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究極の『駄目人間』の巣
第26話 『武装警察』の隊員誕生
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「と言うわけで、神前も我等が司法局実働部隊の仲間になったわけだ。苦労が報われた瞬間だね」
「そーだな。苦労した甲斐があった」
嵯峨とランはそう言ってお互いに笑いあった。
誠はその苦労が『詐欺』と『誹謗中傷』と『殺人未遂』を含んでいる事実をどこに告発するべきなのかを考えていた。
「じゃあ、この『特殊な部隊』と呼ばれる司法局実働部隊について話そうか」
猜疑心の塊となった誠の心を全く無視してランは語りだした。
「司法局実働部隊は他の軍隊と違って『戦争屋』じゃねーんだ。遼州同盟司法局傘下の『特殊な警察部隊』。つまり、お巡りさんなんだ」
突然のランの言葉に誠は戸惑う。
「……アタシは前の戦争で、『戦争屋』の兵隊共の『戦争』がうんざりしたから。基本的に『戦争』はしねーことにしてる。だから、アタシの『戦い』はうちみたいな『重武装の警察部隊』の『戦い』なんだ」
「『重武装の警察部隊』……なんですか?ここ」
誠はそれまで『特殊な部隊』とは『軍の特殊任務』をやる部隊だと思っていた。しかし、ランの口ぶりではそうでもないらしいことに誠は気づいた。
「ああ、中佐殿のポリシーって奴だね。ランは『戦争』は嫌いなんだ。でも強いから『戦う』。その違いはねえ……俺もどうにも説明できねえんだわ」
嵯峨はそう言って真顔のランに向けて笑いかけた。
「『戦争』と『戦い』って……どこが違うんですか?」
誠はランの言葉のこだわりが少し気になった。
「警察が『戦争』をするか?しねーだろ?でも武器を持ってんだ。つまり、『戦い』をするわけだ。その違いが分かんねーなら、オメーの鉄砲はBB弾にしろ。『アサルト・モジュール用サーベル』はピコピコハンマーに替えろ。それでそのアタシのやりたくねー『戦争』とやらをすりゃ、人は死なねー、安全だ」
小さなラン。『偉大なる中佐殿』は教え諭すように誠にそう言う。
「ここは……『重武装の警察部隊』なんですか?」
誠は間抜けな顔をしているのは十分承知でそう言った。
「司法局の下についてるんだもん。当然、全員『警察官』。戦場で作業をするから『軍事警察』。つまり、うちら『司法局実働部隊』は、時々戦場で『警察活動』をする『警察官』。まあ地球流に呼ぶと『軍警』、『憲兵隊』と呼んでもいいかもね」
嵯峨は頬杖を突きながら誠に向けてそう言った。
可愛らしいランを死んだ目で見つめていた嵯峨の視線が誠に向く。
「つうわけで、俺等は中佐殿の『戦い』の場を提供するのがお仕事。まあ、その『戦い』の相手は今のところ、俺の『土下座外交』でなんとか抑えこんでるけどね。こんな『立派でかわいい』部下と『ゆかいな仲間達』を犬死させるわけにはいかねえからな」
そう言って嵯峨は、エロ本から目を離さずにコップの液体をあおる。
「神前。悪い人達に目を付けられたね、世の中、厳しいんだよ。現実認めなさい。ま・こ・と・ちゃん」
放心しながら誠は目の前の『悪魔』を見つめていた。隣で『文化財』が鞘から引き抜かれる音が聞こえた。
誠は跪いて『斬首』される瞬間を待つことにした。
同時に胃から食道に向かって内容物が逆流する感覚が誠を襲った。
「そーだな。苦労した甲斐があった」
嵯峨とランはそう言ってお互いに笑いあった。
誠はその苦労が『詐欺』と『誹謗中傷』と『殺人未遂』を含んでいる事実をどこに告発するべきなのかを考えていた。
「じゃあ、この『特殊な部隊』と呼ばれる司法局実働部隊について話そうか」
猜疑心の塊となった誠の心を全く無視してランは語りだした。
「司法局実働部隊は他の軍隊と違って『戦争屋』じゃねーんだ。遼州同盟司法局傘下の『特殊な警察部隊』。つまり、お巡りさんなんだ」
突然のランの言葉に誠は戸惑う。
「……アタシは前の戦争で、『戦争屋』の兵隊共の『戦争』がうんざりしたから。基本的に『戦争』はしねーことにしてる。だから、アタシの『戦い』はうちみたいな『重武装の警察部隊』の『戦い』なんだ」
「『重武装の警察部隊』……なんですか?ここ」
誠はそれまで『特殊な部隊』とは『軍の特殊任務』をやる部隊だと思っていた。しかし、ランの口ぶりではそうでもないらしいことに誠は気づいた。
「ああ、中佐殿のポリシーって奴だね。ランは『戦争』は嫌いなんだ。でも強いから『戦う』。その違いはねえ……俺もどうにも説明できねえんだわ」
嵯峨はそう言って真顔のランに向けて笑いかけた。
「『戦争』と『戦い』って……どこが違うんですか?」
誠はランの言葉のこだわりが少し気になった。
「警察が『戦争』をするか?しねーだろ?でも武器を持ってんだ。つまり、『戦い』をするわけだ。その違いが分かんねーなら、オメーの鉄砲はBB弾にしろ。『アサルト・モジュール用サーベル』はピコピコハンマーに替えろ。それでそのアタシのやりたくねー『戦争』とやらをすりゃ、人は死なねー、安全だ」
小さなラン。『偉大なる中佐殿』は教え諭すように誠にそう言う。
「ここは……『重武装の警察部隊』なんですか?」
誠は間抜けな顔をしているのは十分承知でそう言った。
「司法局の下についてるんだもん。当然、全員『警察官』。戦場で作業をするから『軍事警察』。つまり、うちら『司法局実働部隊』は、時々戦場で『警察活動』をする『警察官』。まあ地球流に呼ぶと『軍警』、『憲兵隊』と呼んでもいいかもね」
嵯峨は頬杖を突きながら誠に向けてそう言った。
可愛らしいランを死んだ目で見つめていた嵯峨の視線が誠に向く。
「つうわけで、俺等は中佐殿の『戦い』の場を提供するのがお仕事。まあ、その『戦い』の相手は今のところ、俺の『土下座外交』でなんとか抑えこんでるけどね。こんな『立派でかわいい』部下と『ゆかいな仲間達』を犬死させるわけにはいかねえからな」
そう言って嵯峨は、エロ本から目を離さずにコップの液体をあおる。
「神前。悪い人達に目を付けられたね、世の中、厳しいんだよ。現実認めなさい。ま・こ・と・ちゃん」
放心しながら誠は目の前の『悪魔』を見つめていた。隣で『文化財』が鞘から引き抜かれる音が聞こえた。
誠は跪いて『斬首』される瞬間を待つことにした。
同時に胃から食道に向かって内容物が逆流する感覚が誠を襲った。
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