冥界サーカス

ソウル

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冥界サーカス

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あちこちから聞こえるファンファーレ

辺りには黒い霧がたちこめている

前から黒いスーツとハットを被った眼が隠れた男が歩いてくる




男「おや、これはこれは…」

男「こんにちは、小さなMy,lady」

男「アナタのお名前は?」

男「ふむ、わからない」

男「では、一緒に居た人は?」

男「ああ、それも分からない、か」

男「ああ、泣かないで小さなMy,lady」

男「君に泣かれたら、どうしたら私は許してもらえるんだ?」

男「小さなMy,lady、どうか涙を拭いてくれ」

男「可愛い君の目に、余計な刺激はいらないよ」

男「ああ、そうだ」

男「今、近くでサーカスを開催しているんだ。見に行かないか?」

男「小さなMy,ladyが好きなお菓子だって、可愛い動物もたっくさんいるんだ」

男「さあ、この手を取ってください。小さなMy,ladyさあ、向かいましょう」

男「ああ、足元がぬかるんでて足が泥まみれですね」

男「大丈夫です。ほら」




パチンと音がする




男「ね?すぐに綺麗になったでしょう?」

男「さ、見に行きましょう」

男「大丈夫、私を信じて」

男「少し、揺れるかもしれないから私の事をギュッと抱きしめてください」





ギィ、ギィと気がきしむ音がする





男「さあ、着いたよ小さなMy,lady」

男「見てごらん、可愛いワンちゃんだ」

男「ほら、毛並みもふわふわだ」

男「今日はご飯をたくさん食べたから、だいぶご機嫌だな」

男「さ、進もう」

男「この次にはここにしかない、光る石が沢山あるんだ」

男「ごらん、とても美しいだろ?」

男「おっと、触っちゃだめだよ小さなMy,lady」

男「綺麗なモノは見るだけでいいんだよ」

男「さあ、次は、火のショーだ!」

男「ほら、凄いだろう!みんなショーを盛り上げるために自分の体を真っ赤にして頑張ってるんだ」

男「あ、今!手を振って貰えたね!」

男「ああ、ようやく笑ってくれたね。小さなMy,lady」

男「ここからは何時でも見れるから、見たい時はここに来ると良い」

男「ん?ハッ、すみません、小さなMy,lady」

男「私も楽しすぎて、つい怖いおしゃべりになってしまいました」

男「これからは、直し…」

男「え?よ、宜しいのですか?」

男「あぁ…ありがとう。小さなMy,lady」

男「さあ、進もう」

男「ああ、ここがお部屋だよ」

男「さ、いくらでも好きなものを食べて」

男「ええ?食べ、たく、ない…?」

男「じゃあ、この果物はどうかな?うん、小さくて食べやすいんだ」

男「そうそう、上手に食べれたね」

男「お水は?いらないか…」

男「じゃあ、次の所に行こう」

男「さ、掴まって」

男「ん?寒いかい?」

男「大丈夫、もう少しだよ」


男「ほら、着いた」


男「温かいだろう?」


男「今日から君は、ここで私達のサーカスをずっと見放題だ」


男「勿論、私も一緒です」





目の前に跪いて手の甲にキスを落とす




男「ようこそ、My,lady」

男「これから末永く、よろしくお願い申し上げます」

男「コレー」







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