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禁竜教編
第64話 高峰颯太の戦い方
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暴れ回るリュミエールを止めようにも、かつての仲間を相手に竜騎士団のドラゴンたちも戸惑いを隠せない様子だった。
そのせいで、騎士とドラゴンの呼吸が合わず、効果的な攻撃を加えられないという点も苦戦を強いられる要因となっていた。
「リュミエールが別の竜人族に操られているってことか?」
「……直感ですが」
「おまえの直感は妙に説得力があるからな。――だからと言って、それだけを根拠に動くことはできないが」
「わかっています。……もう一度、リュミエールに話しかけてみます」
「! お、おい! ソータ!」
ハドリーが止める声を置き去りにして、颯太は駆け出した。
言葉にならない叫び――だが、それは明らかに苦痛から来るものである。
その苦しみからなんとか解放させてあげたい。
今それができるのは――自分しかいないのだ。
リュミエールを見ていると、メアと初めて会った時のことを思い出す。あの時のメアの雄叫びも、今のリュミエールのものと同じで、悲痛なものであった。
「待ってろよ――リュミエール!」
再び対峙する颯太とリュミエール。
「聞け! リュミエール!」
両手を広げ、全身を使い、リュミエールの説得を試みる。魔法などの類で心を操られているなら効果はないように思えるが、颯太はリュミエールの叫び声からその心の内側を読み取っていた。
『逃げてくれ!』
暴れているのは本意ではない。
俺は誰かに操られているんだ。
他の人間からすれば、ドラゴンの叫び声など大差なく感じるだろう。現に、今この場でリュミエールの叫び声に違和感を覚えているのは颯太だけだ。ドラゴンたちがリュミエールへの攻撃を躊躇っている理由は、かつての仲間というだけでなく、颯太と同じようなことを感じ取っているからというのも含まれていた。
その結果――人間側とドラゴンで意思の疎通が取れていない。
竜騎士たちは消極的なドラゴンの扱いに困り、当のドラゴンたちは命令通りに戦いという気持ちはあるが、仲間をなんとか助けたいと葛藤している。
ちぐはぐになった両者の思い――それをつなげるのが、竜の言霊を持つ颯太だ。
「みんな! 攻撃をやめてくれ! ここは俺に任せてほしい!」
竜騎士たちに呼びかける。
それを耳にしたハドリーが、全騎士たちに攻撃停止を命令した。
「リュミエール……俺の言葉がわかるか?」
灼熱色の瞳に射抜かれて、砕けそうな心をなんとかつなぎ止める。
だが、そんな颯太の決意を嘲笑うかのように、リュミエールの暴走は続く。このままでは危ういと思いつつも、説得したいという気持ちが強くて、その場に居座る。
そうこうしているうちに、リュミエールが明確に颯太へ攻撃の狙いを絞った。鈍く輝く爪牙が襲いかかってくる――その時、
「ソータ!」
ドラゴン形態のメアが、颯太とリュミエールの間に割って入る。リュミエールの攻撃を受け止めたメアだが、鋭い爪が右肩辺りに食い込んで鮮血を飛ばす。
「! メア!」
「心配はいらない。それより、早くリュミエールを」
「わ、わかった!」
颯太が命懸けなら、メアもまた命懸けで颯太を守る。
強い信頼関係に裏打ちされた両者の行動に、後ろで見守っていた竜騎士たちは揃って胸を打たれた。
――が、力の差は歴然だった。
というより、リュミエールを抑え込むことに専念しているせいもあり、全力を出せないメアは徐々に押し込まれていく。このままでは振り解かれるのも時間の問題だ。自由に動き回れるようになれば、今度こそ颯太の命はない。
「分団長! このままではメアンガルドとタカミネ・ソータが!」
騎士の1人が進言する。
本音を言えば、ハドリーも今すぐ援護に向かいたいところだった。が、
「まだだ……もう少し待て」
軽々に動くわけにはいかない。
ここで援護すれば、さらに血が流れることになってしまう。敵国との戦いならまだしも同士討ちでこれ以上傷を重ねることは避けたい。どこに敵が潜んでいるか、わかったものではないのだから。
限界を見極めようとするハドリー。
その後ろ――馬車から様子を眺めていたカレンは、
「どうして竜騎士団は援護にいかないのですか! このままでは、ソータさんとメアンガルドが!」
ハドリーの判断に不満があるようだった。
しかし、その横で同じく戦況を見つめるブリギッテは、
「苦渋の決断だと思いますよ。ハドリー分団長としては今すぐにでも助けに行きたい――けれど、ここで下手に大規模な戦闘へ発展させて他のドラゴンの体力を消耗させたり、ケガを負わせるわけにはいかない……敵の姿すら見ていない以上、これからどのような戦いになるか、慎重に判断した結果です」
口では禁竜教を軽視していたハドリーだが、自軍のリュミエールが味方に対して暴れ出すという不測の事態に陥ったことで、すぐに考えを改めた。もっとも、軽視していたとはい、警戒を疎かにしていたわけではないが。
「……先のことを見越しての判断というわけですか」
カレンにとってはこれが初めての「戦場」だった。
机上での交渉事には慣れっこでも、こうして命を賭けて戦う者たちの姿を間近に見るとことで、これまでの考え方が一新されるような気さえした。
「私はこれまで……竜騎士団という組織を誤解していました」
「? どういう意味ですか?」
「戦うという行為が大変なものであることは理解していたつもりです。――でも、本当は何もわかっていなかった。ここまで苛烈で凄まじいものだったとは……彼らは、これまで何度もこのような戦闘を経験しているのですよね?」
「ええ、そうです。ソラン王国の内乱や舞踏会の夜の襲撃の際も……竜騎士団は国を守るためにドラゴンたちと勇敢に戦ってきました」
「その戦果の上に……ハルヴァはあるのですね」
外交局としての仕事に明け暮れてきたカレンにとって、国防に関わる事柄は書類や報告でしか知り得なかった。
目と鼻の先――至近距離で繰り広げられる攻防を生まれて初めて目の当たりにし、震えが止まらなかった。肌に突き刺さる緊迫感には吐き気さえ覚えるほどだ。
きっと、自分と同じくらいの若い外交局の人間は、この感覚を知らないだろう。
エリート志向の強い外交局の中には竜騎士団を下に見る傾向があった。カレンも、査察担当官に任命されるまではそうだった。
しかし、その考えは誤りであったと素直に認めていた。
「! 戦況に変化があったみたいですね」
「えっ!?」
ブリギッテの言葉を受けて顔を上げたカレンが目にしたのは、リュミエールに歩み寄る颯太の姿であった。
「さあ、ここからが正念場ですよ」
「……そうですね」
2人は馬車の窓から外の様子を注視する。
その熱視線を背中に受けた颯太はリュミエールとの距離を少しずつ、だが確実に詰めていった。先ほどまで掴み合っていたメアとも距離を取っており、リュミエールと颯太の1対1の様相であった。
「もう大丈夫だ。おまえを傷つけるヤツは誰もいない」
「おあ、あ、あう……」
呂律が回らない。まるで酔っ払いのような状態だ。
だが、颯太はリュミエールの体に起きている異変に気づいていた。
赤みがかっていた瞳が、徐々に色が薄らいでいる。全身を覆っていた狂気のオーラも消えかけ、大人しくなっていった。そして、ついに、
「ぐっ……こ、ここは」
リュミエールは正気を取り戻したようだ。
「大丈夫か、リュミエール」
「あ、あなたは……たしかリンスウッドの」
まともに会話ができそうなので、颯太は軽く事情を説明した後、ハドリーたちに説得の成功を伝えた。
湧き上がる歓声。
それに手を振って応える颯太。
「……凄い」
たった三文字の言葉に、カレンの中で渦巻いているあらゆる感情が凝縮されていた。と、同時に、ますますスウィーニーの狙いがわからなくなってきた。
直属の上司であるスウィーニーは颯太を疑っている。――が、カレンの見た限りでは、彼を疑う余地などない。
――見極めなければ。
自分の信じる「正しい目」を持って、高峰颯太という人間を見よう。
カレンはそう誓うとブリギッテと共に馬車を出て、颯太の活躍を称える輪の中に加わっていった。
そのせいで、騎士とドラゴンの呼吸が合わず、効果的な攻撃を加えられないという点も苦戦を強いられる要因となっていた。
「リュミエールが別の竜人族に操られているってことか?」
「……直感ですが」
「おまえの直感は妙に説得力があるからな。――だからと言って、それだけを根拠に動くことはできないが」
「わかっています。……もう一度、リュミエールに話しかけてみます」
「! お、おい! ソータ!」
ハドリーが止める声を置き去りにして、颯太は駆け出した。
言葉にならない叫び――だが、それは明らかに苦痛から来るものである。
その苦しみからなんとか解放させてあげたい。
今それができるのは――自分しかいないのだ。
リュミエールを見ていると、メアと初めて会った時のことを思い出す。あの時のメアの雄叫びも、今のリュミエールのものと同じで、悲痛なものであった。
「待ってろよ――リュミエール!」
再び対峙する颯太とリュミエール。
「聞け! リュミエール!」
両手を広げ、全身を使い、リュミエールの説得を試みる。魔法などの類で心を操られているなら効果はないように思えるが、颯太はリュミエールの叫び声からその心の内側を読み取っていた。
『逃げてくれ!』
暴れているのは本意ではない。
俺は誰かに操られているんだ。
他の人間からすれば、ドラゴンの叫び声など大差なく感じるだろう。現に、今この場でリュミエールの叫び声に違和感を覚えているのは颯太だけだ。ドラゴンたちがリュミエールへの攻撃を躊躇っている理由は、かつての仲間というだけでなく、颯太と同じようなことを感じ取っているからというのも含まれていた。
その結果――人間側とドラゴンで意思の疎通が取れていない。
竜騎士たちは消極的なドラゴンの扱いに困り、当のドラゴンたちは命令通りに戦いという気持ちはあるが、仲間をなんとか助けたいと葛藤している。
ちぐはぐになった両者の思い――それをつなげるのが、竜の言霊を持つ颯太だ。
「みんな! 攻撃をやめてくれ! ここは俺に任せてほしい!」
竜騎士たちに呼びかける。
それを耳にしたハドリーが、全騎士たちに攻撃停止を命令した。
「リュミエール……俺の言葉がわかるか?」
灼熱色の瞳に射抜かれて、砕けそうな心をなんとかつなぎ止める。
だが、そんな颯太の決意を嘲笑うかのように、リュミエールの暴走は続く。このままでは危ういと思いつつも、説得したいという気持ちが強くて、その場に居座る。
そうこうしているうちに、リュミエールが明確に颯太へ攻撃の狙いを絞った。鈍く輝く爪牙が襲いかかってくる――その時、
「ソータ!」
ドラゴン形態のメアが、颯太とリュミエールの間に割って入る。リュミエールの攻撃を受け止めたメアだが、鋭い爪が右肩辺りに食い込んで鮮血を飛ばす。
「! メア!」
「心配はいらない。それより、早くリュミエールを」
「わ、わかった!」
颯太が命懸けなら、メアもまた命懸けで颯太を守る。
強い信頼関係に裏打ちされた両者の行動に、後ろで見守っていた竜騎士たちは揃って胸を打たれた。
――が、力の差は歴然だった。
というより、リュミエールを抑え込むことに専念しているせいもあり、全力を出せないメアは徐々に押し込まれていく。このままでは振り解かれるのも時間の問題だ。自由に動き回れるようになれば、今度こそ颯太の命はない。
「分団長! このままではメアンガルドとタカミネ・ソータが!」
騎士の1人が進言する。
本音を言えば、ハドリーも今すぐ援護に向かいたいところだった。が、
「まだだ……もう少し待て」
軽々に動くわけにはいかない。
ここで援護すれば、さらに血が流れることになってしまう。敵国との戦いならまだしも同士討ちでこれ以上傷を重ねることは避けたい。どこに敵が潜んでいるか、わかったものではないのだから。
限界を見極めようとするハドリー。
その後ろ――馬車から様子を眺めていたカレンは、
「どうして竜騎士団は援護にいかないのですか! このままでは、ソータさんとメアンガルドが!」
ハドリーの判断に不満があるようだった。
しかし、その横で同じく戦況を見つめるブリギッテは、
「苦渋の決断だと思いますよ。ハドリー分団長としては今すぐにでも助けに行きたい――けれど、ここで下手に大規模な戦闘へ発展させて他のドラゴンの体力を消耗させたり、ケガを負わせるわけにはいかない……敵の姿すら見ていない以上、これからどのような戦いになるか、慎重に判断した結果です」
口では禁竜教を軽視していたハドリーだが、自軍のリュミエールが味方に対して暴れ出すという不測の事態に陥ったことで、すぐに考えを改めた。もっとも、軽視していたとはい、警戒を疎かにしていたわけではないが。
「……先のことを見越しての判断というわけですか」
カレンにとってはこれが初めての「戦場」だった。
机上での交渉事には慣れっこでも、こうして命を賭けて戦う者たちの姿を間近に見るとことで、これまでの考え方が一新されるような気さえした。
「私はこれまで……竜騎士団という組織を誤解していました」
「? どういう意味ですか?」
「戦うという行為が大変なものであることは理解していたつもりです。――でも、本当は何もわかっていなかった。ここまで苛烈で凄まじいものだったとは……彼らは、これまで何度もこのような戦闘を経験しているのですよね?」
「ええ、そうです。ソラン王国の内乱や舞踏会の夜の襲撃の際も……竜騎士団は国を守るためにドラゴンたちと勇敢に戦ってきました」
「その戦果の上に……ハルヴァはあるのですね」
外交局としての仕事に明け暮れてきたカレンにとって、国防に関わる事柄は書類や報告でしか知り得なかった。
目と鼻の先――至近距離で繰り広げられる攻防を生まれて初めて目の当たりにし、震えが止まらなかった。肌に突き刺さる緊迫感には吐き気さえ覚えるほどだ。
きっと、自分と同じくらいの若い外交局の人間は、この感覚を知らないだろう。
エリート志向の強い外交局の中には竜騎士団を下に見る傾向があった。カレンも、査察担当官に任命されるまではそうだった。
しかし、その考えは誤りであったと素直に認めていた。
「! 戦況に変化があったみたいですね」
「えっ!?」
ブリギッテの言葉を受けて顔を上げたカレンが目にしたのは、リュミエールに歩み寄る颯太の姿であった。
「さあ、ここからが正念場ですよ」
「……そうですね」
2人は馬車の窓から外の様子を注視する。
その熱視線を背中に受けた颯太はリュミエールとの距離を少しずつ、だが確実に詰めていった。先ほどまで掴み合っていたメアとも距離を取っており、リュミエールと颯太の1対1の様相であった。
「もう大丈夫だ。おまえを傷つけるヤツは誰もいない」
「おあ、あ、あう……」
呂律が回らない。まるで酔っ払いのような状態だ。
だが、颯太はリュミエールの体に起きている異変に気づいていた。
赤みがかっていた瞳が、徐々に色が薄らいでいる。全身を覆っていた狂気のオーラも消えかけ、大人しくなっていった。そして、ついに、
「ぐっ……こ、ここは」
リュミエールは正気を取り戻したようだ。
「大丈夫か、リュミエール」
「あ、あなたは……たしかリンスウッドの」
まともに会話ができそうなので、颯太は軽く事情を説明した後、ハドリーたちに説得の成功を伝えた。
湧き上がる歓声。
それに手を振って応える颯太。
「……凄い」
たった三文字の言葉に、カレンの中で渦巻いているあらゆる感情が凝縮されていた。と、同時に、ますますスウィーニーの狙いがわからなくなってきた。
直属の上司であるスウィーニーは颯太を疑っている。――が、カレンの見た限りでは、彼を疑う余地などない。
――見極めなければ。
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