31 / 60
互いの距離
5
しおりを挟む
グラスを3つ持つ、という難しい状況をクリアしてその場に戻ると、鬼塚と元樹が何かを話していた。浮かない顔で立っている咲久に、グラスを渡す。
「どうぞ」
「え……」
「ジュースです。椿さん、あんま酒好きそうじゃねえし」
実際のところはわからないけれど、減っていないシャンパンを見れば、それほど飲みたいわけではないのだろうと思ったから。ありがとうございますと、小さな声を出した咲久がグラスを受け取る。
変わった男だ。鬼塚と一緒にいても、一つも楽しそうじゃない。純にすると、それが不思議で仕方なかった。
鬼塚と話すのは面白い。愛想よくとは言わなくても、こういうときに気を使うことも出来る男だ。なのに、どうして咲久はいつも浮かない顔を見せるのか。
よくわからないと思いながら、鬼塚にグラスを渡していると、後ろから女の声が聞こえた。
「え、もしかして、元樹と純じゃない?」
名前を呼ばれて振り返ると、ゴールドのカクテルドレスを身に纏う女が、驚いたような顔で立っていた。
「あー、やっぱり。なに、どうしてここにいるの?」
年相応の美貌を持つ女に聞かれて、そう言えば高校時代から、顔とスタイルだけはよかったのを思い出す。ただ残念なことに、性格は褒められない。
「おまえこそ。つーか、変わってねえな」
純と同じ意見だったらしい元樹がそう言うと、うそぉと笑う女が元樹の腕に馴れ馴れしく自分の腕を絡めた。そのことにひとつも驚かないのは、この女がそういう女だと知っているからだ。
「そっちもね。ホント何年ぶり? ふたりとも、元気だった?」
「まあな」
どう見ても元気だろ、という言葉は胸にしまっておく。この女に、そういう嫌味は通じない。
「あんたたち、相変わらず仲良いんだね」
元樹の腕を離さない女が、ふと鬼塚に視線を向けた。
「え、いい男。なに、知り合いなの? ちょっと純、紹介してよ」
目をキラキラさせて純の方を見てくるので、うんざりしながらも手短に紹介した。
「鬼塚さんと、椿さんだ。で、こっちのうるさい女は、俺たちの高校時代の同級生」
鬼塚は曖昧に、咲久は丁寧に頭を下げた。
「うるさいとか余計だから。私の名前は? もしかして忘れたんじゃないでしょうね」
睨まれるので、仕方なく覚えている名前を告げる。
「牧原カナだろ」
「覚えてんじゃん。カナです。あ、因みに同級生ですけど、元カノでもあるんです」
何言ってんだよ。その情報マジでいらねえ。本人は面白いことを言ったつもりなのか、ドヤ顔を見せ元樹の肩に頭を寄せる。
全然、面白くねえし。
こういうとき、どれだけ嫌だとしても、元樹は絶対に振りはらったりしない。これが純なら、胸が腕に当たった時点で押しのけている。
「ねえ、今どうしてんの? 結婚は?」
元樹に聞くカナが、あ、とみんなの方を見た。
「ちょっと、彼、お借りしても?」
断る理由もないのだろう、誰も返事をしなかったので、カナが強引に元樹を連れて行く。仕事何してんのと聞かれながら腕を引かれる元樹が離れて行くと、咲久が小さな声を出した。
「あの、僕ちょっとトイレに」
「場所、わかるのか」
「うん。わからなかったら聞くから」
結果、その場に取り残されたのは鬼塚と純だけになった。というより、トイレの場所くらいわかるだろ。子供じゃねえんだし。
やはり、鬼塚とは一対一で話す方が楽しい。咲久や元樹がいると、いつもとは違う空気になり話しにくい。
「いいのか?」
ふいに聞かれて、何がいいのかわからないでいると、鬼塚が連れて行かれた元樹の方へ視線を向けた。
「ずいぶん寛大なんだな。元カノなんだろ?」
確かにカナは元カノだけど、寛大って何だ?
元樹に寄りそうカナ。何が面白いのか声を出して笑っているふたりを見て、そうかと思った。
「俺のな」
純が軽く言うと、鬼塚がハハッと噴き出すように笑った。そんな風に笑う鬼塚は初めて見た。
「おまえ、ホント面白いな」
面白いことを言った覚えもなく、こんな場所で元カノと再会するなんて、純にするとまったく笑えない。それなのに、鬼塚には何故か面白いらしく、いまだ笑っている。
「んな、笑うことか?」
純がそう聞くと、歩き出す鬼塚が近くのドアを開けてデッキへと出た。
気付かないうちに船は動きだしていたらしく、夜の海風が純の頬を撫でる。
「いいのかよ、椿さん放っておいて」
「いなかったら探すだろ」
それもそうだ。それこそ子供じゃない。
デッキの柵に凭れる鬼塚が、バーボンの入ったロックグラスを口に付けた。バックに漆黒の海を従える男は、憎らしいほどスマートでかっこいい。先ほどチラッと見たタレントより、遥かにいい男だと純は思った。
鬼塚の横に立ち、柵に腕を掛けて真っ黒な海を見つめる。
「何か変な感じする。椿さんと一緒にいるあんたは、俺の知らない人間みたいだ」
きっと、一度しか一緒にいるところを見ていないからだろう。鬼塚という人間を知る過程に、咲久がいなかったからなのかもしれない。
「おまえはそうでもねえな。日向といても違和感ない」
「なんだ、俺だけか」
船の進むスピードに流される波が、右から左へと流れて行く。
「あの女といても、別に違和感ないな」
「冗談だろ?」
「日向の女にしては、イメージが合わないと思ってたからな。おまえの元カノって聞いて、納得した」
それで笑ったのか。
「カナの話はもういいぞ。俺の黒歴史ってやつだよ」
「黒歴史にしなくてもいいだろ。綺麗な女じゃないか」
確かに顔はいい。それで純も選んだところがある。だとしても、黒歴史に変わりはない。
「女と付き合ったのは、確かあいつが最後なんだよ。あいつと付き合ってるときに、俺は男の方が好きだって確信したんじゃねえかな」
話していると、当時の記憶が嫌でも甦って来る。そうだ、そうだった。思い出した。
「半年付き合って、やったのは一回だけだった。その一回もあんま乗り気になれなくて、別れるとき言われたよ、期待はずれだし、何か気持ち悪いってな」
若い頃の発言は、時に恐ろしく残酷だったりする。もはや性格うんぬんを通り越して、人格否定だ。
「それはきついな」
「だろ? だいたい、あいつも俺に何求めてたんだって話しだろ? どうせ遊ぶにはちょうどいいとか思ったわけだろ。だからって、男がすることしねえってだけで、気持ち悪いってどんな発想なんだよ」
隣の鬼塚がまた笑う。今日はよく笑う日だ。
「な、黒歴史だろ?」
「そうかもな」
相槌を打つ鬼塚の、船内の明かりに照らされる横顔は妙に魅力的だ。
「あんた、そういうのなさそうだよな。黒歴史とは無縁っぽい」
すべてにおいて勝ち組の男だ。生まれながらのゲイだとしても、かっこ悪い過去があるとは思えない。
「黒歴史か、なくもねえな」
柵から背中を離し、純と同じ方を向く。
「誰にだってあるんじゃねえのか」
「その話、聞かせてくれよ」
「んなの聞いても、面白くねえだろ」
「いやそれ、ぜってー面白いだろ」
鬼塚の黒歴史が、面白くないわけない。ぜひ聞かせてもらいたいと思っているのに、話す気はないのかそのうちなと笑っている。
海を見ながら、鬼塚との会話を楽しんでいると、船内の明かりが突然消えた。スタッフがドアを開け、デッキに出ていた客に中へ入るよう声を掛ける。
鬼塚と共に戻ると、フロアに用意された、小さなステージだけが明るく照らされていた。
「どうぞ」
「え……」
「ジュースです。椿さん、あんま酒好きそうじゃねえし」
実際のところはわからないけれど、減っていないシャンパンを見れば、それほど飲みたいわけではないのだろうと思ったから。ありがとうございますと、小さな声を出した咲久がグラスを受け取る。
変わった男だ。鬼塚と一緒にいても、一つも楽しそうじゃない。純にすると、それが不思議で仕方なかった。
鬼塚と話すのは面白い。愛想よくとは言わなくても、こういうときに気を使うことも出来る男だ。なのに、どうして咲久はいつも浮かない顔を見せるのか。
よくわからないと思いながら、鬼塚にグラスを渡していると、後ろから女の声が聞こえた。
「え、もしかして、元樹と純じゃない?」
名前を呼ばれて振り返ると、ゴールドのカクテルドレスを身に纏う女が、驚いたような顔で立っていた。
「あー、やっぱり。なに、どうしてここにいるの?」
年相応の美貌を持つ女に聞かれて、そう言えば高校時代から、顔とスタイルだけはよかったのを思い出す。ただ残念なことに、性格は褒められない。
「おまえこそ。つーか、変わってねえな」
純と同じ意見だったらしい元樹がそう言うと、うそぉと笑う女が元樹の腕に馴れ馴れしく自分の腕を絡めた。そのことにひとつも驚かないのは、この女がそういう女だと知っているからだ。
「そっちもね。ホント何年ぶり? ふたりとも、元気だった?」
「まあな」
どう見ても元気だろ、という言葉は胸にしまっておく。この女に、そういう嫌味は通じない。
「あんたたち、相変わらず仲良いんだね」
元樹の腕を離さない女が、ふと鬼塚に視線を向けた。
「え、いい男。なに、知り合いなの? ちょっと純、紹介してよ」
目をキラキラさせて純の方を見てくるので、うんざりしながらも手短に紹介した。
「鬼塚さんと、椿さんだ。で、こっちのうるさい女は、俺たちの高校時代の同級生」
鬼塚は曖昧に、咲久は丁寧に頭を下げた。
「うるさいとか余計だから。私の名前は? もしかして忘れたんじゃないでしょうね」
睨まれるので、仕方なく覚えている名前を告げる。
「牧原カナだろ」
「覚えてんじゃん。カナです。あ、因みに同級生ですけど、元カノでもあるんです」
何言ってんだよ。その情報マジでいらねえ。本人は面白いことを言ったつもりなのか、ドヤ顔を見せ元樹の肩に頭を寄せる。
全然、面白くねえし。
こういうとき、どれだけ嫌だとしても、元樹は絶対に振りはらったりしない。これが純なら、胸が腕に当たった時点で押しのけている。
「ねえ、今どうしてんの? 結婚は?」
元樹に聞くカナが、あ、とみんなの方を見た。
「ちょっと、彼、お借りしても?」
断る理由もないのだろう、誰も返事をしなかったので、カナが強引に元樹を連れて行く。仕事何してんのと聞かれながら腕を引かれる元樹が離れて行くと、咲久が小さな声を出した。
「あの、僕ちょっとトイレに」
「場所、わかるのか」
「うん。わからなかったら聞くから」
結果、その場に取り残されたのは鬼塚と純だけになった。というより、トイレの場所くらいわかるだろ。子供じゃねえんだし。
やはり、鬼塚とは一対一で話す方が楽しい。咲久や元樹がいると、いつもとは違う空気になり話しにくい。
「いいのか?」
ふいに聞かれて、何がいいのかわからないでいると、鬼塚が連れて行かれた元樹の方へ視線を向けた。
「ずいぶん寛大なんだな。元カノなんだろ?」
確かにカナは元カノだけど、寛大って何だ?
元樹に寄りそうカナ。何が面白いのか声を出して笑っているふたりを見て、そうかと思った。
「俺のな」
純が軽く言うと、鬼塚がハハッと噴き出すように笑った。そんな風に笑う鬼塚は初めて見た。
「おまえ、ホント面白いな」
面白いことを言った覚えもなく、こんな場所で元カノと再会するなんて、純にするとまったく笑えない。それなのに、鬼塚には何故か面白いらしく、いまだ笑っている。
「んな、笑うことか?」
純がそう聞くと、歩き出す鬼塚が近くのドアを開けてデッキへと出た。
気付かないうちに船は動きだしていたらしく、夜の海風が純の頬を撫でる。
「いいのかよ、椿さん放っておいて」
「いなかったら探すだろ」
それもそうだ。それこそ子供じゃない。
デッキの柵に凭れる鬼塚が、バーボンの入ったロックグラスを口に付けた。バックに漆黒の海を従える男は、憎らしいほどスマートでかっこいい。先ほどチラッと見たタレントより、遥かにいい男だと純は思った。
鬼塚の横に立ち、柵に腕を掛けて真っ黒な海を見つめる。
「何か変な感じする。椿さんと一緒にいるあんたは、俺の知らない人間みたいだ」
きっと、一度しか一緒にいるところを見ていないからだろう。鬼塚という人間を知る過程に、咲久がいなかったからなのかもしれない。
「おまえはそうでもねえな。日向といても違和感ない」
「なんだ、俺だけか」
船の進むスピードに流される波が、右から左へと流れて行く。
「あの女といても、別に違和感ないな」
「冗談だろ?」
「日向の女にしては、イメージが合わないと思ってたからな。おまえの元カノって聞いて、納得した」
それで笑ったのか。
「カナの話はもういいぞ。俺の黒歴史ってやつだよ」
「黒歴史にしなくてもいいだろ。綺麗な女じゃないか」
確かに顔はいい。それで純も選んだところがある。だとしても、黒歴史に変わりはない。
「女と付き合ったのは、確かあいつが最後なんだよ。あいつと付き合ってるときに、俺は男の方が好きだって確信したんじゃねえかな」
話していると、当時の記憶が嫌でも甦って来る。そうだ、そうだった。思い出した。
「半年付き合って、やったのは一回だけだった。その一回もあんま乗り気になれなくて、別れるとき言われたよ、期待はずれだし、何か気持ち悪いってな」
若い頃の発言は、時に恐ろしく残酷だったりする。もはや性格うんぬんを通り越して、人格否定だ。
「それはきついな」
「だろ? だいたい、あいつも俺に何求めてたんだって話しだろ? どうせ遊ぶにはちょうどいいとか思ったわけだろ。だからって、男がすることしねえってだけで、気持ち悪いってどんな発想なんだよ」
隣の鬼塚がまた笑う。今日はよく笑う日だ。
「な、黒歴史だろ?」
「そうかもな」
相槌を打つ鬼塚の、船内の明かりに照らされる横顔は妙に魅力的だ。
「あんた、そういうのなさそうだよな。黒歴史とは無縁っぽい」
すべてにおいて勝ち組の男だ。生まれながらのゲイだとしても、かっこ悪い過去があるとは思えない。
「黒歴史か、なくもねえな」
柵から背中を離し、純と同じ方を向く。
「誰にだってあるんじゃねえのか」
「その話、聞かせてくれよ」
「んなの聞いても、面白くねえだろ」
「いやそれ、ぜってー面白いだろ」
鬼塚の黒歴史が、面白くないわけない。ぜひ聞かせてもらいたいと思っているのに、話す気はないのかそのうちなと笑っている。
海を見ながら、鬼塚との会話を楽しんでいると、船内の明かりが突然消えた。スタッフがドアを開け、デッキに出ていた客に中へ入るよう声を掛ける。
鬼塚と共に戻ると、フロアに用意された、小さなステージだけが明るく照らされていた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
《完結》僕が天使になるまで
MITARASI_
BL
命が尽きると知った遥は、恋人・翔太には秘密を抱えたまま「別れ」を選ぶ。
それは翔太の未来を守るため――。
料理のレシピ、小さなメモ、親友に託した願い。
遥が残した“天使の贈り物”の数々は、翔太の心を深く揺さぶり、やがて彼を未来へと導いていく。
涙と希望が交差する、切なくも温かい愛の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる