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【最終章③】魔竜討伐編
第237話 竜人族たちの覚悟
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『久しいな、ソータ』
「ほ、本当にレグジートさんなんですか!? でも、一体どこに!?」
『ここだ』
「へ? ――うわっ!?」
声の主であるレグジートは颯太の肩にいた。姿形は間違いなくレグジートだが、サイズはかなり小さい。ミニレグジートといったところか。
『肉体はすでに朽ち果てたからな。これは仮の姿だ』
「な、なるほど……でも、また会えて嬉しいです」
『ワシもだ』
竜王との再会に感動し、打ち震える颯太。
だが、他の騎士たちにレグジートの声は届いていないようで、颯太が突如叫んだことに対して不思議そうな顔をしていた。
『ワシの声は竜の言霊の持ち主である君にしか聞こえていない』
「そ、そうなんですか」
レグジートからの言葉を受けて、颯太は周囲の騎士たちに事情を説明する。
『シャルルに頼み、寿命を縮める代わりにワシの魂の一部をこの竜の言霊の中へ閉じ込めておいたのだ。――この瞬間のためにな』
どうやらこれもシャルルが仕込んだことらしい。だが、
「正気に戻ったシャルルペトラからそのような話は聞いていないが……」
颯太から事情を聞いたルコードはシャルルペトラが竜の言霊に封じられていたレグジートの魂について言及していなかったと証言。
『恐らく……君を気遣ってのことだろう』
「俺を、ですか?」
『この竜の言霊に魔力を込めてシャルルに渡す……それ自体は大変良いアイディアだと思うのだが、それをしたあとでこの竜の言霊がどうなってしまうのか――それは私にも皆目見当がつかない』
つまり、ブリギッテが懸念したように、メアたち竜人族と言葉を交わすことは二度とできなくなる可能性があるということだ。その可能性が高いか低いかさえ、レグジートにも予想不可能だと言う。
リスクは高い。
それでも――
「レグジートさん……竜の言霊を使います」
『! そうか……まあ、君ならそう決断を下すと思っていたよ』
レグジートは最初こそ声をあげたが、すぐにトーンを落ち着かせて、
『ならば竜の言霊を天に掲げるのだ。そして、周りの人間たちはその竜の言霊に向かって手をかざす――それだけでいい』
「わかりました」
颯太は指示通り、竜の言霊を優しく両手で包むと天へ掲げた。
ふわりと風船のように上昇していく竜の言霊。
その上昇が止まったところで、颯太は騎士たちに語りかける。
「あの竜の言霊に向かって手をかざしてください。そうすれば、さっきのルコードさんの時のように、竜の言霊が魔力を吸い上げてくれるはずです」
「了解したが――魔力を吸い上げられることで我らの体に何か不調が起きるなどということはないか?」
『その心配はない。これだけの数がいるのだから、ひとりから吸い上げる魔力の量はそこまで多くはない。あくまでもイネスを越えるだけの魔力を得られればいいのだからな』
颯太が安全であることを告げると、ミラルダから意外な提案がなされた。
「ならば少しでも人数は多い方がいいな」
「うむ。――使いを出すぞ。城外へ魔族と戦闘している者たちにも、空に手をかざすよう伝えるのだ」
「はっ!」
ルコードからの命を受けた伝令が事態の急変を伝えに走る。
その場に残った騎士たちは、一斉に天に漂う竜の言霊へ手をかざした。
「いいぞ。その調子だ」
金色に輝く魔力が竜の言霊へと集められていく。
――ただ、その対象は人間だけではなかった。
「! ドラゴンたちも……」
竜騎士たちが乗るドラゴンもまた、金色のオーラに包まれていた。
通常種のドラゴンにも、わずかながら魔力があるようで、それも竜の言霊の中へと吸い寄せられていった。
『人とドラゴンの力の結晶――種を越えたこの力こそ、ワシが目指したものだ』
「レグジートさんが目指したもの……」
『これが叶ったのも、すべてはソータのおかげだ。感謝する』
「いや……俺は何もたいしたことは……」
『しているさ。現に、こうして国を越えて人々がイネス打倒に立ち上がり、力を合わせているのだから』
言われて、颯太は周囲を見回してみる。
出身国の違う者たちが、種族の違うシャルルペトラのために手をかざしている。
『魔力は順調に集まりつつあるな』
「そうですね」
颯太も同じように手をかざしながら、レグジートと会話を交わす。
『――だが、注意をするのはここからだ』
「え?」
『人間とドラゴンの魔力が集まり、膨大な力になれば……イネスにも勘付かれる』
魔力に溺れたイネスが、シャルルペトラに渡す強大な魔力の存在を無視するわけがない。たとえ、正気を失っていても――いや、正気ではないからこそ、本能に忠実に動く今のイネスはとても危険だ。
魔力が集中している場所へ、本能的に体を向ける。
「! まずい! 竜の言霊を狙っている!?」
『気づかれたか!』
低い唸り声をあげながら、イネスが方向転換。
「こ、こっちへ狙いを定めたぞ!」
『落ち着け。こんな時のために――あの子たちがおるのだろう』
「あっ――」
そうだった。
魔竜イネスの周りには頼りになる竜人族たちがいる。
◇◇◇
「な、なんだ!? イネスの動きが変わったぞ!?」
氷の槍を手にしたメアが、イネスの異変に声をあげた。他の竜人族たちも、突然大きく動きを変えたイネスに疑問を抱いたが、すぐにそれは解決した。
「! あれを見て!」
まず、キルカが竜の言霊の存在に気づく。そして、
「あれは――竜の言霊!? ……ソータさん」
竜の言霊を作り出したシャルルには、颯太の狙いがすぐに理解できた。そこへ、
「シャルルペトラ!」
鎧竜フェイゼルタットが慌てながら飛んでくる。
「人間たちがおまえに渡すための魔力を集めている。人間たちの魔力を合わせれば、イネスの魔力を凌駕できるはず――そうなれば」
「勝てるわ。――魔竜イネスに」
シャルルペトラは断言する。
それを受けて、戦闘中だった他の竜人族たちも士気が大幅に増した。
「私はソータさんたちのもとへ向かうわ。あなたたちは――」
「皆まで言うな。同志シャルルペトラが魔力を受け取るまでの間、あのデカブツは食い止めておく。――そうだろう、同志諸君!」
フェイゼルタットの言葉に、周りの竜人族たちは「おおう!」と気合全開。
「わかったわ。この場はみんなに任せるけど……無茶はダメよ」
「無茶をしなくても止められる相手なら歓迎なんだがな」
フッと笑ったあと、フェイゼルタットは他の竜人族と合流するため飛んで行った。シャルルも颯太たちと合流するため地上へと戻った。
「ぐおおおおおおおっっ!」
魔竜イネスは、シャルルペトラが自身の求めている魔力のもとへ向かっていくのを見てそれを妨害しようと動き出す。
「ふん! 前回の竜王選戦覇者だかなんだか知らないが、随分な醜態ではないか」
腕を鳴らし、フェイゼルタットが言い放つ。
「妾もかつてはメアンガルドを倒して竜王となることを夢見ていた者……その言葉は耳が痛いのう」
「それでも、おまえは我らと和解し、こうして共に戦っている……それだけでも大きくヤツとは違う」
「そうですよ。私たちと一緒に戦う道を選んだあなたはあの魔竜とは違います」
「そう言ってもらえると助かる」
エルメルガを励ますメアとノエル。
その空気は他の竜人族たちにも伝わっていき、張りつめるような緊張感が程よくほぐれていった。戦うには申し分ない雰囲気だ。
「さあ、竜人族の誇りと未来のために、ここはなんとしても食い止めるぞ!」
フェイゼルタットが先頭を切ってイネスへと立ち向かっていく。
それに導かれるように、他の竜人族たちも突っ込んでいった。
「ほ、本当にレグジートさんなんですか!? でも、一体どこに!?」
『ここだ』
「へ? ――うわっ!?」
声の主であるレグジートは颯太の肩にいた。姿形は間違いなくレグジートだが、サイズはかなり小さい。ミニレグジートといったところか。
『肉体はすでに朽ち果てたからな。これは仮の姿だ』
「な、なるほど……でも、また会えて嬉しいです」
『ワシもだ』
竜王との再会に感動し、打ち震える颯太。
だが、他の騎士たちにレグジートの声は届いていないようで、颯太が突如叫んだことに対して不思議そうな顔をしていた。
『ワシの声は竜の言霊の持ち主である君にしか聞こえていない』
「そ、そうなんですか」
レグジートからの言葉を受けて、颯太は周囲の騎士たちに事情を説明する。
『シャルルに頼み、寿命を縮める代わりにワシの魂の一部をこの竜の言霊の中へ閉じ込めておいたのだ。――この瞬間のためにな』
どうやらこれもシャルルが仕込んだことらしい。だが、
「正気に戻ったシャルルペトラからそのような話は聞いていないが……」
颯太から事情を聞いたルコードはシャルルペトラが竜の言霊に封じられていたレグジートの魂について言及していなかったと証言。
『恐らく……君を気遣ってのことだろう』
「俺を、ですか?」
『この竜の言霊に魔力を込めてシャルルに渡す……それ自体は大変良いアイディアだと思うのだが、それをしたあとでこの竜の言霊がどうなってしまうのか――それは私にも皆目見当がつかない』
つまり、ブリギッテが懸念したように、メアたち竜人族と言葉を交わすことは二度とできなくなる可能性があるということだ。その可能性が高いか低いかさえ、レグジートにも予想不可能だと言う。
リスクは高い。
それでも――
「レグジートさん……竜の言霊を使います」
『! そうか……まあ、君ならそう決断を下すと思っていたよ』
レグジートは最初こそ声をあげたが、すぐにトーンを落ち着かせて、
『ならば竜の言霊を天に掲げるのだ。そして、周りの人間たちはその竜の言霊に向かって手をかざす――それだけでいい』
「わかりました」
颯太は指示通り、竜の言霊を優しく両手で包むと天へ掲げた。
ふわりと風船のように上昇していく竜の言霊。
その上昇が止まったところで、颯太は騎士たちに語りかける。
「あの竜の言霊に向かって手をかざしてください。そうすれば、さっきのルコードさんの時のように、竜の言霊が魔力を吸い上げてくれるはずです」
「了解したが――魔力を吸い上げられることで我らの体に何か不調が起きるなどということはないか?」
『その心配はない。これだけの数がいるのだから、ひとりから吸い上げる魔力の量はそこまで多くはない。あくまでもイネスを越えるだけの魔力を得られればいいのだからな』
颯太が安全であることを告げると、ミラルダから意外な提案がなされた。
「ならば少しでも人数は多い方がいいな」
「うむ。――使いを出すぞ。城外へ魔族と戦闘している者たちにも、空に手をかざすよう伝えるのだ」
「はっ!」
ルコードからの命を受けた伝令が事態の急変を伝えに走る。
その場に残った騎士たちは、一斉に天に漂う竜の言霊へ手をかざした。
「いいぞ。その調子だ」
金色に輝く魔力が竜の言霊へと集められていく。
――ただ、その対象は人間だけではなかった。
「! ドラゴンたちも……」
竜騎士たちが乗るドラゴンもまた、金色のオーラに包まれていた。
通常種のドラゴンにも、わずかながら魔力があるようで、それも竜の言霊の中へと吸い寄せられていった。
『人とドラゴンの力の結晶――種を越えたこの力こそ、ワシが目指したものだ』
「レグジートさんが目指したもの……」
『これが叶ったのも、すべてはソータのおかげだ。感謝する』
「いや……俺は何もたいしたことは……」
『しているさ。現に、こうして国を越えて人々がイネス打倒に立ち上がり、力を合わせているのだから』
言われて、颯太は周囲を見回してみる。
出身国の違う者たちが、種族の違うシャルルペトラのために手をかざしている。
『魔力は順調に集まりつつあるな』
「そうですね」
颯太も同じように手をかざしながら、レグジートと会話を交わす。
『――だが、注意をするのはここからだ』
「え?」
『人間とドラゴンの魔力が集まり、膨大な力になれば……イネスにも勘付かれる』
魔力に溺れたイネスが、シャルルペトラに渡す強大な魔力の存在を無視するわけがない。たとえ、正気を失っていても――いや、正気ではないからこそ、本能に忠実に動く今のイネスはとても危険だ。
魔力が集中している場所へ、本能的に体を向ける。
「! まずい! 竜の言霊を狙っている!?」
『気づかれたか!』
低い唸り声をあげながら、イネスが方向転換。
「こ、こっちへ狙いを定めたぞ!」
『落ち着け。こんな時のために――あの子たちがおるのだろう』
「あっ――」
そうだった。
魔竜イネスの周りには頼りになる竜人族たちがいる。
◇◇◇
「な、なんだ!? イネスの動きが変わったぞ!?」
氷の槍を手にしたメアが、イネスの異変に声をあげた。他の竜人族たちも、突然大きく動きを変えたイネスに疑問を抱いたが、すぐにそれは解決した。
「! あれを見て!」
まず、キルカが竜の言霊の存在に気づく。そして、
「あれは――竜の言霊!? ……ソータさん」
竜の言霊を作り出したシャルルには、颯太の狙いがすぐに理解できた。そこへ、
「シャルルペトラ!」
鎧竜フェイゼルタットが慌てながら飛んでくる。
「人間たちがおまえに渡すための魔力を集めている。人間たちの魔力を合わせれば、イネスの魔力を凌駕できるはず――そうなれば」
「勝てるわ。――魔竜イネスに」
シャルルペトラは断言する。
それを受けて、戦闘中だった他の竜人族たちも士気が大幅に増した。
「私はソータさんたちのもとへ向かうわ。あなたたちは――」
「皆まで言うな。同志シャルルペトラが魔力を受け取るまでの間、あのデカブツは食い止めておく。――そうだろう、同志諸君!」
フェイゼルタットの言葉に、周りの竜人族たちは「おおう!」と気合全開。
「わかったわ。この場はみんなに任せるけど……無茶はダメよ」
「無茶をしなくても止められる相手なら歓迎なんだがな」
フッと笑ったあと、フェイゼルタットは他の竜人族と合流するため飛んで行った。シャルルも颯太たちと合流するため地上へと戻った。
「ぐおおおおおおおっっ!」
魔竜イネスは、シャルルペトラが自身の求めている魔力のもとへ向かっていくのを見てそれを妨害しようと動き出す。
「ふん! 前回の竜王選戦覇者だかなんだか知らないが、随分な醜態ではないか」
腕を鳴らし、フェイゼルタットが言い放つ。
「妾もかつてはメアンガルドを倒して竜王となることを夢見ていた者……その言葉は耳が痛いのう」
「それでも、おまえは我らと和解し、こうして共に戦っている……それだけでも大きくヤツとは違う」
「そうですよ。私たちと一緒に戦う道を選んだあなたはあの魔竜とは違います」
「そう言ってもらえると助かる」
エルメルガを励ますメアとノエル。
その空気は他の竜人族たちにも伝わっていき、張りつめるような緊張感が程よくほぐれていった。戦うには申し分ない雰囲気だ。
「さあ、竜人族の誇りと未来のために、ここはなんとしても食い止めるぞ!」
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