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清く賢い馬の王子が始めて受けた直腸検診でまさかフィストファックにドはまりしてしまうなんて…
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王宮の中を2種類の足音が移動する。一つは2本の足を交互に動かしている音、もう一つは4本の足で歩いている音だ。
数多の種族が存在する世界、ここはケンタウロス族が治める草原の国。
馬の屈強さと人間の知能を兼ね備えたケンタウロスは文武ともに秀でた種族である。しかしそれに驕ることはせず、王による統治のもと平和な国には異種族も多く住んでいた。
特に現国王であるバルバロ王は数年に渡る隣国との小競り合いを終結させ、頻繁に城下町の視察をし民の声を聞いてくれる良き王として人気である。その王の子として期待をかけられている二人の王子も周りからの重圧を糧にして、兄は文学に、弟は武芸において成人馬前でありながら一目置かれる立派な人馬へと成長した。
そして現在、兄、シングピールの成人馬の儀を1か月後に控えた王宮内はその準備に浮足だっている。
艶のあるブロンドの毛並みをした馬部分と、文官でありながら負けず劣らず引き締まった人間部分。蜂蜜色をした柔らかい長髪は駆けるとキラキラと光を纏い、誰もが目を奪われる整った顔をより神聖なものにしていた。
民にも使用人にも優しく、自分の役割をしっかり把握し行動する。みんな、そんな自慢の王子のお披露目が楽しみで仕方がないのだ。それほどまでに慕われていることをシングピールは誇りに思っており、成人馬してからは一層国のために尽くそう、と決意を新たにしている。
「到着いたしました」
傍らに控えていた従者兼世話係のヨルンに促され顔を上げればいつの間にか目の前に扉が迫っており、ヨルンは恭しくその扉を開く。国を支えるためにはまず自分の健康から。成人馬前の特別な健康診断を行うべく、指定された王宮の中でも人通りの少ない部屋へとシングピールはやってきたのだった。
「お待ちしておりましたシングピール様。さあこちらへ」
中で待っていたのは白衣を着た人間族の男。その知能と手先の器用さにより医学を極める人間は多く、父バルバロの従者であるこの者も元々医者であったということで従者になった今も兼任している。
「今日はよろしく頼む」
「もちろんですとも。では早速問診から始めさせていただきます」
軽い挨拶の後始まった健康診断、しかし特別な健康診断といっても特に変わったことは行われず、淡々と検査が進んでいく。何か異変が見つかっても情報が漏れないよう従者のヨルンですら席を外すように促されたため部屋には自分と医者の二人だけだが、身元のしっかりした相手であること、何より父のかかりつけであるためにシングピールは信頼しきっていた。
「お疲れ様です。次で最後の検査となります」
じっくりと体を隅々まで調べられたが、ここまでは小さな異常もない至って健康であるという結果しか出ていない。日頃から体調には気を配っている成果が表れており、シングピールの機嫌も上々だ。
しかし最後だと案内された先にあったものでその表情は曇る。
「なんだこれは」
「見ての通り拘束具でございます」
当然のように返答され、怪訝な表情のままシングピールは医者を疑いの目で見てしまった。そこにあるのは鈍い銀色をした足枷。床に4つあるそれは、付けたら動くことはおろか脚をほんの少しでも床から離すことができないようになることが一目でわかる。
「これを、私に付けろと言うのか?」
仮にも王族である自分に対して拘束するという不敬に、さしものシングピールも思わず口調が荒くなった。医者はその反応に最もだ、と納得したように頷きながら説明を始める。
「必要なことなのです。最後の検査は恐らくシングピール様が体験したことの無いことを行います。暴れてしまう方もいらっしゃるので、安全のために……絶対にシングピール様がそうなるとは言えませんが、万が一の場合そのおみ脚で蹴られたら私はひとたまりもありません」
「それは……そうか」
「申し訳ありません。かつて同様の検診を受けたバルバロ様もこれがなければどうなっていたか、とおっしゃるほどだったので……」
「父上が?それほど耐えがたいものなのか……」
尊敬する父を持ち出されてしまっては、自分は大丈夫だと強く言えない。それに平和を尊ぶシングピールとしては人間を蹴り殺す可能性など排除できるなら欠片でも持ちたくはなかった。
抵抗感はあれど必要性を理解したシングピールは、医者に言われるがまま足枷に足を嵌める。かちり、と鍵を閉められると馬脚は完全に床に縫い付けられてしまい、その場から浮かせることもできない。
「痛みはないですか?」
「ああ、大丈夫だ」
「それでは検査を始めます。始めに、これから行うことはれっきとした医療行為であることを言っておきますね」
「?それはそうだろう。他に何を……っ!」
突然の医者の宣言に疑問を持つが、その返答がなされる前に尻尾を持ち上げられびくりと震える。健診の為に衣服は全て取り払っていたが、隠されている尻穴を晒されるという行為に背後に立つ医者へシングピールは思わず振り向いた。
「何をしている!」
「これから行うのは直腸健診です。直腸内に異変がないか、腕を中に入れて触診します」
「腕、を……?そんなこと出来るわけがないだろう!?」
「安心してください、これから肛門より筋弛緩剤を混ぜた麻酔液を注入いたします」
安心できるはずがない。そう口を突いて出そうになったが、医療行為であるとの言葉を思い出しぐっと耐える。なるほど説明だけでこれほど取り乱してしまうのだ、いざ実際にやられたら暴れてしまう者がいるもの無理はない。
「んっ…………入ったのか……」
大きなシリンジを肛門に当てられ、中に液体がビュルリと注がれる感覚に唇を噛む。腹が膨れ苦しくなるも流れ出ないように入れられたままのシリンジで蓋をされれば、すぐに薬液が腸壁から吸収され効果を発揮し始めた。ちゅぷり、とシリンジが抜かれた後、依然尻尾を持ち上げられている尻の中央ではアナルが緩んで口を開け始め、未知の行為への恐れによって収縮している。
「それでは参ります」
「ふぐっ!?く、苦し……ぐぅぅ」
他人どころか自分ですらも見たことの無い部分をつぶさに観察され恥じ入るシングピール、そのキュッと締まったすぼまりへ肩まで長さのあるゴム手袋をした医者の指が挿入された。筋肉の詰まった馬尻をこじ開けるように抉っていく指はどんどんその数を増やしていき、ついには拳がアナルへと飲み込まれていく。ミチミチと広げられる縁に痛みはないが、圧倒的な質量を入れられた圧迫感にシングピールの呼吸も浅いものとなった。
始めは指先を揃えて入りやすくしていた状態から手を握った形で中へと押し入り、グポッ!と一番太い部分が内部に入るとその後はどんどんと腕が奥へ進んでいく。肘まで挿入された腕は一度拳を残し引き抜かれ、今度は肘の少し先まで挿入されまた引き抜かれる。少しずつ開かれていく場所を増やされ、シングピールは拘束されていない人間部分を悶えさせて内臓を掻き回される嫌悪感に耐えようとするものの、枷の嵌められた脚は逃げ出そうともがきガシャガシャと音を立てることを止められない。
「んっ♡い、今、なにか……ひっ♡」
浅く息をしながら侵略を受けていると、内部を探る腕がある一点を掠めたとき苦しさではない何かが腹の中から沸き上がる。グポグポ動かされる腕は不規則にその弱点をこすり、その度にシングピールには腰から痺れるような快感が走った。
「ふっ♡は♡そこ、もっと……♡」
苦しさから逃避するかのように気持ちよさを倍増して受け取る体は、動かないなりに尻尾と尻を振って医者の腕をいいところへ当てようと動く。微かに左右に揺れる程度だったものが、次第にバサバサと尻尾を跳ねさせなんとか弱点をこそがせようとあっという間に激しく淫らなものとなった。
「シングピール様、その、動かれるとやりづらいのですが」
「はっ♡すま、ない♡しかし、止められない、のだ♡あっ♡」
「そういわれましてもこれでは腕が……一度達してしまいましょうか」
「へ?達する、とは……んおぉぉおぉっ♡♡」
緩く勃ち上がり姿を見せ始めたペニスが揺れるにも関わらず尻振りを止めないシングピールに、医師は一言告げてグリッと拳で弱いところをすり潰す。かするだけでも身を震わせて感じ入っていた部分を直接意思を持って捕らえられたらひとたまりもない。ビクン!と人間部分を跳ねさせたシングピールが雄たけびを上げると同時に、ぼたり、ぼたりと勃起したペニスから濃い先走りがこぼれだし、閉じきった部屋に獣臭が蔓延した。
「ここは前立腺、といいます。……少々肥大しておりますね」
「しょれ♡それは♡問題っ♡ある、のか♡」
「いえ、これくらいならば問題ありません。興奮していらっしゃるのでしょう」
「興奮っ♡そんなことっ♡してなっ♡」
シングピールは否定するが、はへ♡はへ♡とだらしなく舌を出しあからさまに快楽に浸っている顔を見れば嘘だとすぐにばれてしまう。むにむにと前立腺を捏ねられ期待していたところを、ギュッ!と握りしめられれば、んほぉっ♡と下品な声を上げて医者の腕が引きちぎれそうなほど強くアナルを締めて達してしまった。
押し出された精液は馬だけあって床に反射するほど大量に放出され、どんどんその範囲を広げていく。仰け反った人間部分は自らが垂らした唾液で前面が汚れており、流れた先の馬の毛を濡らしていった。
ビクビクとしばらく痙攣していたシングピールだったが、波が去ると途端に力の抜けた体が崩れ落ちていく。水たまりのようになっている精液の中へ前脚を折り倒れるも、腕が入ったままの尻は上へ高く上げられていた。
「それでは再開します、よっ!」
「おっ♡まって♡まだ中が、お゛っ♡」
始めての後ろでの絶頂によって意識を朦朧とさせるシングピールは、その様子を意に介さない医師によって振り下ろすようにドスドス出し入れされた腕に再度喘ぎ声を発していった。美しい顔を自分の精液まみれの床にこすりつけ、目をぐるっと上向かせ快感に表情を歪ませる。検査と呼ぶにはただ乱雑な内部の感触を楽しんでいる動きであり、正気であったならこれは仕組まれたことであると気付けるはずだ。しかし思考のほとんどが「気持ちいい♡」に支配されているためシングピールは自らの放った精液に舌を浸しながら肛虐を受け入れることしかできない。
「お゛っ♡お゛っ♡おく♡開いてしまっ♡だめ♡あ゛ん゛っ♡」
肩まで挿入される腕、拳は奥の閉じた部分をゴチュゴチュと殴る。そこを越えられると取り返しのつかないことになると本能で察したシングピールは、暴力に負けまいとかろうじて残った理性で必死に腹に力を入れて抵抗した。
「今更っ!取り繕っても!遅いですよ!」
ベシンッ!
「お゛ほっ……♡」
しかし微かに強まった抵抗を責めるように思いっきり尻を叩かれ、つい屈してしまった体が結腸の口を開ける。ぐぽん!と音を立てて通った拳は、再び侵入を拒むなどという生意気なことをやらないよう結腸口を何度も往復し躾けていった。
「あ゛あ゛っ、あ゛♡そこ♡開きっぱなしになってしまうぅ♡んお゛ん♡」
「ああこれは異常ありですね!王族ケツマンコがこんなに弱いなんて何かの病気に違いない!」
「ち、違う♡病気じゃ♡ないっ♡」
「だったらシングピール様の素質ですか?よくこれまでこんなよわよわケツマン隠してこれましたね!というか、もしや始めてではないのでは?」
「あ゛ん゛♡はじっ♡始めてに、ぁ、決まってう♡だろっお゛ん゛♡」
「だったらやっぱり素質ですか!素晴らしい淫乱の素質ですっ!」
「い、淫乱っ♡違うっ♡違うからぁ♡♡」
ぎゅぽぎゅぽと直腸を腕が擦りあげるたびに下敷きになったペニスからビュルビュルと勢いよく精液が垂れ流される。性とはかけ離れたような美しい存在が表情を崩して乱れきり、始めてのアナルフィストファックでここまで絶頂できるとは、もとより才能があったとしか思えない。
「ほら、もう終わりにしますよ!最後はケツ穴しっかり締めてくださいね!」
「んひぃっ♡♡♡」
結腸の奥から指を立てグチュチュチュチュ!と腸内をこそぎながら勢いよく腕が引き抜かれる。ずぽんっ!と盛大な音を立て腕が抜けた後、そこにはぽっかりと口を開き内部を晒したアナルがあった。
ひくつく卑猥な穴をじっくりと眺めることもせず、間髪入れずに医者は己のペニスを閉じないアナルへ挿入する。医者の陰毛が馬尻にぺっとりつくほど抵抗なく深く突き入れられ、衝撃により入り口をきゅっと締めれば中に熱い液体が放出された。
「おほっ……腹が、熱い……」
「まったく、全然締まらなかったじゃないですか。一回でこんな緩くなってしまってどうするつもりですかちゃんと訓練して立派なコキ穴になりましょうね」
無茶苦茶なことを言われるも、尻だけを持ち上げ未だ閉じきらないアナルからトロトロと吐き出された白濁をこぼしているシングピールの耳には届かない。それもそのはず、唾液と涙と自らの精液の混ざった水たまりに顔を浸し、限度を超えた快楽を与えられたシングピールは意識を失っていた。
その様子に呆れてため息をついた医者は脚の拘束を外し、シングピールの体を一通り綺麗に清め整えてから注入した薬液を見て呟いた。
「これに媚薬は少ししか入ってないんだけどな……やっぱ淫乱の子は淫乱かぁ」
*****
あれから数日の間、シングピールは健康診断前と同じように王子としての務めを行っていた。しかしその体には本人馬にしか分からない変化が起こっている。
そう、アナルが疼くのだ。媚薬を使われ短時間で度重なる絶頂を教え込まれた尻の穴は解放された後も手酷く暴かれることを待ち望み、くぱくぱとその口を開閉させている。シングピールは知らないが、慎ましやかに窄まっていたアナルはたった一度の肛虐によって卑猥に縁を盛り上げていた。それが見えずとも分かる体の動きに、その理由があの検査のせいだとシングピールは理解しているが、医師を咎めるようなことはしていない。
それもそのはず、清い体に叩きこまれた過ぎた快感は、シングピールの記憶をうやむやにしていた。最後の方の記憶はすっかりなくしているシングピールは意識を取り戻した後に部屋に残っていた臭いにどれほど我を忘れて果ててしまったのかを察し、検査だというのに性に乱れてしまったという事実に恥を感じている。さらには粛々と後片付けをし、落ち込む自分に「よくあることです」とにこやかに醜聞を心に秘めることを約束してくれた医師に対してはむしろ感謝しかしていなかった。
何かあったら相談するように、と告げられてはいたが、迷惑をかけた相手に「尻の穴が変だ」などとは相談できないシングピール。前置きをされたというのに医療行為で感じてしまい、体がそれを求めるようになってしまった、など他人であれば一層口が裂けても言えず、悶々としたまま過ごしていたのだ。
「……どうかなさいましたか」
焦らされる体に気もそぞろであったシングピールは、背後で馬部分のブラッシングをするヨルンに声を掛けられ遠くなっていた意識を手元に戻す。最近何かを思い悩んでいる主人のことを仏頂面ではあるがヨルンは心配していた。
ケンタウロスはどうやっても体の全てに手が届かない、故に馬部分の手入れをしてくれる者が必要になる。平民ならばお互いに指摘し合えばいいのだが、王族となると衣服の乱れ一つとっても問題だ。そのため貴族のケンタウロスには大抵幼い頃から従者が付き従うようになっていた。
手入れ、というのは今やってもらっているブラッシングから服の確認、排泄後の世話など多岐にわたる。自分の全てを曝け出すような相手であるため相当な信頼関係が必要とされ、仲たがいする従者と主人もいるなかでシングピールはずっとヨルンに身を任せていた。子供のころから共に過ごしているヨルンはシングピールにとって人間とケンタウロスと種族は違えどまさにもう一人の自分といえるほど、離れていた時間の方が少なかったのだ。
常に王族たらんと身の振り方を考えていたシングピールは、真に取り繕っていない自分を見せることができるのはヨルンだけであると結論付け、おずおずと口を開いた。
「……ヨルン、頼みたいことがあるのだが」
「珍しいですね、なんでしょう」
「私の……し、尻の穴、を、見てくれないだろうか」
「…………は?」
突飛な願いに流石のヨルンも目を見開いて動きを止める。それを見てやはりやめようかと決心が揺れるが、このまま過ごすことはできないとシングピールは意を決して尻尾を持ち上げる。
「っ!」
「どうだ?なにかおかしところはないだろうか……?」
両手で腹の皮を引っ張り尻の左右に広げれば、中央で息づいているアナルがヨルンにはっきりと見せつけられる。恥ずかしさに顔から火が出そうだが、見えない場所が今どうなっているのか知る手段はこれしかない。それに普段から下の世話をしてくれているヨルンなら、今更追加で恥を乗せてもさほど変わりはないはずだ、と羞恥に震えながらシングピールははしたなくアナルを晒し続ける。
「おかし、な、と言われても、いつもはそんなしっかり見ているわけじゃないから……」
「!そう、だったのか……」
あまりの出来事にヨルンはつい敬語も忘れて答えた。予想外の返答を得たシングピールはしょうがないと押さえていた心の箍をあっさり外され、しなくてもいい露出に真っ赤になりながら持ち上げていた尻尾をパサリと落とす。
「んぎっ!」
しかし二度と誰かに見せたくはないというシングピールの思いは、ヨルンに尻尾を掴まれ再度ぐいっとアナルを晒されたことによってあっけなく崩された。
「いつもは知らないが、随分と知らないところで遊んでるようじゃないか」
「ひっ♡カリカリするなっ♡」
「……敏感だな」
突然縁の周りを爪で引っかかれ、シングピールの喉からはつい艶やかな声が出てしまった。身を捩って止めようとするが、しっかり尻の間に陣取ってしまったヨルンに手が届かない。見えなくとも久方ぶりの刺激に穴はひくひく期待していることがわかり、それをヨルンに見られていると思うとシングピールは恥ずかしすぎて涙が出てきそうだった。
「どうなってるか教えてやろうか。ふっくらと膨らんだ縁に穴が縦に割れて、いかにも『ここを使って気持ちよくなってます』って宣言しているみたいだ」
「ぁあっ!指、擦りつけるんじゃない♡」
「ちょっと中に押し込むだけで口が開いて中が見えるぞ。王族の、しかも長兄のくせにメスの快感を覚えてどうするんだ?」
「ふぅっ♡覚えてないっ♡メスなんかになってない♡♡それに、そこ弄られたのは、一回だけ♡」
「一回でこうなったのか?よっぽど……弄られたって言ったか?」
「おひぃ♡♡」
弱い刺激だというのに思考を蕩けさせ快感に浸るシングピールが正直にヨルンの詰りに反論していると、チュプッ!と指を3本まとめて挿入された。情けない声が漏れるが、じゅこじゅこ指で中を虐められてしまえばそんなことは気にしていられない。力の抜けた脚は折れ、ヨルンの腰の高さまで尻が下がったことで余計に弄りやすくなったのかヨルンの指は容赦なく中をかき回していった。
「誰だ?あのいっつもお前のケツ見てる騎士団長か?それとも食事に精液混ぜてくる給仕か?ああ、服の採寸と称していやらしく毛を撫でている仕立て屋かもしれないな?」
「やっ、やめろ♡指ぐちゅぐちゅ♡したら、ダメっ♡だ♡」
次々と語られる覚えのない容疑者達に、そんな目で見られていたのかとシングピールは腹の中をきゅんとさせてしまった。しかしすぐにこのままでは駄目だと思いなおし、とにかくヨルンに手を止めさせようと振り向いて懇願する。
「ヨルンっ♡お願いだから……♡」
「~~~っ!本当にお前は!」
「ふぃっ♡あっ♡何?っ♡あっ♡あひっ♡」
涙で潤んだ目に、羞恥と快感で緩んだ顔。そんな状況で「お願い」などと口にすれば男の欲情を煽る以外の効果はなく、穴から指を抜かれた次の瞬間には硬くて熱い棒がシングピールの内部に埋め込まれる。ヨルンに尻を痕が付きそうなほど強く掴まれ、バチュン!バチュン!と水音と共に棒のようなものをアナルに出し入れされる。何が何だか分からずに喘ぐシングピールは、尻に何かが当たる感覚にこれはヨルンの腰なのではないだろうかとぼんやりと考えた。
「あひっ♡もしかして♡入ってるの、ヨルンのっ♡」
「こんなすんなり入りやがって!王族だったらガードもっと硬くしろよ!」
「あっ、ああっ♡そんな♡こと、ぉほっ♡言われて、もぉお♡」
ようやくペニスを入れられている、と気づき身を捩るシングピールだが、コリュ、コリュ、とペニスが前立腺を潰すたびに声を漏らしてしまう。聞くに堪えない下品さだったが、舌を突き出してしまっているため口を閉じることができない。おほっ♡おほっ♡と性交を堪能するシングピールに気をよくしたのか、激しく突き上げるヨルンの終着も早かった。
「んっ~~~~~はぁ♡中、マーキングされてる♡」
「ふっ……さて、じゃあお前をこんな風にしたのは誰か、教えてもらおうか」
「!それは……」
「言えないだったら2回目を」
「っ、医者だ。この間の健康診断で、少し……」
「……あのクソオヤジか」
「待ってくれ、私が悪いんだ。検査なのに、尻を弄られて勝手にその、気持ちよくなってしまって」
最後の一滴まで中に吐き出されブルブルと震えるシングピールは、思わず黙っていようとしていたことを話してしまう。ヨルンが放つ強い言葉に慌てて医者の彼は悪くない、私が至らなかったせいである、と弁明し、納得のいっていない様子のヨルンをシングピールは説得していった。しかし、そうしているうちにじわじわと腹の奥からある感情が沸き上がる。
腕を突っ込まれたい。
消しても消してもなくならない、むしろあの検査はおかしなことではなかったと説明するために思い出すほど暴かれたいと疼きが増していく。視界の端に映るのはいまだ腰を掴むヨルンの手。力仕事をしているせいか、医者の男よりも逞しい腕をじっと見つめてしまい、シングピールは欲望に抑えが効かなくなった。
「……て欲しい」
「なんだ?なんて言った?」
「腕、を、入れて欲しい」
「…………はぁ?」
「頼む!もう我慢の限界なんだ!ずっと太くて硬いものを中に入れたくて、でも自分の手は届かないし、ちょうどいいものも身近になくて。穴を擦りつけるだけで耐えてたんだ!ヨルンのその立派な腕を、どうか私にっひぃいんっ♡」
舌をチロチロ動かしてはぁはぁと息を乱しながらの懇願にヨルンは舌打ちをし、吐き出された精液のぬめりを借りてその鍛えた腕を一息に突き入れた。腸全体を擦り結腸口まで到達した腕は、深く刺さったままぐっぐっと肘を曲げたり手首を回したりとシングピールの腸を蹂躙する。
「お゛……ほぉ」
「あの清廉なシングピール様がこれほど変態だったなんて幻滅だ。従者やってるのが恥ずかしい」
「変態じゃなあ゛あ゛っ♡」
「腕咥えこんで盛大に喘いでてよく言うよ……」
自分の半身とまで思っていたヨルンに心底軽蔑したような声で言われ、シングピールの心には深い傷がつく。それでも少し腕を動かされれば体は待望の刺激に喜び、一層腕を締め付け果てた。
簡単にイってしまうシングピールの姿を見て無言になったヨルンはぐっぽぐっぽとひたすら腕を規則的に出し入れし、そんな雑な対応にもシングピールはあひあひ感じてペニスから白濁を吐き出し続ける。締まる中をこじ開けるように突き入れられると腹の底から野太い声が発せられ、抜かれる時には排泄感にだらしなく緩んだ声が垂れ流された。
何度も何度も往復し奥を殴られる度に床に白濁を漏らすシングピール。しばらくの間そうして肛虐を受け入れ続けた後ぬるるると引き抜かれれば、腕に吸い付き離すまいと縁が伸びてしまう。それに抗って腕を完全に取り出すと、中から少し腸が出た、『使いました』と分かってしまうぽっかりした穴へと変貌を遂げた。
「……どうすんだ、これ」
「んひ♡縁ぴろぴろしないで♡」
「あーあ、下品な顔して喜んじゃって……馬鹿になってるじゃん。国随一の頭脳を全部エロいことに染めちゃってまぁ……」
ビクンッ!と触られるだけで跳ねる肉体。ヨルンが何かを言っているがイキ過ぎた頭には音が遠くて聞こえない。全身を支配する快感にただ身を浸してシングピールは意識を遠のかせていった。
*****
「んっ♡ふっ♡ふっ♡んんっ♡」
「頑張れー、声抑えないとバレるぞー」
「んぅ♡んん♡」
あれからというもの、シングピールは隙あらばヨルンの腕を咥えこむようになっていた。厳密にはヨルンがシングピールにちょっかいをかけ、我慢できなくなったシングピールがおねだりをする、という形だ。今も隣の部屋で重要な会議をしている最中、窓を開け放してのフィストファックを楽しんでいる。
何度も拡張され続けたアナルは今や結腸口すらすんなり開き、容易に拳を中に受け入れる。一度あまりにも簡単に入ってしまうことにシングピールがつい不安を漏らし、あの医者の元へヨルン同伴で相談へ行くことがあった。
普段どのようなことをしているか、と問われたために医者の前で全力フィストをかまされ、身もふたもなく喘いで絶頂する様を見られてしまったシングピール。そんな痴態に満足した医師はこれほど馴染んでいるならば、とシングピールの弱い部分を全てヨルンに伝え、今後はよろしく頼むよ、などとのたまったのだ。その医師の余裕綽綽な態度に面白く無さげな表情をするヨルンは、行いはともかくとして従者として主人の格を落とさないよう辛うじて抑えていた感情を露わにして医師に敵対していた。
バチバチと一方的ではあるが火花を散らす二人にまったく気が付かないシングピールはクスコで奥深くまで広げられたアナルを二人にじっくり眺められたり、精液のみを中に流し込まれたりと散々弄ばれてイきまくる。真面目で誠実な王子の姿はそこにはなく、ただの変態として乱れ狂う姿がそこにあった。
そこで吹っ切れたヨルンは徹底的にシングピールを調教することに決めたのだ。恥ずかしいことも気持ちよくなるように人前でイキ我慢をさせるのは当たり前、連続絶頂で馬ペニスから精液をはしたなく噴射させもした。少し落ち着かせれば元に戻ったであろうアナルは連日の責めによって後戻りできないほどに広がり、いやらしく口を開けるようにまでなっている。そうしたヨルンの尽力により、表面上は取り繕っているがどうしても消せないメスの雰囲気に色気が出てきた、などと評判も上がっていた。誤算ではあったがよい方へ行ったのならばそれでいい、とヨルンは考える。
生真面目だったシングピールといえば常にアナルを疼かせる淫乱になってしまい、ご褒美ファックの為に仕事をしている有様だ。民の為、みんなの為という思いは今でもあるが、それ以上にアナルを腕でごりごり抉られたいという欲求の方が強い。逞しい腕を見るとつい舌を出して誘惑しようとしてしまい、ヨルンに見とがめられて焦らしに焦らされてからの謝罪イきが癖になるほど頻繁に行われていた。
瞳を上向かせ手の平の下から涎が溢れる様子を見て、ヨルンはそろそろ頃合いか、と拳を結腸口に叩きつけてから一気に引き抜く。中をこそがれることが一番好きなシングピールは振っていた尻尾を真上に震わせながら持ち上げ、腕の形に開いたままの内部を晒し勢いよくペニスから精液を噴射し果てた。大量の精液はあらかじめつけていたコンドームの中に全て吐き出され、有能な子種をゴミ箱行きの無意味なものにしている。
「ふうん♡はひっ♡」
「ほら、チンコ縛るぞ。こっちはちゃんと片付けろ」
「お゛お゛っ♡き、今日もでっかい♡♡」
ペニスの根元を王族御用達の煌びやかな尾を束ねるための紐で縛って精液を出せないようにされ、口の結ばれたコンドームはシングピールのアナルに詰め込まれる。たっぷり中身の詰まったコンドームを締め付けて、前立腺を押し潰しながら午後の業務に勤しむのが最近お気に入りの辱めだった。割れてしまえばはしたない変態臭が誤魔化しようもなく広がってしまう、かといって力を緩めれば卑猥すぎる物がアナルから零れ落ちてしまう。
そんな状態で複数の者と接することに興奮し、先走りが止まらなくなってしまうためコンドームを付けていない時間の方が少ない。そして夜、溜まった先走りをヨルンに見せつけられ、浅ましい肉体を再認識しながらフィストファックをしてもらうのだ。
バレれば裏切り者、と言われかねない淫蕩な日々、しかしシングピールは幸せだった。
ついに明日は成人馬の儀。国への忠誠を見せる儀式だが、きっとそこでも苛烈に責められるんだろうな、と想像してきゅん♡とアナルを震わせた。
(こっ♡こんなことされてしまうとは♡)
次の日、想像通り、成人馬の儀の最中にもアナルは弄られ続けた。バルコニーから顔を出し、民に手を振るシングピール。バルコニーにはちょうど馬部分が隠れるくらいの高さの柵があり、その隠された背後では腕を肩まで挿入し、腸が飛び出すほど激しくヨルンに嬲られていた。
馬部分の服はボタンなどで尻尾の下を止めはするものの構造としては上から被せるだけのものであり、ペニスには別途布を下着として身に着けるのが礼儀だが今それは外されている。アヘ顔になることだけは耐えているが、民を見下ろしながらビューっ♡ビューっ♡と精子を垂れ流すのがとめられない。時折口の端から垂れる唾液をぬぐい、広がる鼻をどうにか抑えて、服装を整えられ次の場所へ移るころにはバルコニーが精液でひたひたになっていた。
シングピールのお披露目も兼ねているため、成人馬の儀では城下町に降り立ち国民が囲む中央を進む。進行中には度々立ち止まり祈りをささげる工程があるが、皆が目を閉じるのをいいことにヨルンは尻尾の下にあるチャックを下ろし、アナルだけ露出させてシングピールを躾けるのだ。不敬にも目を開ける者がいれば、舌を出してフィストに感じ入っている憧れの王子の姿を見ることができただろう。
始め、何故だかビニールを纏わせた腕を突き入れてきたことをシングピールは疑問に思っていた。普段ヨルンは素手でシングピールを甚振るため、肌の感覚が遠く少し寂しくなってしまったのだ。しかしこうして人前でフィストファックをするためだったのだ、とシングピールはもうビニールを捨てさせることも出来ない状況になってようやく分かった。
「息が荒いようですが、ご気分がよろしくないのですか?」
「♡平気、だ♡問題、ないっ♡」
度々立ち止まってはわざとらしくそんなことを訪ねるヨルン。最も身近な従者のその言葉に心配した周囲の者達の視線が集まり、突き刺さる視線にシングピールは蕩けた穴をきゅんっ♡とさせてしまった。
腕を濡らさないよう中に入れられっぱなしのビニールは、端を少しだけアナルから飛び出させて惨めさを増させている。だが見えないシングピールにとっては見た目の酷さよりも祈りの時間が短すぎてイくことが出来ず、履かせられた下着を突き破らんばかりにペニスが伸び、その先端を先走りで汚しているだけである方が問題だった。臭いでバレはしないか、もういっそ盛大に果ててしまいたい、そんな欲求が止まらない。
神聖な儀式の祈りの間すら自らの欲望のことしか考えていないシングピールは1月前とは精神自体が変わっている。慕われる王子はそこにはおらず、便器として生きた方が性に合っているほどだ。
しかしそんなことは許されない。『清廉で勤勉な理想の王子』が隠れてこんなことを欲しているのがヨルンにとって、いや、シングピールにとっても重要なのだから。
(んひっ♡ここはダメっ♡ここはちゃんとしなければっ♡)
初代国王の像の前での最後の祈りの時間。国への忠誠を誓い、民の為に尽力すると誓う、成人馬の儀はこれの為にあるといってもいいほど重要な催し。心の中で今までの行いを振り返り、これからどう生きていくかを初代の像に宣誓するため、シングピールが合図をするまでは皆が祈りを捧げ続ける。
それは、民に囲まれた中で存分にフィストファックを受けることができるということ。
「~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
(んおおおっ♡♡今まで真面目に生きてきてっ♡みんなのために勉強してっ♡これからもっ♡民と国に……っ♡忠誠をっ♡たみ、と……アナルほじってくれる腕に♡忠誠っ♡アナルくっぱりさせて媚びる♡腕じゅぽしてもらうためにお尻いっぱい振って誘惑してしまう♡知識全部淫乱アナル満足させるために使っちゃう♡王座にぶっとい腕の像取り付けて♡国の行く末話し合いながら腰振っちゃう♡命より大切なものは民じゃなくてケツマン虐めてくれる逞しい腕って言っちゃう♡イっちゃう♡)
静かに、しかし素早く広げられこそがれるアナルに屈するシングピールは、初代の像に神秘的な魅力を微塵も残さないアヘ顔を披露して、ただ気持ちよくなるためだけの未来を夢想する。自分の快感のことしか考えていない宣誓は頭の隅にほんの少し残っている理性を刺激し、それをおかずにして惨めな自分に浸って果てた。
かろうじて声は出ていない。いや、感じすぎて声が出ない。下着から染み出した精液を先端に括り付けられた瓶の中へ流し込み、どんどん重くなる瓶にペニスを引っ張られる痛みも気持ちいい。
「っ……皆、お疲れ様。宣誓は終わった。まだ至らないだろうが、これからも私のことをよろしく頼む。間違ったことをしないか、私をしっかり見ていてくれ…………♡」
祈りを終え民が目にしたのは、像の前でしゃんと胸を張って立つ未来の王の姿だった。太陽を背にしたシングピールは神々しく、その立派さに涙する者さえいる。
そんな風景を眺めながら、アナルに入れられた精液詰めの瓶を思いっきり締め付け、シングピールは下着の剥ぎ取られたペニスからたらり……と先走りをこぼした。
・・・・・
「お゛っ♡お゛ほっ♡お゛お゛お゛ん゛♡」
「我慢せず声出せて気持ち―な?お前の部屋でもいいのに邪魔入らないようにわざわざ離宮手配してうるせー声聞かれないようにしてやったんだから感謝ぐらいしろよ」
「あ゛お゛っ♡す、すま、ないっ♡恩にきるっぅうん♡」
「ありがとうございます、だろ!」
ベシンッ♡
「うひっ♡あ、ありがとう♡ございまっ!?♡あ゛あ゛っ、お゛っ♡」
「目をひん剥いてアヘ顔ケツイキしてんじゃねーよ。ほんと、馬鹿な主人を持つと大変だな。お前もそう思うだろ?」
「はひっ♡馬鹿でごめんなしゃい♡いっつもアナルほじほじされることばっか考えて♡ごめんなしゃいっ♡♡」
「よしよし、謝れて偉いぞ。そんなお前を満足させてやれるのは俺だけだからなー」
「はうっ♡急に前立腺なでなでしないでっ♡♡浮気しないから♡ヨルンの腕だけじゅぼじゅぼするからっ♡もっと抉って♡突いて♡」
「……ほんとヤッてる時は脳みそ溶けてるみたいに馬鹿だな」
「お゛お゛お゛っ♡ゴリュってきた♡あ゛あ゛っ♡きもちいっ♡腕しゅきっ♡ずっとぱんぱんされたいっ♡うお゛お゛あ゛あ゛ん゛♡♡♡」
儀式の後に行われた小さな披露宴を早々に切り上げ、ぜひ一言でいいから話したいと集ってくるもの達をかいくぐってこっそりとたどり着いた離れの部屋。その中で短い披露宴の間付けていただけだというのにじっとりと先走りと精液に濡れた自分の下着に顔をうずめながらシングピールは目を剥いてイき続けていた。腕を咥えたまま媚びるように尻を振り、輝く未来を萎えることの無いペニスからあふれ出る白濁で汚していく。それほどまでに淫蕩に堕ちたシングピールであるが、微かに残った王子としての矜持が、淫乱の本性を隠し続けて立派に過ごすことを決意するのであった。
数多の種族が存在する世界、ここはケンタウロス族が治める草原の国。
馬の屈強さと人間の知能を兼ね備えたケンタウロスは文武ともに秀でた種族である。しかしそれに驕ることはせず、王による統治のもと平和な国には異種族も多く住んでいた。
特に現国王であるバルバロ王は数年に渡る隣国との小競り合いを終結させ、頻繁に城下町の視察をし民の声を聞いてくれる良き王として人気である。その王の子として期待をかけられている二人の王子も周りからの重圧を糧にして、兄は文学に、弟は武芸において成人馬前でありながら一目置かれる立派な人馬へと成長した。
そして現在、兄、シングピールの成人馬の儀を1か月後に控えた王宮内はその準備に浮足だっている。
艶のあるブロンドの毛並みをした馬部分と、文官でありながら負けず劣らず引き締まった人間部分。蜂蜜色をした柔らかい長髪は駆けるとキラキラと光を纏い、誰もが目を奪われる整った顔をより神聖なものにしていた。
民にも使用人にも優しく、自分の役割をしっかり把握し行動する。みんな、そんな自慢の王子のお披露目が楽しみで仕方がないのだ。それほどまでに慕われていることをシングピールは誇りに思っており、成人馬してからは一層国のために尽くそう、と決意を新たにしている。
「到着いたしました」
傍らに控えていた従者兼世話係のヨルンに促され顔を上げればいつの間にか目の前に扉が迫っており、ヨルンは恭しくその扉を開く。国を支えるためにはまず自分の健康から。成人馬前の特別な健康診断を行うべく、指定された王宮の中でも人通りの少ない部屋へとシングピールはやってきたのだった。
「お待ちしておりましたシングピール様。さあこちらへ」
中で待っていたのは白衣を着た人間族の男。その知能と手先の器用さにより医学を極める人間は多く、父バルバロの従者であるこの者も元々医者であったということで従者になった今も兼任している。
「今日はよろしく頼む」
「もちろんですとも。では早速問診から始めさせていただきます」
軽い挨拶の後始まった健康診断、しかし特別な健康診断といっても特に変わったことは行われず、淡々と検査が進んでいく。何か異変が見つかっても情報が漏れないよう従者のヨルンですら席を外すように促されたため部屋には自分と医者の二人だけだが、身元のしっかりした相手であること、何より父のかかりつけであるためにシングピールは信頼しきっていた。
「お疲れ様です。次で最後の検査となります」
じっくりと体を隅々まで調べられたが、ここまでは小さな異常もない至って健康であるという結果しか出ていない。日頃から体調には気を配っている成果が表れており、シングピールの機嫌も上々だ。
しかし最後だと案内された先にあったものでその表情は曇る。
「なんだこれは」
「見ての通り拘束具でございます」
当然のように返答され、怪訝な表情のままシングピールは医者を疑いの目で見てしまった。そこにあるのは鈍い銀色をした足枷。床に4つあるそれは、付けたら動くことはおろか脚をほんの少しでも床から離すことができないようになることが一目でわかる。
「これを、私に付けろと言うのか?」
仮にも王族である自分に対して拘束するという不敬に、さしものシングピールも思わず口調が荒くなった。医者はその反応に最もだ、と納得したように頷きながら説明を始める。
「必要なことなのです。最後の検査は恐らくシングピール様が体験したことの無いことを行います。暴れてしまう方もいらっしゃるので、安全のために……絶対にシングピール様がそうなるとは言えませんが、万が一の場合そのおみ脚で蹴られたら私はひとたまりもありません」
「それは……そうか」
「申し訳ありません。かつて同様の検診を受けたバルバロ様もこれがなければどうなっていたか、とおっしゃるほどだったので……」
「父上が?それほど耐えがたいものなのか……」
尊敬する父を持ち出されてしまっては、自分は大丈夫だと強く言えない。それに平和を尊ぶシングピールとしては人間を蹴り殺す可能性など排除できるなら欠片でも持ちたくはなかった。
抵抗感はあれど必要性を理解したシングピールは、医者に言われるがまま足枷に足を嵌める。かちり、と鍵を閉められると馬脚は完全に床に縫い付けられてしまい、その場から浮かせることもできない。
「痛みはないですか?」
「ああ、大丈夫だ」
「それでは検査を始めます。始めに、これから行うことはれっきとした医療行為であることを言っておきますね」
「?それはそうだろう。他に何を……っ!」
突然の医者の宣言に疑問を持つが、その返答がなされる前に尻尾を持ち上げられびくりと震える。健診の為に衣服は全て取り払っていたが、隠されている尻穴を晒されるという行為に背後に立つ医者へシングピールは思わず振り向いた。
「何をしている!」
「これから行うのは直腸健診です。直腸内に異変がないか、腕を中に入れて触診します」
「腕、を……?そんなこと出来るわけがないだろう!?」
「安心してください、これから肛門より筋弛緩剤を混ぜた麻酔液を注入いたします」
安心できるはずがない。そう口を突いて出そうになったが、医療行為であるとの言葉を思い出しぐっと耐える。なるほど説明だけでこれほど取り乱してしまうのだ、いざ実際にやられたら暴れてしまう者がいるもの無理はない。
「んっ…………入ったのか……」
大きなシリンジを肛門に当てられ、中に液体がビュルリと注がれる感覚に唇を噛む。腹が膨れ苦しくなるも流れ出ないように入れられたままのシリンジで蓋をされれば、すぐに薬液が腸壁から吸収され効果を発揮し始めた。ちゅぷり、とシリンジが抜かれた後、依然尻尾を持ち上げられている尻の中央ではアナルが緩んで口を開け始め、未知の行為への恐れによって収縮している。
「それでは参ります」
「ふぐっ!?く、苦し……ぐぅぅ」
他人どころか自分ですらも見たことの無い部分をつぶさに観察され恥じ入るシングピール、そのキュッと締まったすぼまりへ肩まで長さのあるゴム手袋をした医者の指が挿入された。筋肉の詰まった馬尻をこじ開けるように抉っていく指はどんどんその数を増やしていき、ついには拳がアナルへと飲み込まれていく。ミチミチと広げられる縁に痛みはないが、圧倒的な質量を入れられた圧迫感にシングピールの呼吸も浅いものとなった。
始めは指先を揃えて入りやすくしていた状態から手を握った形で中へと押し入り、グポッ!と一番太い部分が内部に入るとその後はどんどんと腕が奥へ進んでいく。肘まで挿入された腕は一度拳を残し引き抜かれ、今度は肘の少し先まで挿入されまた引き抜かれる。少しずつ開かれていく場所を増やされ、シングピールは拘束されていない人間部分を悶えさせて内臓を掻き回される嫌悪感に耐えようとするものの、枷の嵌められた脚は逃げ出そうともがきガシャガシャと音を立てることを止められない。
「んっ♡い、今、なにか……ひっ♡」
浅く息をしながら侵略を受けていると、内部を探る腕がある一点を掠めたとき苦しさではない何かが腹の中から沸き上がる。グポグポ動かされる腕は不規則にその弱点をこすり、その度にシングピールには腰から痺れるような快感が走った。
「ふっ♡は♡そこ、もっと……♡」
苦しさから逃避するかのように気持ちよさを倍増して受け取る体は、動かないなりに尻尾と尻を振って医者の腕をいいところへ当てようと動く。微かに左右に揺れる程度だったものが、次第にバサバサと尻尾を跳ねさせなんとか弱点をこそがせようとあっという間に激しく淫らなものとなった。
「シングピール様、その、動かれるとやりづらいのですが」
「はっ♡すま、ない♡しかし、止められない、のだ♡あっ♡」
「そういわれましてもこれでは腕が……一度達してしまいましょうか」
「へ?達する、とは……んおぉぉおぉっ♡♡」
緩く勃ち上がり姿を見せ始めたペニスが揺れるにも関わらず尻振りを止めないシングピールに、医師は一言告げてグリッと拳で弱いところをすり潰す。かするだけでも身を震わせて感じ入っていた部分を直接意思を持って捕らえられたらひとたまりもない。ビクン!と人間部分を跳ねさせたシングピールが雄たけびを上げると同時に、ぼたり、ぼたりと勃起したペニスから濃い先走りがこぼれだし、閉じきった部屋に獣臭が蔓延した。
「ここは前立腺、といいます。……少々肥大しておりますね」
「しょれ♡それは♡問題っ♡ある、のか♡」
「いえ、これくらいならば問題ありません。興奮していらっしゃるのでしょう」
「興奮っ♡そんなことっ♡してなっ♡」
シングピールは否定するが、はへ♡はへ♡とだらしなく舌を出しあからさまに快楽に浸っている顔を見れば嘘だとすぐにばれてしまう。むにむにと前立腺を捏ねられ期待していたところを、ギュッ!と握りしめられれば、んほぉっ♡と下品な声を上げて医者の腕が引きちぎれそうなほど強くアナルを締めて達してしまった。
押し出された精液は馬だけあって床に反射するほど大量に放出され、どんどんその範囲を広げていく。仰け反った人間部分は自らが垂らした唾液で前面が汚れており、流れた先の馬の毛を濡らしていった。
ビクビクとしばらく痙攣していたシングピールだったが、波が去ると途端に力の抜けた体が崩れ落ちていく。水たまりのようになっている精液の中へ前脚を折り倒れるも、腕が入ったままの尻は上へ高く上げられていた。
「それでは再開します、よっ!」
「おっ♡まって♡まだ中が、お゛っ♡」
始めての後ろでの絶頂によって意識を朦朧とさせるシングピールは、その様子を意に介さない医師によって振り下ろすようにドスドス出し入れされた腕に再度喘ぎ声を発していった。美しい顔を自分の精液まみれの床にこすりつけ、目をぐるっと上向かせ快感に表情を歪ませる。検査と呼ぶにはただ乱雑な内部の感触を楽しんでいる動きであり、正気であったならこれは仕組まれたことであると気付けるはずだ。しかし思考のほとんどが「気持ちいい♡」に支配されているためシングピールは自らの放った精液に舌を浸しながら肛虐を受け入れることしかできない。
「お゛っ♡お゛っ♡おく♡開いてしまっ♡だめ♡あ゛ん゛っ♡」
肩まで挿入される腕、拳は奥の閉じた部分をゴチュゴチュと殴る。そこを越えられると取り返しのつかないことになると本能で察したシングピールは、暴力に負けまいとかろうじて残った理性で必死に腹に力を入れて抵抗した。
「今更っ!取り繕っても!遅いですよ!」
ベシンッ!
「お゛ほっ……♡」
しかし微かに強まった抵抗を責めるように思いっきり尻を叩かれ、つい屈してしまった体が結腸の口を開ける。ぐぽん!と音を立てて通った拳は、再び侵入を拒むなどという生意気なことをやらないよう結腸口を何度も往復し躾けていった。
「あ゛あ゛っ、あ゛♡そこ♡開きっぱなしになってしまうぅ♡んお゛ん♡」
「ああこれは異常ありですね!王族ケツマンコがこんなに弱いなんて何かの病気に違いない!」
「ち、違う♡病気じゃ♡ないっ♡」
「だったらシングピール様の素質ですか?よくこれまでこんなよわよわケツマン隠してこれましたね!というか、もしや始めてではないのでは?」
「あ゛ん゛♡はじっ♡始めてに、ぁ、決まってう♡だろっお゛ん゛♡」
「だったらやっぱり素質ですか!素晴らしい淫乱の素質ですっ!」
「い、淫乱っ♡違うっ♡違うからぁ♡♡」
ぎゅぽぎゅぽと直腸を腕が擦りあげるたびに下敷きになったペニスからビュルビュルと勢いよく精液が垂れ流される。性とはかけ離れたような美しい存在が表情を崩して乱れきり、始めてのアナルフィストファックでここまで絶頂できるとは、もとより才能があったとしか思えない。
「ほら、もう終わりにしますよ!最後はケツ穴しっかり締めてくださいね!」
「んひぃっ♡♡♡」
結腸の奥から指を立てグチュチュチュチュ!と腸内をこそぎながら勢いよく腕が引き抜かれる。ずぽんっ!と盛大な音を立て腕が抜けた後、そこにはぽっかりと口を開き内部を晒したアナルがあった。
ひくつく卑猥な穴をじっくりと眺めることもせず、間髪入れずに医者は己のペニスを閉じないアナルへ挿入する。医者の陰毛が馬尻にぺっとりつくほど抵抗なく深く突き入れられ、衝撃により入り口をきゅっと締めれば中に熱い液体が放出された。
「おほっ……腹が、熱い……」
「まったく、全然締まらなかったじゃないですか。一回でこんな緩くなってしまってどうするつもりですかちゃんと訓練して立派なコキ穴になりましょうね」
無茶苦茶なことを言われるも、尻だけを持ち上げ未だ閉じきらないアナルからトロトロと吐き出された白濁をこぼしているシングピールの耳には届かない。それもそのはず、唾液と涙と自らの精液の混ざった水たまりに顔を浸し、限度を超えた快楽を与えられたシングピールは意識を失っていた。
その様子に呆れてため息をついた医者は脚の拘束を外し、シングピールの体を一通り綺麗に清め整えてから注入した薬液を見て呟いた。
「これに媚薬は少ししか入ってないんだけどな……やっぱ淫乱の子は淫乱かぁ」
*****
あれから数日の間、シングピールは健康診断前と同じように王子としての務めを行っていた。しかしその体には本人馬にしか分からない変化が起こっている。
そう、アナルが疼くのだ。媚薬を使われ短時間で度重なる絶頂を教え込まれた尻の穴は解放された後も手酷く暴かれることを待ち望み、くぱくぱとその口を開閉させている。シングピールは知らないが、慎ましやかに窄まっていたアナルはたった一度の肛虐によって卑猥に縁を盛り上げていた。それが見えずとも分かる体の動きに、その理由があの検査のせいだとシングピールは理解しているが、医師を咎めるようなことはしていない。
それもそのはず、清い体に叩きこまれた過ぎた快感は、シングピールの記憶をうやむやにしていた。最後の方の記憶はすっかりなくしているシングピールは意識を取り戻した後に部屋に残っていた臭いにどれほど我を忘れて果ててしまったのかを察し、検査だというのに性に乱れてしまったという事実に恥を感じている。さらには粛々と後片付けをし、落ち込む自分に「よくあることです」とにこやかに醜聞を心に秘めることを約束してくれた医師に対してはむしろ感謝しかしていなかった。
何かあったら相談するように、と告げられてはいたが、迷惑をかけた相手に「尻の穴が変だ」などとは相談できないシングピール。前置きをされたというのに医療行為で感じてしまい、体がそれを求めるようになってしまった、など他人であれば一層口が裂けても言えず、悶々としたまま過ごしていたのだ。
「……どうかなさいましたか」
焦らされる体に気もそぞろであったシングピールは、背後で馬部分のブラッシングをするヨルンに声を掛けられ遠くなっていた意識を手元に戻す。最近何かを思い悩んでいる主人のことを仏頂面ではあるがヨルンは心配していた。
ケンタウロスはどうやっても体の全てに手が届かない、故に馬部分の手入れをしてくれる者が必要になる。平民ならばお互いに指摘し合えばいいのだが、王族となると衣服の乱れ一つとっても問題だ。そのため貴族のケンタウロスには大抵幼い頃から従者が付き従うようになっていた。
手入れ、というのは今やってもらっているブラッシングから服の確認、排泄後の世話など多岐にわたる。自分の全てを曝け出すような相手であるため相当な信頼関係が必要とされ、仲たがいする従者と主人もいるなかでシングピールはずっとヨルンに身を任せていた。子供のころから共に過ごしているヨルンはシングピールにとって人間とケンタウロスと種族は違えどまさにもう一人の自分といえるほど、離れていた時間の方が少なかったのだ。
常に王族たらんと身の振り方を考えていたシングピールは、真に取り繕っていない自分を見せることができるのはヨルンだけであると結論付け、おずおずと口を開いた。
「……ヨルン、頼みたいことがあるのだが」
「珍しいですね、なんでしょう」
「私の……し、尻の穴、を、見てくれないだろうか」
「…………は?」
突飛な願いに流石のヨルンも目を見開いて動きを止める。それを見てやはりやめようかと決心が揺れるが、このまま過ごすことはできないとシングピールは意を決して尻尾を持ち上げる。
「っ!」
「どうだ?なにかおかしところはないだろうか……?」
両手で腹の皮を引っ張り尻の左右に広げれば、中央で息づいているアナルがヨルンにはっきりと見せつけられる。恥ずかしさに顔から火が出そうだが、見えない場所が今どうなっているのか知る手段はこれしかない。それに普段から下の世話をしてくれているヨルンなら、今更追加で恥を乗せてもさほど変わりはないはずだ、と羞恥に震えながらシングピールははしたなくアナルを晒し続ける。
「おかし、な、と言われても、いつもはそんなしっかり見ているわけじゃないから……」
「!そう、だったのか……」
あまりの出来事にヨルンはつい敬語も忘れて答えた。予想外の返答を得たシングピールはしょうがないと押さえていた心の箍をあっさり外され、しなくてもいい露出に真っ赤になりながら持ち上げていた尻尾をパサリと落とす。
「んぎっ!」
しかし二度と誰かに見せたくはないというシングピールの思いは、ヨルンに尻尾を掴まれ再度ぐいっとアナルを晒されたことによってあっけなく崩された。
「いつもは知らないが、随分と知らないところで遊んでるようじゃないか」
「ひっ♡カリカリするなっ♡」
「……敏感だな」
突然縁の周りを爪で引っかかれ、シングピールの喉からはつい艶やかな声が出てしまった。身を捩って止めようとするが、しっかり尻の間に陣取ってしまったヨルンに手が届かない。見えなくとも久方ぶりの刺激に穴はひくひく期待していることがわかり、それをヨルンに見られていると思うとシングピールは恥ずかしすぎて涙が出てきそうだった。
「どうなってるか教えてやろうか。ふっくらと膨らんだ縁に穴が縦に割れて、いかにも『ここを使って気持ちよくなってます』って宣言しているみたいだ」
「ぁあっ!指、擦りつけるんじゃない♡」
「ちょっと中に押し込むだけで口が開いて中が見えるぞ。王族の、しかも長兄のくせにメスの快感を覚えてどうするんだ?」
「ふぅっ♡覚えてないっ♡メスなんかになってない♡♡それに、そこ弄られたのは、一回だけ♡」
「一回でこうなったのか?よっぽど……弄られたって言ったか?」
「おひぃ♡♡」
弱い刺激だというのに思考を蕩けさせ快感に浸るシングピールが正直にヨルンの詰りに反論していると、チュプッ!と指を3本まとめて挿入された。情けない声が漏れるが、じゅこじゅこ指で中を虐められてしまえばそんなことは気にしていられない。力の抜けた脚は折れ、ヨルンの腰の高さまで尻が下がったことで余計に弄りやすくなったのかヨルンの指は容赦なく中をかき回していった。
「誰だ?あのいっつもお前のケツ見てる騎士団長か?それとも食事に精液混ぜてくる給仕か?ああ、服の採寸と称していやらしく毛を撫でている仕立て屋かもしれないな?」
「やっ、やめろ♡指ぐちゅぐちゅ♡したら、ダメっ♡だ♡」
次々と語られる覚えのない容疑者達に、そんな目で見られていたのかとシングピールは腹の中をきゅんとさせてしまった。しかしすぐにこのままでは駄目だと思いなおし、とにかくヨルンに手を止めさせようと振り向いて懇願する。
「ヨルンっ♡お願いだから……♡」
「~~~っ!本当にお前は!」
「ふぃっ♡あっ♡何?っ♡あっ♡あひっ♡」
涙で潤んだ目に、羞恥と快感で緩んだ顔。そんな状況で「お願い」などと口にすれば男の欲情を煽る以外の効果はなく、穴から指を抜かれた次の瞬間には硬くて熱い棒がシングピールの内部に埋め込まれる。ヨルンに尻を痕が付きそうなほど強く掴まれ、バチュン!バチュン!と水音と共に棒のようなものをアナルに出し入れされる。何が何だか分からずに喘ぐシングピールは、尻に何かが当たる感覚にこれはヨルンの腰なのではないだろうかとぼんやりと考えた。
「あひっ♡もしかして♡入ってるの、ヨルンのっ♡」
「こんなすんなり入りやがって!王族だったらガードもっと硬くしろよ!」
「あっ、ああっ♡そんな♡こと、ぉほっ♡言われて、もぉお♡」
ようやくペニスを入れられている、と気づき身を捩るシングピールだが、コリュ、コリュ、とペニスが前立腺を潰すたびに声を漏らしてしまう。聞くに堪えない下品さだったが、舌を突き出してしまっているため口を閉じることができない。おほっ♡おほっ♡と性交を堪能するシングピールに気をよくしたのか、激しく突き上げるヨルンの終着も早かった。
「んっ~~~~~はぁ♡中、マーキングされてる♡」
「ふっ……さて、じゃあお前をこんな風にしたのは誰か、教えてもらおうか」
「!それは……」
「言えないだったら2回目を」
「っ、医者だ。この間の健康診断で、少し……」
「……あのクソオヤジか」
「待ってくれ、私が悪いんだ。検査なのに、尻を弄られて勝手にその、気持ちよくなってしまって」
最後の一滴まで中に吐き出されブルブルと震えるシングピールは、思わず黙っていようとしていたことを話してしまう。ヨルンが放つ強い言葉に慌てて医者の彼は悪くない、私が至らなかったせいである、と弁明し、納得のいっていない様子のヨルンをシングピールは説得していった。しかし、そうしているうちにじわじわと腹の奥からある感情が沸き上がる。
腕を突っ込まれたい。
消しても消してもなくならない、むしろあの検査はおかしなことではなかったと説明するために思い出すほど暴かれたいと疼きが増していく。視界の端に映るのはいまだ腰を掴むヨルンの手。力仕事をしているせいか、医者の男よりも逞しい腕をじっと見つめてしまい、シングピールは欲望に抑えが効かなくなった。
「……て欲しい」
「なんだ?なんて言った?」
「腕、を、入れて欲しい」
「…………はぁ?」
「頼む!もう我慢の限界なんだ!ずっと太くて硬いものを中に入れたくて、でも自分の手は届かないし、ちょうどいいものも身近になくて。穴を擦りつけるだけで耐えてたんだ!ヨルンのその立派な腕を、どうか私にっひぃいんっ♡」
舌をチロチロ動かしてはぁはぁと息を乱しながらの懇願にヨルンは舌打ちをし、吐き出された精液のぬめりを借りてその鍛えた腕を一息に突き入れた。腸全体を擦り結腸口まで到達した腕は、深く刺さったままぐっぐっと肘を曲げたり手首を回したりとシングピールの腸を蹂躙する。
「お゛……ほぉ」
「あの清廉なシングピール様がこれほど変態だったなんて幻滅だ。従者やってるのが恥ずかしい」
「変態じゃなあ゛あ゛っ♡」
「腕咥えこんで盛大に喘いでてよく言うよ……」
自分の半身とまで思っていたヨルンに心底軽蔑したような声で言われ、シングピールの心には深い傷がつく。それでも少し腕を動かされれば体は待望の刺激に喜び、一層腕を締め付け果てた。
簡単にイってしまうシングピールの姿を見て無言になったヨルンはぐっぽぐっぽとひたすら腕を規則的に出し入れし、そんな雑な対応にもシングピールはあひあひ感じてペニスから白濁を吐き出し続ける。締まる中をこじ開けるように突き入れられると腹の底から野太い声が発せられ、抜かれる時には排泄感にだらしなく緩んだ声が垂れ流された。
何度も何度も往復し奥を殴られる度に床に白濁を漏らすシングピール。しばらくの間そうして肛虐を受け入れ続けた後ぬるるると引き抜かれれば、腕に吸い付き離すまいと縁が伸びてしまう。それに抗って腕を完全に取り出すと、中から少し腸が出た、『使いました』と分かってしまうぽっかりした穴へと変貌を遂げた。
「……どうすんだ、これ」
「んひ♡縁ぴろぴろしないで♡」
「あーあ、下品な顔して喜んじゃって……馬鹿になってるじゃん。国随一の頭脳を全部エロいことに染めちゃってまぁ……」
ビクンッ!と触られるだけで跳ねる肉体。ヨルンが何かを言っているがイキ過ぎた頭には音が遠くて聞こえない。全身を支配する快感にただ身を浸してシングピールは意識を遠のかせていった。
*****
「んっ♡ふっ♡ふっ♡んんっ♡」
「頑張れー、声抑えないとバレるぞー」
「んぅ♡んん♡」
あれからというもの、シングピールは隙あらばヨルンの腕を咥えこむようになっていた。厳密にはヨルンがシングピールにちょっかいをかけ、我慢できなくなったシングピールがおねだりをする、という形だ。今も隣の部屋で重要な会議をしている最中、窓を開け放してのフィストファックを楽しんでいる。
何度も拡張され続けたアナルは今や結腸口すらすんなり開き、容易に拳を中に受け入れる。一度あまりにも簡単に入ってしまうことにシングピールがつい不安を漏らし、あの医者の元へヨルン同伴で相談へ行くことがあった。
普段どのようなことをしているか、と問われたために医者の前で全力フィストをかまされ、身もふたもなく喘いで絶頂する様を見られてしまったシングピール。そんな痴態に満足した医師はこれほど馴染んでいるならば、とシングピールの弱い部分を全てヨルンに伝え、今後はよろしく頼むよ、などとのたまったのだ。その医師の余裕綽綽な態度に面白く無さげな表情をするヨルンは、行いはともかくとして従者として主人の格を落とさないよう辛うじて抑えていた感情を露わにして医師に敵対していた。
バチバチと一方的ではあるが火花を散らす二人にまったく気が付かないシングピールはクスコで奥深くまで広げられたアナルを二人にじっくり眺められたり、精液のみを中に流し込まれたりと散々弄ばれてイきまくる。真面目で誠実な王子の姿はそこにはなく、ただの変態として乱れ狂う姿がそこにあった。
そこで吹っ切れたヨルンは徹底的にシングピールを調教することに決めたのだ。恥ずかしいことも気持ちよくなるように人前でイキ我慢をさせるのは当たり前、連続絶頂で馬ペニスから精液をはしたなく噴射させもした。少し落ち着かせれば元に戻ったであろうアナルは連日の責めによって後戻りできないほどに広がり、いやらしく口を開けるようにまでなっている。そうしたヨルンの尽力により、表面上は取り繕っているがどうしても消せないメスの雰囲気に色気が出てきた、などと評判も上がっていた。誤算ではあったがよい方へ行ったのならばそれでいい、とヨルンは考える。
生真面目だったシングピールといえば常にアナルを疼かせる淫乱になってしまい、ご褒美ファックの為に仕事をしている有様だ。民の為、みんなの為という思いは今でもあるが、それ以上にアナルを腕でごりごり抉られたいという欲求の方が強い。逞しい腕を見るとつい舌を出して誘惑しようとしてしまい、ヨルンに見とがめられて焦らしに焦らされてからの謝罪イきが癖になるほど頻繁に行われていた。
瞳を上向かせ手の平の下から涎が溢れる様子を見て、ヨルンはそろそろ頃合いか、と拳を結腸口に叩きつけてから一気に引き抜く。中をこそがれることが一番好きなシングピールは振っていた尻尾を真上に震わせながら持ち上げ、腕の形に開いたままの内部を晒し勢いよくペニスから精液を噴射し果てた。大量の精液はあらかじめつけていたコンドームの中に全て吐き出され、有能な子種をゴミ箱行きの無意味なものにしている。
「ふうん♡はひっ♡」
「ほら、チンコ縛るぞ。こっちはちゃんと片付けろ」
「お゛お゛っ♡き、今日もでっかい♡♡」
ペニスの根元を王族御用達の煌びやかな尾を束ねるための紐で縛って精液を出せないようにされ、口の結ばれたコンドームはシングピールのアナルに詰め込まれる。たっぷり中身の詰まったコンドームを締め付けて、前立腺を押し潰しながら午後の業務に勤しむのが最近お気に入りの辱めだった。割れてしまえばはしたない変態臭が誤魔化しようもなく広がってしまう、かといって力を緩めれば卑猥すぎる物がアナルから零れ落ちてしまう。
そんな状態で複数の者と接することに興奮し、先走りが止まらなくなってしまうためコンドームを付けていない時間の方が少ない。そして夜、溜まった先走りをヨルンに見せつけられ、浅ましい肉体を再認識しながらフィストファックをしてもらうのだ。
バレれば裏切り者、と言われかねない淫蕩な日々、しかしシングピールは幸せだった。
ついに明日は成人馬の儀。国への忠誠を見せる儀式だが、きっとそこでも苛烈に責められるんだろうな、と想像してきゅん♡とアナルを震わせた。
(こっ♡こんなことされてしまうとは♡)
次の日、想像通り、成人馬の儀の最中にもアナルは弄られ続けた。バルコニーから顔を出し、民に手を振るシングピール。バルコニーにはちょうど馬部分が隠れるくらいの高さの柵があり、その隠された背後では腕を肩まで挿入し、腸が飛び出すほど激しくヨルンに嬲られていた。
馬部分の服はボタンなどで尻尾の下を止めはするものの構造としては上から被せるだけのものであり、ペニスには別途布を下着として身に着けるのが礼儀だが今それは外されている。アヘ顔になることだけは耐えているが、民を見下ろしながらビューっ♡ビューっ♡と精子を垂れ流すのがとめられない。時折口の端から垂れる唾液をぬぐい、広がる鼻をどうにか抑えて、服装を整えられ次の場所へ移るころにはバルコニーが精液でひたひたになっていた。
シングピールのお披露目も兼ねているため、成人馬の儀では城下町に降り立ち国民が囲む中央を進む。進行中には度々立ち止まり祈りをささげる工程があるが、皆が目を閉じるのをいいことにヨルンは尻尾の下にあるチャックを下ろし、アナルだけ露出させてシングピールを躾けるのだ。不敬にも目を開ける者がいれば、舌を出してフィストに感じ入っている憧れの王子の姿を見ることができただろう。
始め、何故だかビニールを纏わせた腕を突き入れてきたことをシングピールは疑問に思っていた。普段ヨルンは素手でシングピールを甚振るため、肌の感覚が遠く少し寂しくなってしまったのだ。しかしこうして人前でフィストファックをするためだったのだ、とシングピールはもうビニールを捨てさせることも出来ない状況になってようやく分かった。
「息が荒いようですが、ご気分がよろしくないのですか?」
「♡平気、だ♡問題、ないっ♡」
度々立ち止まってはわざとらしくそんなことを訪ねるヨルン。最も身近な従者のその言葉に心配した周囲の者達の視線が集まり、突き刺さる視線にシングピールは蕩けた穴をきゅんっ♡とさせてしまった。
腕を濡らさないよう中に入れられっぱなしのビニールは、端を少しだけアナルから飛び出させて惨めさを増させている。だが見えないシングピールにとっては見た目の酷さよりも祈りの時間が短すぎてイくことが出来ず、履かせられた下着を突き破らんばかりにペニスが伸び、その先端を先走りで汚しているだけである方が問題だった。臭いでバレはしないか、もういっそ盛大に果ててしまいたい、そんな欲求が止まらない。
神聖な儀式の祈りの間すら自らの欲望のことしか考えていないシングピールは1月前とは精神自体が変わっている。慕われる王子はそこにはおらず、便器として生きた方が性に合っているほどだ。
しかしそんなことは許されない。『清廉で勤勉な理想の王子』が隠れてこんなことを欲しているのがヨルンにとって、いや、シングピールにとっても重要なのだから。
(んひっ♡ここはダメっ♡ここはちゃんとしなければっ♡)
初代国王の像の前での最後の祈りの時間。国への忠誠を誓い、民の為に尽力すると誓う、成人馬の儀はこれの為にあるといってもいいほど重要な催し。心の中で今までの行いを振り返り、これからどう生きていくかを初代の像に宣誓するため、シングピールが合図をするまでは皆が祈りを捧げ続ける。
それは、民に囲まれた中で存分にフィストファックを受けることができるということ。
「~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
(んおおおっ♡♡今まで真面目に生きてきてっ♡みんなのために勉強してっ♡これからもっ♡民と国に……っ♡忠誠をっ♡たみ、と……アナルほじってくれる腕に♡忠誠っ♡アナルくっぱりさせて媚びる♡腕じゅぽしてもらうためにお尻いっぱい振って誘惑してしまう♡知識全部淫乱アナル満足させるために使っちゃう♡王座にぶっとい腕の像取り付けて♡国の行く末話し合いながら腰振っちゃう♡命より大切なものは民じゃなくてケツマン虐めてくれる逞しい腕って言っちゃう♡イっちゃう♡)
静かに、しかし素早く広げられこそがれるアナルに屈するシングピールは、初代の像に神秘的な魅力を微塵も残さないアヘ顔を披露して、ただ気持ちよくなるためだけの未来を夢想する。自分の快感のことしか考えていない宣誓は頭の隅にほんの少し残っている理性を刺激し、それをおかずにして惨めな自分に浸って果てた。
かろうじて声は出ていない。いや、感じすぎて声が出ない。下着から染み出した精液を先端に括り付けられた瓶の中へ流し込み、どんどん重くなる瓶にペニスを引っ張られる痛みも気持ちいい。
「っ……皆、お疲れ様。宣誓は終わった。まだ至らないだろうが、これからも私のことをよろしく頼む。間違ったことをしないか、私をしっかり見ていてくれ…………♡」
祈りを終え民が目にしたのは、像の前でしゃんと胸を張って立つ未来の王の姿だった。太陽を背にしたシングピールは神々しく、その立派さに涙する者さえいる。
そんな風景を眺めながら、アナルに入れられた精液詰めの瓶を思いっきり締め付け、シングピールは下着の剥ぎ取られたペニスからたらり……と先走りをこぼした。
・・・・・
「お゛っ♡お゛ほっ♡お゛お゛お゛ん゛♡」
「我慢せず声出せて気持ち―な?お前の部屋でもいいのに邪魔入らないようにわざわざ離宮手配してうるせー声聞かれないようにしてやったんだから感謝ぐらいしろよ」
「あ゛お゛っ♡す、すま、ないっ♡恩にきるっぅうん♡」
「ありがとうございます、だろ!」
ベシンッ♡
「うひっ♡あ、ありがとう♡ございまっ!?♡あ゛あ゛っ、お゛っ♡」
「目をひん剥いてアヘ顔ケツイキしてんじゃねーよ。ほんと、馬鹿な主人を持つと大変だな。お前もそう思うだろ?」
「はひっ♡馬鹿でごめんなしゃい♡いっつもアナルほじほじされることばっか考えて♡ごめんなしゃいっ♡♡」
「よしよし、謝れて偉いぞ。そんなお前を満足させてやれるのは俺だけだからなー」
「はうっ♡急に前立腺なでなでしないでっ♡♡浮気しないから♡ヨルンの腕だけじゅぼじゅぼするからっ♡もっと抉って♡突いて♡」
「……ほんとヤッてる時は脳みそ溶けてるみたいに馬鹿だな」
「お゛お゛お゛っ♡ゴリュってきた♡あ゛あ゛っ♡きもちいっ♡腕しゅきっ♡ずっとぱんぱんされたいっ♡うお゛お゛あ゛あ゛ん゛♡♡♡」
儀式の後に行われた小さな披露宴を早々に切り上げ、ぜひ一言でいいから話したいと集ってくるもの達をかいくぐってこっそりとたどり着いた離れの部屋。その中で短い披露宴の間付けていただけだというのにじっとりと先走りと精液に濡れた自分の下着に顔をうずめながらシングピールは目を剥いてイき続けていた。腕を咥えたまま媚びるように尻を振り、輝く未来を萎えることの無いペニスからあふれ出る白濁で汚していく。それほどまでに淫蕩に堕ちたシングピールであるが、微かに残った王子としての矜持が、淫乱の本性を隠し続けて立派に過ごすことを決意するのであった。
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