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本性
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「ぐ、ふっ!」
「ああ、これじゃ喋ることもできないか」
「ごほっ! は、リグ、お前は……あぐっ!?」
ぐりぐりと喉笛をつま先で抉られ、苦しみに顔を赤くするドラセル。その姿を見降ろしていたリグは少しも罪悪感を感じていない調子で一度首を踏みつけていた足をどけ、ドラセルが行動を起こす前に持ち上げていた足をドラセルの剥き出しになっている股間へと振り下ろした。
情けなく開いていた足の中央を靴を履いたままのリグの足が踏みにじり、ドラセルは痛みに再度体を動かせなくなる。しかし喉は解放されたため途切れ途切れではあるが呼吸も落ち着いていき、数多ある疑問の中からドラセルは真っ先に聞くべきことを口にした。
「ふっ、何が、目的だ……!」
「目的? それはもちろん、一度も寝室にお呼びくださらない陛下に夜這いをかけるためですよ」
「そんな訳っ、あう゛!」
「疑うんですか? まぁ本当はこんな風に侵入するつもりはなかったんですが……どうしてバレた? 結構、無害を装えてた自信はあるんだけどなぁ」
「ん゛っ、ふぐっ!」
ごり、ごり、と靴底の汚れを落とすように陰茎を踏まれ、激痛に歯を食いしばってドラセルは漏れそうになる悲鳴を耐える。既に尊厳など無いに等しい状態であるが、王として最後の一線は超えたくはなかったのだ。
しかし、そんなドラセルの思いに反し、体は徐々に反応を兆していた。常ならばあり得ない、弱点である陰茎をよりにもよって足蹴にされている状態。その惨めで屈辱的な状態は、ドラセルの意思に反して体に熱をもたせるには十分であった。
後孔への刺激によって射精した陰茎は痛みにも関わらず硬度を取り戻していき、先端からは汁が溢れ始める。次第に痛みの中に快感が見え隠れしていることに気付いてしまった後は、貪欲にそれを追い求めてしまった。
「ぐ、ふぅっ♡んっ♡ぐっ♡」
「遅かれ早かれベッドに連れ込まれて、オレにハメようとしたときにこうして反撃する予定だったのに……無駄に手間かかっちまった」
「ひぐ♡ぐぁ♡んっ♡あぐ♡」
「しかも結界とかめんどくせぇもん張りやがって。その中でやってるのがケツ穴オナニーとは、驚いたけどな!……ん?」
「はっ♡ん゛ぐぅ♡♡イっ♡ぁあ゛♡♡♡」
話しかけているようで全くドラセルのことを見ずにリグは語る。その間にも陰茎を嬲る足の動きは止まらず、ドラセルは知らず腰を持ち上げ足に押し付けるようにしてリグからの凌辱を甘受していた。
その動きにリグが気付かない訳がなく、足の下で何やら動きを見せたドラセルを注意深く観察する。屈辱に歪んでいる顔は赤く染まり、太い手は抵抗するために持ち上げるでもなくシーツに皺が寄るほど強く押し付けている。そして何より目を引くほどに大きな乳首は分かりやすく尖っており、驚きに足を強く踏み込んだ瞬間ドラセルはビクリと大きく跳ねた。
突然の激しい動きに抵抗を封じようとさらに足の力を強めるリグ、その靴の下から感じる柔らかい感触に、視線をドラセルの股間へと向けた後にやりと笑う。
「……マジかよ。チンポ踏みつけられてイったの?」
「はっ♡はぁっ♡んぎぃ♡♡」
「なぁ、聞いてんだけど」
ぐりゅ、とカリ首の部分につま先を立てられ、尿道に残っていた精液が漏れ出る。このままでは喋れないのだと察したリグが少し足を浮かせ靴底で陰茎を擦るように動かすと、ようやく極上の快感から戻ってきたドラセルが口を開いた。
「た、達した♡俺は、陰茎を踏まれて♡達し、ぎぃっ♡♡」
「はっ、まーた硬くなってんじゃん。なに、陛下はマゾなの? こうされるのが好きな訳?」
「ん゛♡それは……っ♡」
一度強く踏んだ後、再度くちゅくちゅと陰茎を弄ばれる。
既に踏まれる痛みは体験した。覚悟ができていればどれだけ痛めつけられようとも抵抗することはできるし、リグを捕らえることも可能である。
しかしドラセルがそれを出来ないでいるのは、不覚を取られたとはいえ始めて自分を支配する存在を前にしたからだった。
リグがおとなしく受け入れるような性格をしていないのは、この数分で嫌というほど理解した。自身の情けない姿を見ないことにし触れないでいてくれるのではなく、嘲笑しさらに辱めるために言葉を連ねてくることも。
もしかしたら望んでいた通りの配偶者であるかもしれない可能性に、ドラセルは期待を高める。だがその本性を隠していた以上どう考えてもリグは秘密を持っているはずで、それが分からない内から完全に屈服することもドラセルはできない。
そんな考えから言いよどむドラセルを冷たい目で眺め、リグは陰茎から足を退ける。達したばかりだというのにもう勃ち始めている陰茎を鼻で笑い、リグは伸ばした手でドラセルの髪を掴んだ。
「ぐっ!?」
「なぁ陛下。取引をしよう」
「取引……?」
ドラセルの上に乗ったリグに目を合わせる様、掴んだ髪で頭を持ち上げられたドラセル。苦痛に顔をしかめているのにも構わずに、リグは言葉を続けた。
「実は、オレは人狼族にこの国を乗っ取るためアンタを手玉にとれって言われてる」
「!」
あり得るだろう可能性の一つを口に出され、ドラセルはリグを訝し気に見る。篭絡する相手にこうしてそれをばらしてしまう利点はなく、その裏に隠されたリグの本心を掴みかねているのだ。
そんなドラセルの様子を間近で見たリグは、グッとドラセルに顔を近づけて笑いかける。
「でも、オレは国の行く末なんか興味ない。かといってすぐに集落に戻ったら怪しまれるだろ? だから、しばらくの間ちゃんと『配偶者』でいさせてくれない?」
「そんなこと……」
「もちろん、アンタにも見返りはある。色々あって猫被ってる必要があるが、その代わりアンタと2人っきりの時は……」
「はぐっ♡♡」
「……こういうこと、好きなだけしてやるよ」
リグの空いていた手が、ドラセルの乳首を抓り上げる。唐突な刺激にリグの眼前で蕩けた目を晒したドラセルの耳元へ口を寄せ、リグはことさら甘くそう言った。
信頼に値しない。だけど、力でねじ伏せられている。
ゾクゾクと体を駆け巡る恥辱的な快感に、ドラセルの陰茎はヒクリと一度跳ねたのだった。
「ああ、これじゃ喋ることもできないか」
「ごほっ! は、リグ、お前は……あぐっ!?」
ぐりぐりと喉笛をつま先で抉られ、苦しみに顔を赤くするドラセル。その姿を見降ろしていたリグは少しも罪悪感を感じていない調子で一度首を踏みつけていた足をどけ、ドラセルが行動を起こす前に持ち上げていた足をドラセルの剥き出しになっている股間へと振り下ろした。
情けなく開いていた足の中央を靴を履いたままのリグの足が踏みにじり、ドラセルは痛みに再度体を動かせなくなる。しかし喉は解放されたため途切れ途切れではあるが呼吸も落ち着いていき、数多ある疑問の中からドラセルは真っ先に聞くべきことを口にした。
「ふっ、何が、目的だ……!」
「目的? それはもちろん、一度も寝室にお呼びくださらない陛下に夜這いをかけるためですよ」
「そんな訳っ、あう゛!」
「疑うんですか? まぁ本当はこんな風に侵入するつもりはなかったんですが……どうしてバレた? 結構、無害を装えてた自信はあるんだけどなぁ」
「ん゛っ、ふぐっ!」
ごり、ごり、と靴底の汚れを落とすように陰茎を踏まれ、激痛に歯を食いしばってドラセルは漏れそうになる悲鳴を耐える。既に尊厳など無いに等しい状態であるが、王として最後の一線は超えたくはなかったのだ。
しかし、そんなドラセルの思いに反し、体は徐々に反応を兆していた。常ならばあり得ない、弱点である陰茎をよりにもよって足蹴にされている状態。その惨めで屈辱的な状態は、ドラセルの意思に反して体に熱をもたせるには十分であった。
後孔への刺激によって射精した陰茎は痛みにも関わらず硬度を取り戻していき、先端からは汁が溢れ始める。次第に痛みの中に快感が見え隠れしていることに気付いてしまった後は、貪欲にそれを追い求めてしまった。
「ぐ、ふぅっ♡んっ♡ぐっ♡」
「遅かれ早かれベッドに連れ込まれて、オレにハメようとしたときにこうして反撃する予定だったのに……無駄に手間かかっちまった」
「ひぐ♡ぐぁ♡んっ♡あぐ♡」
「しかも結界とかめんどくせぇもん張りやがって。その中でやってるのがケツ穴オナニーとは、驚いたけどな!……ん?」
「はっ♡ん゛ぐぅ♡♡イっ♡ぁあ゛♡♡♡」
話しかけているようで全くドラセルのことを見ずにリグは語る。その間にも陰茎を嬲る足の動きは止まらず、ドラセルは知らず腰を持ち上げ足に押し付けるようにしてリグからの凌辱を甘受していた。
その動きにリグが気付かない訳がなく、足の下で何やら動きを見せたドラセルを注意深く観察する。屈辱に歪んでいる顔は赤く染まり、太い手は抵抗するために持ち上げるでもなくシーツに皺が寄るほど強く押し付けている。そして何より目を引くほどに大きな乳首は分かりやすく尖っており、驚きに足を強く踏み込んだ瞬間ドラセルはビクリと大きく跳ねた。
突然の激しい動きに抵抗を封じようとさらに足の力を強めるリグ、その靴の下から感じる柔らかい感触に、視線をドラセルの股間へと向けた後にやりと笑う。
「……マジかよ。チンポ踏みつけられてイったの?」
「はっ♡はぁっ♡んぎぃ♡♡」
「なぁ、聞いてんだけど」
ぐりゅ、とカリ首の部分につま先を立てられ、尿道に残っていた精液が漏れ出る。このままでは喋れないのだと察したリグが少し足を浮かせ靴底で陰茎を擦るように動かすと、ようやく極上の快感から戻ってきたドラセルが口を開いた。
「た、達した♡俺は、陰茎を踏まれて♡達し、ぎぃっ♡♡」
「はっ、まーた硬くなってんじゃん。なに、陛下はマゾなの? こうされるのが好きな訳?」
「ん゛♡それは……っ♡」
一度強く踏んだ後、再度くちゅくちゅと陰茎を弄ばれる。
既に踏まれる痛みは体験した。覚悟ができていればどれだけ痛めつけられようとも抵抗することはできるし、リグを捕らえることも可能である。
しかしドラセルがそれを出来ないでいるのは、不覚を取られたとはいえ始めて自分を支配する存在を前にしたからだった。
リグがおとなしく受け入れるような性格をしていないのは、この数分で嫌というほど理解した。自身の情けない姿を見ないことにし触れないでいてくれるのではなく、嘲笑しさらに辱めるために言葉を連ねてくることも。
もしかしたら望んでいた通りの配偶者であるかもしれない可能性に、ドラセルは期待を高める。だがその本性を隠していた以上どう考えてもリグは秘密を持っているはずで、それが分からない内から完全に屈服することもドラセルはできない。
そんな考えから言いよどむドラセルを冷たい目で眺め、リグは陰茎から足を退ける。達したばかりだというのにもう勃ち始めている陰茎を鼻で笑い、リグは伸ばした手でドラセルの髪を掴んだ。
「ぐっ!?」
「なぁ陛下。取引をしよう」
「取引……?」
ドラセルの上に乗ったリグに目を合わせる様、掴んだ髪で頭を持ち上げられたドラセル。苦痛に顔をしかめているのにも構わずに、リグは言葉を続けた。
「実は、オレは人狼族にこの国を乗っ取るためアンタを手玉にとれって言われてる」
「!」
あり得るだろう可能性の一つを口に出され、ドラセルはリグを訝し気に見る。篭絡する相手にこうしてそれをばらしてしまう利点はなく、その裏に隠されたリグの本心を掴みかねているのだ。
そんなドラセルの様子を間近で見たリグは、グッとドラセルに顔を近づけて笑いかける。
「でも、オレは国の行く末なんか興味ない。かといってすぐに集落に戻ったら怪しまれるだろ? だから、しばらくの間ちゃんと『配偶者』でいさせてくれない?」
「そんなこと……」
「もちろん、アンタにも見返りはある。色々あって猫被ってる必要があるが、その代わりアンタと2人っきりの時は……」
「はぐっ♡♡」
「……こういうこと、好きなだけしてやるよ」
リグの空いていた手が、ドラセルの乳首を抓り上げる。唐突な刺激にリグの眼前で蕩けた目を晒したドラセルの耳元へ口を寄せ、リグはことさら甘くそう言った。
信頼に値しない。だけど、力でねじ伏せられている。
ゾクゾクと体を駆け巡る恥辱的な快感に、ドラセルの陰茎はヒクリと一度跳ねたのだった。
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