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第184話 謎の帆船の正体
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翡翠島へと近づいてくる帆船。
その帆にはデカデカと髑髏のマークが描かれている。
お手本のような海賊船だった。
「あの船は……」
「と、とても友好関係を結びたいって人が乗っている船とは思えません……」
アキノとリディアはあの髑髏の意味を正確に理解したようだ――って、あんな堂々と飾られたんじゃ分からない方が不自然ってものだ。そういった情報に疎いレメットもさすがに異常だと気づいて青ざめている。
「随分と悪趣味な船だな」
一方、ザクセンさんは落ち着いていた。
腕を組み、迫りくる海賊船を睨みつけている。
「このまま上陸をさせるんですか? 村にまで被害が及ぶかもしれませんよ」
「安心しろ、ウィルム。ヤツらが悪党だっていうならこちらも相応の礼儀で迎え入れるってもんだ。――さあ、港へ行こうか」
悠然と構えているザクセンさん。
優秀な彼がそう言うなら、あの手の連中を相手にする手を打ってあるのだろう。
俺たちはザクセンさんのあとを追うように港へ移動。
すると、海賊船はすぐ近くまで迫っていた。
さらに海賊船には大砲も積まれているようで、そのうちのひとつからこちら目がけて砲弾が放たれる。
――問答無用ってことかよ!
すぐさま避難を指示しようとするが、それよりも先に直後にアキノが叫ぶ。
「全員その場に伏せてください!」
彼女が声を耳にするとみんな一斉に従って地面へと伏せる。
一体何をするつもりなのかと思ったら、アキノは飛んできた砲弾を俺が作った薙刀――【雪峰】で真っ二つにしてしまったのだ。
「なっ!?」
とんでもないスピードで飛んでくる砲弾に対し、ドンピシャのタイミングで合わせられるなんて……凄まじい動体視力だ。
しかし、敵もこの一撃で終わらせるつもりはない。
すぐさま第二波が飛んでくる。
今度は合計四発。
さすがにアキノでも防ぎきれないぞ。
「こうなったら――」
俺は背負っていたリュックから神杖リスティックを取り出す。
ちなみにこのリュックも俺のクラフトスキルで作った物で、チャックの中は魔法庫という特殊な空間が広がっており、本来のリュックのサイズより大きなアイテムでも収容できる優れものとなっているのだ。
「やるしかない!」
まだまだうまく魔法を使いこなせないが、この場面で尻込みしている場合じゃない。
俺はミミューに教えてもらったある魔法を使うため、必死に魔力を高めて解き放つ。
その結果――
「うおっ!? せ、成功したのか!?」
目の前に広がる光景に驚きつつも、思わず頬が緩む。
なぜなら、猛スピードでこちらへと向かってきた四つの砲弾はすべて海上で静止してしまっていたからだ。
これぞ物体の時を一時的に止める時間魔法。
だが、それほど長い時間は止めていられない。
もって一分ってところだ。
おまけにかなりの魔力を消費するので二回目はできない。
つまり――短期決戦に持ち込む必要がある。
「アキノ!」
「お任せを!」
俺が声をかけたとほぼ同時に、アキノは全力疾走を開始する。
その帆にはデカデカと髑髏のマークが描かれている。
お手本のような海賊船だった。
「あの船は……」
「と、とても友好関係を結びたいって人が乗っている船とは思えません……」
アキノとリディアはあの髑髏の意味を正確に理解したようだ――って、あんな堂々と飾られたんじゃ分からない方が不自然ってものだ。そういった情報に疎いレメットもさすがに異常だと気づいて青ざめている。
「随分と悪趣味な船だな」
一方、ザクセンさんは落ち着いていた。
腕を組み、迫りくる海賊船を睨みつけている。
「このまま上陸をさせるんですか? 村にまで被害が及ぶかもしれませんよ」
「安心しろ、ウィルム。ヤツらが悪党だっていうならこちらも相応の礼儀で迎え入れるってもんだ。――さあ、港へ行こうか」
悠然と構えているザクセンさん。
優秀な彼がそう言うなら、あの手の連中を相手にする手を打ってあるのだろう。
俺たちはザクセンさんのあとを追うように港へ移動。
すると、海賊船はすぐ近くまで迫っていた。
さらに海賊船には大砲も積まれているようで、そのうちのひとつからこちら目がけて砲弾が放たれる。
――問答無用ってことかよ!
すぐさま避難を指示しようとするが、それよりも先に直後にアキノが叫ぶ。
「全員その場に伏せてください!」
彼女が声を耳にするとみんな一斉に従って地面へと伏せる。
一体何をするつもりなのかと思ったら、アキノは飛んできた砲弾を俺が作った薙刀――【雪峰】で真っ二つにしてしまったのだ。
「なっ!?」
とんでもないスピードで飛んでくる砲弾に対し、ドンピシャのタイミングで合わせられるなんて……凄まじい動体視力だ。
しかし、敵もこの一撃で終わらせるつもりはない。
すぐさま第二波が飛んでくる。
今度は合計四発。
さすがにアキノでも防ぎきれないぞ。
「こうなったら――」
俺は背負っていたリュックから神杖リスティックを取り出す。
ちなみにこのリュックも俺のクラフトスキルで作った物で、チャックの中は魔法庫という特殊な空間が広がっており、本来のリュックのサイズより大きなアイテムでも収容できる優れものとなっているのだ。
「やるしかない!」
まだまだうまく魔法を使いこなせないが、この場面で尻込みしている場合じゃない。
俺はミミューに教えてもらったある魔法を使うため、必死に魔力を高めて解き放つ。
その結果――
「うおっ!? せ、成功したのか!?」
目の前に広がる光景に驚きつつも、思わず頬が緩む。
なぜなら、猛スピードでこちらへと向かってきた四つの砲弾はすべて海上で静止してしまっていたからだ。
これぞ物体の時を一時的に止める時間魔法。
だが、それほど長い時間は止めていられない。
もって一分ってところだ。
おまけにかなりの魔力を消費するので二回目はできない。
つまり――短期決戦に持ち込む必要がある。
「アキノ!」
「お任せを!」
俺が声をかけたとほぼ同時に、アキノは全力疾走を開始する。
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