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第63話 なんか強そおおっ!
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――キーン! ガッ! ドサッ! ガギーーンッ!
「……? んんん? なんか、あっちのほうから聞こえてこない? がきぃぃぃん!って」
お散歩の足を止めて、ギュン、と勢いよく侍女さんたちの方を振り返る。
「あ」
今、言ったね? 騎士さん「あっ」って言ったね?
「おそらく……鍛錬場からですね」
「えっ、たんれんじょう! わぁ! すごい!」
きたことのないところまで足を伸ばしたらぁ、そんなところがっ!
「それってぇ、きたえてれんしゅうするばしょの、たんれんじょう?」
「そ、そうです」
騎士さんの顔がわかりやすく、よく知ってるな、になった。
たしかに、そうなるよね。ぼくったら、鍛錬なんてしたこともない5才だし。
でもやっぱね、でちゃうことあるよね。前世の15才が。
「兵士さんたち、れんしゅうしてるの?」
「はい、そうです。王宮内の兵士は、私も含めて全員ここか、別の鍛錬場で必ず」
「おおお、すごぉぉい」
なんか異世界って感じ! 騎士さんみたいな兵士さんがたくさんカキンカキンしてるんでしょ? 剣持って!
え、でも、だいじょうぶなのかな……?
「それって、あぶなくないの? 剣もってたんれんしてるのよね? 木の棒とかじゃないよねぇ?」
「え、あ……大丈夫です。鍛錬では、刃をつぶした剣を使ってますし、医術師も待機していますので」
「おお! それならあんぜん!」
騎士さんが、なぜそんなことを……?みたいな、すんごい戸惑い顔になってる。やぁ、だってねぇ? きになるよ、そりゃあねぇ。一応これでも、前世では剣で戦う人なんかぁ、目の前で見たことないし。まぁ、今世でも、まだ見たことはないんだけど。
――キーン! ガッ! ガギッ! ガギーーッ!
……かすかに、音が聞こえてるだけで。
「あの、行き先を変えましょうか」
「えぇぇ、なんでぇ?」
行く気満々で踏み出しかけた足がちょっと宙に浮いた。
「なんで……といいますか、兵士の鍛錬などごらんになっても……」
「ええっ、でも、見てみたいなって思ったのにぃ」
「えっ? いやしかし――」
騎士さん、なぜ、そんなことを? みたいな顔でソワソワしだした。
「ええ、なんでぇ」
どーして、そんな気まずそうな感じぃ?
あ、あれか!
「もしかしてぇ、ぼくが見たらダメなやつ?」
「え? いえいえそんな」
え、じゃあなんでそんな、戸惑いソワソワなのぉ?
「うーん、じゃあ。あれか。こう、ダメとは言えないけどぉ、さっしてえんりょしたほうがいいやつ?」
「は? え? さっし……?」
あ、ダメダメ。15才でもあんま言わない言葉遣いだったかも。今ぼく、5才なのに。
「えーっとぉ、見に行かないほうがいい? ジャマになるとか」
「あ! いえいえ! そんな、とんでもないです。ただ――」
「ただぁ?」
「見ても面白くはないので。ぜんぜん」
「ぜ、ぜんぜん……」
「はい。ぜんぜん」
す、っごい強調するね? ぜんぜんってね?
これはやっぱあれかな? 遠慮してね、ってことかな? それならぁ、しょうがないね。
そっかそっか。子どもがじろじろ見てたら、たしかにちょっとぉ、気が散るもんねえ。
「えー、そっかぁ。見てみたかったなぁ」
ちょっと残念。でも、ワガママ厳禁。ワガママは冤罪の元だからね。遠慮して生きよう。好感度のためにも。
「がまんがまん。じゃあ、そろそろお部屋帰ろかぁ」
お散歩気分が終了したので、今日は帰って絵本読もうかなぁ。うん。
「え、あの……サファさま?」
「……はいぃ?」
行き先をクルンと変えて歩き出そうとしたら、また呼び止められた。こんどは反対の足が宙に浮く。
「本当にご覧になりたかったんですか? 鍛錬場なんか……」
「え、うん。だってぇ、みたことないし」
「そ、そうですか……」
なにぃ、その、まじかよ……みたいな顔ぉ。聞かれたから答えたのにぃ。
「で……では、少しだけ覗いていきますか? もし、よろしければ……」
「え、いいの! いく!」
おずおずのおず、みたいな誘いに、さっとのる。
「あの、でも本当に面白くないですが……」
「いいよぉ! ちょっと見せてもらいたいだけだからぁ」
「は、はい。では案内します」
「わーい!」
「……? んんん? なんか、あっちのほうから聞こえてこない? がきぃぃぃん!って」
お散歩の足を止めて、ギュン、と勢いよく侍女さんたちの方を振り返る。
「あ」
今、言ったね? 騎士さん「あっ」って言ったね?
「おそらく……鍛錬場からですね」
「えっ、たんれんじょう! わぁ! すごい!」
きたことのないところまで足を伸ばしたらぁ、そんなところがっ!
「それってぇ、きたえてれんしゅうするばしょの、たんれんじょう?」
「そ、そうです」
騎士さんの顔がわかりやすく、よく知ってるな、になった。
たしかに、そうなるよね。ぼくったら、鍛錬なんてしたこともない5才だし。
でもやっぱね、でちゃうことあるよね。前世の15才が。
「兵士さんたち、れんしゅうしてるの?」
「はい、そうです。王宮内の兵士は、私も含めて全員ここか、別の鍛錬場で必ず」
「おおお、すごぉぉい」
なんか異世界って感じ! 騎士さんみたいな兵士さんがたくさんカキンカキンしてるんでしょ? 剣持って!
え、でも、だいじょうぶなのかな……?
「それって、あぶなくないの? 剣もってたんれんしてるのよね? 木の棒とかじゃないよねぇ?」
「え、あ……大丈夫です。鍛錬では、刃をつぶした剣を使ってますし、医術師も待機していますので」
「おお! それならあんぜん!」
騎士さんが、なぜそんなことを……?みたいな、すんごい戸惑い顔になってる。やぁ、だってねぇ? きになるよ、そりゃあねぇ。一応これでも、前世では剣で戦う人なんかぁ、目の前で見たことないし。まぁ、今世でも、まだ見たことはないんだけど。
――キーン! ガッ! ガギッ! ガギーーッ!
……かすかに、音が聞こえてるだけで。
「あの、行き先を変えましょうか」
「えぇぇ、なんでぇ?」
行く気満々で踏み出しかけた足がちょっと宙に浮いた。
「なんで……といいますか、兵士の鍛錬などごらんになっても……」
「ええっ、でも、見てみたいなって思ったのにぃ」
「えっ? いやしかし――」
騎士さん、なぜ、そんなことを? みたいな顔でソワソワしだした。
「ええ、なんでぇ」
どーして、そんな気まずそうな感じぃ?
あ、あれか!
「もしかしてぇ、ぼくが見たらダメなやつ?」
「え? いえいえそんな」
え、じゃあなんでそんな、戸惑いソワソワなのぉ?
「うーん、じゃあ。あれか。こう、ダメとは言えないけどぉ、さっしてえんりょしたほうがいいやつ?」
「は? え? さっし……?」
あ、ダメダメ。15才でもあんま言わない言葉遣いだったかも。今ぼく、5才なのに。
「えーっとぉ、見に行かないほうがいい? ジャマになるとか」
「あ! いえいえ! そんな、とんでもないです。ただ――」
「ただぁ?」
「見ても面白くはないので。ぜんぜん」
「ぜ、ぜんぜん……」
「はい。ぜんぜん」
す、っごい強調するね? ぜんぜんってね?
これはやっぱあれかな? 遠慮してね、ってことかな? それならぁ、しょうがないね。
そっかそっか。子どもがじろじろ見てたら、たしかにちょっとぉ、気が散るもんねえ。
「えー、そっかぁ。見てみたかったなぁ」
ちょっと残念。でも、ワガママ厳禁。ワガママは冤罪の元だからね。遠慮して生きよう。好感度のためにも。
「がまんがまん。じゃあ、そろそろお部屋帰ろかぁ」
お散歩気分が終了したので、今日は帰って絵本読もうかなぁ。うん。
「え、あの……サファさま?」
「……はいぃ?」
行き先をクルンと変えて歩き出そうとしたら、また呼び止められた。こんどは反対の足が宙に浮く。
「本当にご覧になりたかったんですか? 鍛錬場なんか……」
「え、うん。だってぇ、みたことないし」
「そ、そうですか……」
なにぃ、その、まじかよ……みたいな顔ぉ。聞かれたから答えたのにぃ。
「で……では、少しだけ覗いていきますか? もし、よろしければ……」
「え、いいの! いく!」
おずおずのおず、みたいな誘いに、さっとのる。
「あの、でも本当に面白くないですが……」
「いいよぉ! ちょっと見せてもらいたいだけだからぁ」
「は、はい。では案内します」
「わーい!」
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