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第66話 ゴシゴシは魔法!?
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「あれ? でも、え?」
「――どうした?」
「え? だって、こっちのボロボロが、あっちみたいなピカピカになるんですかっ?」
両方の「立てかけるやつ」を見くらべて、まさかそんな、となる。だって、ピカピカのは新品みたいだし、ボロボロのは、もうダメそう、な感じだ。
「そう。こっちのボロボロも、ちゃんと磨けば新品みたいになる」
「ええっ!」
「小さい傷は多いが、修復するほどじゃないしな。手入れすれば十分使える」
「おお、すごい」
「……まぁ、気になるなら見てな」
ゴシゴシさんは、ボロボロのほうから1本、剣を取って、磨く布にシュッとなにか掛ける。スムーズな手つきで、なんかカッコいい。
そして――
――ゴッゴッゴッ……
丁寧に磨きはじめると、布の下から鈍い音。
――ゴッゴッギュッ……
少しづつ、音が軽くなっていって、
――ギュッギュッ……グッ、キュ……
「わぁ……」
布がこする、じゃなくてすべる、みたいになっていって。
――キュッ、キュッ、キュ……
「わぁっ、ピカピカだっ!」
少しにぶーく光るだけだった、ボロボロの剣が、みるみるピッカピカになった。
「そうだろ? これで、この剣も完了だ」
「わぁぁ、すごいっ! ボロボロがピカピカに!」
「はは。磨いてるだけなのに、ずいぶん楽しそうに見学するんだな」
「だって! だってなんか、魔法みたいだもん!」
「魔法? はっはは、大げさだよ」
ゴシゴシさんは、ちょっと驚いた顔で笑って、
「よし、じゃあ次はこれだ」
今度は、ボロボロの盾をヨイショ、と抱えた。
「それもピカピカになる?」
「なるぞ。盾はデカいから、ちょっと手間だがな」
「おお、それでもゴシゴシしたら、ピカピカになるんだ! すごい!」
大変そうなのに、と思ってみてると。ゴシゴシさんは、目をキランとさせて布を持ち直した。
「なんだかずいぶん張り切ってるな……」
「本当に」
後ろで、騎士さんと侍女さんたちがなにかお話してる。やっぱり、ボロボロからのピカピカは、テンション上がるよねって話してるのかな?
「ふふふ、それは、あれだけ熱心に見学されたら、ねぇ」
「たしかに」
「わわ、みんな! 見てみて! 盾が! ほら、どんどんゴシゴシされてピカッとしてきたよ!」
「あら、ほんとうですねえ」
「これはなかなかの腕ですね」
やっぱり、みんなスゴイってなってる!
「わぁぁ、すごいすごい! ゴシゴシさん、がんばれ~!」
「お、おお」
ぼくも、一生懸命ゴシゴシしたら、少しはピカッとなるかな? ちょっとやってみたい気もするけど……がんばってるゴシゴシさんの邪魔になったらダメだから、今日のところはガマン。
「ゴシゴシさん、また今度、見学させてねぇ!」
「ああ、いつでも歓迎だ」
「わーー。よかった!」
「サファさま、そろそろ帰りましょうか」
「え、もうそんな時間かぁ」
侍女さんから言われたら、今日はもう変える時間。
「今日はあちこち見学させてもらって、よかったですねぇ、サファさま」
「うん! 楽しかったぁ!」
「ゴシゴシさん、ばいばーい!」
「ああ、またな」
ゴシゴシさんに手を振って、並べられたピカピカたちと、これからピカピカになる予定のボロボロたちをぐるっとみて、今日はバイバイ。
また、見せてもらいに来ようっと。
「――どうした?」
「え? だって、こっちのボロボロが、あっちみたいなピカピカになるんですかっ?」
両方の「立てかけるやつ」を見くらべて、まさかそんな、となる。だって、ピカピカのは新品みたいだし、ボロボロのは、もうダメそう、な感じだ。
「そう。こっちのボロボロも、ちゃんと磨けば新品みたいになる」
「ええっ!」
「小さい傷は多いが、修復するほどじゃないしな。手入れすれば十分使える」
「おお、すごい」
「……まぁ、気になるなら見てな」
ゴシゴシさんは、ボロボロのほうから1本、剣を取って、磨く布にシュッとなにか掛ける。スムーズな手つきで、なんかカッコいい。
そして――
――ゴッゴッゴッ……
丁寧に磨きはじめると、布の下から鈍い音。
――ゴッゴッギュッ……
少しづつ、音が軽くなっていって、
――ギュッギュッ……グッ、キュ……
「わぁ……」
布がこする、じゃなくてすべる、みたいになっていって。
――キュッ、キュッ、キュ……
「わぁっ、ピカピカだっ!」
少しにぶーく光るだけだった、ボロボロの剣が、みるみるピッカピカになった。
「そうだろ? これで、この剣も完了だ」
「わぁぁ、すごいっ! ボロボロがピカピカに!」
「はは。磨いてるだけなのに、ずいぶん楽しそうに見学するんだな」
「だって! だってなんか、魔法みたいだもん!」
「魔法? はっはは、大げさだよ」
ゴシゴシさんは、ちょっと驚いた顔で笑って、
「よし、じゃあ次はこれだ」
今度は、ボロボロの盾をヨイショ、と抱えた。
「それもピカピカになる?」
「なるぞ。盾はデカいから、ちょっと手間だがな」
「おお、それでもゴシゴシしたら、ピカピカになるんだ! すごい!」
大変そうなのに、と思ってみてると。ゴシゴシさんは、目をキランとさせて布を持ち直した。
「なんだかずいぶん張り切ってるな……」
「本当に」
後ろで、騎士さんと侍女さんたちがなにかお話してる。やっぱり、ボロボロからのピカピカは、テンション上がるよねって話してるのかな?
「ふふふ、それは、あれだけ熱心に見学されたら、ねぇ」
「たしかに」
「わわ、みんな! 見てみて! 盾が! ほら、どんどんゴシゴシされてピカッとしてきたよ!」
「あら、ほんとうですねえ」
「これはなかなかの腕ですね」
やっぱり、みんなスゴイってなってる!
「わぁぁ、すごいすごい! ゴシゴシさん、がんばれ~!」
「お、おお」
ぼくも、一生懸命ゴシゴシしたら、少しはピカッとなるかな? ちょっとやってみたい気もするけど……がんばってるゴシゴシさんの邪魔になったらダメだから、今日のところはガマン。
「ゴシゴシさん、また今度、見学させてねぇ!」
「ああ、いつでも歓迎だ」
「わーー。よかった!」
「サファさま、そろそろ帰りましょうか」
「え、もうそんな時間かぁ」
侍女さんから言われたら、今日はもう変える時間。
「今日はあちこち見学させてもらって、よかったですねぇ、サファさま」
「うん! 楽しかったぁ!」
「ゴシゴシさん、ばいばーい!」
「ああ、またな」
ゴシゴシさんに手を振って、並べられたピカピカたちと、これからピカピカになる予定のボロボロたちをぐるっとみて、今日はバイバイ。
また、見せてもらいに来ようっと。
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