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「涼ちゃーん!」
というキリエの声が聞こえたのは学校の門を出てすぐだった。
日曜日、翌日には学校が始まるということで練習は夕方五時には切り上げられた吹奏楽部。
バスケ部もどうやら同じだったらしく、校門前で土岐と響とも合流していた。
「あ? なんでキリ、こんなトコいんの?」
恵那が驚くのも無理はない。
日曜日、つまり今日には地元に戻ると言っていたキリエが、今校門の傍に横付けされた自家用車の中にいるわけで。
しかし。
「さっきラインしたの。てか、帰るねーってライン来たから、僕らも終わったから今から帰るんだーっての、返したら、藤堂さんに駅まで送ってもらうついでに、ココ寄るって」
涼の説明に、「あ、そーなんだ」と恵那は納得。
「帰る前に、もっかい涼ちゃんに会いたくて」
キリエが言うと、
「春にはまた会えるじゃん」涼が笑う。
「ちょお待ちいな。この美少女ちゃん、男ゆーて吹部のみんなだまくらかしおったんか、恵那は!」
響が愕然とした様子で言うから、
「みーんな見事に騙されてくれたよ。さすが俺!」恵那がいつものようにドヤる。
とりあえずそれは放置しておいて、
「あのね、きーちゃん。えなと、えなの弟の土岐と、お友達の響だよ。いつも電話で話してたでしょ?」
今一番仲良くしてる友達なんだー、と涼が嬉しそうにキリエに紹介した。
「いつも涼ちゃんがお世話になってまーす。キリ、春にはこっちに来るから、そしたらまた遊んでねー」
今日のキリエは、髪型もゆるくウェーブに巻いているし全身白いコートでベージュのショートブーツなんて履いているから、どこからどう見ても、間違いようのない女の子である。
「今から帰るんだ?」と恵那が問うと、
「うん、まだ遊び足りないけど、新幹線で一時間くらいかかるし」とキリエが答える。
「そか。じゃあ、気を付けて帰れよ」
「ん、ありがと」
まるでちょっとしたカップルみたいな空気が流れる。
何気に頭を撫でて、いつものふざけた感を消してまともな笑顔を見せて。
いたずらに巻き込んだことはちょっと反省しているから、
「次会ったらこっち案内してやるよ」と優しい言葉をかける。
「ほんと? じゃあ、楽しみにしてるね」
見た目だけは王子様な恵那だから、おしとやかな美少女が横にいるとまるで物語のワンシーンのようで。
三人共、ただただそれに見惚れていた。
「涼ちゃーん!」
というキリエの声が聞こえたのは学校の門を出てすぐだった。
日曜日、翌日には学校が始まるということで練習は夕方五時には切り上げられた吹奏楽部。
バスケ部もどうやら同じだったらしく、校門前で土岐と響とも合流していた。
「あ? なんでキリ、こんなトコいんの?」
恵那が驚くのも無理はない。
日曜日、つまり今日には地元に戻ると言っていたキリエが、今校門の傍に横付けされた自家用車の中にいるわけで。
しかし。
「さっきラインしたの。てか、帰るねーってライン来たから、僕らも終わったから今から帰るんだーっての、返したら、藤堂さんに駅まで送ってもらうついでに、ココ寄るって」
涼の説明に、「あ、そーなんだ」と恵那は納得。
「帰る前に、もっかい涼ちゃんに会いたくて」
キリエが言うと、
「春にはまた会えるじゃん」涼が笑う。
「ちょお待ちいな。この美少女ちゃん、男ゆーて吹部のみんなだまくらかしおったんか、恵那は!」
響が愕然とした様子で言うから、
「みーんな見事に騙されてくれたよ。さすが俺!」恵那がいつものようにドヤる。
とりあえずそれは放置しておいて、
「あのね、きーちゃん。えなと、えなの弟の土岐と、お友達の響だよ。いつも電話で話してたでしょ?」
今一番仲良くしてる友達なんだー、と涼が嬉しそうにキリエに紹介した。
「いつも涼ちゃんがお世話になってまーす。キリ、春にはこっちに来るから、そしたらまた遊んでねー」
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「今から帰るんだ?」と恵那が問うと、
「うん、まだ遊び足りないけど、新幹線で一時間くらいかかるし」とキリエが答える。
「そか。じゃあ、気を付けて帰れよ」
「ん、ありがと」
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何気に頭を撫でて、いつものふざけた感を消してまともな笑顔を見せて。
いたずらに巻き込んだことはちょっと反省しているから、
「次会ったらこっち案内してやるよ」と優しい言葉をかける。
「ほんと? じゃあ、楽しみにしてるね」
見た目だけは王子様な恵那だから、おしとやかな美少女が横にいるとまるで物語のワンシーンのようで。
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