワードの胸で咲くのは水色に青のガクの付いた花。対して俺のは群青色の花弁に囲まれるようにガラスでできた薄灰色の花蕊が光るものだ。
一見なんの変哲もないコサージュ、しかし俺の方には少しだけ細工、とまではいえないが、隠しているものがある。
花弁の根元、服に取り付けるためのピンが付けられた部分。そこにひっそりとだが、艶のある黒を入れたのだ。
今のエドワード相手なら群青色が正しいのだろう。だがやはり俺としてはエドワードの黒髪をなかったことになどしたくなく、あんまり大っぴらに見せると疑惑の元となるという父の助言を参考にワンポイントとして組み込んでいた。
別に見せつけるつもりもなかったのだが、そこはやっぱりスパダリエドワードである。目ざとく見つけしばし絶句した後、止まることなく俺への称賛を口にし続ける事態となった。その熱量たるや、俺たちを運んでくれた御者の人が去り際に「愛されてますね!」と遠い目をしながら俺に語り掛けてくるほど。
まあね、馬車の壁越しとはいえ顔見知りどろこか自分の主人が延々と誰かを称える言葉を聞き続けてたらそりゃそんな目にもなるよね。でもこれからも送迎よろしくな! そしてエドワードはその偏った俺への信奉をそろそろ落ち着かせような!
と、始まる前からお腹いっぱいな俺だが、いざ大ホールに立ち入ると感動に全身が震えた。まさにゲームのプロローグの背景と一緒の風景なのだ。
合図と共に座るための椅子は婚約者がいるものは隣同士になるように、いないものは爵位順に用意されているらしい。
俺たちに用意された場所目指して事前に貰った案内を片手に、既にかなりの数会場入りが終わっている中を俺たちは颯爽と掻き分けて進む。……エドワードのエスコート付で。
俺の前を行くエドワードは、後ろでくくった髪をなびかせ堂々と歩いている。隠す必要がなくなったからと短く保っていた髪を伸ばすようになり、今では肩よりちょっと長いくらいにまで伸びていた。たなびく髪からなんかいい匂いがする気がするのはイケメン効果なんだろうか。
そしてずっと一緒にいたから多少麻痺していたのだが、エドワードはこの世界でも上位に入る美形らしい。もうね、俺たちが近づくと道を開けようと振り向いた人が一瞬見惚れ、コサージュの色と後ろからちょこちょこついてくる俺を見てため息をつく、っていうのが何回あったことか。
いやおかしくない? 俺も結構格好いいと思うんだが? そうじゃなくてもため息はないだろうため息は。
そんな感じで憮然とする俺。流石に高位貴族ゾーンに入るとあからさまな反応はされなくなったが、それでもエドワードは視線を集めていた。
……なんだろうな。少し、釈然としない。エドワードを見つめる目の中に恋愛的な好意が混じっているのも感じるが、ただ一目見ただけの相手の何が分かるんだって文句を言いたくなる。ていうか中身を知ったらもっと惹かれる人が増えること必至だけど、俺はそう簡単には認めないから。
なんせ俺はね、全てではないけどエドワードがこうして垢抜けるまでを知ってるから。いくら好きになったとしても、俺を納得させることができなきゃエドワードは渡さないんだからね! まぁその前に俺の婚約者なんだけどね!!
……なんだか熱くなってしまった。これが保護者目線……? というか、親心??
「ああ、ここだ。結構前の方だな……カノン?」
「え? あ、そう。ここね」
「どうかしたか? 随分ぼうっとしてたが」
「いや……思ってもなかったところで学園生活に不安があるな、と……」
「……あれだけ注目されればな」
「そうだな……」
いつの間にか俺たちの席に辿り着いていたらしく、エドワードの声に俺は慌てて返事をする。
もしかしたら「アンタなんかエドワード様に相応しくないのよ!」的やっかみなんかが起きるかも、という考えがふと浮かび、少々物憂げになっている俺。
そんな様子から何を感じ取ったのか、眉根を寄せたエドワードは俺を席に座らせてからぎゅっと俺の手を握った。
「しかしカノン、安心してくれ。俺が有象無象なぞ寄せ付けない」
「……ん?」
「カノンを見て感嘆の息を漏らすヤツがあれだけいるのは想定外だったが……見目だけで通じるほどにカノンの素晴らしさは滲み出ているのか……」
「待て待て待て。俺? 俺を見て?」
「そうだ。……気付いてたんじゃなかったのか?」
「気付いてないっていうか、アレはお前に向けられたもので……」
「そんな訳ないだろう。みんなカノンに見惚れてたんだ」
「え、えぇ……?」
そんな思い違いってある……? まぁこの様子ならいつの間にか俺の知らぬ間に誰かと恋仲になって婚約破棄、なんてことは起こらな……そもそもエドワードはそんなことしないか。
それより、馬車を降りて一旦落ち着きを見せていたエドワードの熱の籠った目が盛り返している方が困る。ほら、チラッと見えたけど俺の後ろにいるご令嬢が充てられて顔真っ赤になっちゃってるじゃん! コサージュの色的に婚約者がいるのに!
隣に座ってるご令息に気付かれでもしたらひと悶着……あれぇ? ご令息もぽぉっとしてるな!?
「……男女問わず魅了する、か……」
「そうだな。だから気を付けるんだカノン。学園にいる間、俺から離れてはいけない」
「……うん、もうそれでいいよ…………」
多分これ、想像以上に鈍感なエドワードに注意させるより俺が近くに引っ付いて「婚約者だぞ!」ってアピールしてる方がこじれない気がする。なんかもう頑なだもの。心配してるとこ悪いけど、俺をそんなに高く評価するの、きっとエドワードだけなんだがな!
なんとか宥めて溢れる魅力を仕舞ってもらうと、開会の合図がちょうどなされる。馬車に乗ってからこっちエドワードに振り回されてる感のある俺は、休憩を挟まず入学式に突入だ! 割としんどいぞ!
だけどそんな疲れも激励の言葉をかけるため壇上に上がった人物を見てふっとんだ。
さらさら流れる金の髪に、しゃきっと伸びた背筋。ただ歩いているだけで様になるのは生まれのためか、はたまた本人の資質か。
「入学おめでとう。これからここに居る者は皆、学び舎を共にする同士となる。知っている者もいるだろうが、私はカルロス・バステス。この国の第一王子だ。だが学舎の中では一生徒として君たちと友好を深めていきたい。よろしくな」
ニコッと細められた青い瞳は、幾度となく見たスチルと重なった。
学園裏にある駐車場、もとい馬車止めまで続く道。
どうも、田舎者丸出しの感想と共に呆然と人混みを眺めている俺です。
馬車に揺られて1時間弱、俺とエドワードは学園に到着した。場所がそこそこ遠いってのもあるが、時間がかかったのには道が混んでいたからというのもある。
この国の貴族用の学校はここにしかなく、国中の貴族諸子が一堂に介する。貴族の数は平民に比べて少ない……とはいうものの、当たり前というかなんというか寄せ集まれば思っていたより人数は多かった。
入学式とあって親族同伴で来ている家も結構あるようで、馬車止めは大変混雑している。ちなみに俺の母も後から見守りに来てくれるそう。父はいつも通り仕事である。
馬車でも渋滞っていうのかな……なんてくだらないことをエドワードと話しつつ、割と待ちぼうけを喰らって家から数えて2時間半、ようやく俺たちも馬車から降りることができた。
「カノン」
「……あの、乗るときは俺がエスコートされたから、降りるときは」
「降りるときも、俺にさせてくれ」
「…………はい」
にっこにこのエドワードに手を差し出され、渋々従う俺。俺の手を支えるエドワードは渋滞に巻き込まれたというのに上機嫌で、なんならもうちょっと馬車にいたかったとまで溢していた始末である。
というのもエドワード、俺の装いを見てからずっと機嫌が上がりっぱなしなのだ。
多少着崩して自分の色を出される命運の制服だとしても、節目の行事くらいはしっかり着用する義務がある。これから学園の一員になる入学式なんかは最たるものであり、当然俺もエドワードも全く同じ白いブレザー姿をしていた。
しかし、そんな服装の中で違う部分が一か所だけある。胸元に付けられた花のコサージュの色だ。
各地から貴族が集まる、ということは、それだけ面識のない相手が増える訳で。それに伴ういざこざというのはどうしても起こりやすくなってしまう。
特に多いのが恋愛沙汰。高位貴族には幼いころから婚約者がおり、逆に下位貴族は学園で相手を見つける場合が多い。そして高位貴族であっても長男以外は婚約するのも遅れがちなため、高位貴族にアタックする下位貴族、というのは珍しいことではないらしい。
それ自体は悪いことではないのだが、婚約者の有無によっては諸問題が起きてしまう。
婚約者のいる令息を下位貴族の令嬢が奪ったり、婚約者がいることを黙って令嬢をその気にさせたり、逆もまた然りーー。
そんな問題を未然に防ぐべく、婚約者がいる者は入学式の時胸に相手の色のコサージュを付ける、という決まりがあるのだ。
なおいない場合や複数いる場合は白。まぁ複数ってのは王族など特別な理由がある人だけなので、今年でいえば王子のカルロス以外の白いコサージュの人はフリーという訳。つけてない人は忘れたかこの伝統を知らないってことで、婚約者ハンターたちからは一時保留扱いになる。
そういうことで、俺たちはお互いの色のコサージュを付けている。この「相手の色」ってのは見間違いを回避するためメインが白っぽいものじゃなければ自分が思う相手の印象的な色で構わないのだが、一般的には髪、次点で瞳の色にする人が多い。
そんな訳で、エドワードの胸で咲くのは水色に青のガクの付いた花。対して俺のは群青色の花弁に囲まれるようにガラスでできた薄灰色の花蕊が光るものだ。
一見なんの変哲もないコサージュ、しかし俺の方には少しだけ細工、とまではいえないが、隠しているものがある。
花弁の根元、服に取り付けるためのピンが付けられた部分。そこにひっそりとだが、艶のある黒を入れたのだ。
今のエドワード相手なら群青色が正しいのだろう。だがやはり俺としてはエドワードの黒髪をなかったことになどしたくなく、あんまり大っぴらに見せると疑惑の元となるという父の助言を参考にワンポイントとして組み込んでいた。
別に見せつけるつもりもなかったのだが、そこはやっぱりスパダリエドワードである。目ざとく見つけしばし絶句した後、止まることなく俺への称賛を口にし続ける事態となった。その熱量たるや、俺たちを運んでくれた御者の人が去り際に「愛されてますね!」と遠い目をしながら俺に語り掛けてくるほど。
まあね、馬車の壁越しとはいえ顔見知りどろこか自分の主人が延々と誰かを称える言葉を聞き続けてたらそりゃそんな目にもなるよね。でもこれからも送迎よろしくな! そしてエドワードはその偏った俺への信奉をそろそろ落ち着かせような!
と、始まる前からお腹いっぱいな俺だが、いざ大ホールに立ち入ると感動に全身が震えた。まさにゲームのプロローグの背景と一緒の風景なのだ。
合図と共に座るための椅子は婚約者がいるものは隣同士になるように、いないものは爵位順に用意されているらしい。
俺たちに用意された場所目指して事前に貰った案内を片手に、既にかなりの数会場入りが終わっている中を俺たちは颯爽と掻き分けて進む。……エドワードのエスコート付で。
俺の前を行くエドワードは、後ろでくくった髪をなびかせ堂々と歩いている。隠す必要がなくなったからと短く保っていた髪を伸ばすようになり、今では肩よりちょっと長いくらいにまで伸びていた。たなびく髪からなんかいい匂いがする気がするのはイケメン効果なんだろうか。
そしてずっと一緒にいたから多少麻痺していたのだが、エドワードはこの世界でも上位に入る美形らしい。もうね、俺たちが近づくと道を開けようと振り向いた人が一瞬見惚れ、コサージュの色と後ろからちょこちょこついてくる俺を見てため息をつく、っていうのが何回あったことか。
いやおかしくない? 俺も結構格好いいと思うんだが? そうじゃなくてもため息はないだろうため息は。
そんな感じで憮然とする俺。流石に高位貴族ゾーンに入るとあからさまな反応はされなくなったが、それでもエドワードは視線を集めていた。
……なんだろうな。少し、釈然としない。エドワードを見つめる目の中に恋愛的な好意が混じっているのも感じるが、ただ一目見ただけの相手の何が分かるんだって文句を言いたくなる。ていうか中身を知ったらもっと惹かれる人が増えること必至だけど、俺はそう簡単には認めないから。
なんせ俺はね、全てではないけどエドワードがこうして垢抜けるまでを知ってるから。いくら好きになったとしても、俺を納得させることができなきゃエドワードは渡さないんだからね! まぁその前に俺の婚約者なんだけどね!!
……なんだか熱くなってしまった。これが保護者目線……? というか、親心??
「ああ、ここだ。結構前の方だな……カノン?」
「え? あ、そう。ここね」
「どうかしたか? 随分ぼうっとしてたが」
「いや……思ってもなかったところで学園生活に不安があるな、と……」
「……あれだけ注目されればな」
「そうだな……」
いつの間にか俺たちの席に辿り着いていたらしく、エドワードの声に俺は慌てて返事をする。
もしかしたら「アンタなんかエドワード様に相応しくないのよ!」的やっかみなんかが起きるかも、という考えがふと浮かび、少々物憂げになっている俺。
そんな様子から何を感じ取ったのか、眉根を寄せたエドワードは俺を席に座らせてからぎゅっと俺の手を握った。
「しかしカノン、安心してくれ。俺が有象無象なぞ寄せ付けない」
「……ん?」
「カノンを見て感嘆の息を漏らすヤツがあれだけいるのは想定外だったが……見目だけで通じるほどにカノンの素晴らしさは滲み出ているのか……」
「待て待て待て。俺? 俺を見て?」
「そうだ。……気付いてたんじゃなかったのか?」
「気付いてないっていうか、アレはお前に向けられたもので……」
「そんな訳ないだろう。みんなカノンに見惚れてたんだ」
「え、えぇ……?」
そんな思い違いってある……? まぁこの様子ならいつの間にか俺の知らぬ間に誰かと恋仲になって婚約破棄、なんてことは起こらな……そもそもエドワードはそんなことしないか。
それより、馬車を降りて一旦落ち着きを見せていたエドワードの熱の籠った目が盛り返している方が困る。ほら、チラッと見えたけど俺の後ろにいるご令嬢が充てられて顔真っ赤になっちゃってるじゃん! コサージュの色的に婚約者がいるのに!
隣に座ってるご令息に気付かれでもしたらひと悶着……あれぇ? ご令息もぽぉっとしてるな!?
「……男女問わず魅了する、か……」
「そうだな。だから気を付けるんだカノン。学園にいる間、俺から離れてはいけない」
「……うん、もうそれでいいよ…………」
多分これ、想像以上に鈍感なエドワードに注意させるより俺が近くに引っ付いて「婚約者だぞ!」ってアピールしてる方がこじれない気がする。なんかもう頑なだもの。心配してるとこ悪いけど、俺をそんなに高く評価するの、きっとエドワードだけなんだがな!
なんとか宥めて溢れる魅力を仕舞ってもらうと、開会の合図がちょうどなされる。馬車に乗ってからこっちエドワードに振り回されてる感のある俺は、休憩を挟まず入学式に突入だ! 割としんどいぞ!
だけどそんな疲れも激励の言葉をかけるため壇上に上がった人物を見てふっとんだ。
さらさら流れる金の髪に、しゃきっと伸びた背筋。ただ歩いているだけで様になるのは生まれのためか、はたまた本人の資質か。
「入学おめでとう。これからここに居る者は皆、学び舎を共にする同士となる。知っている者もいるだろうが、私はカルロス・バステス。この国の第一王子だ。だが学舎の中では一生徒として君たちと友好を深めていきたい。よろしくな」
ニコッと細められた青い瞳は、幾度となく見たスチルと重なった。
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