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追加エピソード
第39話:期待 *
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*同居開始~本編最終話ラストに至る迄の物語*
引き続きそういう回です。ご注意ください
時間を掛け、指は二本に増やされた。
先ほどまでは軽口を叩く余裕があった龍之介も、徐々に口数が減り、今は謙太の身体にしがみついて耐えている。
「リュウ、痛い?」
「ん、いや、痛くはない、けど、へんなかんじ」
「まだ挿れるにはキツいよなあ」
「これ以上はちょっと自信ない」
抜き合いで実際に触れた時のことを思い出し、龍之介はぶるっと身体を震わせた。指はともかく、あんなものを突っ込まれたらまずい、と。
しかし、一度は試すと約束した。
ここまで身体の奥に触れることを許したのだ。仕切り直しなどしたくはない。試すなら今夜全て済ませてしまいたい。その一心で耐える。
「リュウ、もうちょい力抜いて」
「いや、無理」
「じゃあこっち向いて」
「え? ……んん」
顔を上げた龍之介に唇を重ね、そのまま深く口付ける。キスだけならば何度もしている。慣れた心地良い感触に目を閉じ、抗うことなく受け入れる。
ふ、と身体の緊張が緩んだ隙をついて、三本目の指が捻じ込まれた。
「んぐ、ん~!!」
声を上げたくても口が塞がれていて何も言えない。背中に回した手で拳を作って何度か叩くが、謙太はびくともしない。
ゆっくりと抜き差しされていくうちに、龍之介は力を抜くコツを掴んだ。
上半身は密着して、互いの体温を直に感じている。最初は布団を被っていなければ寒いくらいだったのに、いつのまにか汗ばむくらいに身体が熱くなっていた。
「……いい?」
「……聞くなよ」
ここまでずっと後ろを解すことだけに従事していただけなのに、謙太のそれは下着を押し上げるほどに張り詰めている。トランクスを下ろすと完全に勃ち上がったものが現れた。
仰向けの状態で肘を後ろにつき、上半身を少し起こしてそれを目撃した龍之介は思わず「うわ」と声を上げた。
「え、待って。いつもよりデカくない?」
「期待に胸が膨らんじゃって」
「膨らんでんのは股間だろ!」
「すんませんでした」
謝りつつもゴムの袋を破り、自分のものに被せていく。その様を見て龍之介は怖気付いた。
同時に、男の身体を前にしても全く萎えていない謙太に安堵した。ちゃんと自分で興奮してくれている。そう思うと勝手に口元が緩んだ。
「足、もうちょい開ける?」
「ん」
脚の間に身体を割り入れ、横たわる龍之介の腰に手を回して少し持ち上げる。そして、たっぷりとローションを垂らしてから先端を当てがった。
「え、これ入んないだろ」
「リュウ、力抜いて」
緊張で再び身体が強張ってしまい、侵入を阻んでいる。謙太は腰を支えていた手を離し、まだ完全に立ち上がっていない龍之介のものに触れた。
「あ、ばか触んな……!」
直接触られたことに抗議の声を上げた結果、ほんの少しだけ力が抜け、先端部分だけがぬるりと入り込んだ。
引き続きそういう回です。ご注意ください
時間を掛け、指は二本に増やされた。
先ほどまでは軽口を叩く余裕があった龍之介も、徐々に口数が減り、今は謙太の身体にしがみついて耐えている。
「リュウ、痛い?」
「ん、いや、痛くはない、けど、へんなかんじ」
「まだ挿れるにはキツいよなあ」
「これ以上はちょっと自信ない」
抜き合いで実際に触れた時のことを思い出し、龍之介はぶるっと身体を震わせた。指はともかく、あんなものを突っ込まれたらまずい、と。
しかし、一度は試すと約束した。
ここまで身体の奥に触れることを許したのだ。仕切り直しなどしたくはない。試すなら今夜全て済ませてしまいたい。その一心で耐える。
「リュウ、もうちょい力抜いて」
「いや、無理」
「じゃあこっち向いて」
「え? ……んん」
顔を上げた龍之介に唇を重ね、そのまま深く口付ける。キスだけならば何度もしている。慣れた心地良い感触に目を閉じ、抗うことなく受け入れる。
ふ、と身体の緊張が緩んだ隙をついて、三本目の指が捻じ込まれた。
「んぐ、ん~!!」
声を上げたくても口が塞がれていて何も言えない。背中に回した手で拳を作って何度か叩くが、謙太はびくともしない。
ゆっくりと抜き差しされていくうちに、龍之介は力を抜くコツを掴んだ。
上半身は密着して、互いの体温を直に感じている。最初は布団を被っていなければ寒いくらいだったのに、いつのまにか汗ばむくらいに身体が熱くなっていた。
「……いい?」
「……聞くなよ」
ここまでずっと後ろを解すことだけに従事していただけなのに、謙太のそれは下着を押し上げるほどに張り詰めている。トランクスを下ろすと完全に勃ち上がったものが現れた。
仰向けの状態で肘を後ろにつき、上半身を少し起こしてそれを目撃した龍之介は思わず「うわ」と声を上げた。
「え、待って。いつもよりデカくない?」
「期待に胸が膨らんじゃって」
「膨らんでんのは股間だろ!」
「すんませんでした」
謝りつつもゴムの袋を破り、自分のものに被せていく。その様を見て龍之介は怖気付いた。
同時に、男の身体を前にしても全く萎えていない謙太に安堵した。ちゃんと自分で興奮してくれている。そう思うと勝手に口元が緩んだ。
「足、もうちょい開ける?」
「ん」
脚の間に身体を割り入れ、横たわる龍之介の腰に手を回して少し持ち上げる。そして、たっぷりとローションを垂らしてから先端を当てがった。
「え、これ入んないだろ」
「リュウ、力抜いて」
緊張で再び身体が強張ってしまい、侵入を阻んでいる。謙太は腰を支えていた手を離し、まだ完全に立ち上がっていない龍之介のものに触れた。
「あ、ばか触んな……!」
直接触られたことに抗議の声を上げた結果、ほんの少しだけ力が抜け、先端部分だけがぬるりと入り込んだ。
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